2008年09月09日

Labi Siffre『Remember My Song』

UK黒人SSWらしいコクが魅力です☆Labi Siffre『Remember My Song』
Remember My Song
発表年:1975年
ez的ジャンル:UK黒人シンガー・ソングライター
気分は... :フラフラ〜

今朝は徹夜明けでフラフラ状態...
さっさとこの記事を投稿して仮眠をとらねば!

ということで今日はUKの黒人シンガー・ソングライターLabi Siffreのアルバム『Remember My Song』(1975年)です。

Labi Siffreは1945年ロンドン生まれの黒人シンガー・ソングライター、ギタリスト、詩人。1970年代に『Labi Siffre』(1970年)、『The Singer And The Song』(1972年)、『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)、『For The Children』(1973年)、『Remember My Song』(1975年)、『Happy』 (1977年)といったアルバムをリリースしています。

決して商業的成功を収めたアーティストではありませんが、レア・グルーヴ、フリーソウルのムーブメントの中で再評価が高まった1人ですね。僕もフリーソウルのコンピで初めて知りました。

黒人シンガー・ソングライターという点で、僕の中ではTerry Callierあたりと同じグループですね。ただし、Labi SiffreにはUKならではの雰囲気があります。

フォーキーでソウル/ファンクでロックな感じが魅力ですね。純粋にソウル/ファンク好きの方には物足りなさが残るかもしれませんが、その分曲調がバラエティに富み、楽しめます。

ジャケや名前からもっとアフリカン・フレイヴァーの強いイメージがあったのですが、そういった雰囲気は薄く、ストレートにSSWしている楽曲が目立ちます。その代わり黒人ならではのコクがあるのがいいですねぇ!

イナたいけど小粋な1枚です。

ゴメンなさい!頭の回転が完全ストップ状態です(泣)

全曲紹介しときやす。

「I Got The...」
アルバムのハイライトその1。Eminemが「My Name Is」でサンプリングしたことで一躍有名になった曲ですね。独特の雰囲気を持ったミディアム・ファンクは一度聴いたらクセになる何かがありますね。美しさとダークネスが同居するストリングス・アレンジが好きです。

Eminem「My Name Is」以外にも Jay-Z「Streets Is Watching」、Wu-Tang Clan「Can It Be All So Simple」、Beatnuts「Beatnuts Forever」等のサンプリング・ネタになっています。

「Another Year」
SSWらしいフォーキー・チューン。こういった楽曲にLabi Siffreの本質があるのかもしれませんね。清涼感のみならず、黒人SSWならではのコクが味わい深いですね。

「Down」
個人的にはこの曲が一番のお気に入り。曲が抜群に良いし、フェンダーローズの響きとLabi Siffreのハイトーン・ヴォーカルが僕好みです。タイプは全然違いますが、Donny Hathawayを聴いた時と同様の感動が残る仕上がりです。Labi Siffreのヴォーカリストとしての魅力が一番滲み出ている曲なのでは?名曲の貫禄に溢れていますっ!

「Old Time Song」
ギタリストLabi Siffreの魅力を堪能できる1曲。一歩間違えると野暮ったくなる曲&アレンジなのですが、ギターの魅力+αで感動的な一品に仕上げています。

「The Vulture」
アルバムのハイライトその2。レア・グルーヴ好きやフリーソウル・ファンにはお馴染みのファンク・チューンですね(『Free Soul Moon』収録)。イントロのドラムブレイクを聴いた途端にアドレナリン出まくりです。何処かでSimply RedMick HucknallはLabi Siffreの影響を受けているという記事を拝見しましたが、確かにこの曲を聴くとそんな気がします。

「Dreamer」
歯が浮くようなポップな甘さが魅力です(褒めているんですよ)。Elton Johnあたりが歌うとハマる感じですね(笑)

「Sadie and the Devil」
『461 Ocean Boulevard』『There's One In Every Crowd』の頃のEric Claptonが黒人になって少しファンキーに演奏してみました!って雰囲気ですね。冒頭のカウントがカッチョ良いですな。

「Turn On Your Love」
黒人SSWらしいブルージーな味わいが魅力です。この曲もバックでClaptonがギター弾いていそうなカンジ!

「Remember My Song」
ラストは哀愁モードでじんわり聴かせる感動的なスロウ。イナたい雰囲気が逆に味わいを深めてくれます。

全米オープン・テニスでフェデラーがマレーをストレートで下し、5連覇を達成しましたね。さすが王者フェデラーです。見事な復活に拍手を送りたいですな。

もう限界...おやすみなさい!
posted by ez at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする