2008年10月23日

Viktor Lazlo『Club Desert』

ヨーロピアン・テイストのオシャレ感覚が好き☆Viktor Lazlo『Club Desert』
Hot & Soul
発表年:1989年
ez的ジャンル:セクシー系ヨーロピアン・ポップ
気分は... :薄っぺらなオシャレ感覚が好き!

サッカー好きの方は昨日、今日とUEFAチャンピオンズリーグ観戦で早起きしている方も多いのでは?

僕も昨日は「ユベントス対レアル・マドリー」戦を観戦。
久々にユーべの試合を観ましたが、戦前の予想を覆した見事な勝利でしたね。デルピエロがまだ頑張っていたのには感動しました。

今日の試合の中では「チェルシー対ローマ」が楽しみですね。ぜひ生放送で観戦しようと思っています。

そんなチャンピオンズリーグ出場32チームの中で密かに注目しているのがフランス・リーグ・アンの強豪オリンピック・リヨンです。今年に限らず、ここ数年注目しているのですが...

目下フランス・リーグ・アン7連覇中!
近年、欧州の主要リーグでこれだけ連覇を続けているクラブは他にないと思います。主要メンバーを他国のビッグクラブに引き抜かれメンバーも入れ替わっても、これだけの好成績を維持し続けているというのは何か理由があるのだと思います。

今年のチームもフリーキックの名手ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、フランス期待の星カリム・ベンゼマなど観ていてワクワクする選手を擁した好チームだと思います。イングランド、スペイン、イタリアのビッグクラブを切り崩すダークホース的な存在として面白いと思っています。

そんな流れで今日はフランス生まれの女性シンガーViktor Lazloによるヨーロピアンなアルバム『Club Desert』(1989年)をセレクト。

Viktor Lazlo(本名Sonia Dronier)は1960年フランスのロリアン生まれ。その後ベルギーで育ち、ブリュッセルでファッション・モデルとして活躍した後に歌手の道へ。『Canoe Rose』(1985年)、『Viktor Lazlo』(1987年)、『Club Dessert』(1989年)、『Poisons Delicieux』(1991年)などのアルバムをリリースしています。シングルとしては1987年リリースの「Breathless」が最大のヒットです。

Viktor Lazlo という芸名でピンと来るかたは映画通ですね。
この芸名は、Humphrey Bogart、Ingrid Bergman主演の不朽の名作『Casablanca』に登場する、Bergman演じるIlsa Lundの恋人で反ナチ運動の指導者Viktor Lazloに由来するものです。

今日はそんな Viktor Lazlo の作品の中から 『Club Dessert』 をセレクト。
というか僕が所有する唯一のViktor Lazlo作品です。

彼女のアルバムはオリジナルの仏語バージョンに加え、英語バージョンがリリースされているものが多く、本作 『Club Dessert』 の全編英語版は 『Hot & Soul』 のタイトルでリリースされています。

実は今回掲載しているジャケ写真も『Club Dessert』版がなかったので、『Hot & Soul』版のものを使用しています。両者はアーティスト名下のタイトルが異なるだけです。

ヨーロピアン・テイストのオシャレなアルバムです。
実力で聴かせるというよりも雰囲気で聴かせるタイプの作品ですが、バブリーだった当時の雰囲気にもマッチしていた感じが好きで愛聴していました。

僕自身も単にジャケがセクシーで、フレンチ・ヴォーカルがオシャレという軽いノリで購入した記憶があります。このアルバムを聴いていると、仕事はそこそこにおバカな日々を過ごしていた当時のことを思い出します。

薄っぺらな音楽かもしれませんが、時にはこんなのもいいでしょ?

全曲紹介しときやす。

「Solo (Club Desert)」
オープニングは完全にジャズ・スタンダードなムードです。バックにはJohnny Griffin(ts)も参加しており、なかなか本格的です。いかにもアーバンなジャジー・ナイトといった感じがグッド!フレンチ・ヴォーカルがジャジー・サウンドによく合いますな。

「Premier Role」
ジャズからクラブ・サウンドへ!この曲はヨーロピアン・ムードたっぷりのミッドナイトなメロウ・ダンサーに仕上がっています。バブリーだったあの当時を思い出しますな。

「Long Distance (Lautomne A Vienne)」
妖しく美しい哀愁バラッド。ヨーロピアンなエレガンス・ムードがいいですね。

「Amour Puissance Six」
この曲はシングルにもなりました。R&Bモードのダンサブルなミッド・グルーヴ。こうやって聴いているとフランス語の響きがやたらエロく聴こえるのがいいですね。

「Fever」
当時の僕のお気に入り曲その1。当時流行のGo-Go風のリズムのミッド・グルーヴ。とは言っても仕上がりはヨーロピアン・テイスト。このヒンヤリ感がいいですね。

「In The Midnight Sky」
当時の僕のお気に入り曲その2。アーバン・ナイトなメロウ・ダンサー。当時の単純ラブ・ストーリーのトレンディ・ドラマのようにチープで安易なんだけど、このわかりやすさが大好きです。

「Le Grisbi」
アコーディオンの音色がヨーロピアンな哀愁バラッド。ひとり哀愁モードに浸りたいときにピッタリ!

「La Cite」
ライト感覚のメロウ・チューン。昔よく行ったカフェバーを思い出します...

「Tell Me "Pourquoi Pas"」
80年代らしい打ち込みダンス・チューン。今聴くと少し古めかしい音ですが、フレンチ・ヴォーカルに救われている気がします。

「Maxime」
当時の僕のお気に入り曲その3。哀愁モードのメロウ・チューン。メロウの中に気だるさを感じます....何故か夜通し遊んで一睡もせずに通勤していたあの頃を思い出します。

「Baisers」
この曲はボッサ・テイスト。今聴くと、この曲が一番好きですかね。ボッサ・サウンドとアコーディオンの組み合わせがグッド!

「Pygmy World」
ラストはバブリー・モードのポップなダンス・チューン。80年代のマイナー・アイドルがカヴァーしていそうな雰囲気です(笑)

80年代後半って今日では考えられないくらいお気楽な世の中でしたよね。その分、世の中全体も明るかったし...

"あの頃に戻りたい"なんて言うつもりはありませんが、やっぱり今の世の中何かがヘンだよねぇ!
posted by ez at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする