発表年:2008年
ez的ジャンル:大人のフォーキーR&B
気分は... :まぁ、長い目で見ましょ!
秋の男性R&Bシンガー新作ラッシュの中で地味ながらも結構気に入っているのがThe Tony Rich Projectの5thアルバム『Exist』です。
Tony Richは1971年デトロイト生まれのR&Bシンガー/ソングライター/マルチプレイヤー。父が音楽家であった影響で幼少の頃から音楽に慣れ親しみ、10代の頃になると様々なバンドで活動していました。Pebblesへ楽曲提供したことがきっかけでL.A.Reid & BabyfaceのレーベルLAFaceでソングライターとして活躍するようになり、4.0、Boyz II Men、Johnny Gill、Toni Braxton等への楽曲提供しました。
1995年には自身の1stソロ・アルバム『Words』をリリース。アルバムからのシングル「Nobody Knows」は全米ポップ・チャート第2位の大ヒットとなり、アルバムは1997年グラミー賞でベストR&Bアルバムを受賞しました。
その後地味ながらも『Birdseye』(1998年)、『The Resurrected』(2003年)、『Pictures』(2006年)といったアルバムをリリースしています。
Tony Rich Projectと言えば、やはりアルバム『Words』、シングル「Nobody Knows」の印象が強いですね。LAFaceということもあって、Babyface系のシンガーというイメージでしたね。
当時の僕の嗜好で言えば、正統派、ポップ寄りのTony Rich Projectよりも、新感覚・個性派のD'Angelo、Maxwell、Eric Benetあたりに心惹かれていましたね。
『Words』以降すっかりその存在を忘れていましたが、先月CDショップの視聴コーナーで久々に再開!Eric Benet、Raphael Saadiq、Joe等の新作を聴いたついでに聴いてみると、オーソドックスな作りが逆に新鮮な印象を受け、気に入ってしまいました。
少しフォーキーな彼のスタイルが秋の季節や今の僕の気分にマッチしているのかもしれません。
Eric Benetあたりもそうですが、自分のやりたい音楽をやりたいように創っているのが伝わってきていいですね。
こういった地味でオーソドックスなアルバムって、なかなか曲紹介するのが難しいのですが頑張ってみます(笑)でもいい曲揃ってますよ。
全曲紹介しときやす。
「Part The Waves」
アルバムからのリード・トラックはセクシーな大人のミッド・チューン。色気がありますな。
「It Would be A Sin」
少し気だるい感じの哀愁スロウ。男の哀愁が漂ってきます。
「Jordan」
Tony Richらしい美メロのフォーキー・ソウル。僕の一番のお気に入り。オーガニックな中にメロウな味わいが染み渡ってきます。
「According To You」
パーカッシヴな展開がいい感じです。それにしてもTony Richのヴォーカルには色気がありますな。
「Sugar Hill」
憂いのある大人のウエット感がいいですね。抑え気味のバックが逆にいいですね。
「Sweet Addiction」
良質のフォーキー・ソウルに仕上がっています。
「I Wanna Be」
「Jordan」と並ぶ僕のお気に入り。この曲はTV番組のエンディング曲で聴きそうな美メロ・チューン。Babyface好きの人は気に入るのでは?
「Anymore」
じんわりと心に響いてくるスロウ。聴いていると和の心を感じてしまうのは何故だろう?
「Oh Baby」
ロマンティックなラブ・ソング。抑えたフォーキー・サウンド&ヴォーカルが逆に愛情の深さを表現している感じですね。
「I Already Know」
ロックっぽいアレンジが加わったミッド・チューン。
「With You Through It」
ダーク&クールな雰囲気で決めてくれます。
昨日のサッカー南アフリカW杯アジア最終予選、対ウズベキスタンは消化不良の試合でしたね。でもこれが最終予選なのでは?勝てる試合だったとは思いますが、引き分けで大騒ぎするほどのこともないと思います。
マスコミはこれまで2戦2敗のウズベキスタンに勝って当たり前だったといった論調ですが、最終予選に出ている他国と日本との間に大きな実力差など存在しないと思います。
特にアジア各国はホーム/アウェーの有利/不利の差が欧州、南米に比較して少ない気がします。逆に考えれば、アウェーでも勝ち点3を十分狙えると思います。アウェーで狙って引き分けに持ち込むほどサッカーが成熟していないとも言えるかもしれませんね。
まぁ、長い目で見ましょ!