2009年02月01日

Boz Scaggs『Boz Scaggs & Band』

『Moments』と並ぶ僕のお気に入りBoz作品☆Boz Scaggs『Boz Scaggs & Band』
ボズ・スキャッグス&バンド(紙ジャケット仕様)
発表年:1971年
ez的ジャンル:大人のメロウ&ファンキー・ロック
気分は... :気楽に楽しんでください!

先月はブログ開設以来、最大のアクセス数(PV)を記録しました。

そんなことを踏まえて、改めて当ブログのスタンスをご説明したいと思います。

●あくまでも"音楽好き"のブログであって、"音楽通"のブログではない。
(音楽を楽しむブログであって、音楽通を気取るブログではない。そもそも僕は音楽通ではない。)
●音楽素人の趣味ブログである。
(演奏・楽器等に関する専門知識は有していない。)
●好きな作品を"紹介する"ブログであって、"レビュー(評価する)"ブログではない。
(音楽は好き/嫌いという主観で聴けばいい。客観的に良い/悪いを判断するなんてできないし、してもつまらない。)
●紹介する作品は、ジャンル・年代を問わない。
(ジャンル・年代のバラツキ感が面白いブログだと勝手に思い込んでいる(笑))
●自分の保有CDかつ現在でも入手可能な作品の紹介が基本である。
(例えば、LPでしか入手できないような作品は基本的に紹介しない。)
●内容は作品に関する自分の備忘録も兼ねている。
(自分が知りたい内容は他人も知りたいはず!)
●"音楽年齢不詳"というのが僕の音楽ライフの理想である。

まぁ、こんなところでしょうか。
基本的にはいろんな人が、いろんな年代・ジャンルの作品を、気楽に楽しんもらえれば幸いです。最終的に一番楽しんでいるのは僕なのですが(笑)

さて、今日はBoz Scaggsの4回目の登場です。

これまで当ブログで紹介したBoz Scaggs作品は以下の3枚です。

 『Moments』(1971年)
 『Slow Dancer』(1974年)
 『Middle Man』(1980年)

今日紹介するのは1971年リリースの作品『Boz Scaggs & Band』です。

『Moments』のエントリーでも書きましたが、ここ10年ほど『Moments』と並んで僕が最もよく聴くBoz作品です。

Atlanticから“スカイドッグ”Duane Allmanと共演したソロ第2弾『Boz Scaggs』(1969年)をリリースした後、CBSに移籍してリリースした作品が『Moments』『Boz Scaggs & Band』の2枚です。

そのサウンドから、僕は長い間『Boz Scaggs & Band』の次に『Moments』がリリースされたとばかり思っていたのですが、実際は逆でソロ3rdが『Moments』、4thが『Boz Scaggs & Band』という順序になります。

本作『Boz Scaggs & Band』『Moments』同様Glyn Johnsがプロデュースしています。

僕がこれら2枚のアルバムを気に入っている要素の1つにラテン・フレイヴァーの楽曲収録があります。それに大きく貢献しているのはSantanaファミリーの貢献です。『Moments』では、Pete Escovedo(per)、Coke Escovedo(per)、David Brown(b)が参加していましたが、本作でもMike Carabello(per)、、Jose 'Chepito' Areas(per)、David Brown(b)が参加しています。また、Rita Coolidge(back vo)もこれら2枚のアルバムに続けて参加しています。

2枚共に、それまでの南部のアーシー&ブルージーなテイストとフリーソウル的なファンキー&メロウネスが入り混じっているのが魅力ですね。特に前述のようなラテン・フレイヴァーがアクセントとなり、実に飽きない構成になっています。

特に本作『Boz Scaggs & Band』では、冒頭3曲あたりまで田舎のイモ兄ちゃんモードなのですが、その後曲が進むことに、洗練されたBozへと変化していく様が実にいいですね。その意味では絶妙の曲順、構成だと思います。

『Silk Degrees』以降のBozでは聴くことのできない、独特のフィーリングを持ったアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Monkey Time」
アーシーな味わいの小気味良いロック・チューン。AORのイメージが強いBozですが、この田舎のイモ兄ちゃんといった雰囲気のBozも嫌いじゃありません。

「Runnin' Blue」
少し籠もり気味なBozのソウルフルなヴォーカルを堪能できるブルース・チューン。雰囲気たっぷりのホーン隊がブルース気分を盛り上げてくれます。

「Up to You」
この曲はカントリー調です。僕の一番苦手な曲調ですが、Bozのヴォーカルのおかげでギリギリ許容範囲といったところでしょうか。

「Love Anyway」
超オススメ曲。Bozのバラード作品の中で一番好きな曲であり、自分でBozのベストを編集する時や、他人のために曲をセレクトする場合にも頻繁に使う1曲です。後に「We're All Alone」をはじめ数々の名バラードを届けてくれるBozですが、その原点のような名曲です。

「Flames of Love」
個人的にはこの曲もかなりオススメ。パーカッションが鳴り響き、ハモンド・オルガンが駆け巡る大盛り上がりのファンキー・ラテン・グルーヴです。個人的にはこういうBozをもっと聴きたかったですね。サイコー!

「Here to Stay」
フリーソウル・ファンや若いリスナーの方向けにはこの曲がハイライトでしょうね。 パーカッションとヴァイヴが心地好い、ラテン・フレイヴァーの効いたメロウ・グルーヴです。『Silk Degrees』以降のAOR的なメロウネスもいいですが、このラテン・フレイヴァーのメロウネスも格別です。

1曲目「Here to Stay」、2曲目「Flames of Love」
http://jp.youtube.com/watch?v=VmmRn_ye-JI

「Nothing Will Take Your Place」
このバラードも絶品。ここでのBozには前半に聴かれたような"田舎のイモ兄ちゃん"的な印象は全くありません。洗練された大人のバラードを聴かせてくれます。オルガンとフルートが高揚感を刺激します。

「Why Why」
出だしのドラム・ブレイクがカッチョ良すぎ!ブラック・フィーリングに充ちたファンキー・ミドル。この曲ならばCurtis Mayfieldあたりと一緒に聴いても全然違和感ないと思います。Bozのヴォーカルのソウルフルな魅力を再確認できる1曲。

「You're So Good」
最後はブルージーにキメてくれます。AORなBozよりもこういったBozの方が真の意味で"大人のロック"という気がします。

ちょっと前までGoogle検索がおかしくなっていましたが、どうやら復旧したみたいですね。
posted by ez at 03:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする