2009年04月19日

The Heat『Heat』

サックス奏者Tom Savianoによるファンキー・ユニット☆The Heat『Heat』
Heat
発表年:1980年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ系ファンク/AOR/フュージョン
気分は... :LAレイカーズの7季ぶり王者なるか?

いよいよNBAのレギュラー・シーズンが終了し、プレーオフに突入しますね。

僕の場合、毎年レギュラー・シーズンはあまり観ないくせに、プレーオフに突入すると急に気合い入れて観るようになるにわかファンなのですが(笑)

イースタン・カンファレンスはキャバリアーズ、ウエスタン・カンファレンスはレイカーズが本命のようですね。まぁ、単純にファイナルでレブロン対コービーのスーパースター対決を観たいですよね。

ウエスタン・カンファレンスは連覇を狙うセルティックも有力だと思っていたのですが、ガーネットがプレーオフ欠場になるみたいですね。ベストメンバーで臨めないのは残念な限りです。

個人的にはマイアミ・ヒートあたりにも頑張って欲しいのですが、第5シードでは難しいでしょうね。まぁ、レイカーズの7季ぶり王者なるか?といったあたりが見所でしょうか。

ということで、今日はウエスト・コースト系の作品をセレクト。
サックス奏者Tom Savianoによるファンキー・ユニットThe Heatの作品『Heat』(1980年)の紹介です。

グループ名とジャケだけから判断すると、へヴィ・メタ系っぽいですよね(笑)
でも、中身は80年代らしいファンキー&メロウな作品に仕上がっています。

The Heatは、サックス奏者Tom Savianoが奥方のJean Marie Arnold、セッション・シンガーJoe Pizzuloという男女ヴォーカルをフィーチャーしたユニット。プロデュース&アレンジもTom Savianoが手掛けています。Joe Pizzuloは、ヒット曲「Never Gonna Let You Go」をはじめとする80年代Sergio Mendes作品等でお馴染みの男性ヴォーカリストですね。

レコーディングには、Paul Jackson Jr.(g)、Thom Rotella(g)、Charles Fearing(g)、Eddy Watkins Jr.(b)、James Gadson(ds)、Ed Greene(ds)、Harvey Mason(ds)、David Foster(key)、Steve Porcaro(key)、Jai Winding(key)、Lenny Castro(per)、Jerry Hey(tp)、Chuck Findley(tp)、Bill Reichenbach(tb)、Nick De Caro(strings arr)等の実力派ミュージシャンが多数参加しています。

ファンク/ディスコ好き、AOR好き双方が満足する80年代らしい作品ですね。
シングル曲がポップ・チャートではなく、R&Bチャートにチャート・インしたというあたりがユニットの特徴を反映しているのでは?また、サックス奏者だけあって、ホーン隊の使い方が実に巧みです。

週末に聴くと、思わず遊びに出かけたくなる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Just Like You」
本作のハイライトと呼べるオープニング。シングル曲にもなりました。Cheryl Lynn「Got To Be Real」Emotions「Best of My Love」Alton McClain & Destiny「It Must Be Love」等のスウェイ・ビートがお好きな人であれば、間違いなく気に入る夜遊びモードの1曲です。ホーン・アレンジはEW&Fっぽいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=HXnVJr3uWBE

「It's Up To You」
ファンキーな中にもメロウな味わいを堪能できる小気味良いミッド・チューン。ホーン隊が大いに盛り上げてくれます。

「This Love That We've Found」
シングル曲にもなったバラード。僕には少し仰々しいかも?他にもシングル向きの曲があると思うのですが...

「Don't You Walk Away」
AORファン必聴の1曲。David Fosterのエレピに歓喜する方も多いはずのメロウ・チューン。Joe Pizzuloのヴォーカルの魅力を存分に堪能することができます。

「Pickin' And Choosin'」
ホーン隊のパワーが炸裂のするファンキー・ソウル。Average White Bandあたりがお好きな人ならば、かなりグッとくるはず!

「Whatever It Is」
「This Love That We've Found」と並び、メロウ好きにはたまらない1曲。アーバン・ムード満点のアレンジがサイコーだし、男女ツイン・ヴォーカルの魅力が一番いいかたちで出ている仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Qwud3Q9kPN4

「Side Steppin'」
疾走感が魅力のフュージョン・テイストなアップ・チューン。Tom Savianoのサックスが絶好調だし、Eddie Watkins Jr.のチョッパー・ベースもブリブリです。

「Billet Doux(Love Letter)」
ラストはフュージョン・アルバムっぽいインスト。

Joe Pizzuloは、ソロ・アルバムもリリースしています。
興味のある方は聴いてみると楽しいのでは?
posted by ez at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする