2009年01月19日

T.S. Monk『House Of Music』

ジャズ・ジャイアントThelonious Monkの息子によるN.Y.ディスコ・サウンド!☆T.S. Monk『House Of Music』
House Of Music
発表年:1980年
ez的ジャンル:N.Y.ディスコ/ブラコン
気分は... :Monkも文句無し???

T.S. Monkのデビュー・アルバム『House Of Music』(1980年)の紹介です。

T.S. Monkは、ジャズ史上最も個性的なピアニストThelonious Monk(1917-1982年)の息子Thelonious Sphere Monk, Jr.(1949年N.Y.生まれ)が結成したグループです。

『House Of Music』(1980年)、『More of the Good Life』(1981年)、『Human 』(1982年)という3枚のグループをリリースしています。

Thelonious Sphere Monk, Jr.は元々ジャズ畑のドラマー/コンポーザー/アレンジャーでしたが、T.S. Monkでは当時流行のディスコ/ブラコン・サウンドを聴かせてくれます。

今日紹介する1stアルバム『House Of Music』(1980年)は、往年のディスコ/ブラコン・ファンのみならず、後追いのHip-Hop好き、ハウス好きリスナーからも高い支持を得ている作品ではないかと思います。特に人気が高いのがシングルにもなった「Bon Bon Vie」「Candidate For Love」の2曲でしょうね。

ディスコ/ブラコン・ファンの方は、Dr. Buzzard's Original Savannah BandOdysseyを手掛けたSandy Linzerプロデュースという点に興味が湧くのでは?ちなみにOdysseyは本ブログで紹介したOdysseyではなく、Lopez姉妹を中心としたN.Y.のOdysseyの方です。

Hop-Hopファンの方は何と言っても「Bon Bon Vie」狙いでしょうね。Public Enemy「Welcome To The Terrordome」ネタでお馴染みのイントロを聴いただけでアドレナリン出まくりになるのでは?

ハウス・ファンの方は「Candidate For Love」にグッとくるはず!2000年代に入ってからフィルター・ハウス系のDJがプレイするようになり、人気が高まった楽曲ですね。

僕の場合、最初は「Bon Bon Vie」への関心でしたね。後述するように、Public EnemyBlackstreetといった僕に大きなインパクトを与えたアーティストの元ネタになっている楽曲に興味津々でした。

昨年末に待望のCD化が実現し、ようやく「Bon Bon Vie」をゲットでき嬉しい限りです。

購入前は「Bon Bon Vie」「Candidate For Love」の2曲以外大して期待していなかったのですが、アルバム全体もご機嫌なダンス・チューンから素敵なメロウ・チューンまで充実しており、なかなか聴き応えのある作品に仕上がっていると思います。

本作がリリースされたのが1980年、Thelonious Monkが死去したのが1982年です。何とかモンクは息子の活躍を見届けることができて良かったですね。

様々なタイプの音楽ファンが様々な楽しみ方ができる、間口の広い作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bon Bon Vie」
アルバムのハイライトはこの曲でしょうね。Public Enemy「Welcome To The Terrordome」ネタのダイナミックなイントロに続き、Kool & the Gangあたりに通じるポップなディスコ・サウンドが展開されます。ディスコらしい明快さがいいですね。♪ボン・ボン♪ボン・ボン♪ヴィ〜♪
http://www.youtube.com/watch?v=e6w7rkgKjqE

Public Enemy「Welcome To The Terrordome」以外にも、Blackstreet「Good Life、Ice Cube「Jackin' for Beats」等でもネタ使いされています。

Public Enemy「Welcome To The Terrordome」
 http://jp.youtube.com/watch?v=9WIeEuRtEW8

Blackstreet「Good Life」
 http://jp.youtube.com/watch?v=D18X707vteQ

Ice Cube「Jackin' for Beats」
 http://jp.youtube.com/watch?v=IjImaXDJPI8

「Candidate For Love」
「Bon Bon Vie」と並ぶハイライト曲。ロマンティックなイントロに続き、キャッチーなディスコ・サウンドが展開されます。N.Y.らしい華やかな女性コーラス&スタイリッシュなアレンジがサイコー!パーカッシヴな展開も僕好み。フィルターハウス系のDJがプレイするのも頷けますな。
http://jp.youtube.com/watch?v=mymW-vcagmw&feature=related

「Hot Night In The City」
重厚かつ派手な雰囲気のファンキー・チューン。タイプライターの効果音が逆に80年代らしいレトロ感を醸し出して良いのでは(笑)。個人的にはあまり好みのタイプの楽曲ではありませんが...

「Last Of The Wicked Romancers」
メロウなスロウ・チューン。爽快度の高いライト・タッチな仕上がりが僕好み!
http://jp.youtube.com/watch?v=EgZG6zZw09k&feature=related

「Can't Keep My Hands To Myself」
「Bon Bon Vie」、「Candidate For Love」というハイライト2曲に続くのがこの曲かもしれません。同時期にリリースされたFat Larry's Bandのバージョンでお聴きになっていた方もいるのでは?このT.S. Monkバージョンの方がメロウ・ダンサー度が高い仕上がりになっていると思います。特に後半の込み上げ具合がサイコーですね。Diamond D「Can't Keep My Grands to Myself」ネタにもなっています。
http://jp.youtube.com/watch?v=OdiWM996-Yk

「Stay Free Of His Love」
元気一杯のダンス・チューン。このままオリジナルで聴くよりも、リミックスでハウス的な仕上がりにするとバッチリな気がします。

「House Of Music」
タイトル曲はかなりお気に入り。アップテンポのノリがご機嫌なファンク・チューン。大音量で聴くと、みんなで大盛り上がりできますっ!

90年代以降Thelonious Sphere Monk, Jr.はソロ・アーティストとして、本来のフィールドであるジャズ寄りの作品をリリースしているようです(スミマセン、未聴です)。
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2009年01月18日

Donald Byrd『Black Byrd』

Mizell兄弟率いるスカイ・ハイの記念すべきファースト・フライト☆Donald Byrd『Black Byrd』
Black Byrd
発表年:1972年
ez的ジャンル:スカイ・ハイ系レア・グルーヴ
気分は... :テイク・オフ!

ジャズ・トランペット奏者Donald Byrdの3回目の紹介です。

『Places and Spaces』(1975年)、『Street Lady』(1973年)に続いて紹介するのは、『Black Byrd』(1972年)です。

今回もMizell兄弟が率いるSky High Production(以下スカイ・ハイ)の作品になってしまいました。1950年代から活躍しており、長いキャリアを誇るDonald Byrdの音楽をスカイ・ハイ作品のイメージに限定してしまうことはいけないとわかっていながらも、いざセレクトするとなるとスカイ・ハイ作品を選んでしまいます(泣)。

『Street Lady』の記事を読み返していたら、"次回はスカイ・ハイ以外のByrdが主役の作品を紹介します"なんて書いていたのですが...

今日はスカイ・ハイ・サウンドが聴きたい気分で当初Bobbi Humphrey『Blacks And Blues』を取り上げようと思ったのですが、 "これはもう少し暖かくなった時期になってからにしよう"と考え直し、急遽『Black Byrd』へ変更した次第です!と言い訳をしておきます(笑)

今日紹介する『Black Byrd』は記念すべきスカイ・ハイ第1号作品であり、スカイ・ハイ好きやレア・グルーヴ好きの方にはお馴染みの1枚ですね。

プロデュースはLarry Mizell。メンバーはDonald Byrd(tp、flh、vo)以下、Fonce Mizell(tp、vo)、Roger Glenn(fl、sax)、Joe Sample(p、el-p)、Fred Perren(el-p、syn、vo)、Dean Parks(g)、David T.Walker(g)、Wilton Felder(b)、Chuck Rainey(b)、Harvey Mason(ds)、Bobbye Porter Hall(per)、Stephanie Spruill(per)、Larry Mizell(vo、arr)といった布陣です。

スカイ・ハイ作品の場合、アーティスト本人よりもMizell兄弟の作品という印象が強くなってしまいますが、本作ではまだスカイ・ハイ・サウンド全開とまでは行っておらず、その意味で逆にバランスのとれた作品になっている気もします。いずれにしても爽快なライト・グルーヴには変わりありませんが...

スカイ・ハイの快適なファースト・フライトを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Flight Time」
僕のお気に入りその1。Nas「NY State of Mind」でもお馴染み、飛行機の離陸音でスタートします。まさにスカイ・ハイのテイクオフといった感じですね。Harvey Masonの叩き出すリズムの上を、トランペット、フルート、ピアノ、ギターが爽快に駆け巡ります。ライト・グルーヴだけど薄っぺらではない!って感じがいいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=5us9fXis5kw&feature=related

「Black Byrd」
タイトル曲はミドル・テンポのファンキー・グルーヴ。David T. Walkerのギターがサイコーにカッチョ良いですね。下手くそヴォーカルも、ここでは逆にいい味出しています(笑)

「Love's So Far Away」
僕のお気に入りその2。ブラジリアン・フレイヴァーの効いたライト・グルーヴ。爽やかな疾走感が快感になりますっ! Byrdのトランペットも実に気持ち良さそう。Five Deez「Blue Light Special」でもネタになっいます。
http://jp.youtube.com/watch?v=BF0NpcclvqM&feature=related

「Mr. Thomas」
僕のお気に入りその3。レア・グルーヴ好きの人ならば気に入るであろうファンキー・グルーヴ。リズム隊とホーン隊の絡みが実にスムーズ。特にこれだけカッチョ良いフルートが聴けるファンキー・チューンって少ないのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=9opghgA86TQ

「Sky High」
僕のお気に入りその4。まさに"スカイ・ハイ"のテーマといった感じの心地好いライト・グルーヴ。♪スカ〜イ、ハ〜イ♪♪スカ〜イ、ハ〜イ♪のコーラスを聴いていると、まさに天高く昇天してしまいそうです。メロウ・サウンドをしっかり下支えするChuck Rainey & Harvey Masonのリズム隊も見逃せません。

「Slop Jar Blues」
涼しげなジャズ・ファンク。ここでもトランペットとフルートのコンビネーションが抜群です!

「Where Are We Going? 」
僕のお気に入りその5。メロウ・ソウル風のサウンドがグッときます。スカイ・ハイらしいコーラスもグッドだし、これで気の利いたソウル・シンガーでもフィーチャーされていると言うこと無しなのですが(笑)。それを抜きにしても十分楽しめる作品だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=R_6bIPH1Yg4

次回こそ、スカイ・ハイ以外のByrd作品を紹介しますね!
なんて言いながら、『Stepping Into Tomorrow』(1975年)、『Caricatures』(1975年)あたりを取り上げていそうな...
posted by ez at 02:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月17日

Laura Nyro『New York Tendaberry』

心の叫びをさらけ出した名作3rd☆Laura Nyro『New York Tendaberry』
New York Tendaberry
発表年:1969年
ez的ジャンル:エモーショナル女性シンガーソングライター
気分は... :この迫力に圧倒されます!

Laura Nyroの2回目の紹介です。

『Eli And The Thirteenth Confession(イーライと13番目の懺悔)』(1968年)に続いて紹介するのは、『New York Tendaberry』(1969年)です。

『Eli And The Thirteenth Confession』と並び、Lauraの代表作として語られることの多い『New York Tendaberry』ですが、両者はかなり異なる印象を受けます。

『Eli And The Thirteenth Confession』が黒人音楽に傾倒していたというLauraのルーツがよく伝わってくる"楽しい"アルバムだとすれば、『New York Tendaberry』はLauraの心情を生々しくさらけ出した"孤高"のアルバムという感じでしょうか。音楽的にも前者がスタイリッシュでエキセントリックなサウンドを聴かせてくれていたのに対して、後者はバックは最低限のシンプルな演奏に止めてLauraの歌をじっくり聴かせる作りになっています。

個人的には『Eli And The Thirteenth Confession』が圧倒的に好きですが、シンガーソングライターLaura Nyroの本質に迫るためには『New York Tendaberry』をしっかり聴き込まないといけないのかもしれませんね。

バックがこれだけシンプルであるにも関わらず、これだけ豊かな音楽表現ができるという点に驚かされます。あとは魂のヴォーカルの魅力ですね。その生々しさ、迫力・臨場感に圧倒されてしまいます。これだけヴォーカルが音空間を完璧に支配しているアルバムも少ないのでは?

N.Y.の寒空の下で目を閉じるLauraの表情が、そのまま歌になったような感情剥き出しのアルバムです。

Lauraの心の叫びが聴く者の魂を揺さぶりますよ!

全曲紹介しときやす。

「You Don't Love Me When I Cry」
まさに心の叫びといった感じのオープニング。恋人に去られたやるせない心情が剥き出しで迫ってきます。ジャケ写真そのままの孤独で寂しい雰囲気です。

「Captain for Dark Mornings」
表現力豊かなLaura Nyroのヴォーカルの魅力を堪能できる1曲。一瞬にして張り詰めた空気感をもたらすLaura Nyroのヴォーカルにハッとします。Tuck & Pattiがカヴァーしています。

「Tom Cat Goodbye」
静と動を行き来するLauraらしい1曲。このテンポのアップダウンを聴くと、Lauraファンはニンマリしてしまうのでは?

「Mercy on Broadway」
N.Y.らしい雰囲気が漂う1曲ですね。地味ながらも、なかなか洒落た仕上がりだと思います。

「Save the Country」
The Fifth Dimensionのカヴァーでもお馴染みの1曲ですね。親しみやすい軽快なメロディとメッセージ性の高い歌詞を持つ名曲ですね。中盤から終盤にかけての迫力あるサウンドもいいですね。Fifth Dimension以外にJulie Driscoll,Brian Auger & The Trinity、Thelma Houston、George Dukeもカヴァーしています。
Laura Nyro「Save the Country」
 http://jp.youtube.com/watch?v=19bUcrWwXJg

The Fifth Dimension「Save the Country」
 http://jp.youtube.com/watch?v=pTuwAo5sUik

「Gibsom Street」
ミステリアスな歌詞が印象的です。この曲でもLauraらしい静と動の行き来を堪能できます。

「Time and Love」
「Save the Country」と並んで有名な曲ですね。LabelleBarbra StreisandThe SupremesDiana RossFree Design、Kenny Rankin等がカヴァーしています。本作の中では一番ポップで親しみやすい曲かもしれませんね。
Laura Nyro「Time and Love」
 http://jp.youtube.com/watch?v=oHZsAV2b5vQ

Barbra Streisand「Time and Love」
 http://jp.youtube.com/watch?v=cATxVqHQWPU

Diana Ross「Time and Love」
 http://jp.youtube.com/watch?v=WiJy-vIPLAQ

「The Man Who Sends Me Home」
ピアノの弾き語りによるバラード。個人的にはアルバムで一番グッときますね。バックがシンプルなだけにLauraの切々とした歌がダイレクトに伝わってくる感じがいいですね。

「Sweet Lovin' Baby」
この曲もLauraの叫びが剥き出しで伝わってきます。この生々しさはLauraにしか表現できないでしょうね。

「Captain Saint Lucifer」
「The Man Who Sends Me Home」と並ぶお気に入り曲。様々な表情に変化するLauraの音楽の自由さを楽しむことができます。

「New York Tendaberry」
エンディングはLauraのN.Y.への想いがひしひしと伝わってきます。

聴いた後に、鍋と熱燗を欲するアルバムですね(笑)
posted by ez at 15:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月16日

Radiohead『The Bends』

スケール感が大きくなった名作2nd☆Radiohead『The Bends』
ザ・ベンズ
発表年:1995年
ez的ジャンル:センシティブ系オルタナ・ロック
気分は... :美しく、ピュアで、繊細な...

今日はRadioheadの2ndアルバム『The Bends』(1995年)の紹介です。

Radioheadを紹介するのは、『OK Computer』(1997年)、『Kid A』(2000年)に続き3回目になります。

現在のロック・シーンで最も若者に影響力を持つバンドの1つとなったRadioheadですが、個人的には今日紹介する2nd『The Bends』と3rd『OK Computer』の2枚が一番好きですね。

僕の場合、3rd『OK Computer』Radioheadに出会い、そこから1st『Pablo Honey』(1993年)、2nd『The Bends』(1995年)へ遡っていったパターンです。

『OK Computer』は、僕の中ではPrimal Scream『Screamadelica』(1991年)と並び、90年代UKロックの頂点いう位置づけです。

『Kid A』以降のポストロック/エレクトロニカ的アプローチも悪くはありませんが、Thom Yorke(vo、g、p)、Jonny Greenwood(g、key、syn)、Colin Greenwood(b)、 Ed O'Brien(g、vo)、Phil Selway(ds)というメンバー5名の顔が見えるロック・バンド的なRadioheadが好きですね。

その意味で本作『The Bends』は、『OK Computer』への助走的な作品であり、ロック・バンドRadioheadの魅力が詰まっています。

1st『Pablo Honey』は名曲「Creep」が収録されているものの、まだまだRadiohead本来のサウンドは聴かれず、初々しい印象の残る作品でした。それに対して、2nd『The Bends』は格段にバンドが成長していることがわかります。

本作では、初期XTC、The Stone Roses等を手掛けたことで知られるJohn Leckieをプロデューサーに起用しています。また、その後第6のメンバーとしてグループと蜜月関係にあるプロデューサー/エンジニアのNigel Godrichの初参加した作品も本作です。

とにかくいい楽曲が揃っていますよね。ロックシーンに与えたインパクトという点では『OK Computer』に及びませんが、アルバムの完成度という点ではひけをとらない内容だと思います。

夢や希望を抱くことが難しいこんな世の中だからこそ、Radioheadの美しく、ピュアで繊細で壊れやすいサウンドが心の奥にまで響き渡るのかもしれません。

全曲紹介しときやす。

「Planet Telex」
このオープニング曲は「High and Dry」との両A面でシングルにもなりました。エフェクトのかかったスケール感の大きなサウンドが印象的ですね。『Pablo Honey』からの成長が明らかに窺えるRadioheadらしい仕上がりです。『OK Computer』以降を予感させてくれます。
http://jp.youtube.com/watch?v=PXyrCRd1ikw

「The Bends」
タイトル曲は『Pablo Honey』からの流れを汲む抜けのいいギター・ロック。こういったストレートな演奏でも前作より自信と余裕に満ちているのがいいですね。

「High and Dry」
「Planet Telex」との両A面でシングルになりました。元々『Pablo Honey』のセッションの時にレコーディングされていたものにリミックスを施して収録しています。ソングライティング、ヴォーカル、演奏全てが完璧な繊細で美しく、純度の高いRadioheadらしい名曲ですね。本曲から次の「Fake Plastic Trees」へと続く流れはアルバムのハイライトなのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=PwlBDEDadBs&feature=related

「Fake Plastic Trees」
この曲が収録されているという一点のみで本作は名盤だと思います。勿論アルバムで一番好きです。普通に生きることが難しい、歪んで狂った世の中だからこそ、この曲のように美しく、ピュアで、虚しいRadioheadの世界観が多くの若者に支持されているのだと思います。

もし、思春期に聴いていたならば人生を変える1曲になっていたかもしれませんね。「No Surprises」『OK Computer』収録)と一緒に聴くと、一気に胸が込み上げてきて涙が止まらなくなりそうです。永遠の名曲!
http://jp.youtube.com/watch?v=HeowFbvpu0U&feature=related

「Bones」
淡々とした展開ながらも、徐々に高揚してくるロック・チューン。イントロのJonny Greenwoodによるトレモロも印象的です。

「(Nice Dream)」
この曲も素晴らしい!ワルツ調のメランコリックなアコースティック・チューン。Thom Yorkeのヴォーカルには、この美しい哀愁サウンドがピッタリですね。後半の激しくノイジーな展開もグッド!
http://jp.youtube.com/watch?v=2vHByVGhmcc

「Just」
スリリングでハードなギター・ロック。Jonny Greenwoodのギターが冴え渡ります。ロックしているRadioheadがお好きな人向き。
http://jp.youtube.com/watch?v=R5X7HKxpiQA&feature=related

UKのDJ/プロデューサーMark Ronsonがダンサブルなカヴァー・バージョンをリリースしています(アルバム『Exit Music: Songs for Radio Heads』収録)。
http://jp.youtube.com/watch?v=fxu5CUPRU-U

「My Iron Lung」
繊細なThom Yorkeのヴォーカルと歪んだへヴィなギター・サウンドのギャップの大きさが魅力ですな。

「Bullet Proof... I Wish I Was」
穏やかさと虚しさが同居する美しく儚い1曲。Pink Floydのフォーキー・チューンあたりと同じ雰囲気ですね。

「Black Star」
Nigel GodrichがRadioheadを手掛けた初作品。Radioheadらしいメロディを生かしたへヴィなギター・サウンドに仕上がっています。なかなかグッとくる1曲です。
http://jp.youtube.com/watch?v=QfzV-oHgRxU&feature=related

「Sulk」
イントロのポストロック的な感じが好きです。ジャズ・テイストのドラムが印象的ですね。後半の盛り上がりもなかなか。

「Street Spirit (Fade Out) 」
ラストは全英チャート第5位のヒットとなったシングル曲。ライブのアンコール曲としてもお馴染みの1曲ですね。淡々とした哀愁感がRadioheadらしいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=nPX3u0XJzKM&feature=related

国内盤には「How Can You Be Sure」、「Killer Cars」という2曲のボーナス・トラックが収録されています。
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

EPMD『We Mean Business』

9年ぶりにビジネスを復活させたHip-Hopレジェンド☆EPMD『We Mean Business』
We Mean Business
発表年:2008年
ez的ジャンル:ハードコア系Hip-Hop
気分は... :まだまだビジネスしないとね!

今日は80年代後半から90年代前半のHip-Hop黄金期を支えたHip-HopユニットEPMDの9年ぶりの新作『We Mean Business』(2008年)です。

Erick SermonParish Smith(PMD)によるユニットEPMDの紹介は、『Business Never Personal』(1992年)に続き2回目となります。

『Business Never Personal』の記事投稿でも書きましたが、ハードコアなラップがあまり得意ではない僕でしたが、EPMDのファンクネス溢れるトラックと畳み掛けるような男気溢れるラップには惹かれるものがありました。

特にHip-Hopクラシック「Crossover」『Business Never Personal』収録)は大好きなRoger (Troutman)「You Should Be Mine」ネタということもあり、今でも頻繁に聴くHip-Hopチューンの1つです。
「Crossover」
 http://jp.youtube.com/watch?v=OC1psGZXZlw

そんなEPMDが昨年末に『Out of Business』(1999年)以来約9年ぶりとなる新作『We Mean Business』をリリースしました。

基本的に「●●年ぶりの新作」というものに対してネガティブなイメージしか湧いてこない僕ですが、EPMDの復活は、『The Renaissance』で復活したQ-Tipに次いで、嬉しいカムバックでしたね。相変わらず"Business"付きの新作タイトルを目にするだけでニンマリですな!

Raekwon、Havoc(Mobb Deep)、Krs One、Redman、Teddy Riley、Method Man、Skyzoo、Keith Murray等がゲストとして参加し、メンバー以外に9th Wonder、DJ Honda等がプロデュースを手掛けています。

正直、「Crossover」クラスのキラー・チューンはありませんが、ファンの方ならば楽しめるEPMDらしい作品に仕上がっていると思います。

Erick SermonParish Smithのビジネスはまだまだ終わらない!

全曲紹介しときやす。

「Putting Work In」
Raekwon(Wu-Tang Cran)をフィーチャー。いきなり不穏な雰囲気でヤバそうです!Ty Fyffプロデュース。

「What You Talkin」
Havoc(Mobb Deep)をフィーチャー。この曲もハードコアに攻めまくります。何気なく聴いているとオスカー・デラホーヤ(プロボクシング6階級制覇王者)の名前なんかも出てきます。

「Roc-Da-Spot?」
僕のオススメ1。多くのEPMDファンが歓喜するであろうP-Funkなトラックがサイコーです。ヴォコーダーが聴こえるのも嬉しいですね。やっぱりEPMDにはP-Funkがよく似合いますな。
http://jp.youtube.com/watch?v=c3QKXvlJ2VM&feature=related

「Blow」
僕のオススメ2。彼らの迫力あるフロウに負けない、パワフルなトラックがグッド!この重量感はEPMDならではですよね。
http://jp.youtube.com/watch?v=XrnHP4CdpOE&feature=related

「Run It」
僕のオススメ3。KRS Oneをフィーチャー。KRS Oneとの組み合わせにピッタリな力強いトラックに思わずにニンマリです。相変わらずKRS Oneのラップはインパクトありますね。
http://jp.youtube.com/watch?v=yeEEcCbhxTo&feature=related

「Yo」
僕のオススメ4。Redmanをフィーチャー。 Def Squad勢として頑張っています!トラックのカッチョ良さと切れ味鋭いRedmanのフロウがよくマッチしているのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=368GGJT_9dE&feature=related

「Listen Up」
僕のオススメ5。アルバムからのリードシングルであり、Teddy Rileyのヴォコーダーをフィーチャーしています。僕にとっては歓喜の組み合わせ!しかもZappマナーのヴォコーダー使い!悪いわけがありません。ホンワカ・モードのリズム・トラックで少しソフトな仕上がりになっています。
http://jp.youtube.com/watch?v=tcHHVd8gT_c

「Bac Stabbers」
僕のオススメ6。タイトルからもおわかりの通り、The O'Jays「Back Stabbers」ネタです。EPMDらしい重量感のあるトラック&迫力あるフロウを堪能できます。Dj 4our 5ive(K La Boss)のスクラッチもキマっていますな!
http://jp.youtube.com/watch?v=_Ho8bmEzQyc

「Never Defeat Em」
僕のオススメ7。Method Man(Wu-Tang Cran)をフィーチャーし、DJ Hondaがプロデュースしています。ソウルフルなトラックがカッチョ良いですね!
http://jp.youtube.com/watch?v=wsqoLF5KSPo&feature=related

「Jane」
EPMD作品ではお馴染みの「Jane」です。本来は「Jane 7」というタイトルにすべきなのかもしれませんね。

「Left 4 Dead」
9th Wonderプロデュース作品です。EPMDと9th Wonderの組み合わせに注目されているHip-Hopファンの方も多いのでは?Skyzooをフィーチャー。
http://jp.youtube.com/watch?v=BDICwgm9GhQ&feature=related

「They Tell Me」
僕のオススメ8。Keith Murrayをフィーチャー。Def Squad勢のKeith Murray参加曲をErick Sermonではなく、Parish Smithがプロデュースしているところが面白いですね。テンション高くカッチョ良い仕上がりです。
http://jp.youtube.com/watch?v=zjkg4QrwEyM&feature=related

「Actin' Up」
Def Squadの新鋭ラッパーVic. DとTreをフィーチャー。ラストもハードにキメてくれます。Funk, Inc.「Kool Is Back」ネタ。

たまにはこんな骨太Hip-Hopを聴いて、たくましくならないとね(笑)
posted by ez at 02:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする