2008年08月29日

Fingazz『The Late Night Hype Vol. 2』

終わりゆく夏の思い出に...サマータイムなメロウ・トラック満載☆『The Late Night Hype Vol. 2』
ザ・レイト・ナイト・ハイプ vol.2
発表年:2008年
ez的ジャンル:チカーノ・ラップ系トラックメイカー
気分は... :ジャケで引かないでぇ〜

最近密かに気に入っているアルバム☆『The Late Night Hype Vol. 2』です。
ジャケの見た目は僕の嗜好と大きく異なりますが、中身はかなりど真ん中な作品です。

Fingazzはウエストコーストのチカーノラップ・シーンで活躍するプロデューサー/トラックメイカー。元々はファンク・グループでトーク・ボックスを担当していたらしいです。

1997年にパートナーのFlossyと共に自らのレーベルStreetlight Musicをスタートさせると、Roscoe「I Love Cali」のプロデュースやMr. Capone-E、Lil Rob、Brown Boyといったチカーノラッパーを手掛け、チカーノラップ・シーンでの地位を確立しました。昨年にはプロデュースしたDown a.k.a. Kilo「Lean Like a Cholo」が全米トップ40入りのヒットとなりました。

2004年末にはオールド・ソウルの名曲をトークボックスでカヴァーした企画盤『Classics for the OG's, Vol. 1』をリリース。2007年には初のオリジナル・アルバム『The Late Night Hype』をリリースしています。

ザ・レイト・ナイト・ハイプ
ザ・レイト・ナイト・ハイプ
Classics for the OG's, Vol. 1
Classics for the OG's, Vol. 1

ジャケ写真からもわかるとおり、ローライダー系からの支持が高い人なんでしょうね。そちら方面には全く詳しくないのですが...

このジャケを最初に見た時、正直少し引き気味でした(笑)
でもCDショップで大プッシュしていたので、あまり期待もせずに試聴してみると...僕好みのメロウ・トラック満載で見事に裏切られましたね!てっきり、僕が苦手なバウンジーなトラックだらけだと思っていたのですが。

とにかくキラキラしたメロウ・サウンドにヤラれてしまいます。
女性ヴォーカルをフィーチャーした曲が多いのも華やかでいいですね。
Zapp/Rogerファンの僕としては、トークボックスを存分に堪能できるのも魅力です。

サマータイムなメロウ・トラックで夏の終わりの余韻を楽しんでみては?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Intro」
キラキラ・サウンドとトークボックスというパーフェクトなイントロ。

「Wassup Wit It」
2人組チカーノ・ラッパー・ユニットThe Majorsとのコラボ。アルバムからのリード曲となっているキラー・チューンです。サマータイム&パーティー・モードのメロウ・チューンに仕上がっています。Fingazzのトークボックスもサイコー!The Majorsは近々にデビュー・アルバム『Where The Legends Are Made』をドロップするようです。

「So Fly」
ポートランド出身のラッパーRush(Rush One)をフィーチャー。夏の浜辺の哀愁メロウって感じですね。ウエッサイらしいメロウネスがたまりませんねぇ。ここでもFingazzのトークボックスが冴えています。
   
「Spot Light」
フィリピーノ・ラッパーRel(Rel Princeton)とのコラボですが、それ以上にRay J(Brandyの弟)の参加が話題ですね。今年のシングル「Sexy Can I」をヒットさせているメジャー・アーティストのRay Jがこういったかたちで参加しているのは少し意外ですね。華やかでキャッチーなパーティー・チューンに仕上がっています。Fingazz自身も相当気に入っているようす。僕も一番のお気に入り曲っす。

「Skit」 
「Year Around Hustler」
Zapp/Rogerファンが大喜びするトークボックスによる「Skit」からシームレスにキラキラ系メロウ・スムースの「Year Around Hustler」が続きます。「Year Around Hustler」ではDuce Mobがフィーチャーされています。
 
「Don't Want You To Know」
Julipilat Girlをフィーチャーした哀愁メロウ・チューン。甘く切ない感じがいいですね。

「Forever」
Angie BとDiamoniqueをフィーチャー。キュートなキラキラ・メロウ・チューンがいいですね。カワイイ系がお好きな方へ!

「Back To You」
Veze SkanteとMylaをフィーチャー。 Myla嬢のヴォーカルがサマータイムな雰囲気を盛り上げてくれます。Fingazzのトラックには女性ヴォーカルが実に良くマッチしますな。

「Best Friend」
Lil Cueteをフィーチャーした哀愁モードの仕上がり。

「Cross The Line」
デンバー出身のラッパーTreとStreetlight期待の女性シンガーMalissa Lujanをフィーチャー。先物買いということで!

「I'm Sprung」
「Wassup Wit It」と並ぶ注目曲。注目の女性チカーノ・シンガーLA LAをフィーチャー。女の子は絶対気に入るであろうキュートなミッド・グルーヴ。アルバム未収録ですが、この曲のリミックスには人気ラッパーThe Gameが参加しているのだとか。

「The West」
Steeloをフィーチャー。ファンの方はウェサイな仕上がり満足なのでは?フック部分のトークボックスがたまりません。

「Whats On My Mind」
Fingazzの弟分のような存在であるRoscoeをフィーチャー。「Spot Light」と並ぶ僕のお気に入り曲です。レイドバック感がサイコーのメロウ・チューンに仕上がっています。

トークボックス好きの方はぜひお試しあれ!
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする