2009年03月29日

Bob Marley & The Wailers『Natty Dread』

Bob Marley & The Wailersとしての第1弾アルバム☆Bob Marley & The Wailers『Natty Dread』
Natty Dread
発表年:1975年
ez的ジャンル:Bob Marley入門編
気分は... :1200回目!

昨日は寒空の中、お花見を決行!
午前中から場所取りをしていましたが、昨日の天候ではウチら以外に誰も居ませんでした(笑)。

その場にいるだけで寒く、体を暖めるために、日本酒を一杯、二杯...なんてやっているうちに、正午の宴会開始時刻の頃には既に赤ら顔で相当酔っ払っていました(笑)お疲れモードの体に日本酒は一気に来ましたねぇ。

さて、気付けば今回は1200回目のエントリーになります。

別に1200回目だからどうこうということは無いのですが、100回単位の区切りを迎えることで、また次の100回に向かってエントリーを重ねていこうというモチベーションにはなります。まぁ、コツコツ頑張ります!

そんな1200回目のエントリー作品に選んだのは、Bob Marley & The Wailers『Natty Dread』(1975年)です。

ここ数日ぐったりモードの僕の心は、何故かレゲエのリズムを欲しているようです。

Bob Marleyの紹介は、『Exodus』(1977年)、『Kaya』(1978年)、『Burnin'』(1973年)に続いて4回目になります。

レゲエの神様Bob MarleyおよびThe Wailersのキャリアは、大きくStudio One時代の第一期、Lee "Scratch" PerryUpsetter時代を経て、Islandとの契約に成功して世界デビューを飾った第二期、Bunny WailerPeter Toshの二人が抜け、The WailersからBob Marley & The Wailersとなった第三期に分けられます。

Bob MarleyBunny WailerPeter Toshの3人が揃ってこそThe Wailers!と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の場合、Bob Marley & The Wailersとなった第三期以降を聴く頻度が圧倒的に多いですね。

特に『Exodus』(1977年)、『Kaya』(1978年)あたりで聴かれる、レベル・ミュージックの担い手として神格化していくBob Marleyと、ラブソングも歌う一人の人間Bob Marleyのせめぎ合いが好きですね。

今日紹介する『Natty Dread』(1975年)は、そんな第三期の始まりとなった作品であり、Islandからの第3弾アルバムとなります。。

前述のようにオリジナルWailersのメンバーとして長年Bobと活動を共にしてきたBunny WailerPeter Toshの二人が抜け、両翼をもぎ取られたかたちのBobでしたが、それが逆にBob Marleyという存在を際立たせ、彼をレゲエの神様、第三世界のヒーローに押し上げたのかもしれませんね。

あと僕が第三期が好きな理由として、Bobに絡む女性コーラス隊The I-Threesの存在も大きいかもしれません。Rita Marley(Bobの奥さん)、Judy MowattMarcia Griffithsという強力メンバー3人によるバック・コーラスとBobのヴォーカルの相性は抜群ですよね。

僕がオリジナルWailers三人でのコーラスよりもThe I-Threesを従えたBobのヴォーカルを好むのは、モロにEric Clapton『461 Ocean Boulevard』の影響だと思います。「I Shot the Sheriff」の大ヒットでレゲエおよびBob Marleyの名を世界的に広めたこのClapton作品で、Claptonのリード・ヴォーカルを好サポートしていたのが女性ヴォーカリストYvonne Ellimanでした。

Wailersを聴く以前に、Eric Clapton『461 Ocean Boulevard』を頻繁に聴いていた僕の脳内に、レゲエのリズムと、男性リード・ヴォーカル&女性バック・コーラスという組み合わせがインプットされており、それに反応してしまうのかもしれませんね。

さて、『Natty Dread』に話を戻すと、バックはThe I-Threesをはじめ、Aston Barrett(b)、Carlton Barrett(ds)、Bernard "Touter" Harvey(p、org) 、Al Anderson(g)というメンバーです。お馴染み Barrett兄弟によるリズム隊にも磨きが一層かかっています。

きっと、次作『Live』(1975年)と並んで、レゲエやBob Marleyのイメージに最も近い作品なのではないかと思います。その意味ではBob Marley入門編としてもピッタリな1枚だと思います。

収録曲も「No Woman, No Cry」「Lively Up Yourself」「Rebel Music (3 O'Clock Roadblock) 」「Talkin' Blues」等お馴染みの曲ばかりです。

レゲエ・ファッションの象徴ドレッド・ヘアーをタイトルにしているだけあって、レゲエらしさ爆発の曲満載です。

全曲紹介しときやす。

「Lively Up Yourself」
新生Bob Marley & The Wailersの幕開けを飾るのに相応しい1曲。『Live』(1975年)にも収録されているお馴染みの曲ですね。I-Threesのコーラスをバックに♪Lively up yourself〜(元気出して行こうぜ!)♪と歌うBobのメッセージはシンプルながらインパクトがあります。バレット兄弟が生み出す、レゲエならではのスカスカの音空間もサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQ8rQOhqYUk

「No Woman, No Cry」
説明不要の名曲。「I Shot the Sheriff」と並んで最も有名なレパートリーなのでは?作者はトレンチタウンに住むBobの友人Vincent Ford。ジャマイカの厳しい現実を突きつけられながらも、前向きに生きようと鼓舞されます。もしかしたら、オリジナル以上に『Live』のバージョンの方が有名かもしれませんね。リズムボックスを使ったオリジナルは、『Live』ヴァージョンと比較すると、さらっとした仕上がりです。♪Everything's gonna be all right〜♪Everything's gonna be all right〜♪のパートはいつ聴いても感動的ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZR2QwNnsQO0

名曲だけに様々なアーティストがカヴァーしています。個人的にはBoney M、The Fugees(歌詞を改変)のヴァージョンが好きです。あとは♪Everything's gonna be all right〜♪という一節をそのままタイトルにしたSweetbox「Everything's Gonna Be Alright」もよく耳しましたね。

Boney M「No Woman No Cry」
 http://www.youtube.com/watch?v=3xdx5go9C-w

The Fugees「No Woman, No Cry」
 http://www.youtube.com/watch?v=oA8UEWLUkd0

Sweetbox「Everything's Gonna Be Alright」
 http://www.youtube.com/watch?v=lNyjkRlgO5s

「Them Belly Full (But We Hungry) 」
♪奴らは満腹、俺たちは空腹♪俺たちはJahの音楽(レゲエ)で踊るんだ!♪と歌われます。レベル・ミュージック(反逆の音楽)であることを強く実感できる1曲。サウンド面でも、タメの効いたリズムとI-Threesのソウルフルなコーラスといった第三期Wailersらしさを堪能できます。Lecon Cogill/Carlton Barrett作品。
http://www.youtube.com/watch?v=no5YWKY6eOs

「Rebel Music (3 O'Clock Roadblock) 」
タイトルからして正にレベル・ミュージックな1曲。レゲエのヒーローとなると同時に、当局から危険人物と見なされるようになったBobの立場を表現した1曲。♪午前3時の検問...おまわりさんよ、こんな時間に身分証明書なんて持っていないぜ♪と歌われます。曲的には「I Shot the Sheriff」タイプの曲ですね。ハーモニカの響きが印象的です。Aston Barrett/Hugh Peart作品。
http://www.youtube.com/watch?v=EJvRLlR5-HE

「So Jah Seh」
この曲でもリズムボックスが使われています。そんな事も含めて、それまでの作品と比較してサウンドがグッと洗練された印象を受ける1曲です。Rita Marley/Willy Francisco作品。
http://www.youtube.com/watch?v=uZwSJrk1YPo

「Natty Dread」
タイトル曲は前述のようにレゲエ・ファッションの象徴ドレッド・ヘアーをテーマにしたものです。厳密にはラスタファリズムの象徴するヘアー・スタイルですが。レゲエ・ミュージックのみならずドレッド・ヘアー(&ラスタ思想)を広く知らしめたこともBobの大きな功績かもしれませんね(ラスタマン&ドレッドということであれば、Bunny Wailerの方がはるかにラスタマン然としていますが)。だからこそジャマイカを超えた第三世界のヒーローとして崇められているのでしょう。Rita Marley/Alan Cole作品。
http://www.youtube.com/watch?v=0Z1gZf6RniE

「Bend Down Low」
名曲揃いの本作の中では地味な1曲ですが、軽快なテンポが心地好いですね。I-Threesの魅力を堪能できる1曲。Lecon Cogill/Carlton Barrett作品。
http://www.youtube.com/watch?v=HH6wJg_TCDU

「Talkin' Blues」
Bobの死後にリリースされたライブ・アルバム『Talkin' Blues』(1991年)のタイトルになっていたこともあり、人気の高い1曲なのでは?レゲエらしいゆったりタメの効いた感じがたまりません。、
http://www.youtube.com/watch?v=4FYxPOicqt4

「Revolution」
タイトルの通り、革命の必要性を強く訴えかける1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=hw3pWWQaHTo

書き忘れていましたが、サッカー日本代表の昨日のバーレーン戦は勝つには勝ちましたが、イマイチ消化不良でしたね。

カタールがウズベキスタンに敗れ、グループの3位以下と勝ち点差7に開いたため、残り3試合であと1勝すれば予選突破が確定するため、間違いないしょう。韓国、北朝鮮、サウジアラビア、イランの4カ国による混戦が続くグループ2に比べればはるかに楽だと思います。

でも、それだけに内容が欲しい気もします。
今の代表の試合を観ていると、仮に2010年の本選に出場しても、予選リーグ敗退が目に見えている気がします。世界との距離は縮まるどころか、開いているというのが僕の印象です。

まだ時間はあるので期待の新星が現れることを期待したいものです。
posted by ez at 16:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする