2008年09月14日

Riff『To Whom It May Concern』

アップ良し、スロウ良し、ストリート色を強めた2nd☆Riff『To Whom It May Concern』
To Whom It May Concern
発表年:1993年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bグループ
気分は... :早くもプレミアが熱い...

久々に90年代男性R&Bグループの紹介です。
ということで今日はRiff『To Whom It May Concern』(1993年)をセレクト。

Riffは、Kenny Kelly、Anthony Fuller、Dwayne Jones、Steven Capers、Michael Bestの5人がニュージャージーで結成した男性R&Bグループ。

デビュー・アルバム『Riff』(1991年)からは、「My Heart Is Failing」(全米R&Bチャート第6位)、「If You're Serious」(全米R&Bチャート第7位)といったシングル・ヒットも生まれています。

1993年にはNJS色を強めた2ndアルバムを『To Whom It May Concern』(1993年)をリリース。その後、Anthony Fuller、Dwayne Jones、Michael Bestの3人がTeddy Rileyのサポートを受けていた男性R&BグループMen Of Vizionへ参加し、グループは消滅してしまいます。

個人的には、JodeciWhistleRiffの3組が90年代前半のお気に入り男性グループBest3でした。結局ブレイクしたのはJodeciのみでしたが...

Riffの2枚のアルバムはどちらもお気に入りですが、今回はAmazonにジャケ写真のあった2nd『To Whom It May Concern』(1993年)をセレクトしました。

正統派ヴォーカル・グループの印象が強かった1st『Riff』と比較して、ストリート色が強くなった印象の2nd『To Whom It May Concern』です。このあたりはジャケのメンバー5人の風貌を見ても想像がつきますね。

1stからのシングル「My Heart Is Failing」と、2ndからのシングル「Judy Had a Boyfriend」 のPVを見比べると、さらにその変化がわかると思います。
「My Heart Is Failing」
http://jp.youtube.com/watch?v=eZf_-hKVzoY&feature=related
「Judy Had a Boyfriend」
http://jp.youtube.com/watch?v=A6RjuJ_D7ro

本作『To Whom It May Concern』では、Bernard BelleTeddy Rileyのソングライティング・パートナー、Regina Belleの実弟)、Eric Williams(Blackstreetのメンバー)、The Characters(Troy Taylor/Charles Farrar)をはじめ5組のプロデューサー陣が制作に携わっています。

決して、ヒットしたアルバムではありませんが、アップとスロウのバランスがとれた90年代前半の男性R&Bグループらしい1枚に仕上がっていると思います。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Hold on Me」
Bernard Belleプロデュース。ジャケの雰囲気通り、ストリート感覚のアップ・チューンに仕上がっています。初めて聴いた時、1stとのギャップに少し戸惑いましたが、2ndで成長したグループの姿を見せるためには、この手のアップを配置したかったのでしょうね。

「Baby It's Yours」
アルバムからの2ndシングル。しっかり聴かせるミディアム・スロウ。1stでの初々しさを残しつつ、よりストロングな歌いっぷりがグッドです!Eric Williamsプロデュース。

「Voyage to Atlantis」
Isley Brothersのカヴァー(オリジナルはアルバム『Go For Your Guns』収録)。この曲がお目当てで本作をお聴きになった方もいるかもしれませんね。オリジナルの楽曲の素晴らしさを再認識すると同時に、さらにその魅力を高めてくれたRiffの素晴らしいヴォーカル&コーラスにうっとりです。Bernard Belleプロデュース。

「Adjust Your Love」
The Charactersプロデュース曲。「Judy Had a Boyfriend」に迫る魅力を持ったNJSなアップ・チューンに仕上がっています。1stの課題であったアップ・チューンの強化が見事にクリアされている気がします。

「Don't Leave」
じっくり聴かせる哀愁スロウ。1stと比べて、たくましくなった印象を受ける曲ですね。Eric Williamsプロデュース。

「To Whom It May Concern」
タイトル曲は泣ける映画のエンディング・テーマにぴったりな感動のスロウ・チューンに仕上がっています。正直面白みに欠けますが、ヴォーカル・グループとしての実力を見せつけるには、このタイプも必要だったのでしょうね。

「Judy Had a Boyfriend」
アルバムからの1stシングル(Bernard Belle作品)であり、本作のハイライト曲。シングルになったMucho Radio Mix w/rapではWalter"Mucho"Scottがリミックスを担当しました。Bernard Belleの魅力的なソングライティングとWalter"Mucho"Scottのストリート感覚のリミックスがうまく噛み合い、ご機嫌なNJSに仕上がっています。みんなでハネハネしましょう(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=N6o3XRh22bY

アルバムにはMucho Radio Mix w/rap以外にBernard BelleによるOriginal Mixも収録されています。

「Interlude」
「There'll Never Be」
The Charactersプロデュース2曲。「Interlude」は、もっときちんとしたタイトルを付けて欲しいくらい素晴らしいコーラス・ワークを聴かせてくれます。続く「There'll Never Be」はSwitchの1978年のヒット曲カヴァー。オリジナルには及ばないかもしれませんが、初々しい魅力でこの名曲をカヴァーしています。個人的にはオリジナルとは別の魅力があって気に入っています。

「There'll Never Be」はSwitchのオリジナルが良すぎますね。Switchは、Bobby DeBarge、Tommy DeBargeという人気グループDeBargeのメンバー達の兄2人が在籍していたグループとしてお馴染みですね(「There'll Never Be」のソングライティングはBobby DeBarge)。
http://jp.youtube.com/watch?v=DX1rfQLQr6s&feature=related

「Don't Go Nowhere」
この曲もThe Charactersプロデュース。聴けばきくほど、ヴォーカル・グループとしての彼らの素晴らしさが伝わってくるミディアム・スロウ。The Charactersは見事にRiffの魅力を引き出すことに成功していますね。

「Lift Every Voice and Sing」
エンディングは力強く、美しいアカペラで締めてくれます。気が早いけど、クリスマスあたりに聴きたくなる感動的なハーモニーです。サイコー!

サッカーのイングランド・プレミアリーグは、今週早くも注目カードが目白押しですね。

先ほどまで「リヴァプール対マンタチェスター・ユナイテッド」の4強直接対決をTV観戦。結果は「2対1」でホームのリヴァプールが勝利!ベニテス監督は鬼門であったマンU戦を何とか突破しましたな。マンUは開幕3戦でわずか1勝、期待の新加入ベルバトフはデビュー戦を勝利で飾ることはできませんでした。

アーセナル・ファンの僕としては、マンUが本調子に戻る前に大きく差をつけて欲しいですね。

もうすぐ「マンチェスター・シティ対チェルシー」が始まります。マンチェスター・シティに移籍したロビーニョがデビューを飾るのか楽しみですね。対戦相手チェルシーのスコラーリ監督との因縁対決は見ものですね!
posted by ez at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする