発表年:1996年
ez的ジャンル:インド傾倒系ブリットポップ
気分は... :バルサ劇的勝ち上がり!
今朝は昨日に続き、サッカーUEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ「チェルシー対バルセロナ」を観ていましたが、バルサのロスタイムでの劇的な同点劇に朝から大興奮です。
ロスタイムに入るまで敗色ムードが濃厚であっただけに感動的でしたね。二日連続の自棄酒になるところだったのが、勝利の美酒へ早がわりといったところです(笑)
さて、一昨日の夜、BSでブリットポップの特集番組をたまたま観たせいで、ブリットポップのアルバムを紹介したくなりました。
僕自身はブリットポップに熱狂することはなく、横目でシーンを眺めていたといった感じでしたが、それでも代表的なアーティストのアルバムは一応CD棚に揃えてあります。どこまでがブリットポップなのかという解釈の違いはあるでしょうが、当ブログでこれまで紹介したブリットポップ作品はSuedeぐらいかもしれませんね。
一応、OasisやBlurも持っているんですよ(笑)
両者共に熱心に聴き込んだわけではありませんが、Oasisはイマイチ、Blurはグッド!という印象ですね。Blurは何だかんだ言って、ほぼ全アルバムを持っています。
という流れで今日はBlur『Parklife』あたりにしようと思い、記事を書き始めたのですが...あまり気乗りでせず、急遽Kula Shaker『K』(1996年)へ変更しました。
Kula Shakerはロンドン出身のロックバンド。
1995年のデビュー時のメンバーはソングライティングを手掛けるCrispian Mills(vo、g)を中心に、Jay Darlington(key)、Alonza Bevan(b)、Paul Winterhart(ds)の4名。
9世紀のインド皇帝の名に由来するグループ名からも想像できるように、Crispian Millsのインド思想への傾倒が歌&サウンドに思い切り反映されています。60年代ラーガ・ロックが90年代半ばに突如復活したという感じでしょうか。シタールやタブラの音が好きな僕にはジャスト・フィットでしたね。
当時のブリットポップの中では異色の存在でしたが、1995年のデビュー・シングル「Grateful when you're dead」発売と同時に注目を集め、1996年のデビューアルバム『K』ではUKアルバム・チャート初登場第1位という快挙を成し遂げました。芸能一家の出身であるCrispian Mills王子のイケメンぶりでも人気を博しましたね。
いきなり大成功を収めた彼らでしたが、その後はCrispian王子の発言が物議を醸したり、アルバム制作が難航するなどのトラブルに見舞われ、1999年に2ndアルバム『Peasants, Pigs & Astronauts』をリリースしたものの、同年に解散を発表。デビューから3年という短命でグループの歴史に幕を閉じました。その後Crispian王子はThe Jeevasを結成しますが、2006年にグループは再結成されています。
多分、今日の僕の気分がBlurではなくKula Shakerだったのは、Kula Shakerの方がダンサブルでアシッドだからかもしれません。そういった意味でKula ShakerってStone Rosesの流れを汲んでいるように思うのですが。
いずれにせよ『K』はかなり流行っていたアルバムでした。
オールドファンは今さらラーガロックなんて...と思う方もいたかもしれませんが、若いブリットポップ・ファンにはこのインド・サウンドが新鮮に聴こえたのでしょうね。
そういったインドからの影響を抜きにしても、骨太なUKロック・サウンドを聴かせてくれるのがKula Shakerの魅力だと思います。
プロデュースはメンバー自身(Crispian、Alonza Bevan)とお馴染みJohn Leckieです。
いきなりUKアルバム・チャート初登場第1位になるのも頷ける内容だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Hey Dude」
UKシングル・チャート第2位となった大ヒット・シングル。タイトルはBeatles「Hey Jude」に引っかけたものです。ダンサブルかつへヴィな展開はマンチェスター・サウンドを彷彿させるものですね。今の僕のテンションにピッタリ!
http://www.youtube.com/watch?v=G5_tdl0_Q64
「Knight on the Town」
かなりカッチョ良い!単なるインド趣味ではない本格派バンドであることが実感できる1曲なのでは?ギターリフがかなりグッときますね。
http://www.youtube.com/watch?v=LS9S2jp00B8
「Temple of Everlasting Light」
タブラが鳴り響くラーガロック!個人的にはタブラが目立つ曲って大好きなんですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=WKKfa6BhXwU
「Govinda」
タイトルからしてインドな曲ですね。歌詞はヒンディー、サウンドも思い切りインドでしています。ここまで徹底的にやるのは逆に大したものだと思います。この曲はシングルとしてUKシングル・チャートTop10入りしたという事実が驚きですね。CornershopやTalvin Singhあたりを考えればわからなくもありませんが。
http://www.youtube.com/watch?v=bqncFetwku0
「Smart Dogs」
シングル曲以外で言えば、この曲が一番好きかも?聴いていると60代後半のStonesが聴きたくなってきます。グルーヴ感が似ているのかも?
http://www.youtube.com/watch?v=TId6V5D3usc
「Magic Theatre」
これはRobert Wyattあたりと一緒に聴きたくなる悲しげな仕上がりです。
「Into The Deep」
インドのスパイスが効いているもののポップで聴きやすい仕上がりです。マイルドな辛さのカレーパンといったところでしょうか(笑)
「Sleeping Jiva」
モロにインド音楽しています。ノリ的にはBeatles「Within You Without You」と同じですね。
「Tattva」
「Govinda」に続いてモロにインドなタイトルですね。ただし、「Govinda」と比較すると、インド音楽+サイケデリック・サウンド+ダンス・カルチャーといった感じの仕上がりですが。UKシングル・チャート第4位のヒット曲。
http://www.youtube.com/watch?v=hiw_Q_Nkpig
「Grateful When You're Dead/Jerry Was There」
デビュー・シングル。タイトルからわかるようにGrateful Dead及びJerry Garciaから影響された曲なのでしょうね。インド有り、ダンサブル&アシッド有りで彼らの魅力が凝縮された1曲だと思います。♪パッパッパ〜♪のコーラスも大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=0b67pEIrdnQ
「303」
フツーにカッチョ良い骨太ロックに仕上がっていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=I5g8qlIDUVI
「Start All Over」
地に足が着いたサウンドで正統派ロックしてます。このあたりのベースがしっかりしているのもいいですね。
「Hollow Man(Parts 1 & 2)」
約19分30秒の曲ですが後半の2/3は何も音が入っていません。Crispian王子的には瞑想でもしているのでしょうか?Part 1は美しくも儚いインスト、Part 2はフォーキーに迫ります。
http://www.youtube.com/watch?v=tOvDHVrx0Wo
さぁ、GW明けですね。
GW中は大して休めなかったけど、またネジ巻きなおして頑張ります