2008年11月20日

Stereolab『Emperor Tomato Ketchup』

スタイリッシュかつポップになった4thアルバム☆Stereolab『Emperor Tomato Ketchup』
Emperor Tomato Ketchup
発表年:1996年
ez的ジャンル:オシャレ系UKポストロック
気分は... :勝つには勝ったけど...

サッカーW杯アジア最終予選「カタール対日本」は日本が3対0で快勝しました。

まぁ、マスコミは試合運びを評価しているようですが、個人的には不安を感じる内容でした。戦いのコンセプトは良かったけど、まだまだ選手の技量が追いついていない印象を受けましたね。アウェー、グランド・コンディション等を考慮すれば仕方がないことなのかもしれませんが...

今の状態ならばオーストラリアに勝つことは難しい気がします。
アジア・モードのサッカーはオーストラリアには通用しないのでは?

中田英が登場した時のような期待の新星を待ちわびているのですが、先日のU-20W杯アジア予選に敗退し、7大会連続の出場記録が途切れてしまった今の日本サッカー界では難しいのかなぁ?

さて、UKポストロックの先駆者、Stereolabの3回目の紹介です。

『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)、 『Dots And Loops』(1997年)に続いて紹介するのは、スタイリッシュなポップ感覚が増した人気作『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)です。

Stereolabの記事では毎回書いていますが、僕の場合、『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)、 『Dots And Loops』(1997年)、『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)、『First Of The Microbe Hunters』(2000年※ミニ・アルバム)の4枚を聴く頻度が圧倒的に多いですね。。

それ以前の実験的かつラフなサウンド作りも魅力がありますが、Laetitia SadierMary Hansenのヴォーカルを活かしたオシャレなポップ・サウンドが聴ける上記4枚が僕にはど真ん中でした。きっと当時"渋谷系"のサウンド、アーティストがお好きだった方は、僕のように上記4枚にハマったのでは?

そんなポップ路線の第1弾となったアルバムが本作『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)です。ファンの方ならばご存知の通り、タイトルは故寺山修司が監督した実験的な短編映画『トマトケチャップ皇帝』(1970年)からとったものです。

制作面で話題になったのはTortoiseJohn Mcentireがプロデュースで参加したことですね。本作以降、シカゴ音響派人脈との交流が続くことになります。Stereolab作品ではお馴染みHigh LlamasSean O'Haganも参加しています。

ポップになったと言っても、次作 『Dots And Loops』以降と比較すると従来のエクスペリメンタルな雰囲気も残っています。そのあたりが人気、評価が高い理由かもしれませんね。

いつ聴いても近未来的ラウンジ感覚が快感ですね。

全曲紹介しときやす。

「Metronomic Underground」
オープニングは従来のStereolabらしい実験的なサウンドを聴くことができます。Hip-Hop的な雰囲気もあって面白いです。微妙にサウンドが変化していく様がいいですね。

「Cybele's Reverie」
オシャレなポップ路線を印象付けてくれた名曲。僕の一番のお気に入り曲です。近未来的なんだけどノスタルジックといった感じが好きですね!Sean O'Haganのストレンジ・アレンジもお見事です。
http://jp.youtube.com/watch?v=hfabj80NzEw

「Percolator」
「Cybele's Reverie」と並ぶお気に入り曲。まさに近未来のカフェ・ミュージックって雰囲気ですね。フランス語の語感の響きが何ともオシャレ!
Percolator(Live)
http://jp.youtube.com/watch?v=frxC3uyzjSw&feature=related

「Yper-Sound」
チープなピコピコ・サウンドが何故かオシャレに聴こえてきてしまいます。

「Spark Plug」
今回聴き直していて、かなり気に入ったのがこの曲。♪ラ・ラ・ララララ〜♪こんなにスタイリッシュな仕上がりだったっけ?

「Olv 26」
非日常的なポップ感覚にグッとくる1曲。適度にエクスペリメンタルな雰囲気もいいですね。

「The Noise of Carpet」
ポップなスピード感が魅力!従来のStereolabとポップ路線のStereolabがうまく融合している気がします。Laetitia SadierとMary Hansenのヴォーカルの絡み方がいいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=Il4cvsEiJJg&feature=related

「Tomorrow Is Already Here」
シカゴ録音のせいか、シカゴ音響派の色合いが濃い仕上がりですね。不思議な音世界へ誘ってくれます。
http://jp.youtube.com/watch?v=_7b76Wxv1cE&feature=related

「Emperor Tomato Ketchup」
タイトル曲は、ピコピコ&バタバタ・モードの仕上がりです(意味不明?)。

「Monstre Sacre」
ヨーロピアンな哀愁モードの仕上がり。アルバムの中では少し異質な雰囲気があります。

「Motoroller Scalatron」
近未来的イナたさってこんな感じなのかも?

「Slow Fast Hazel」
StereolabとHigh Llamasの魅力が融合したような仕上がりです。かなり好き!

「Anonymous Collective」
ラストはダーク・モードで締めくくります。不気味な雰囲気が次第に和らいでいく感じがいいですね。

腹減ってきた。そろそろランチにしようっと!
posted by ez at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする