2008年11月12日

Chaka Khan『Naughty』

アーバン・ナイトな気分を堪能できる2ndソロ☆Chaka Khan『Naughty』
ノーティ
発表年:1980年
ez的ジャンル:ダイナマイト・ボーカル系R&B
気分は... :多事争論!

昨晩は仕事をしながら、先日亡くなった故筑紫哲也の追悼番組を観ていました。

僕はジャーナリズム云々には興味がありませんが、筑紫さんがジャーナリストとして貫いた少数派、弱者の意見に耳を傾ける姿勢って改めて大事だなぁ、と痛感しました。

僕自身は自分が多数派なのか少数派なのかはよくわかりませんが、権威や地位や知識を武器に上から目線で弱者を抑え込もうとする人間に対して嫌悪感を抱くことだけは確かです。

権威や地位や知識なんてなくてもいいから、相手の立場・意見を尊重した上で自分の主張もできる人間でいたいものです。もちろん、音楽についてもそうです。

さて、ダイナマイト・レディ・ソウルChaka Khanの3回目の登場デス。

『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)、『Chaka』(1978年)に続き紹介するのは、1980年リリースのソロ3作目『Naughty』です。

やはりChaka Khanのソロ作と言えば、上記1st〜3rdの3枚に尽きると思います。

そんな中で 「I'm Every Woman」(全米R&Bチャート第1位)を含む1stソロ 『Chaka』「What Cha' Gonna Do for Me」(全米R&Bチャート第1位)を含む3rdソロ『What Cha Gonna Do For Me』の間に挟まれ、多少分が悪い印象の2ndソロ『Naughty』ですね。

しかしながら、全体のクオリティという意味では『Naughty』が捨て曲ナシで一番充実しているかもしれません。個人的にはソロ作の中では『Chaka』を聴く頻度が一番多いのですが...

本作のプロデュースも『Chaka』『What Cha Gonna Do For Me』同様Arif Mardinが務めています。

今回もバックはCissy Houston(bk vo)、Whitney Houston(bk vo)、Luther Vandross(bk vo)、Jeff Mironov(g)、Hamish Stuart(g)、Hiram Bullock(g)、 Phil Upchurch(g)、 Steve Khan(g) 、Anthony Jackson(b)、Willie Weeks(b)、Marcus Miller(b)、Steve Ferrone(ds)、Leon Pendarvis(key)、Don Grolnick(key)、Ken Bichel(key)、Richard Tee(key)、Nana Vasconcelos(per) 、Michael Brecker(ts)、Randy Brecker(tp)、Hugh McCracken(harmonica)等の豪華メンバーです。

Chakaのアルバムの中でも最もアーバン・ナイトな気分を堪能できる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Clouds」
オープニングはAshford & Simpson作品。シングルとしてR&Bチャート第10位のヒットを記録しています。Chakaのダイナマイト・ヴォーカルを堪能できるご機嫌なアップ・チューン。

「Get Ready, Get Set」
アーバン・ナイトなミッド・チューン。Chakaのパワフルなヴォーカルとバックのスタイリッシュなサウンドが喧嘩せずに馴染んでいるのがいいですね。

「Move Me No Mountain」
Love Unlimited 、Dionne Warwickでお馴染みの名曲カヴァー。個人的にはDionne、Chaka、Soul II Soulのヴァージョンをよく聴いています。

落ち着いたDionne版、メロウ・グルーヴのChaka版、スタイリッシュなクラブ仕様のSoul II Soul版と三者三様でそれぞれ魅力的だと思います。

「Nothing's Gonna Take You Away」
「So Naughty」
個人的には本作のハイライトはこの2曲だと思っています。共に80年代前後のAORやシティ・ポップスが好きな人は気に入るであろうアーバンなメロウ・チューンに仕上がっています。本作ならではの"クリスタルな(???)"雰囲気を堪能できるのがたまりません(笑)

「Too Much Love」
Chakaのダイナマイト・ヴォーカルがグイグイ迫ってくるアップ・チューン。Hamish StuartとHiram Bullockのギター・プレイもご機嫌です。軽くブラジリアン・フレイヴァーが効いているのもいいですね。

「All Night's All Right」
バックのジャズ・ファンク・サウンドがかなり目立つ仕上がりです。特に電子ヴァイオリンの音色が印象的ですね。

「What You Did」
この曲も大好き!Rufusを彷彿させる軽快なファンキー・グルーヴ。個人的にはこのタイプの曲がChakaには一番合っている気がします。

「Papillon(aka Hot Butterfly)」
この曲をハイライトに挙げる方が多いのでは?Luther Vandrossがリード・ヴォーカルをとっていたGreg Diamond,Bionic Boogie「Hot Butterfly」のカヴァーです。そのLuther Vandrossがバック・コーラスを務めているというのが感動的ですね。ダンサブルなオリジナルと比較して、Chaka版はパッション溢れるライト・グルーヴといった仕上がりです。Hugh McCrackenのハーモニカ・ソロがいい味出しています。

Greg Diamond Bionic Boogie feat. Luther Vandross「Hot Butterfly」
http://jp.youtube.com/watch?v=hdwrIFvkXO0&feature=related
Chaka版
http://jp.youtube.com/watch?v=nwe8YGQ8e4w&feature=related

「Our Love's In Danger」
ラストはAshford & Simpson作のデンジャラスなアッパー・チューン。基本的には「Clouds」と同タイプの仕上がりです。

う〜ん、今日は豚テキが食べたい気分、昼は渋谷で話題の某店で豚テキ食べようっと!
posted by ez at 07:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする