2008年09月25日

Adam F『Colours』

Tracy Thorn、Ronny Jordanもゲスト参加のドラムンベース名作☆Adam F『Colours』
Colours
発表年:1998年
ez的ジャンル:アートコア系ドラムンベース
気分は... :ドルフィンズ完勝!

ずいぶん書くのが遅くなりましたが、NFLで我がドルフィンズが開幕3週目でようやく今期初勝利を挙げました。しかも敵地でペイトリオッツのレギュラーシーズン連勝記録を21で止めるという番狂わせで...。スペシャル・プレーも全て成功し、ファンとしては文句無しでしたね。ドルフィンズがあれほど完璧な試合内容で勝利を収めたのを観たのは何年ぶりだろう!

そんな訳で今週はNFL.JAPAN.COMでその試合のダイジェスト動画を毎日数回観ています!次にこんな試合を観ることができるのはいつになるかわからないので(笑)

今年のAFCはペイトリオッツ、コルツといった強豪チームが昨年ほどの強さを見せていないので混戦模様になりそうですね。

アメフトはこのぐらいで音楽の話を...

徐々に秋モードになりつつありますね。僕の場合、秋になるとJazzが聴きたい気分になりますね。あとは先日の特別企画☆『R&B秋の陣〜注目新作リリース10枚』でも紹介した通り、今秋は自然と男性R&Bを聴く時間が多くなることが予想されます。なので逆に最近は意識的にJazz/R&B以外の音楽を聴くようにしています。

そんな流れで僕の気分にピタッとハマったのがAdam F『Colours』(1998年)です。
ドラムンベースの名作としてお馴染みの1枚ですね。

ここ数年本作を聴く機会はあまり無かったのですが、6月に紹介した同じくドラムンベースの名作Goldie『Timeless』を聴いた際に久々にCD棚から引っ張り出してきて、それ以来ちょくちょく聴いています。

Adam Fは1972年リヴァプール生まれのドラムンベースDJ。アルバムとしては本作がデビュー作となります。

全体的には生楽器による演奏割合も高く、ジャズ/フュージョンからの影響も強い仕上がりですね。

ドラムンベースのアルバムと言っても、Tracy ThornRonny Jordanといった異なるジャンルのアーティストをゲストに迎え、かなりバラエティに富んだ内容になっています。

ドラムンベースの音楽的な広がりを感じた作品でしたね。エレガントでスマートな雰囲気は、ドラムンベース云々ということを意識しなくても楽しめる作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
「73」
まさにイントロダクションといった趣の2曲。2曲共にエレクトリック・マイルスしている感じですね。

「Metropolis」
1996年にMetalheadzからリリースされたシングル曲。アルバム通しても一番不穏でヤバい感じが漂いますね。でも切れ味はかなり鋭いでっせ!

「Music in My Mind」
Adam F自身によるボコーダーを使ったヴォーカルが印象的ですね。普段ドラムンベースを聴かない人でもスンナリ聴けるキャッチーな仕上がりです。アルバム未収録ですがDJ Krustによるリミックスもありましたね。

「Jaxx」
アルバムの中では一番フツーかも?

「Mother Earth」
1996年に「Metropolis」と共にカップリングされていた曲。タブラによるインド・フレイヴァーなリズムとUKジャズ・ファンク・シーンではお馴染みのトランペット奏者James Mcmillanのミュートが印象的ですね。James Mcmillanと聞くと、真っ先にMr. Fingers「On A Corner Called Jazz」を思い出してしまうのですが...

「Tree Knows Everything」
Everything But The Girl(EBTG)Tracy Thornのヴォーカルをフィーチャーした話題曲。EBTGの楽曲と言っても全然違和感がありません。かつてEBTGのBen Wattは“ドラムンベースは21世紀のボサノヴァである”と言っていましたが、まさにそんな雰囲気の仕上がりです。秋の深まりと共に聴きたくなる1曲ですね。

「Circles」
Adam Fの代表曲ですね。実にドラムンベース然とした仕上がりの曲だと思います。僕の中でドラムンベースという音楽の魅力の1つに"瑞々しさ"を感じるのですが、この曲なんかまさにそんな雰囲気ですよね。ドキュメンタリーの植物の成長記録を早回しした映像のBGMなんかにピッタリな気がします。アルバム・ヴァージョン以外にRoni SizeによるRemixもどうぞ!

「Dirty Harry(Grooverider Remix)」
Adam Fと同様にドラムンベース界で活躍するGrooveriderがリミックスしています。スピリチュアル&コズミックな雰囲気かと思いきや、一転してClint Eastwood主演「Dirty Harry 1998」みたいなダーティー・モードに突入します(そんな映画ありませんが)。

「F-Jam」
レーベル名を冠した本曲でドラムンベースMCのMC Conradをフィーチャー。アフリカンな感じがいいですね。

「Colours」
Acid Jazzを代表するギタリストRonny Jordanをフィーチャー。UKジャズ・ファンクとエレクトロニカの融合といった感じですね。全然ドラムンベースしていませんが、Acid Jazz大好きの僕としては嬉しいオマケといった感じですね。

最近はHi--Hopアーティストとのコラボが多いみたいですね。
posted by ez at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする