発表年:2009年
ez的ジャンル:本格派女性R&Bシンガー
気分は... :祝バルサ優勝!
サッカー・リーガ・エスパニューラで2位レアル・マドリーが敗れたため、3シーズンぶりのバルセロナの優勝が決まりました。先週ロスタイムに同点ゴールを喫し、優勝おあずけにしていただけに一安心です。
この勢いでチャンピオンズリーグ決勝も制して三冠を達成して欲しいですね。
対戦相手のマンチェスターUも昨日プレミアリーグ優勝を決めています。
リーガ王者とプレミア王者がCL決勝で激突する!というのはまさに最強クラブ決定戦に相応しい好カードですね!今から楽しみです!
さて、今日は期待の若手女性R&BシンガーChrisette Micheleの2ndアルバム『Epiphany』です。
デビュー作『I Am』(2007年)は、当ブログでも『ezが選ぶ2007年の10枚』に選出するなど、大プッシュの作品でした。
その『I Am』に続く本作『Epiphany』は早くも全米アルバム・チャート、R&Bアルバム・チャート共にNo.1に輝き、大ブレイク必至の状況です(前作は全米アルバム・チャート第29位、R&Bアルバム・チャート第5位)。
『I Am』では、Babyface、Will.I.Am、Salaam Remi、John Legendなど多様なプロデューサーを起用していましたが、本作ではDef Jamのレーベル・メイトNe-Yoが全面的にバックアップしています。
Ne-Yo自身がエグゼクティブ・プロデューサーを務めると同時に、半数以上の曲で共同プロデューサーとして関与し、ソングライティングでも6曲でライターとして名を連ねています。
また、Ne-Yoが設立したプロダクション会社Compound Entertainmentに所属するChuck Harmonyが9曲でプロデュースを手掛け、同じくCompound Entertainment所属のBei Maejorも1曲プロデュースしています。。
それ以外にもRodney Jerkins、Allstar(The Big Beat Maker)がプロデュースしています。また、売れっ子ライターClaude Kellyがソングライティングまたはヴォーカル・プロダクションで半数の曲に関与しています。特にヴォーカル・プロダクションでの仕事ぶりに脱帽ですね。
前作『I Am』には、昔で言えばLauryn Hill、最近で言えばEstelleあたりに通じるR&Bの枠に収まらない魅力がありました。
加えて、Ella Fitzgerald、Billie Holiday、Sara Voughanといったジャズ・シンガーを自らのアイドルとして挙げているのを反映してか、非常に“ジャズ”を感じるR&Bに仕上がっていました。
それと比較すると本作『Epiphany』は、直球勝負の本格派R&Bアルバムに仕上げている印象を受けます。流行のR&Bサウンドを配したような楽曲は全くなく、Chrisetteの歌の魅力を最大限に引き出すオーソドックスな作りに徹しています。
個人的には前作の路線がお気に入りだったので複雑な思いもありますが、それでも今年リリースされた女性R&Bアルバムの中ではダントツNo.1の出来栄えだと思います。
既に大物シンガーの風格漂う、堂々とした歌いっぷりに聴き惚れましょう。
全曲紹介しときやす。
「Epiphany (I'm Leaving) 」
オススメその1。アルバムからのリードシングルにもなったタイトル曲で幕を開けます。本格派シンガーらしい大人の哀愁ヴォーカルを聴かせてくれます。Ne-Yo & Chuck Harmonyによるプロデュース/ソングライティングですが、Compound Entertainmentのいい仕事ぶりにも注目です。
http://www.youtube.com/watch?v=flK2tqusitk
「Notebook」
オススメその2。Chrisetteのヴォーカルの魅力を存分に堪能できるエレガントなスロウ。Claude Kellyによるヴォーカル・プロダクションが素晴らしい!Chuck Harmonyが弾くアコギもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=V14BvaUkrJM
「What You Do」
オススメその3。Ne-Yoとのデュエット。Ne-Yo & Chuck Harmonyによるプロデュース/ソングライティングで、ファンも納得の美メロ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=IAM0BAn9Fro
「Blame It on Me」
堂々とした歌いっぽりでヴォーカリストとしての実力を見せつけてくれるスロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=aYDO4ftywy0
「All I Ever Think About」
オススメその4。Allstarプロデュース。胸が締めつけられる感動的なスロウに仕上がっています。ここでもClaude Kellyによるヴォーカル・プロダクションがパーフェクト!
http://www.youtube.com/watch?v=I4r4qULhVNE
「Playin' Our Song」
オススメその5。Rodney Jerkinsプロデュース。アコースティックな味わいのミッド・チューン。躍動感にがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=-Jw9RbWhsI4
「Another One」
力強いヴォーカルで迫ってくるミッド・チューン。希望が湧いてくる感じがいいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=jbDN9KabQZQ
「On My Own」
切ない感じがグッとくる哀愁ミッド・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=y1ZSfNycUtg
「Fragile」
ダークなテイストがいい感じのミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=VHEeCdtJ3_4
「Mr. Right」
オススメその6。個人的には前作のLauryn Hillに通じる雰囲気が好きだったのですが、この曲は本作で唯一その匂いを感じる仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=vHed1uvhFA4
「Porcelain Doll」
オススメその7。Chrisetteのヴォーカルが推進力となって全体をグイグイ引っ張っていく感じがサイコー!ヴォーカリストとしてのスケールの大きさを実感できる仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=WhOhrpwx1kU
「I'm Okay」
ラストは壮大なバラードで堂々と締めくくってくれます。同じOKソングならば、個人的には前作の「Be Ok」の方が好きですが(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=JmEpWr8R6k0
デビュー作『I Am』を未聴の方はそちらも是非聴いてみてくださいね。本作とは別の角度からChrisette Micheleの魅力に触れることができるはずですよ!