2008年08月17日

Titiyo『This is Titiyo』

個人的には絶対に外せない90年代作品☆Titiyo『This is Titiyo』
This Is
発表年:1993年
ez的ジャンル:UKソウル/クラブ系スウェディッシュ女性シンガー
気分は... :これぞ隠れ名盤!

今日はお気に入りの90年代作品であり、日本では殆ど語られることの少ない隠れ作品Titiyo『This is Titiyo』(1993年)です。

Titiyoは1967年スウェーデン生まれの女性シンガー。1997年にはスウェーデン版グラミー賞で最優秀女性アーティストを受賞している実力派です。彼女の母親は以前に有名なジャズ・トランペット奏者Don Cherryと離婚歴があり、オルタナティヴな女性シンガーNeneh Cherry(異父姉妹)という関係にあります。

これまで『Titiyo』(1990年)、『This Is Titiyo』(1993年)、『Extended』(1997年)、『Come Along』(2001年)といったアルバムをリリースしています。『Come Along』はThe Cardigans等を手掛けたスウェディッシュ・ポップの仕掛人Tore Johanssonがプロデュースしています。

Titiyoの前に姉のNeneh Cherryについて触れたいと思います。
音楽ファンにはTitiyoよりもNeneh Cherryの方が有名だと思いますので...

UKチャート、USチャートでも大ヒットしたNeneh Cherryのデビュー・シングル「Buffalo Stance」は、本ブログでも紹介したBomb the BassのTim Simenonがプロデュースしています。その意味でNeneh CherryはUKクラブ・シーンから火がついたアーティストであり、スウェーデン出身というよりもUK出身のアーティストという印象をお持ちの方が多いのではと思います。僕も1989年リリースのデビュー・アルバム『Raw Like Sushi』(タイトルが笑えますな!)を当時愛聴していましたが、ずっとUKのアーティストだと思い込んでいました。

Titiyoについても同様で、初期の作品はUKクラブ・シーンの影響を感じる作品となっています。このため、彼女がスウェーデン出身のアーティストだということは知っていましたが、僕の中で本作『This Is Titiyo』はUKソウル/クラブ・ミュージックのカテゴリーに属する作品という位置づけです(かなりの独断かもしれませんが)。

同じダンス・ミュージックでも姉Neneh Cherryのオルタナティヴな魅力に対して、Titiyo『This Is Titiyo』にはUKソウル/クラブ・ミュージックらしいスタイリッシュな魅力に溢れています。

特に「Deep Down Underground」「Tell Me (I'm Not Dreaming) 」「Defended」の3曲が僕のオススメです。

僕の中では、Mica Paris『Contribution』Alison Limerick『And Still I Rise』、そして本作『This Is Titiyo』が当時のお気に入りUKソウル/クラブ・ミュージック・ベスト3でした。次点がCaron Wheeler『UK Blak』あたりですかね。

当時も今も日本では殆ど話題にならなない作品ですが、個人的には絶対に外せない90年代作品の1枚です。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Back & Forth」
クラブ仕様のミッド・チューン。90年代前半のクラブ・ミュージックの魅力が詰まっています。ハウス好きの方はMasters At Workのリミックスが話題になりましたね。

「Hot Gold」
アルバムの中ではこの曲が一番ソウルしているかもしれません。悪くはないけど、アーシーなテイストはアルバムの中で浮いていますね。

「Deep Down Underground」
僕のお気に入り1曲目。スタイリッシュな大人のダンス・ミュージックという感じです。僕の場合、UKソウル/クラブ・ミュージックに"90年代のアーバン・ミュージック"を求めていたのですが、この曲なんか正にそんな感じです。深夜のドライヴのお供にもピッタリですよ!

「Make My Day」
少し陰のあるミディアム・スロウ。こういった曲でもスマートに仕上げているのが好きです。

「Tell Me (I'm Not Dreaming) 」
お気に入り2曲目。僕的なミラクルな1曲ですね。UKソウルとクラブ・ミュージックと北欧ポップの美味しいところを掛け合わせ完璧な出来栄えだと思います。Don Covay「If There's a Will, There's a Way」ネタ。

曲名についてですが、「Tell Me (I'm Not Dreaming) 」「The Way You Make Me Feel」のどちらが正しい曲名なのか(両方アリなのか)今も不明です。ちなみに僕の保有するCDでは「The Way You Make Me Feel」になっています。誰かご存知の方がいれば教えて下さい。

「Spinnin'」
UKソウル/クラブ・ミュージックらしい浮遊感がいい感じのミッド・グルーヴ。

「Human Climate」
UKアーバン・ソウルしています。Sade『Love Deluxe』がお好きな方は気に入ると思います。

「Defended」
お気に入り3曲目。アーバンな仕上がりがサイコーです。個人的には初期COSA NOSTRA(当時、J-Popで一番好きでした)あたりと一緒に聴きたくなります。

「Never Let Me Go」
ラストはAretha Franklinのカヴァー(オリジナルは『Aretha Arrives』収録)。Titiyoのソウル魂をUKソウル風のサウンドで聴かせてくれます。

昨日の五輪は卓球、レスリング等頑張る日本女子に対して、野球、バレーボール等不甲斐ない日本男子という感じでしたね(ケイリン永井は大健闘でしたが)。
特に野球にはガッカリしました。同点ホームランの時点で"こりゃダメだ"と思ったので、思わず海外ドラマ『CSI7』へチャンネルをスイッチしてしまいました。

継投ミス等敗因はいくつかあったように思いますが、星野監督以下コーチ・選手たちもそんな事は百も承知だと思うので、次戦からの奮起に期待したいものです。

さぁ、これから女子マラソン。気合い入れて応援しようっと!
それにしてもコメンテーターの千葉真子チャンのキンキン声は頭に響いて、眠気が一気に覚めますな(笑)
posted by ez at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする