発表年:2008年
ez的ジャンル:シルキー系コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :幸福モードになれるアルバム!
今日は新作ラッシュが続く男性R&Bの中で大穴の1枚Jason Champion『Reflections』です。
Jason Championという名前でピンと来る方はかなりの90年代R&B好きかもしれませんね。
Jason Championは、故Gerald Levertのバックアップでデビューした巨漢R&BデュオMen at Largeの元メンバー(もう一人のメンバーはDave Tolliver)。
デビュー・アルバム『Men at Large』(1992年)からは「So Alone」、「Use Me」といったR&Bヒットも生まれました。Jason Champion自身は2ndアルバム『One Size Fits All』(1994年)を最後にグループを離れますが、Men at Large自体は新メンバーEdgar "Gemini" Poterを加え、その後も『Love Struggle & Progress』(1999年)、『Back On Top Couzan』(2007年)といったアルバムをリリースしています。Jason Champion自身は、最近はKirk Franklin等の仕事に関与していたらしいです。
僕もデビュー・アルバム『Men at Large』は当時よく聴いていました。いかにもGerald Levertな感じですよね。しかしながら、メンバーの名前までは正直インプットしておらず、本作を購入してから家の『Men at Large』で再度確認した次第です。
Men at Large
でもって本作『Reflections』ですが、一応コンテンポラリー・ゴスペルというカテゴリーになるんですかね?
Mary Mary、Men of Standardを手掛けるプロデューサーWarryn Campbelが全10曲中7曲を手掛けており、確かにコンテンポラリー・ゴスペルという仕上がりなのかもしれません。ただし、本作にグッとくるのは80年代アーバン・ソウルがお好きな人や、美メロR&Bを聴きたい人なのでは?という気がします。
個人的には勇気や元気が湧いてくる幸福モードの美メロ・チューンにグッときます。
世知辛い今の世の中で、一服の清涼剤のようなアルバムに出会った気分です。
サイコー!これで今日も頑張れるぞ〜!
全曲紹介しときヤス。
「Always」
オートチューン使いの爽快アップ・チューン。アルバムからの先行シングルにもなっているみたいですね。
「Find A Reason」
僕のイチオシ!もしかしたら今年聴いた新作男性&&Bの全楽曲の中で一番好きかもしれません。メロディ良し!歌&コーラス良し!サウンド良し!聴いていると天国へ昇天しそうな、シルキーなメロウ・チューンに仕上がっています。嫌なこと、辛いこと、後悔していること...そんなマイナス・モードを全て忘れさせて幸福モードにしてくれます。名曲!
「Friend Of Mine」
80年代アーバン・ソウルがお好きな人は気に入るであろうメロウ・チューン。無理していない自然な優しさに溢れています。この曲も幸福モードですな!
「The Life」
コンテンポラリー・ゴスペルらしいポップな部分とホーリーな部分のバランスが絶妙ですね。特に後半のゴスペルらしい盛り上がり方はいいですね。
「I'm Sorry」
胸に染み入るスロウ。こういった曲を歌っても仰々しくなりすぎないのがいいですね。
「For Better Or For Worse」
アーバン・メロウしているAOR好きにはグッとくるメロウ・グルーヴ。でも単にメロウってだけじゃなくて、何か元気が沸いてくるのがいいですね。デュエット曲ですがお相手はPaula Championとなっています。名前からするとJasonの奥方又は親族なのでしょうね。
「Reflections」
タイトル曲は正統派スロウ。風貌からは想像しづらいハイトーン・ヴォーカルを聴かせてくれます。
「Father You」
「Find A Reason」、「Friend Of Mine」、「For Better Or For Worse」と並ぶ僕のお気に入り。体の中からポジティブな気持ちが湧いてくる美メロのミディアム・チューンです。
「He Is The Way」
アルバムの中で一番ゴスペルらしい仕上がり。素晴らしいJasonのヴォーカルと感想的なピアノが暫し神聖な気持ちにさせてくれます。オー!ジーザス!
「Ain't So Bad」
正直、アルバムの中では一番印象が薄いかも?
恥ずかしながらオートチューンって初めて知りました。今まで声にエフェクトがかかっているのは全部"ボコーダー使い"という説明で済ませていました。楽器や録音技術のようなことは全く疎いので...なので過去記事の中には不適切な説明があるかもしれません。ゴメンなさい。