発表年:1975年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ・クラシック系オルガン・ジャズ/ファンク
気分は... :好調イルカ軍団!3連勝!
今日はレア・グルーヴ・ファン必聴の1枚Reuben Wilson『Got To Get Your Own』(1975年)です。
Reuben Wilsonは1935年オクラホマ生まれのジャズ・オルガン奏者。17歳でプロ・デビューを果たし、Jimmy Smith、Jack McDuff、Jimmy McGriffらに続くジャズ・オルガン奏者として注目を集めます。
1968〜1971年にBlue Noteで『On Broadway』(1968年)、『Love Bug』(1969年)、『Blue Mode』(1969年)、『Groovy Situation』(1970年)、『Set Us Free』(1971年)という5枚のアルバムをレコーディングしています。その後はソウル/ファンク色をさらに強め、70年代後半にはファンクグループFatback Bandのレコーディングにも参加しています。
90年代のレア・グルーヴ・ムーヴメントの中で再評価が高まった一人ですよね。レア・グルーブ界のカリスマDJ、Norman Jayがコンパイルしたコンピレーションのタイトルが本作のタイトル『Got To Get Your Own』であることは象徴的ですね。本ブログで紹介した作品で言えば、Guru『Jazzmatazz Vol II:The New Reality』(1995年)のレコーディングに他の大物ジャズ・ミュージシャンに混じり参加しています。若いミュージシャンからリスペクトされている証ですよね。
そんなReuben Wilsonのソウル魂を最も堪能できるアルバムが本作『Got To Get Your Own』(1975年)です。
Groove Merchantからリリースした『The Sweet Life』(1972年)ではMarvin Gaye「Inner City Blues」、『The Cisco Kid』(1974年)ではCurtis Mayfield「Superfly」を取り上げるといったように、ソウル寄りのアプローチをしてきたWilsonですが、Cadetからリリースされた本作『Got To Get Your Own』ではヴォーカル・トラックを加え、ソウル/ファンク路線はピークを迎えます。
本作ではセッション・ユニットThe Cost of Livingとの共演というかたちをとり、Richard Tee(key)、Elliot Randall(g)、Lloyd Davis(g)、Jerry Friedman(g)、Wilbur Bascomb(b)、Gordon Edwards(g)、Bernard Purdie(ds)、Norman Pride(per)、Tommy Derrick(per)、Esmond Edwards(per)、Sammy Turner(vo)、Kenny Williams(vo)等という豪華なメンツが名を連ねています。バック・コーラスにはJ.R. Baileyの名もあります。
レア・グルーヴ・ファンの方ならば大満足のファンキー作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「What the People Gon' Say」
Sammy Turnerのヴォーカルをフィーチャーしたディープなファンキー・グルーヴ。リズム隊のウネリがたまらなくカッチョ良いですね。
「In the Booth, In the Back, In the Corner, In the Dark」
この曲もSammy Turnerのヴォーカルをフィーチャー。メロウな味わいのソウル・チューンに仕上がっています。色気のある男臭さがいいですね。Houston Personのサックス・ソロもグッド!
「Back Rub」
ストリングスとWilsonのオルガンの絡みがいい感じのミッド・グルーヴ。
「Tight Money」
ホーン隊が派手に鳴り響くパーティー・チューン。どこかのレコードショップのサイトで本曲を"裏「Get Up And Dance」"と紹介していました。この楽しい盛り上がりを聴いていると、そう言いたくなるのもわかる気がします。
「Stoned out of My Mind」
The Chi-Litesによる1973年のヒット曲カヴァー。疾走するグルーヴ感のカッチョ良さは、オリジナルとはまた違った魅力に充ちています。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。「Got to Get Your Own」と共にレア・グルーヴ・ファン必聴の曲だと思います。
「Together (You & Me)」
Alfred "Pee Wee" Ellisのサックスをフィーチャーしたリラックス・ムードのミディアム・チューン。ユルい感じがたまりません。
「Got to Get Your Own」
前述のようにレア・グルーヴ・クラシックとして名高い人気曲。ファンキー&コズミックなジャズ・ファンク・チューン。聴いているだけでエキサイティングな気分になりますね。スリリングなWilsonのオルガン・プレイがカッチョ良すぎです。Acid Jazzブームの頃、James Taylor Quartetがカヴァーしていましたね。MC Duke「Gotta Get Your Own」のサンプリング・ネタにもなっています。
NFLでは我がドルフィンズが3連勝で5勝4敗となり、今季初の白星先行!AFC東地区は大混戦状態であり、イルカ軍団にも十分チャンスありだと思います。
今シーズンはかなり楽しめそう!