2008年12月20日

Common『Universal Mind Control』

キャリア初の踊るための作品、内容は如何に?☆Common『Universal Mind Control』
Universal Mind Control
発表年:2008年
ez的ジャンル:エレクトロ系Hip-Hop
気分は... :シャレにならない事態発生?

昨日の昼間からSeesaaブログがダウン...今日の深夜2時を過ぎてようやく復旧しました。

原因はSeesaaが利用するデータセンター(さくらインターネット)における発煙および電源供給停止だった模様。データセンターが災害なんてシャレにならないですよね。さくらインターネットが失ったものは相当大きいのでは?

マジで今まで書き溜めてきた記事データが全て消失なんて事態にもなりかねません。データのバックアップをしておかないとね。

さて今日はCommonの新作『Universal Mind Control』です。

Commonの紹介は、『Be』(2005年)、『Like Water For Chocolate』(2000年)、『Finding Forever』(2007年)に続き4回目になります。

僕の中でCommonは期待水準の高いHip-Hopアーティストの一人です。常にHip-Hopシーンを牽引する存在でいて欲しいですね。

『Be』『Finding Forever』Kanye Westとのコラボが2作続きましたが、本作では大半の曲をThe Neptunesがプロデュースしています。

Common本人曰く"キャリア初の踊るための作品"なのだとか。
それを裏付けるようにCommonの巧みなフロウを生かしたパーティ・チューンが並びます。サウンドもエレクトロかつハイ・エナジーな仕上がりです。その意味ではThe Neptunesの起用はピッタリはまっていますね。

個人的には『Like Water For Chocolate』『Be』のようにソウルフルな作品が好みであり、複雑な思いもありますが...

ゲストとして、Kanye WestPharrellCee-Lo、Muhsinah、D.A.Wallach(Chester French)、Martina Topley-Bird等が参加しています。

以前エレクトロニカに挑んだ『Electric Circus』(2002年)では賛否両論を巻き起こしましたが、本作はどうなるのでしょうか?エレクトロ路線は現在のトレンドなので、案外すんなり受け入れられるのかもしれませんね。

戸惑いながらも、Commonの新たなチャレンジを楽しみましょう。

全曲紹介しときヤス。

「Universal Mind Control (Umc)」
タイトル曲は本作を象徴するサイバーなエレクトロHip-Hopに仕上がっています。リズミカルなCommonのフロウとNeptunesによるトラック実にマッチしています。フランス語によるイントロもいい感じ。Gil Scott-Heron「No Knock」のフレーズを引用。
http://jp.youtube.com/watch?v=CGGB-olkAi0&feature=related

「Punch Drunk Love」
Kanye Westをフィーチャー。かなりエロエロのリリックですな。Common、Neptunes、Kanye Westの三者がコラボするならば、もうちょっと別のモノを...という気もしますが、この位の軽いノリが逆にいいのかもしれませんな。アルバムには本曲のリミックスBooty Shake Remixも収録されています。
http://jp.youtube.com/watch?v=jc78XruTwSo&feature=related

「Make My Day」
Cee-Loをフィーチャー。ノリ的にはGnarls Barkleyの雰囲気に近いキャッチーな仕上がり。本作ではOutkast作品などで知られるMr. DJがプロデュースしています。
http://jp.youtube.com/watch?v=EhAjmdImHvQ&feature=related

「Sex 4 Suga」
Neptunesらしいトラックが印象的です。このリリックも相当エロいですな。

「Announcement」
Pharrellをフィーチャー。The Notorious B.I.G.「Just Playing (Dreams)」のビートをリメイクしたものだとか。聴き比べるのも面白いのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=I4vOYUTk0cU&feature=related
The Notorious B.I.G.「Just Playing (Dreams)」
http://jp.youtube.com/watch?v=IJriH4uiLS8

「Gladiator」
不穏な空気の中で煽りまくるCommonを堪能できます。Neptunesによるトラックも僕好み。
http://jp.youtube.com/watch?v=GHHllX86jbg&feature=related

「Changes」
タイトルからもおわかりの通り、オバマ次期米国大統領の応援歌です。先日紹介したThe Foreign Exchange『Leave It All Behind』にも参加していた女性シンガーMuhsinahをフィーチャーしています。さらにはCommonの一人娘Omoye Assata Lynnちゃんの可愛い声を聴くこともできます。Mr. DJプロデュース。
http://jp.youtube.com/watch?v=xuielNVV2W4&feature=related

「Inhale」
僕の一番のお気に入り曲。非常にパワーを貰える曲ですね。僕はやっぱりエロエロ路線よりも闘うCommonが好きだなぁ。
http://jp.youtube.com/watch?v=wZ4aUGGJBiw&feature=related

「What a World」
Chester FrenchのD.A.Wallachをフィーチャー。Chester FrenchはD.A.WallachとMaxwell Drummyの2人による白人ロック・デュオ。Pharrellが相当惚れ込んでいるみたいですね。そんなChester Frenchの持ち味も生かした攻撃的な仕上がりです。
http://jp.youtube.com/watch?v=BQ654dmVhRA&feature=related

「Everywhere」
かつてTrickyと共に活動していたイギリス人女性ミュージシャンMartina Topley-Birdをフィーチャー。なんとドラムン・ベースです。僕の場合、ドラムン・ベースもそれなりに聴くのでスンナリ受け入れられますが、Hip-Hopファンの方はどうなんですかね。
http://jp.youtube.com/watch?v=rZ2v5uWmb6w&feature=related

それにしてもブログがダウンして終日イライラしっぱなしだった気がします。
それだけブログ中毒になっている証拠かもしれませんね。
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2008年12月19日

Grey & Hanks『You Fooled Me』

遂にCD化されたGrey & Hanksのデビュー・アルバム☆Grey & Hanks『You Fooled Me』
ユー・フールド・ミー
発表年:1978年
ez的ジャンル:ソングライターチーム系ソウル・デュオ
気分は... :ようやく聴けた!

今日は70年代に活躍したZane GreyLen Ron Hanksの二人によるソングライターチームGrey & Hanksの1stアルバム『You Fooled Me』(1978年)です。

Zane GreyLen Ron Hanksは共にシカゴ出身であり、同じくシカゴ出身のソウルシンガーJerry Butlerがスタートさせたソングライター講座で知り合ったのだそうです。その後L.Aで本格的にソングライターチームとしての活動を開始し、L.T.D.、Mystique、Ebonys、Thelma Jones、Jean Terrell、Tavares等に楽曲を提供しました。

特に有名なのがUSポップ・チャート第4位、R&Bチャート第1位となったL.T.D.「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」、R&Bチャート第5位となったTavares「Never Had A Love Like This Before」の2曲かもしれませんね。

L.T.D.「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」
http://jp.youtube.com/watch?v=eXpa0Ef25XQ

Tavares「Never Had A Love Like This Before」
http://jp.youtube.com/watch?v=LeDZ7uG2N6o

ソングライターチームとして頭角を現してきた彼らは、その勢いにのって自身もアーティスト・デビューを果たします。Grey & Hanksとして『You Fooled Me』(1978年)、『Prime Time』(1980年)という2枚のアルバムをリリースしています。

僕の場合、Michael Wycoffの人気曲「Looking Up To You」の作者として、Leon Wareと共にZane Greyの名がクレジットされていたことがGrey & Hanksを知るきっかけでした。

しかしながら、名前を認識してもGrey & Hanksの曲を聴く機会がなく、ネット上でサンプル試聴するのがせいぜいでした。今回『You Fooled Me』の初CD化でようやくGrey & Hanksをじっくり堪能することができました。

全体としてダンス/ディスコ系の曲が多く、かなりノリの良いアルバムに仕上がっています。

ソングライターチームのアルバムですが、"踊れるサウンドで勝負!"って感じがいいですね。この徹底ぶりが好結果につながっている気がします。

聴いているだけでウキウキ・モードになるご機嫌なダンス・アルバムです!

全曲紹介しときやす。

「Way Out To Get In」
ジャズ・ファンク風のミディアム・ファンク。楽曲のみならず、サウンド・メイキングにも非凡な才能を見せるLen Ron Hanksのセンスが光ります。

「Gotta Put Something In」
「You Fooled Me」と並ぶ僕のお気に入り。NYの大物DJ Timmy Regisfordがプレイしたことでも人気の曲です。メロウなイントロからスウェイ・ビートへの展開がサイコーです。ご機嫌なホーンで盛り上げてくれるのはPhenix Hornsです。ちなみに本曲の作者はPhenix HornsのRahmlee Michael Davisです(本作唯一の外部ライター作品)。
http://jp.youtube.com/watch?v=rJkW4K2mm4E

「You Fooled Me」
僕の一番のお気に入り!彼らのデビュー・シングルとして全米R&Bチャート第19位のヒットとなりました。L.T.D.提供曲のセルフカヴァーです(L.T.D.ヴァージョンはアルバム『Togetherness』収録)。このグルーヴ感はスウェイ・ビート好きにはたまらないはずです。Zane Greyの野太いヴォーカルと女性コーラス陣のコンビネーションもグッド!
http://jp.youtube.com/watch?v=sA7ewENjWrM&feature=related

「Never Let You Down」
この曲もキャッチーなディスコ・チューンに仕上がっています。この分かりやすさがサイコー!

「Dancin'」
2ndシングルとして全米R&Bチャート第8位のヒットとなったダンス・クラシック。リアルタイムで本作を聴いた方に人気があるのはディスコ・ヒットした本曲なのかもしれませんね。イントロを聴いただけでワクワク感があります。あとは女性コーラス隊がいいですね。基本的には女性コーラス隊が目立つダンス・チューンって大好き!
http://jp.youtube.com/watch?v=U9Om0etpy4M&feature=related

「I Can Tell Where Your Head Is」
パーカッシヴな仕上がりがかなり僕好みです。グイグイと全体を引っ張るベースラインがいいですね。

「Closer To Something Real」
Phenix Hornsが目立つせいかどこかEW&Fっぽい雰囲気もあるダンス・チューン。

「How Can You Live Without Love」
Jean Terrellへの提供曲(アルバム『I Had to Fall in Love』収録)のセルフカヴァー。アップものが多い中、ラストで多少テンポを落としたミディアム・チューンを聴かせてくれます。

2ndアルバム『Prime Time』(1980年)は本作ほどの成功を収めることができず、ソングライター・チームとしても1981年にはコンビ解消となったようです。
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2008年12月18日

Garbage『Version 2.0』

退廃的なポップ感覚にハマります☆Garbage『Version 2.0』
Version 2.0
発表年:1998年
ez的ジャンル:電脳ポップ系オルタナ・ロック
気分は... :ヴァージョン・アップ!

今日はダーク&メロディアスな音楽を聴きたい気分...

そんなモードでセレクトしたのがGarbage『Version 2.0』(1998年)です。

Garbageは1994年にニューヨークで結成されたロック・バンド。メンバーはButch VigSteve MarkerDuke EriksonShirley Mansonの4名。

最も有名なメンバーはButch Vigですね。90年代ロック好きの方はご存知のとおり、Nirvana『Nevermind』(1991年)、Smashing Pumpkins『Gish』(1991年)、『Siamese Dream』(1993年)、Sonic Youth『Dirty』(1992年)等々90年代アメリカン・オルタナティブを代表する名作アルバムを立て続けにプロデュースしてきた重要人物ですね。

そんな大物プロデューサーButch Vigが結成したグループがGarbageです。

グループの魅力は、オルタナ・ロックらしいノイジーなギター・サウンドとドラム・ループ、サンプリング等を駆使したデジタル・サウンドを融合させた音づくりと、紅一点のスコットランド人Shirley Mansonのダーク&キュートなヴォーカルの2つといったところでしょうか。

これまで『G』(1995年)、『Version 2.0』(1998年)、『Beautiful Garbage』(2001年)、『Bleed Like Me』(2005年)という4枚のオリジナルをリリースし、商業的にも大成功を収めています。

今回1st『G』と2nd『Version 2.0』のどちらにしようか迷いましたが、彼ら独特のスタイルで90年代らしいポップ・ミュージックを創り上げたという点で『Version 2.0』を選びました。

前作『G』と比較すると、ノイジーなギターサウンドとドラム・ループの融合がより洗練され、キャッチーなポップ感覚に磨きがかかった印象を受けます。その結果、Shirley Mansonのポップ・アイコン的な魅力が見事に開花していますね。

前作からヴァージョン・アップしたGarbage流ポップ・ミュージックを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Temptation Waits」
ポップでデジタルな新生Garbageらしいオープニング。ポップ・アイコンとして覚醒したShirley Mansonに出会うことができます。

「I Think I'm Paranoid」
シングルとしてUKチャート第9位のヒットとなりました。新生Garbageらしいキャッチーな仕上がりです。ポップでメロディアスな側面とオルタナのダーク&ハードな側面のメリハリのつけ方が巧みですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=cwQIhVDJflw&feature=related

「When I Grow Up」
シングルとしてUKチャート第9位のヒットとなりました。クラブでもヒットしたキャッチーなダンサブル・チューンです。ポップ・アイコンのようにキュートなShirleyを堪能できるPVもグッド!コメディ映画『Big Daddy』の挿入歌としても使われていました。
http://jp.youtube.com/watch?v=A-7Yxel2gHM

「Medication」
美しくも退廃的な雰囲気がグッとくるバラード。

「Special」
明るくポップにヴァージョン・アップしたGarbageを象徴する1曲。個人的にも一番のお気に入り曲。Shirleyの魅力全開の1曲ですな。UKシングル・チャート第15位のヒットとなりました。PVもかなり完成度高いです!。
http://jp.youtube.com/watch?v=s_m7CuVZTVc&feature=related

「Hammering In My Head」
切れ味鋭くダークな仕上がり。タイトルの通り、頭の中で電脳ビートがガンガン鳴り響きます。

「Push It」
アルバムからの1stシングル。UKシングル・チャート第9位のヒットとなりました。前作のダークな雰囲気を残しつつ、オルタナ・ロックとデジタル・サウンドがスタイリッシュに融合し、結果として実に90年代らしいポップ・ミュージックに仕上がっていると思います。

MTV Video Music AwardsにノミネートされたPVも秀逸です。
http://jp.youtube.com/watch?v=oDtU_ofJzus

「The Trick Is To Keep Breathing」
ストリングスも入った美しく儚い仕上がり。

「Dumb」
ダークな疾走感が印象的な曲。

「Sleep Together」
サイコサスペンス映画の挿入歌が似合いそうな仕上がり。この不穏な美しさが意外と好きだったりします。

「Wicked Ways」
UKロックっぽいひねくれたメロディをへヴィなリズムで仕上げています。何気ないけど、よく聴くと面白い曲。

「You Look So Fine」
エンディングは哀愁モードのポップ・ロック。UKシングル・チャート第19位のヒットとなりました。美しく虚しい感じがたまりません。
http://jp.youtube.com/watch?v=-kvXfNoTjsY

僕の持っている国内盤CDには「Lick the Pavement」 、「Thirteen」という2曲のボーナス・トラックが収録されています。
posted by ez at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

Brandy『Human』

苦難を乗り越えて復活!☆Brandy『Human』
Human
発表年:2008年
ez的ジャンル:美メロ系女性R&B
気分は... :Brandy復活!!!

12月はR&B/Hip-Hop大物アーティストの新作ラッシュですね。

僕の場合、CommonEPMDBrandyAvant等の新作を聴き込んでいる最中です。さらにMusiq SoulchildKeyshia Coleの新作を早くゲットできないかと待ちわびています。

ということで、これから年末にかけては新作の紹介を多めにしたいと思っています。

まずはBrandyの新作『Human』です。

Brandyの紹介は、『Afrodisiac』(2004年)、『Never Say Never』(1998年)に続き3回目になります。

本作『Human』『Afrodisiac』(2004年)以来4年ぶりの新作であり、Epic移籍第1弾アルバムとなります。

ファンの方はご存知の通り、2006年12月30日に死者を出す交通事故を起こし、多額の損害賠償訴訟や精神的ショックで活動再開が危ぶまれていたBrandyでしたが、そんな試練を乗り越えてリリースされた新作が『Human』です。

本作ではR&BシンガーBrandyの基礎を作った大ヒット・アルバム『Never Say Never』を手掛けたRodney Jerkinsが全面的にバックアップしています。

その意味では原点回帰したアルバムと言えるかもしれませんね。
あまり奇をてらわず、良い楽曲をオーソドックスに仕上げているのが目立ちます。
Rodney Jerkins以外にBruno Mars、D'Mile、Midi Mafia、Dapo Torimiro、Toby Gad、RedOne、Soundz、Hit-Boy & Chase N. Cashe、Brian Kennedyがプロデュースを手掛けています。

Brandyの元気な歌声を聴けるだけでも感動ですが、さらに目をウルウルにする美メロ曲も揃っています。

個人的にはTimbaland、Kanye Westを迎えた前作『Afrodisiac』をかなり気に入っていたのですが、今のBrandyには本作のようなオーソドックス路線が相応しいと思います。

大きな試練を乗り越え、人間として一回り成長したBrandyの姿がここにある!

全曲紹介しときやす。

「Human Intro」
「The Definition」
「Human Intro」に続き、Brandy復活を告げるこのアップ・チューンでアルバムは幕を開けます。Rodney Jerkinsらしいクールな仕上がりであり、Brandyも自分の原点に戻った感じなのでは?

「Warm It Up (With Love)」
僕のお気に入り曲その1。ピアノのループとBrandyの憂いを帯びたヴォーカルの相性が抜群のミッド・グルーヴ。この胸が締め付けられる感じがたまりませんな。Rodney Jerkinsプロデュース。
http://jp.youtube.com/watch?v=3eFCrV2S7ck&feature=related

「Right Here (Departed) 」
アルバムからのリード・シングル。Rodney Jerkinsがプロデュースし、ソングライティングにはRihannaの大ヒット曲「S.O.S」の作者Evan "Kidd" Bogartも加わっています。チャート・アクション的には芳しい結果ではありませんでしたが、キャッチーでなかなか良い出来だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=PP_U5OeCMLg&feature=related

R&BファンはThe Gameをフィーチャーしたリミックスも注目ですね。
Brandy feat. The Game「Right Here(Departed)」
http://jp.youtube.com/watch?v=W2b5bxMZdF4

「Piano Man」
今流行のエレクトロ路線の仕上がり。Rodney Jerkinsプロデュース。

「Long Distance Interlude」
「Long Distance」
アルバムからの2ndシングル。Bruno Mars/Rodney Jerkinsプロデュースによる感動的なバラード。曲の良さを生かしたオーソドックスな作りが成功していると思います。本作に至るまでのBrandyの苦悩を思い浮かべると余計にグッとくるのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=LeKLKKbdbeE&feature=related

「Camouflage」
お気に入り曲その2。Rodney Jerkins/D'Mileプロデュースによる美メロ・チューン。実にナチュラルなメロディとポコポコ・リズムの組み合わせが僕のツボです。聴いていて心が温まります。
http://jp.youtube.com/watch?v=J6DskAt2BLs

「Torn Down」
Midi Mafia(Dity Swift & Bruce Waynne)/Dapo Torimiroプロデュース。Jack Johnsonあたりを彷彿させるとアコースティック・サウンドとエレクトロなR&Bサウンドが合体したような仕上がりが面白いですね。ソングライティングにはJames Fauntleroyも加わっています。

「Human」
お気に入り曲その3。タイトル曲はBeyonceFergie等の作品も手掛けているToby Gadのプロデュース。スケール感の大きい感動的なバラードです。曲、ヴォーカル、アレンジの3拍子が揃い名曲の雰囲気に溢れていますな。
http://jp.youtube.com/watch?v=yvEwBn_QPRA&feature=related

「Shattered Heart」
メロディ重視のオーソドックスな曲が多い中で、変化球の雰囲気も持った仕上がり。Rodney Jerkinsプロデュース。

「True」
再びオーソドックスなバラード。ストリングスが感動をさらに盛り上げてくれます。RedOneプロデュース。

「A Capella (Something's Missing)」
Soundzプロデュース。タイトルの通りアカペラで作られています(厳密にはバックでギターが鳴っていますが)。面白い試みで完成度も高いですが、少し狙いすぎの印象も受けます。

「1st & Love」
Hit-Boy & Chase N. Casheプロデュース。Chase N. Casheらしい少し妖しげな雰囲気を持ったダイナミックなミッド・チューン。

「Fall」
ラストは切れ味鋭くドラマチックなミッド・チューン。Brian Kennedyプロデュース。ソングライターにはNatasha Bedingfield、Brian Sealsも名を連ねます。

忘年会にクリスマス、そして新作アルバム購入...財布の中がだんだんお寒い状態になってきました。
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2008年12月16日

Clifford Brown『Clifford Brown with Strings』

ストリングスを従えたスタンダード集☆Clifford Brown『Clifford Brown with Strings』
Clifford Brown with Strings
録音年:1955年
ez的ジャンル:天才トランペッターwithストリングス
気分は... :心が温まる!

今日は二日酔い気味で調子がイマイチ(泣)

天才トランペッターClifford Brownの3回目の登場です。

『Study In Brown』(1955年)、『Clifford Brown & Max Roach』(1954、1955年)に続いて紹介するのはClifford Brown『Clifford Brown with Strings』(1955年)です。

タイトルの通り、ストリングスを従えたスタンダード集です。

ブラウニー作品の中でも好みが分かれる作品かもしれません。ブラウニー云々よりもストリングスを従えた作品という時点でダメという方がいるかもしれませんね。

確かに、ストリングス作品にはアドリブがない等ジャズの持つエキサイティングな魅力には欠けるかもしれません。でも逆にメロディがはっきり分かるし、ロマンティックなムードを堪能できる魅力もあります。個人的にはジャズの持つロマンティックな側面も好きなので、まさに歌っているようなリリカルな演奏を堪能できるという点でストリングス作品にも魅力を感じます。

特に今日紹介するClifford Brown『Clifford Brown with Strings』はそんなストリングス作品の頂点に立つ1枚なのでは?例えば80年代に彗星の如く登場し、ブラウニー同様"天才トランペッター"と呼ばれるWynton Marsalisは本作をお手本としてトラペットの腕を磨いてきたらしいです。

本作ではWoody Herman楽団やCount Basie楽団の編曲で知られるNeal Heftiがストリングスのアレンジ及び指揮を務めています。それ以外のメンバーはClifford Brown(tp)以下、Harold Land(ts)、Richie Powel(p)、George Morrow(b)、Max Roach(ds)というメンツです。

有名なスタンダード曲ばかりなので、とても聴きやすいし、歌うブラウニーのトランペットを存分に堪能できると思います。

12月はこんなムーディーなジャズがよく似合うと思います。

全曲紹介しときやす。

「Yesterdays」
Jerome Kern/Otto Harbachによる1933年のミュージカル『Roberta』挿入歌。やや抑えたブラウニーのトランペットが渋いです。

「Laura」
Johnny Mercer/ David Raskin作品。Frank Sinatraの歌で有名な曲のようですね。哀愁のトランペットとそれを盛り上げるドラマティックなストリングスとの組み合わせがいいですね。

「What's New?」
Johnny Burke/Bob Haggartが1939年に作ったお馴染みのスタンダード。本ブログでも、これまでJohn ColtraneJimmy SmithWynton Kelly & Wes Montgomeryの演奏を紹介してきました。Linda Ronstadtでお聴きになっている方も多いかもしれませんね。

ここではまさにスタンダード然とした演奏を聴くことができます。ロマンティックなブラウニーのトランペットを堪能しましょう。

「Blue Moon」
Lorenz Hart/Richard Rodgersによる1934年の作品。実にムーディーな仕上がりです。

「Can't Help Lovin' Dat Man」
僕の一番のお気に入り演奏。Jerome Kern/Oscar Hammerstine II作品。1927年にミュージカル『Show Boat』のために書かれた曲です。その後何度も映画化されており、お馴染みの曲なのでは?スタンダードとしてもBillie Holiday、Abbey Lincolnの歌で有名ですね。僕の場合、Barbra Streisand『The Broadway Album』(1985年)のカヴァーでこの曲が好きになりました。ここでは伸びやかなブラウニーのトランペットにうっとりです。

「Embraceable You」
Ira Gershwin/George Gershwins作品。1930年のミュージカル『Girl Crazy』のために書いた曲です。インストですがまさにIra Gershwinによる歌詞を歌うようなブラウニーのトランペットが絶品です。

「Willow Weep for Me」
女性作曲家Anne RonellがGeorge Gershwinに捧げた作品。「柳よ泣いておくれ」の邦題で有名なスタンダード。本ブログでは以前にDexter GordonWynton KellyRed Garlandのバージョンを紹介しました。偉大な作曲家を懐かしむような演奏ですね。

「Memories of You」
Andy Razaf/Eubie Blake作品。ラグタイマーとして長年活躍したEubie Blakeの代表曲です。どことなく寂しげな演奏に惹かれます。

「Smoke Gets in Your Eyes」
「煙りが目にしみる」の邦題でお馴染みのスタンダード。前述の「Yesterdays」同様、Jerome Kern/Otto Harbachによる1933年のミュージカル『Roberta』挿入歌です。よく耳にする曲のせいか聴いていて安心感がありますね。この曲をブラウニーは11テイクも録音したのだとか。

「Portrait of Jenny」
1948年の映画『Portrait Of Jennie』のために書かれた曲(Gordon Burdge/J. Russell Robinson作品)。Blue Mitchellの演奏も有名なようですね。ここでは哀愁感たっぷりの演奏を聴くことができます。

「Where or When」
1937年のミュージカル『Babes in Arms』のために書かれたLorenz Hart/Richard Rodgers作品。Frank Sinatraが何度もレコーディングしているようです。

「Stardust」
お馴染みのHoagy Carmichael作によるスタンダード。ブラウニーのトランペットがよく似合う曲ですよね。

毎日暗いニュースばかりが続く日々ですが、ロマンティックなブラウニーのトランペットで心を温めましょ!
posted by ez at 12:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする