2009年04月11日

The Latin Blues Band『Take A Trip Pussycat』

キラーチューン充実のグルーヴィー・ブーガルー☆The Latin Blues Band『Take A Trip Pussycat』
Take a Trip Pussycat
発表年:1968年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ブーガルー
気分は... :祝!空耳アワード2009受賞

深夜たまたま『タモリ倶楽部』を観ていたら、人気コーナー「空耳アワー」の年間最優秀作品を決める"空耳アワード2009"をやっていました。そして、最優秀作品に選出されたのが、当ブログで先月紹介したThe Sound Providers「5 Minutes」だったのでサプライズ!ただし、受賞した空耳部分が♪イヤイヤ違う、分けれ、分けれ麺♪という訳のわかんない日本語で、かなり強引な気がしましたが(笑)

当ブログのようにほぼ毎日記事を書いていると、かなり空耳ネタってあるんですよね。ただし、その場で覚えていても時間が経つと忘れてしまっているものが殆どですが...今度からきちんとメモしておき、ネタが集まったら特別企画で記事にでもしてみましょうか?

さて、今日はThe Latin Blues Band『Take A Trip Pussycat』です。

春らしい陽気を通り越して、かなり暑くなった昨日から気分はラテン・モード(笑)
そんな気分にフィットする1枚としてセレクトしたのが本作です。

The Latin Blues Bandについては、N.Y.ラテンの名門レーベルSpeedからリリースされたブーガルー作品であり、Bernard Purdieもレコーディングに参加しているということくらいしか。

多くの方がLatin Blues Bandの存在を知ったのは、当ブログでも取り上げたChristina Aguileraのヒット曲「Ain't No Other Man」DJ Premierプロデュース、アルバム『Back To Basics』収録)を通じてだと思います。

僕もそうでした。同曲でサンプリングされた本作収録「(I'll Be A) Happy Man」のホーンはかなりインパクトありましたよね。それだけに元ネタに辿り着いた時は感動しました。

その「(I'll Be A) Happy Man」と、各種コンピにも収録されている「Lay an Oz on Me Baby」の2曲が目玉でしょうね。

そのハイライト2曲について、"オリジナルはThe Moon Peopleで、それをLatin Blues Bandがカヴァーした"という説明をネットで多くに目にしたのですが、それで正しいのですかね?

Latin Blues Bandがグループ名を改名してMoon Peopleとなった、という経緯に思えるのですが...

本作『Take A Trip Pussycat』のリリースが1968年、The Moon Peopleによるオリジナル収録とされるアルバム『Land Of Love』のリリースが1969年という時間軸を考えても矛盾していますよね。

『Land Of Love』をきちんと聴いているわけではないのですが、同じSpeedからリリースされているこの2枚は兄弟アルバムという位置づけで構わないのでは?

いろんな角度からラテンを楽しむことができる構成がいいですね。
その意味ではラテンへの入り口としても最適な1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Take a Trip」
オープニングはご機嫌なラテン・グルーヴ。「Twist and Shout」を陽気なラテンのりにした感じが楽しげです。

「Pussycat」
ポップ&キャッチーなラテン・ソウル。モロにラテンしているのは苦手!という方も違和感なく聴くことができると思います。

「(I'll Be A) Happy Man」
前述の通りのキラーチューン。Primoも使ったホーンが決まりすぎ!全体的にも超カッチョ良いグルーヴィー・ブーガールーに仕上がっています。ちなみにMoon Peopleのヴァージョンは「Happy Soul」のタイトルでリリースされています(インスト)。
http://www.youtube.com/watch?v=OS3znqPCcCg

やはり、この曲はChristina Aguilera「Aint No Other Man」とセットで聴きたいですね。
Christina Aguilera「Aint No Other Man」
http://www.youtube.com/watch?v=P-Flgwb1pI8

「Lay an Oz on Me Baby」
「(I'll Be A) Happy Man」と並ぶハイライト。曲のカッチョ良さで言えば、こちらの方が上かも?ラテンを意識しなくてもすんなり聴けるポップさも良いですね。こちらのホーンもバッチリ決まっています。こちらもMoon Peopleのヴァージョンは「Land Of Love」のタイトルになっています。

「Hasta Cuando」
「Oye Mi Guaguanco」
「Rumba Con Guaguanco」
N.Y.サルサ・ファンにはグッとくる3曲。同時期のWillie ColonやHector Lavoeにグッとくる人であれば気に入ると思います。

「Pura Falsedad」
ロマンティックなバラード。ラテンならではのムーディーな雰囲気が魅力です。

「The Cow」
ラストはラテン・ジャズ。クラブジャズ好きの人であれば、かなりグッとくるスリリングな演奏だと思います。

本作に関して、Faniaのサイトでアルバム全曲のダイジェストを試聴できます。
http://www.fania.com/disco_detalle.php?id=5433&artista=5432

前述のThe Moon People『Land Of Love』(1969年)や本作と同じMorty Craftがプロデュースしたガールズ・ラテン・ソウル作品Dianne & Carole『Feeling The Pain』あたりもゲットしたいですね。CD化してくれないかなぁ?
posted by ez at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする