発表年:2006年
ez的ジャンル:新感覚サンバ
気分は... :心も体もグチャグチャ...
ここ数日フル稼働状態で完全グロッキー状態(泣)
とにかく寝ていないからゆっくり寝たいたいけど、ブログ記事をエントリーしないと...でも全然記事を書く気力が湧いてこないし...明日は桜がまともに咲いていないのに花見の準備で朝早いし...年度内に処理しなければならない仕事も溜まり...もうグチャグチャだ...誰か何とかしてぇ〜!
今の僕の心の叫びです(笑)
本当にくたくたでツライっす。
こんな時に聴く音楽はブラジルものに限ります!
本当は今月の僕のヘビロテになってるSuely Mesquitaの新譜『Microswing』を紹介したいのですが、Amazonにジャケ写真が無いので断念(泣)
そこでみんな大好きな歌姫Marisa Monteの作品からセレクトすることに!
CD棚から以下の3枚を取り出してテーブルの上に並べてみました。
『Verde Anil Amarelo Cor de Rosa e Carvao(英題:Rose and Charcoal)』(1994年)
『Barulhinho Bom(英題:A Great Noise)』(1997年)
『Universo Ao Meu Redor』(2006年)
迷った末、現時点での最新作である『Universo Ao Meu Redor』(2006年)を取り上げることにしました。
Marisa Monte作品の紹介は、『Mais』(1991年)に続いて2回目となります。
ブラジル音楽ファンはご存知の通り、本作『Universo Ao Meu Redor(邦題:私のまわりの宇宙)』は、『Memorias, Cronicas, e Declaracoes de Amor』(2000年)以来6年ぶりのオリジナル・アルバムであり(その間にCarlinhos Brown、 Arnaldo Antunesとのコラボ・アルバム『Os Tribalistas』をリリース)、もう1枚のアルバム『Infinito Particular(邦題:私の中の無限)』と2枚同時にリリースされたことで話題になりました。
『Infinito Particular』が"ポップ"に焦点を当てた、MPBトップアーティストらしい作品であるのに対して、『Universo Ao Meu Redor』は新感覚の"サンバ"を取り上げた作品であり、グラミー受賞(ラテン部門)アルバムです。
Marisa Monte作品と言えば、Arto Lindsayプロデュース作品のイメージが強いですが、本作でMarisaと共にプロデューサーとして名を連ねるのはMario Caldato。
当ブログで紹介したMario Caldatoプロデュース作は、Beastie Boys『Paul's Boutique』、Beck『Odelay』、Jack Johnson『On & On』の3枚。それ以外にG.Love作品等でも見かけますね。
過去のプロデュース作から想像すると全然Marisa Monteと結びつかないイメージのMario Caldatoですが、よく考えればブラジル人なのだからMarisaをプロデュースしてもおかしくはないのかもしれませんね。
きっとMarisaも新感覚のサンバ・アルバムを制作したいとの思いから、化学反応を起こせるプロデューサーとしてMarioを起用したのかもしれませんね。
実際のサウンドもそんな狙いが見事に的中した21世紀のサンバ・アルバムに仕上がっていると思います。
バックには、Paulinho Da Viola、Dadi、Mauro Diniz、Pedro Baby、Marcelo Costa等お馴染みの名前が並びます。
宇宙のような無限の広がりを持った新感覚サンバが、疲れきった僕の心身に優しく浸透してきます。
全曲紹介しときやす。
「Universo ao Meu Redor」
タイトル曲はCarlinhos Brown/Arnaldo AntunesというTribalistasトリオの共作。Marisaの透明感のあるヴォーカルとPaulinho Da Violaの味わい深いギターの組み合わせがサイコー!ホント、優しく包み込まれるような仕上がりです。
スタジオ録音とは多少雰囲気が違いますが、YouTubeのライブ映像もいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=NZCeou44o6c
「O Bonde Do Dom」
シングルにもなったヒット曲。本曲もCarlinhos Brown/Arnaldo Antunesとの共作です。サウダージ気分に浸れる雰囲気のある仕上がりがたまりません。この哀愁サウンドを聴いたまま熟睡したいです(笑)。
http://www.youtube.com/watch?v=KxPlhYMmU7E
「Meu Canario」
1950年代のサンバ作品を21世紀に蘇らせます。ノスタルジックなサンバとクラブ・ミュージックのビート感が融合し、まさに新感覚サンバに仕上がっています。♪ピゥ〜、ピゥ〜、ピゥ〜♪というカナリア声の部分が大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=L0PeMnBy-ec
「Tres Letrinhas」
何気なさが逆にグッとくる曲。新感覚云々を言っても、結局こういった曲が一番好きだったりします(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=qTpLncivksg
「Quatro Paredes」
Arnaldo Antunes/Cezar Mendesとの共作。自然治癒力のある素晴らしい仕上がり。こういう曲ばかり聴いていると、絶対病気にならないと思います(笑)
「Perdoa, Meu Amor」
エレガントなハープの音色の間から聴こえてくるMarisaの歌声の中に、悲しさと愛しさが交錯します。ビューティフルな仕上がりに大満足!
http://www.youtube.com/watch?v=o1f6EdSdau8
「Cantinho Escondido」
Carlinhos Brown/Arnaldo Antunes/Cezar Mendesとの共作。この時間がゆくっくり流れる雰囲気がたまりません。晴れた日の午後、遅めのカフェ飯でも食べながら聴きたい気分の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=iBTYC7Q_OLE
「Statue of Liberty」
この曲はDavid Byrneとのコラボ...と言っても1分強の小品です。Talking Headsも大好きな僕ですが、David ByrneとMarisaはあまり相性の良い組み合わせとは言えませんね。短くて正解!(笑)
「Al Alma E a Materia」
「魂と物質」と難しそうな邦題ですが、澄み切った透明感が心地好い仕上がり。vibeの響きがいい感じです。
「Lagrimas E Tormentos」
「Satisfeito」
日本人がグッとくるパターンのサウダージど真ん中な2曲。どちらもナチュラルなカッチョ良さがたまりません。「Satisfeito」はCarlinhos Brown/Arnaldo Antunesとの共作。
http://www.youtube.com/watch?v=cKTghGccl7o
「Para Mais Ninguem」
Paulinho Da Viola作品。「Universo ao Meu Redor」同様、Paulinho Da ViolaのギターとMarisaの歌に酔いしれましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=clKwJ69MAOI
「Via Saber?」
「Petalas Esquecidas」
最後はしっとりとした2曲で締めくくり。「Via Saber?」はMarisaと仲の良いシンガーソングライターAdriana Calcanhottoの作品です。
もっとちゃんと書きたいけど、眠たくてもう頭が回転しません...
書き忘れたことは後日書き足しマス...3時間位は寝る時間が取れそう!おやすみなさい。