発表年:1972年
ez的ジャンル:クロスオーバー系ジャス・ロック
気分は... :バルサに追い風は吹くのか?
今日はサッカー伝統のクラシコ「バルセロナ対レアル・マドリード」ですね。
グアルディオラ監督のもと、リーガ首位を突っ走る絶好調のバルサに対して、9日にシュスター監督が解任され、フアンデ・ラモス新監督が就任したばかりというドタバタ状態のマドリーという対照的な両チームですが...
普通に考えれば、ホームのバルサが圧倒的に有利ですが、そうは簡単に行かないのがクラシコ。バルサ・ファンの僕は勿論バルサを応援しますが、両者の意地と意地のぶつかり合いを期待しています。
さて、Brian Auger率いるBrian Auger's Oblivion Expressの3回目の登場です。
Brian Augerに関しては、これまで以下の3作品を紹介しました。
Brian Auger & The Trinity
・『Streetnoise』(1969年)
Brian Auger's Oblivion Express
・『Closer to It!』(1973年)
・『Straight Ahead』(1975年)
今日紹介するのは1972年の作品『Second Wind』です。Oblivion Expressとしての3rdアルバムになります。
本作におけるメンバーは、Brian Auger(org、p、el-p)、Jim Mullen(g)、Barry Dean(b)、Robbie McIntosh(ds、per)、Alex Ligertwood(vo、tambourine)の5人。
僕の場合、パーカッシヴな『Closer to It!』やエレピの比重が高まった『Straight Ahead』あたりの方がど真ん中なのですが、Oblivion Expressらしいサウンドを楽しむという点では本作『Second Wind』も外せません。
当時"プログレ・ジャズロック"と呼ばれたジャズ/ロック/ファンクを上手く融合した独自のクロスオーヴァー・サウンドを堪能することができます。
ジャズ・ロック的視点、フリーソウル的視点、クラブ・ジャズ的視点など様々な角度から楽しむことができる作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Truth」
ソウルフルなヴォーカルとグルーヴィーなオルガン、ブルージーなギターの絡みがカッチョ良いオープニング。ソウルとジャズとロックがいい塩梅で融合しています。後半のピアノ・プレイも小粋でグッド!
「Don't Look Away」
幻想的な雰囲気を醸し出すファンキー・チューン。洗練されているんだけど、どこか土臭い感じが残っているのがいいですね。スタカン好きにはお馴染みTalbot & Whiteがカヴァーしていました。
「Somebody Help Us」
個人的には一番のお気に入り。Oblivion Expressらしいスピード感溢れるファンキー・グルーヴ。聴いていると、ゾクゾクしてアドレナリンが出まくってきます。カッチョ良いオルガン・サウンドが聴きたい方ばぜひ!
「Freedom Jazz Dance」
当ブログで紹介したMiles Davis(アルバム『Miles Smiles』収録)やWoody Hermanのヴァージョン(アルバム『Giant Steps』収録)でお馴染みのダンス・クラシック(オリジナルはEddie Harris)。
本ヴァージョンはヴォーカル入りのソウルフルかつ落ち着いた仕上がりです。自由に踊りまくるというよりも、ウィスキー片手に聴きたい雰囲気ですね。
「Just You, Just Me」
「Somebody Help Us」と並ぶお気に入り曲。小気味良い展開が爽快ですね。ロックでもファンクでもジャズでもないOblivion Expressならではの音という気がします。
「Second Wind」
タイトル曲はオルガン・サウンドを堪能できるロック・テイストの仕上がり。
クラシコ、僕の予想は願望も込めて「2対0」でバルサの勝利!
得点者はメッシとエトー!
なんて展開にならないのかなぁ。
(12/14 9:00追記)
僕の予想がドンピシャ的中!
エトー、メッシのゴールでバルサが「2対0」で勝利しました!やったー!でも試合はマドリー・ペースでしたね。かなり苦戦しましたなぁ。