発表年:1969年
ez的ジャンル:ドイツ産超キュート!ガールズ・ポップデュオ
気分は... :死ぬほどオシャレ!死ぬほどキュート!
最近の僕のお気に入りTV番組の1つがWOWOWで土曜深夜に放送している『プロジェクト・ランウェイ/NYデザイナーズバトル』です。
現在放送しているのはシーズン4ですが、シーズン1から殆ど欠かさず観ています。
観ていない方のために簡単に説明すると、全米各地のオーディションで選ばれた無名デザイナーによる勝ち抜きバトルの番組です。毎回与えられたテーマに基づき服を制作し、有名デザイナー、ファッション雑誌編集長から審査を受けるという流れです。
僕がこの番組を好きな理由は、ファッション制作を介して、参加デザイナーのアイデア発想(Plan)とそれを形に仕上げる過程(Do)、審査員側の評価(Check)、勝者の次週に向けた改善(Action)というPDCAサイクルを見ることができる点ですね。
勝ち抜くためには、与えられたテーマやクライアントのニーズにしっかり対応しつつ、自分らしいデザインで個性をアピールしなければなりません。僕の好きな言葉で表現すれば、「相手軸」と「自分軸」をうまくリンクできているデザイナーが勝ち上がるって感じですね。これって音楽の選曲センスにも言えることですが...
ファッションに限らずビジネスの本質が見えてくる番組だと思います。
さて、そんな流れで今日はファッショナブルな作品をセレクトしてみました!
ということで、ドイツのガールズ・デュオDaniela Und Annによる1969年の作品『Samba-Soul-Beat in Black & White』です。
今年購入したCDの中で一番多く聴いている作品ですね。
これにハマったせいで、なかなか新譜に食指が動かない状態です(笑)。
Daniela Und Annは黒人のAnn(当時19歳)と白人のDaniela(当時18歳)からなる、まさにBlack & Whiteなドイツのガールズ・デュオ。
ドイツの大物ジャズ・プロデューサーHans Wewerkaが送り出したガールズ・デュオのようです。Dusko Goykovich(tp)、Olaf Kuebler(ts)、Siegfried Schwab(Sitar)等の名うてのミュージシャンがバックを務めています。
もしかしたら、ドイツ産のグループということでドイツ語の歌詞に不安を抱く方がいるかもそれませんが、基本的には英語の歌詞が多いので特に気になりません。
僕は購入するまで本作の存在を知りませんでしたが、ソフト・ロック・マニアの方の間では激レア盤としてCD化が待望されていた作品のようですね。
まずはこのオシャレなジャケにヤラれますよね。
僕の場合、CDショップでこのジャケを目にした瞬間、音も聴いていないのに購入したい衝動に駆られていました。そして、実際に音を聴いたら、ジャケ・イメージをさらに上回るオシャレな内容に正直ぶったまげましたね。
ソフト・ロック、ボサノヴァ、ラウンジ、ジャズ、ソウル、サイケといった要素をキュートでオシャレなガールズ・ポップにまとめ上げたという感じです。全体的にはボッサ・テイストが強いですね。実際、僕はCDショップのブラジル音楽コーナーで本作に出会いました。
某CD/レコード・ショップのサイトで本作を称して、
"死ぬほどオシャレ!死ぬほどキュート!死ぬほどポップ!"
と形容していました。
まさにそんな1枚だと思います。
聴きすぎて、僕はもう死にそう(笑)
全曲紹介しときやす。
「Somebody Somebody」
僕のオススメその1。このオープニングを聴いた途端に一発KOされてしまいました。ジャケのイメージそのままのキュート&スタイリッシュなガールズ・ポップ。60年代ならではのオシャレ感覚が見事に反映された1曲だと思います。Siegfried Schwabによるシタールもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=AxHlhntevGc
「Life Is Nothing But A Dream」
ボッサなソフト・ロック・チューン。爽快モードの中の哀愁感がいい感じです。ソフト・ロック好きの方ならば気に入ると思います。
「Je Moro Mi」
CDのボーナス・トラック。「All My Love Is Gone」のインスト・バージョンです。
「The Pain In My Heart」
僕のオススメその2。Dusko Goykovichのカヴァー。Goykovichはボスニア出身のトランペット奏者であり、本ヴァージョンではGoykovich自身も演奏に参加しています。ブラジル音楽好きの方が歓喜する哀愁ボッサ・チューンに仕上がっています。この曲におけるDaniela & Annのヴォーカルはかなり大人な感じで曲の雰囲気にピッタリです。Goykovichのトランペットも堪能できて文句ナシの出来栄えです。
「The Reason Why」
僕のオススメその3。ブラジリアン・フレイヴァー全開のスタイリッシュな仕上がり。センス抜群とはまさにこんな演奏なのでは?カフェ・ミュージック好きの方も気に入る1曲だと思います。
「La Samba D'Orphee」
僕のオススメその4。映画『Orfeu Negro(黒いオルフェ)』収録曲としてお馴染みの「オルフェのサンバ」(Luiz Bonfa作)のカヴァー。もちろんブラジリアン・フレイヴァー全開です。何よりも二人のロリロリ・モードのスキャット&ヴォーカルに野郎どもは卒倒すること間違いナシ(笑)
「No Mo Mi Sabi」
僕のオススメその5。キュートなガールズ・モード全開のボッサなポップ・チューン。バックのジャズ・ボッサな演奏も実に小粋でいいですな。
「All My Love Is Gone」
僕のオススメその6。アルバムの中でも異色なサイケ・モードの1曲。前2曲のロリ・モードとはうって変わり、大人の妖艶モードのヴォーカルがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=fpFx8ElBGto
「Aruba」
アダルト・モードのボッサな哀愁ソフト・ロック。Olaf Kueblerのサックスがいい感じです。
「A Man And His Girlfriend」
僕のオススメその7。エレガント&キュート&ボッサなポップ・チューン。オシャレ・モードのガールズ・ポップ好きの人ならば歓喜する1曲なのでは?あえてラフでぶっらぼうに歌っているヴォーカルと、それに絡むエレガントなハープ&フルートの音色のコントラストがお見事です!
http://www.youtube.com/watch?v=Af5_dMriSL0
「Mi Lobo Mi Libi」
CDのボーナス・トラック。「Life Is Nothing But A Dream」のインスト・バージョンです。
「When I Look At You」
僕のオススメその8。ソフト・ロック好きにはたまらない軽快なスウィンギー・チューン。Siegfried Schwabのシタールがムードも盛り上げてくれます。
最近、新旧問わずボッサなアルバムや曲を聴くことが多いです。
きっと僕のマインドがボッサ・モードなのでしょうね。