発表年:1979年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウR&B
気分は... :どうにでもなれ!
今日はRay Parker, Jr.率いるRaydioの2ndアルバム『Rock On』(1979年)です。
Ray Parker, Jr.は1954年ミシガン州デトロイト生まれ。70年代はStevie Wonder、Barry WhiteのLove Unlimited Orchestra、Herbie Hancock等のバックでギタリストとして活躍します。
Herbie Hancockの進言で、自己のグループRaydioを結成し、『Raydio』(1977年)、『Rock On』(1979年)といったアルバムをリリースします。
80年代に入ると、RaydioはRay Parker Jr. & Raydioとなり、3rdアルバム『Two Places at the Same Time(邦題:誓いのセイム・タイム)』(1980年)、そして大ヒット4thアルバム『A Woman Needs Love』(1981年)をリリースすることになります。特に後者のタイトル曲は「A Woman Needs Love(Just Like You Do)」は全米ポップ・チャート第4位、R&Bチャート第1位の大ヒットとなり、R&Bファンのみらず多くの音楽ファンを魅了しました。
「A Woman Needs Love」で自信をつけたのか、Rayはその後Raydioを解散させ、ソロ活動に入り、『The Other Woman』(1982年)、『Woman Out of Control』(1983年)、『Ghostbusters(Soundtrack) 』(1984年)、『Sex and The Single Man』(1985年)、『After Dark』(1987年)といったアルバムをリリースします。
特に映画の大ヒットも手伝って「Ghostbusters」が全米ポップ・チャート、R&Bチャート共に第1位の大ヒットとなったことは印象的でしたね。
僕の場合、Ray Parker, Jr.と言えば、やはり最初に聴いた大ヒット曲「A Woman Needs Love(Just Like You Do)」の印象が強いですね。なので、その後「Ghostbusters」がヒットした時には、正直"なんじゃこりゃ"と思いました。
個人的には『After Dark』からのシングル「I Don't Think That Man Should Sleep Alone」も大好きでした。何故かアルバムではなくアナログ・シングルで持っています。
ということで、僕にとってのRay Parker, Jr.体験は全て『A Woman Needs Love』以降のもので、今日紹介する『Rock On』を含むRaydio時代の作品は全く聴いたことがありませんでした。
今回のCD化でようやくゲットし、聴くことができましたぁ!
というか今まで未CD化だったのですね。意外な気がします。
『Rock On』を聴いた印象ですが、思っていた以上にファンキーなダンス・チューンが並んでいるという感じでしたね。あとははStevie Wonder、Herbie Hancock等これまで関わってきたアーティストの良い点をうまく吸収している気がします。
本作におけるRaydioメンバーは、Ray Parker, Jr. 以下Charles Fearing、Larry Tolbert、Arnell Carmichael、Darren Carmichaelの5名。Ray自身とヴォーカルのArnell Carmichael以外は前作『Raydio』から代わっているメンバー。
ブレイクする前のRay Parker, Jr.ですが、イケイケの勢いを感じるアルバムです。
全曲紹介しときヤス。
「What You Waitin' For」
Rayの軽快なギター・カッティングが印象的なファンキー・チューン。個人的にはギター・カッティングが目立つ曲って大好きです。
「Hot Stuff」
ファンキーなダンス・チューンが続きます。Arnell Carmichaelのヴォーカルもいい感じです。George Dukeのダンス・クラシック「Shine On」と一緒に聴きたくなりますね。
「You Can't Change That」
シングルカットされ、ポップ・チャート第9位、R&Bチャート第3位のヒットとなりました。イントロは後の大ヒット曲「A Woman Needs Love (Just Like You Do)」を予感させます。やっぱり胸キュンのメロウ・チューンを作ると天下一品ですな。
「Rock On」
威勢良い♪Rock On〜♪の掛け声が印象的なファンキー・チューン。ボコーダー使いやパーカッシヴな仕上がりが僕好みです。
「More Than One Way to Love a Woman」
邦題「愛は複雑」。シングルカットされ、R&Bチャート第25位を記録しています。出だしのアコースティック・ギターとシンセが絡む感じはStevie Wonderっぽいところがありますね。その後は哀愁メロディのミッド・グルーヴへ展開していきます。Arnell Carmichaelのファルセット・ヴォーカルがいいですね。
「When You're in Need of Love」
「Goin' Thru School and Love」
EW&Fっぽい印象の2曲。Arnell Carmichaelの高音ヴォーカルとRayの低音ヴォーカルのコントラストが余計にそんな印象を与えるのかもしれませんね。「When You're in Need of Love」はシンセが印象的なダンス・チューン。「Goin' Thru School and Love」はメロウ好きにはたまらないスロウ・チューン。
「Honey I'm a Star」
Rayの自信の表れか(笑)。Ray自身のヴォーカルが堪能できるポップ・チューン。
今日、明日と仕事関連の合宿です。
ということで殆ど寝る間もなく出発の準備中...完全にガス欠気味ですっ(泣)