発売年:2003年
ez的ジャンル:90's R&Bマスト・アイテム
気分は... :リミックス集の最高峰!
今日はTeddy Riley率いるBlackstreetです。
Blackstreetについては、これまで『Blackstreet』(1994年)、『Another Level』(1996年)を紹介しており、今回が3回目となります。
Blackstreetと言えば、Teddy Riley、Chauncey Black、Eric Williams、Mark Middletonというメンバーでリユニオンし、2月に来日公演(ビルボードライブ東京&大阪)を行うファンには嬉しいニュースが届きましたね。
それに連動してリミックス集『Greatest Remixes + 1』が再発になりました。このリミックス集は日本独自の企画盤であり、2003年のリリース時にはタワーレコード限定発売でした。今回入手しやすいかたちで再発となり、喜んでいるファンも多いのでは?
基本的には『Blackstreet』(1994年)、『Another Level』(1996年)、『Finally』(1999年)という1st〜3rdアルバム収録曲のリミックス集という構成です。
僕は前回リリース時にゲットしたのですが、何と言ってもアルバム未収録であった「I Like It」(DeBargeの名曲カヴァー)がお目当てで購入した記憶があります。
それ以外にもTeddy Rileyの仕事ぶりが一番充実していた時期のリミックスを数多く聴くことできます。オリジナル・アルバムに加えて本リミックス集を聴くことで、さらにBlackstreetのにハマると思います。
リミックス集と聴くと、オリジナル・アルバムよりもワンランク落ちる内容をイメージされる方もいるかもしれませんが、Teddy Rileyに限ってはそんなことはありません。リミックスと言っても、オリジナルの原型を留めないリミックスや有名曲のリメイクといったものも多数有り、単なるリミックス集以上の何かがあります。逆にオリジナル・アルバム以上に魅力的かもしれませんよ!
Blackstreet&Teddy Riley好きにはマストアイテムの1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Take Me There(Want U Back Mix)」
オリジナル・サウンドトラック『The Rugrats』収録曲のリミックス。Mya、Mase、Blinky Blinkをフィーチャーしています。このWant U Back Mixはタイトルの通り、Jackson 5「I Want You Back」を引用したものです。『Finally』にもRemixとして収録されています。オリジナルのプリティでフワフワした感じもいいですが、このリミックスを一度聴いたらどうしてもこちらの印象が強くなってしまいますよね。
「Take Me There」※オリジナル
http://jp.youtube.com/watch?v=xe4BArnxtcM
「Take Me There(Want U Back Mix)」
http://jp.youtube.com/watch?v=JwNLwZPtyiA
「Booti Call(K.C. Miami Mix)」
オリジナルは『Blackstreet』収録。EPMDのErick Sermonがプロデュースに参加し、アルバムからのリード・シングルにもなりました。
George Clinton「Atomic Dog」、Zapp「Heartbreaker」を使ったP-Funkなオリジナルに対して、このリミックスではタイトルの通りK.C. & The Sunshine Band「Boogie Shoes」をリプレイしたディスコ・モードな仕上がりです。
「Booti Call(K.C. Miami Mix)」
http://jp.youtube.com/watch?v=OwqjHWhPTXM
「Baby Be Mine(Radio Remix)」
オリジナルは映画『CB4』のサントラ収録曲でありBlackstreetのデビュー曲です。『Blackstreet』にも別バージョンが収録されています。このRadio Remixはコーラスが一新されたスマートな仕上がりです。
Guy時代の名残があるオリジナルも悪くないですが、よりBlackstreetらしさが強調された本バージョンの方が断然好きですね。
「Baby Be Mine」※アルバムバージョン
http://jp.youtube.com/watch?v=bMvO5EbsLSE&feature=related
「Baby Be Mine(Radio Remix)」
http://jp.youtube.com/watch?v=c0C_LSMXS5Y
「I Like The Way You Work(T.R. Uptown Mix)」
オリジナルは『Blackstreet』収録。オリジナルがG-Funkテイストの仕上がりであったのに対して、このT.R. Uptown Mixはスッキリとした仕上がりですね。トークボックスが強調されている点も含めてオリジナルより好きですね。
「I Like It」
やはり本作のハイライトはコレ!説明不要!DeBargeの名曲カヴァー。多くのファンがこの曲狙いで本作を購入したのでは?僕も購入して真っ先にこの曲を聴いて、歓喜の雄叫びを上げてしまいました(笑)前曲の「I Like The Way You Work」でも一部「I Like It」テイストになっていますが、このカヴァーを聴いてしまうと断然こっちですな。Teddy Rileyがこの曲をカヴァーして悪いわけないですよね。
Blackstreet「I Like It」
http://jp.youtube.com/watch?v=vHWfPDawB9Q
「U Blow My Mind(Craig Mack Basic 4)」
オリジナルは『Blackstreet』に収録された、Gap Band「Outstanding」ネタの名曲ですね。
このリミックスはタイトルの通り、Craig Mack「Flava In Ya Ear」をループに使ったリミックスです。リミックスならではの楽しい仕上がりですね。最後にSlave「Just A Touch Of Love」のフレーズが聴けるのも嬉しいですね!
「No Diggity(Das Diggity Radio)」
オリジナルは『Another Level』からのリードシングル(Dr.DreとQueen Penをフィーチャー)。数々のリミックスがある曲ですね。このDas Diggity RadioはDas EFX「They Want EFX」のトラックを流用したリミックスです。個人的にはMichael Jackson「Billie Jean」使いのBillie Jean Remixが収録されていると文句無しなのですが...
「No Diggity」※オリジナル
http://jp.youtube.com/watch?v=Rq0zUJCl9Qs
「No Diggity(Das Diggity Radio)」
http://jp.youtube.com/watch?v=iN84sixVRGM
「Fix(Dezo Call Me Mix)」
『Another Level』からの2ndシングル。個人的にはGrandmaster Flash & The Furious Five「The Message」ネタのオリジナルが最高だと思います。このDezo Call Me MixはSkyy「Call me」のフレーズを聴くことができる、いかにもリミックスな仕上がりです。ただし、インパクトで言えば、Slash(Guns N'Roses)と今は亡きOl' Dirty Bastard (Wu-tang Clan)をフィーチャーしたMain Mixに軍配が上がるのでは?
「Happy Song (Tonite)(Full Crew Remix Featuring Rimes)」
オリジナルは『Another Level』収録。オリジナルはBlackstreet全楽曲の中で一番好きですね。「Happy Song (Tonite)」と前述の「I Like It」カヴァーの2曲メドレーを聴くと正に心がハッピー・モードの絶頂に達しそうです。オリジナルと比べると、クラブ仕様のFull Crew Remixは家で聴くにはイマイチ物足りない気がします。そもそも家で聴くことを想定して制作されたリミックスではありませんが(笑)
「Happy Song (Tonite)(Full Crew Remix Featuring Rimes)」
http://jp.youtube.com/watch?v=u7hk401Tmw0
「Think About You(All I Do)」
「Think About You(Quiet Storm)」
3rd『Finally』からのセカンド・シングルのリミックス2曲。共にStevie Wonderネタのリミックスです。All I Doはタイトルの通り、Stevieの「All I Do」ネタ。これはリミックスではなくリメイクですね(笑)。Quiet Stormの方は同じくStevieの「Rocket Love」仕様に生まれ変わっています。このリミックスもオリジナルの面影は全くありません。個人的にはAll I Doにグッときます。
「Think About You(All I Do)」
http://jp.youtube.com/watch?v=QuX0AZJJq3A&feature=related
「Think About You(Quiet Storm)」
http://jp.youtube.com/watch?v=UfLqcIR04xw
「Tonight's The Night(Album Mix Featuring SWV)」
『Blackstreet』収録。Redman「Tonight's Da Night」ネタのプリティなメロウ・チューンです。アルバム・バージョンではTammy Lucasが女性ボーカルを務めていますが、シングルカットもされた本バージョンではSWVが女性ボーカル・パートを務めています。SWV好きの僕にはたまらない展開です!
「Joy(Uptown Joy)」
オリジナルは『Blackstreet』収録。アルバムからの2ndシングルになりました。オリジナルもMichael Jacksonテイストのメロウ・チューンでしたが、このUptown JoyはさらにMichaelの「I Can't Help It」に近づいた感じですね。Keith Murray「The Most Beautifullest Thing in This World」のフレーズも入っています。個人的にはオリジナル以上に気に入っています。
「Joy(Uptown Joy)」
http://jp.youtube.com/watch?v=la__DPDa9gs
「Booti Call(Gotta Get U Home With Me Mix)」
「Booti Call」のリミックス2曲目。このGotta Get U Home With Me Mixは、Eugene Wilde 「Gotta Get You Home Tonight」をリプレイしたメロウな仕上がりです。この曲もリミックスと言うよりもリメイクですね。オリジナル「Booti Call」は置いておき、これはこれで楽しみましょう!
「I Like The Way You Work(Ballad Mix)」
「I Like The Way You Work」のリミックス2曲目。その名の通り、バラード・モードのリミックスです。オリジナルよりもムーディーなスロウ・ジャム仕立てのこのバージョンの方が好きですね。
「Don't Leave Me(Goodbye Remix)」
『Another Level』からの3rdシングル。DeBarge「A Dream」ネタのオリジナルも魅力的ですが、Guy「Goodbye Love」をネタにしたこのGoodbye RemixはTeddy Rileyファンにとっては涙モノですね。トークボックスも炸裂してサイコー!
「Don't Leave Me」※オリジナル
http://jp.youtube.com/watch?v=5OQ5HrOwbTo
「Don't Leave Me(Goodbye Remix)」
http://jp.youtube.com/watch?v=I4h8l6_qmJc
「Before I Let You Go(Blackstreet Live Version)」
『Blackstreet』からの3rdシングル。トークボックス使いの美メロ・スロウですね。ここではライブ・バージョンで楽しむことができます。
オリジナルとリミックス集を聴き比べるのが楽しいと思います。