2009年04月27日

Regina Belle『Stay With Me』

2曲の全米R&BチャートNo.1を含む2nd☆Regina Belle『Stay With Me』
Stay with Me
発表年:1989年
ez的ジャンル:クワイエット・ストーム系女性R&B
気分は... :今夜はステイ・ウィズ・ミー

今日は女性ヴォーカルによる、しっとり&感動的なバラードが聴きたい気分です。
そこでRegina Belle『Stay With Me』(1989年)をセレクト。

Regina Belleの紹介は、『Reachin' Back』(1995年)、『All By Myself』(1987年)に続いて3回目になります。

Anita BakerMiki Howardと並び、クワイエット・ストームを代表する女性シンガーであるReginaですが、彼女への評価はイマイチ低い気がします。多分、Peabo Brysonとのデュエットによる唯一の全米No.1ヒット「A Whole New World」(映画『アラジン』の主題歌)のイメージがR&Bファンへマイナスに作用しているのでしょうね。

その意味ではデビュー作『All By Myself』に続く2ndアルバムとなる本作『Stay With Me』も2曲の全米R&BチャートNo.1を含むわりにはR&Bファンの支持が高い作品とは言い難いと思われます。

僕は基本的に(スロウならば)Regina Belleは全てO.K.な人なので、今でも『Stay With Me』を愛聴しています。

80年代後半というサウンド的にビミョーな時期に制作された作品であるため、正直数曲あるアップ・チューンは音が古臭くイマイチですが、大半を占めるスロウはいい曲が揃っていると思いますよー!

プロデュースはNarada Michael Walden、Nick Martinelli、Barry J. Eastmondの3人が務めています。

Narada Michael Waldenがプロデュースしているからという訳ではありませんが、初期Whitney Houstonに通じる魅力がある仕上がりです。こんなことを書くとR&Bファンにはマイナス・イメージなのかもしれませんが(笑)。メジャー過ぎて嫌う人も多いかもしれませんが、僕はWhitneyのデビュー作はかなり好きですよ!

決して名作の類ではありませんが、感動バラードの数々に心惹かれてしまいます。

全曲紹介しときやす。

「Baby Come to Me」
アルバムからの1stシングルとして全米R&BチャートNo.1に輝いたオープニング曲。クワイエット・ストームらしい大人のミディアム・スロウに仕上がっています。

Da Brat、Jermaine Dupri、AaliyahをフィーチャーしたKris Krossのヒット曲「Live & Die For Hip Hop」の元ネタにもなっています。
Kris Kross feat.Da Brat,Jermaine Dupri,Aaliyah「Live & Die For Hip Hop」
http://www.youtube.com/watch?v=MH3rXgIEfqM

「When Will You Be Mine」
80年代後半らしいダンサブルなアップ・チューン。今聴くと音的に少し古臭いですね。

「Dream Lover」
クワイエット・ストームらしいミッド・チューンで悪くはないのですが、ドラムの音が全てを台無しにしているような(泣)

「What Goes Around」
アルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャート第3位になっています。しっとりと大人のバラードを歌い上げます。憂いが魅力の1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=WkUy0hA_07M

「Make It Like It Was」
一番のお気に入り曲。アルバムからの2ndシングルとして全米R&BチャートNo.1に輝いたヒット曲。Reginaらしい胸にジーンとくる感動バラードです。彼女のヴォーカルにはこういう曲がよく似合いますね。Whitney Houston「Greatest Love Of All」あたりと一緒に聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=K3ipsMY9dGA

「Good Lovin'」
Reginaのパワフルなヴォーカルを生かしたNJS調のアップ・チューン。ReginaにはNJSよりもハウス調のアップが似合うと思います。その意味でオリジナルよりもフロア仕様になっているリミックスの方が僕の好みです。

「Good Lovin' (Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=Oh1p7RV-wcY

「It Doesn't Hurt Anymore」
クワイエット・ストーム好きの人は安心して聴ける感動スロウ。僕が今日本作を取り上げたのもこういう曲を聴きたかったんですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=j-2Uxn2rsVE

「This Is Love」
アルバムからの4thシングルとして全米R&Bチャート第7位になっています。シリアス・モードの哀愁バラードを堂々と歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=SN0SqeUt8v4

「(It's Gonna Take) All Our Love」
しなやかさと力強さを併せ持ったバラード。スロウ・チューンの連続ですが、Reginaの場合はこの畳み掛けるようなスロウ攻勢がいいですよね!

「Someday We'll All Be Free/Save the Children」
ご存知Donny Hathaway、Marvin Gayeの名曲メドレー。ベタな選曲ですがReginaによく似合う2曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=wDqWyjKDRSU

「All I Want Is Forever」
Kool & The Gangを脱退し、ソロ活動を開始した"J.T." Taylorとのデュエット。Gregory Hines主演の映画『Tap』のサントラ収録曲です。キャッチーさで言えば、アルバムで一番かもしれませんね。感動のフィナーレといったところでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=p80BVMtNbak

東京の今朝は快晴で気持ちいいですね。
今週はいいことがありそうな予感?
posted by ez at 06:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする