2008年10月19日

One Way『Fancy Dancer』

One Wayらしいエレクトリック・ファンクを堪能できる1枚☆One Way『Fancy Dancer』
ファンシー・ダンサー
発表年:1981年
ez的ジャンル:クール・エレクトリック・ファンク
気分は... :ファンクへの一方通行Uターン禁止♪

今日は80年代ファンクから1枚と思いながら、CD棚を眺めていて一番ビビッときた作品を!
One Way『Fancy Dancer』(1981年)です。

One WayAl Hudsonを中心としたデトロイト出身のファンク・グループ。当初はAl Hudson & The Soul Partnersとして活動していました。Al Hudson & The Soul Partnersとして『Especially For You』(1977年)、『Cherish』(1977年)、『Spreadin' Love』(1978年)、『Happy Feet』(1979年)という4枚のアルバムをリリース。

1979年にグループをOne Wayと改め、ソウル・グループからファンク・グループの色合いを強めていきます。One Wayとしては『One Way featuring Al Hudson』(1979年)、『One Way featuring Al Hudson』(1980年)、『Love Is...One Way』(1981年)、『Fancy Dancer』(1981年)、『Who's Foolin' Who』(1982年)、『Wild Night』(1982年)、『Shine On Me』(1983年)、『Lady』(1984年)、『Wrap Your Body』(1985年)、『IX 』(1986年)、『A New Beginning』(1988年)といった作品をリリースしています。シングルとしては1982年に「Cutie Pie」がR&Bチャート第4位のヒットとなっています。
※追記
初回アップの時、『One Way featuring Al Hudson』(1980年)が抜けていました。ごめんなさい!

僕の場合、『IX 』(1986年)、『A New Beginning』(1989年)、さらにはAl Hudsonのソロ『Just To Be Close』(1994年)をリアルタイムで聴き、その後に初期作品に遡ったという変なパターンで聴いてきてしまいました。なので、語られることの少ない『IX 』、『A New Beginning』も意外と好きなんですよね。

でもOne Wayと言えば、まずは『One Way featuring Al Hudson』(1979年)、『Fancy Dancer』(1981年)、『Who's Foolin' Who』(1982年)といった80年代ファンクらしい魅力を堪能できるアルバムを聴くべきだと思います。

今日紹介する『Fancy Dancer』(1981年)時点でのメンバーは、Al Hudson(vo、per)、Dave Robertson(g)、Kevin McCord(b、key)、Cortez Harris(g)、Candyce Edwards(vo)、Gregory Green(ds)、Jonathan "Corky" Meadows(key)の7名。

グループの看板女性ヴォーカリストだったAlicia Myersがソロへ転向し、代わりに女性ヴォーカリストCandyce Edwardsが加わったこと、Al Hudsonらが自らのプロダクション・チームA.D.K(Al Hudson、Dave Robertson、Kevin McCordの三人の頭文字をとったもの)を作り、本作のプロデュースを手掛けていること(Al Perkinsとの共同プロデュース)が前作『Love Is...One Way』からの変化です。

そんな状況を踏まえると、よりOne Wayらしいファンク・アルバム作りを意識したアルバムなのでは?という気がします。中身は、贅肉を削ぎ落としたクールなエレクトリック・ファンクが目立つ構成となっています。

ファンクネスたっぷりのOne Wayを堪能したい方にオススメ!

全曲紹介しときやす。

「Pull Fancy Dancer/Pull」
シングル・カットもされ、R&Bチャート第12位となったファンク・チューン。P-Funkをスタイリッシュにした感じのクール・ファンクに仕上がっています。新生One Wayを印象づけてくれますね。

「Get Up」
僕の一番のお気に入りはコレ!ダンス・クラシックとしても人気のファンク・チューンです。みんなで聴けば夜遊びモードで盛り上がるに違いないファンクスに溢れていますね。これぞファンクって感じのベースラインがたまりませんな。

「Show Me」
Al HudsonとCandyce Edwardsのデュエットによるスロウ・チューン。こうした胸キュンのスロウもOne Wayの魅力です。Alicia Myersと比較されると分が悪いのかもしれませんが、Candyce嬢も頑張っています。

「Hold It」
この曲も夜遊びモードになる腰にくるファンク・チューンに仕上がっています。ストレート三球勝負みたいな潔さがいいですね。ライナーノーツにAverage White Band「School Boy Crush」に似過ぎ!と書かれているのですが、個人的にはそれほど似ているとは思いません...

「He Is My Friend」
Al Hudsonの哀愁ヴォーカルを堪能できるスロウ。ソウルなAl Hudsonがお好きな方は、こういったディープなバラッドにグッとくるのかもしれませんが僕にもどうも...

「Come Give Me Your Love」
ライト感覚のメロウ・ダンサー。他のファンク・チューンとは異なる雰囲気の曲ですが、アルバム全体の構成を考えると良いアクセントになっていると思います。

「Burn It」
哀愁バラッドとメロウ・ダンサーで一休みしたところで、再びブリブリのファンク・チューンへ!この曲なんかを聴くと、同時期の他のファンク・グループと比較してもエレクトリック・ファンクが相当フィットしている気がします。

「Your Love Is All Need」
哀愁スウィート・ソウル。悪くはないけどアルバムの中では地味な存在かも?

CDにはボーナス・トラックとして、ラスト・アルバム『A New Beginning』(1988年)に収録されていたスロウ・チューン「Let's Talk」が収録されています。

One Wayに関して、『Shine On Me』(1983年)、『Lady』(1984年)あたりもCD化して欲しいですね。
posted by ez at 02:05| Comment(5) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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