録音年:1966年
ez的ジャンル:ファンキー・オルガン・ジャズ
気分は... :空を見る!
今日はオルガン・ジャズが聴きたい気分です。
ブログで記事を重ねていくうちに気付いたのですが、僕は案外オルガン・ジャズが好きなのかもしれません。リラックスして聴けるB級感と、オルガンという楽器の持つソウルフルな魅力に惹かれているのかも?
前にも書いたことがありますが、僕の中でジャズ・オルガン奏者といえば、真っ先に思い浮かぶのはJimmy Smithの名前です。実際、保有CD枚数もジャズ・オルガン部門ではトップです。
しかしながら、最近あまりJimmy Smithの作品を聴いていません。それよりもJack McDuff、Lonnie Smith、Larry Young、Jimmy McGriff、そして今日紹介するJohn Pattonあたりを好んで聴いている気がします。何故だろう?B級のカッチョ良さをより堪能できるからかもしれませんね。
ということで、"Big" John Pattonのアルバム『Got A Good Thing Goin'』(1966年)です。
"Big" John Pattonの紹介は『Let 'Em Roll』(1965年)に続き2回目になります。
そう言えば、『Let 'Em Roll』はアクセス数で見る限り、アクセス数が少ない不人気作品の1つです(泣)。ジャズ・オルガン奏者の中でも知名度が低いのかもしれませんね。
本作『Got A Good Thing Goin'』も『Let 'Em Roll』同様、知名度の低い作品かもしれません。しかし、内容は『Let 'Em Roll』同様、捨て曲ナシの充実作です。
John Patton(org)、Grant Green(g)、Hugh Walker(ds)、Richard Landrum(conga)というメンバー構成。相性バッチリ!Grant Greenの参加もサイコーですが、パーカッション好きの僕としてはコンガRichard Landrumの参加もポイント高いかも?
主役はやはりPattonとGreenです。
特にGreenの絶好調ぶりは凄いですね。自身のリーダー作並みに気合いが入っており、Grant Greenファンにとってはマスト・アイテムかもしれません!
Marvin Gaye、Otis Redding、Sam Cookeでお馴染みの曲も収録されており、ソウル・ファンや普段ジャズを聴かない方が聴いても楽しめる作品になっていると思います。
B級オルガン・ジャズの醍醐味を堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「The Yodel」
PattonとGreenの共作によるご機嫌なファンキー・チューン。いきなりギア全開といった感じですね。とにかくGreenのギターが絶好調!タイトルの通り、ヨーデルのようなフレーズが出てくるのも楽しいですね。それに負けじとPattonのオルガンの応酬します。Hugh WalkerとRichard Landrumのリズム隊の疾走感もグッド!コンガによるパーカッシヴな展開が僕好みです。この1曲を聴くだけでも本作をゲットする価値があると思います。
「Soul Woman」
この曲もPattonとGreenの共作。やや抑えめの演奏ながらもソウルフルな雰囲気がグッドです。GreenとPattonのソロはいずれも実にセクシーですね。PattonとGreenの相性の良さを改めて実感できる演奏です。
「Ain't That Peculiar」
Marvin Gayeによる1965年のR&BチャートNo.1ヒット(Smokey Robinsonソングライティング&プロデュース)のカヴァー。オリジナルのカッチョ良さにもグッときますが、オリジナルとは異なるオルガン・ジャズならではのカッチョ良さを堪能できます。
「Shake」
Otis Reddingのヴァージョンでもお馴染みのSam Cooke作品。個人的には本ブログで紹介したSmall Facesのカヴァーを聴く頻度が一番多いのですね。OtisやSmall Facesのテンション高めの演奏を聴き慣れている方にとっては、本ヴァージョンは少し薄味な印象を受けるかもしれませんね。それでもソウルフルなPatton & Greenのソロはなかなか魅力的です。
「Amanda」
ラストはDuke Pearson作品。Duke Pearson自身のヴァージョンはアルバム『Wahoo!』に収録されています。小粋でソウルフルなオルガン・グルーヴを堪能できます。
Lonnie Smith、Jimmy McGriffも未紹介なので、近々紹介しますね。Jimmy Smithも1回紹介したのみで暫くご無沙汰ですね。こちらも近々取り上げたいと思います。