2008年09月11日

INXS『Kick』

80年代を代表する大ヒット・モンスター・アルバムの1枚☆INXS『Kick』
Kick
発表年:1987年
ez的ジャンル:フェロモン&ダンサブル系オージー・ロック
気分は... :さすがオーストラリア強し!

今日の未明W杯アジア最終予選「ウズベキスタン対オーストラリア」をTV観戦しました。
日本が属するA組最大のライバルであるオーストラリアはアウェーながら手堅く勝ち点3をゲットしましたね。さすが実力国だと痛感しました。

そんな流れでオージー・ロックを代表する人気ロック・グループINXSのモンスター・ヒット6thアルバム『Kick』(1987年)の紹介です。

INXSはオーストラリアのロック・グループ。1977年にヴォーカルのMichael HutchenceFarriss兄弟を中心に結成され、1980年にレコード・デビューを飾っています。

初の全米ポップ・チャートTop10に入ったシングル「What You Need」含む『Listen Like Thieves』(1985年)でブレイクし、続く今日紹介する『Kick』(1987年)が500万枚以上の売上を記録し、80年代を代表するロック・グループとしての地位を確固たるものにしました。

しかし、1997年にグループのフロント・マンMichael Hutchenceがホテルの一室で自殺するという悲劇と共にグループの栄光は幕を閉じました。

80年代洋楽をリアルに聴いてきた人であれば、誰もが通過してきたのがINXSですね。R&B/ファンクを消化したサウンドとMichael Hutchenceの野太くセクシーなヴォーカルでセンセーションを巻き起こしましたね。

僕個人は1984年の4thアルバム『The Swing』収録のシングル「Original Sin」から注目していました。Nile Rodgersプロデュースの同曲を契機に、R&B/ファンクを消化した独自のロック・サウンドを追求するようになり、それが『Listen Like Thieves』(1985年)本作や『Kick』(1987年)のヒットに結びついたのだと思います。

グループ最大のヒット作となった本作からは、「Need You Tonight」「Devil Inside」「New Sensation」「Never Tear Us Apart」という4曲の全米ポップ・チャートTop10ヒットが生まれました。プロデュースは前作に続きChris Thomasです。

個人的にはINXS最盛期だった1988の来日公演が印象深いですね。確か今からちょうど20年前の秋だったと思います。武道館で興奮しながら、「What You Need」や「New Sensation」で拳を突き上げていたのを思い出します。

80年代商業ロックの最高峰だと思います。
当時こんなカッチョ良いダンサブル・ロックを否定していた輩は、よほどモテなかったモヤシ野郎でしょ...

全曲紹介しときやす。

「Guns in the Sky」
このへヴィ&タイトなビートが80年代後半のロックを象徴していると思います。次曲「New Sensation」に向う助走ですな。

「New Sensation」
僕の一番のお気に入り曲。3rdシングルとして全米ポップ・チャート第3位のヒットとなりました。やはりINXSは「What You Need」と本曲の2曲で決まりでしょう。当時大学生だった僕は「What You Need」と本曲の2曲をマッシュ・アップするように、♪New Sensation〜♪What You Need〜、What You Need〜♪と繰り返し口ずさんでいた記憶があります。軽快なギター・リフはNile RodgersChicサウンドを消化したファンク・テイストのロック・チューンという感じですよね。同時にMichael Hutchenceが単なるフェロモン男ではない、力強いヴォーカルを聴かせてくれるのがグッドです!

「Devil Inside」
アルバムからの2ndシングルとして全米ポップ・チャート第2位のヒットとなりました。妖しく囁くMichael Hutchenceのヴォーカルがサイコーですね。フツーの楽曲をMichaelのフェロモン・ヴォーカルで名曲に押し上げた気がします。

鬼の仮面から始まるPVはいかにもINXSですね。彼らのPVって映画『ブレードランナー (Blade Runner) 』(1982年)の世界観が似合う気がします。逆に、僕は松田優作の遺作映画『ブラック・レイン(Black Rain)』を観た時にINXSの「Original Sin」PVの世界観に通じるものを感じたのですが...皆さんはいかがですか?

「Need You Tonight」
グループ最大のヒット曲。アルバムからの1stシングルとして全米ポップ・チャートNo.1に輝きました。スカスカなサウンドとMichael Hutchenceのセクシー・ヴォーカルが相俟ってエクスタシーな音世界をクリエイトしていますね。

「Mediate」
この曲は殆どHip-Hopですね。80年代にHip-Hopを消化していたロック・バンドはそれ程多くないはず!この一点をとってもINXSが単なる商業ロック・バンドではないことを証明していると思います。この曲のPVはBob Dylan「Subterranean Homesick Blues」がモチーフになっています(と思います)。
「Mediate」
http://jp.youtube.com/watch?v=syuxasimWZ8
Bob Dylan「Subterranean Homesick Blues」
http://jp.youtube.com/watch?v=2-xIulyVsG8

「The Loved One」
僕的にはアルバムで一番つまらない曲。出来損ないのRolling Stonesという印象です。このヴォーカルはMichaelよりもMickが似合う気がします。

「Wild Life」
シングル曲に劣らないカッチョ良さを持った1曲。R&B/ファンク好きの人はかなり気に入るダンス・グルーヴだと思います。

「Never Tear Us Apart」
アルバムからの4thシングルであり、全米ポップ・チャート第7位のヒットとなりました。ファンならばご存知の通り、Michael Hutchenceの葬儀で流れた曲です。元々ピアノを中心としたアレンジでしたが、Chris Thomasのアイデアでストリングスを導入したらしいです(「Mystify」のPVを観ればわかりますね)。当時はそれ程好きではありませんでしたが、今聴くと涙なしには聴けない曲ですな。

「Mystify」
Lovin' Spoonful「Do You Believe In Magic」を80年代ロック風に仕上げた...なんて書くとJohn Sebastianファンに怒られるかな。

「Kick」
ど派手な感じのアレンジが80年代らしいですね。ファンキーなホーン・セクションがグッド!

「Calling All Nations」
「New Sensation」の出来損ないみらいな雰囲気が愛嬌ありますな。

「Tiny Daggers」
この曲を聴いていたら、何故かA-ha「Take On Me」を思い出しました。何故だろう?

今クール、一番お気に入りだったTVドラマ「正義の味方」が終わってしまいました...続編の制作を希望しまぁ〜す。
ちなみに僕の正義の味方は3色ネイルの君しかいないよっ!
posted by ez at 06:15| Comment(6) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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