発表年:1984年
ez的ジャンル:官能系エレクトリック・ファンク
気分は... :君と僕と彼ってどんな関係???
James Mtume率いるファンク・グループMtumeの久々の登場です。
代表作『Juicy Fruit』(1983年)を当ブログで紹介したのが2005年11月でした。約3年ぶりに紹介するのは『You, Me And He』(1984年)です。
相棒だったReggie Lucasが脱退し、一人でグループの舵取りをすることになったJames Mtumeが選んだのはエレクトリック・ファンク路線でした。新生Mtumeを代表する作品と言えば、どうしても『Juicy Fruit』(1983年)ということになりますね。大ヒットしたタイトル曲は、サンプリング・ネタとして若いリスナーからも大人気ですね。
その『Juicy Fruit』(1983年)に続きリリースされたアルバムが今日紹介する『You, Me And He』(1984年)です。
『Juicy Fruit』と比較すると、スポットライトを浴びることが少ない『You, Me And He』ですが、内容は『Juicy Fruit』に負けない官能的な大人のはエレクトリック・ファンクに仕上がっています。
本作におけるグループのメンバーは、James Mtume(vo、key、per)、Tawatha Agee (vo) 、Raymond Jackson(b) 、Philip Field(key)の4人です。 それ以外のサポート・メンバーの中にはBernie Worrellの名前もあります。
個人的には80年代らしいアーバン・ナイトなシンセ・サウンドにグッときます。あとはTawathaのヴォーカルがサイコーですね。
『Juicy Fruit』の次にぜひお聴き下さい!
全曲紹介しときやす。
「C.O.D. (I'll Deliver)」
シングルにもなったエレクトリック・ファンクらしいミディアム・スロウ。シンセの調べとTawathaのヴォーカルが実に雰囲気ありますね。
http://jp.youtube.com/watch?v=rblmfjthHQ8&feature=related
「You Are My Sunshine」
アーバン・ナイトな大人のスロウ・チューン。シンセの音色がロマンティックなんだけどエロいんですよね。サックスがさらにムードを盛り上げてくれます。80年代らしさに溢れていて大好き!
http://jp.youtube.com/watch?v=gRSFh6_V974&feature=related
「You, Me and He」
タイトル曲はシングルとしてR&Bチャート第2位のヒットとなりました。タイトルからわかるように男女の三角関係を歌ったものです。せつないシンセ・サウンドとTawathaのヴォーカルが実にマッチしていますね。「Juicy Fruit」に迫る名曲だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=-in5ZRs90WA
「I Simply Like」
甘く危険な夜の街の香りが漂うミディアム・ファンク。低く重いビートがクセになります。ヴォコーダーが使われているあたりも僕好み。
「Prime Time」
アーバン・ナイトなミディアム・スロウ。週末に夜の街へ繰り出したくなる雰囲気がグッド!
http://jp.youtube.com/watch?v=QT0HvqUejiE&feature=related
「Tie Me Up」
夜遊びモードのミディアム・ファンク。男女がディスコへ遊びに行き、店員とやりとりしながら店内へ入っていく演出がサイコー!
http://jp.youtube.com/watch?v=2IoeUzDg8lY&feature=related
本曲をネタに使ったBootsy collins「Wind Me Up」(アルバム『Fresh Outta P University』収録)も僕のお気に入りです。
「Sweet for You & Me(Monogamy Mix)」
「You, Me and He」のインスト・ヴァージョンです。
「To Be or Not to Be That Is the Question (Whether We Funk or Not)」
ご機嫌なホーンが目立つファンキーなインスト・チューン。また見逃せないのはスクラッチ音が随所に聴こえることです。前年にHerbie Hancockがスクラッチを取り入れた「Rock it」をヒットさせていたとは言え、なかなか興味深いですね。
80年代サウンドを聴いていると、懐かしさと同時に"80年代の日本は豊かな時代だったなぁ"とついつい思ってしまいます。なんでこんな国に成り下がってしまったのでしょうかねぇ。