発表年:2009年
ez的ジャンル:米国女性SSWの星
気分は... :祝!W杯出場!
サッカー日本代表は何とかW杯出場を勝ち取りましたね!
グランド状態が悪く日本の持ち味を出せず、審判の笛にも泣かされっぱなしの不利な展開でしたが、何はともあれ結果を出した点で日本代表のたくましさを感じました。ただし、W杯で世界と戦うには課題山積みという気がしますが...
今日は米国期待の女性シンガー・ソングライターDiane Birchのデビュー・アルバム『Bible Belt』です。
"50年分のアメリカン・ミュージックが生まれ変わる"
"シンガー・ソングライターの未来像"
といったキャッチコピー、賛辞が並べられている彼女のデビュー作『Bible Belt』!
こういった大袈裟な宣伝文句で売り出す作品って、大抵は期待外れな出来栄えと相場が決まっているものですが、本作は違います!みんなが待ち望んでいた才能ある女性シンガー・ソングライターの登場です!
Diane Birchはミシガン州生まれの26歳。
父親が伝道師であったため、幼少期をジンバブエ、南アフリカ、オーストラリアなどで過ごし、10代前半に米国に戻ります。クラシック・ピアノを学んでいたDianeでしたが、様々なポピュラー・ミュージックとの出会いを契機に作曲を開始します。
そして、本格的な音楽活動を開始すべくL.A.へ進出。地道な活動を続けながら、徐々に評価を高めていきます。そして、Joss Stone等を発掘したN.Y.のS-Curve Recordsとの契約に成功し、今日紹介するデビュー・アルバム『Bible Belt』をリリースしました。
一度聴いただけで心に刺さるエヴァーグリーンなメロディに、個人的には"21世紀のCarole King、Laura Nyro"といった印象を受けますね。70年代に活躍した女性SSWの雰囲気を上手に取り入れた21世紀ポップスを創り上げています。
プロデュースはS-Curve Recordsの総帥であるSteve Greenberg、マイアミ・ソウルの女王Betty Wright、ドラマーのMike Manginiという、Joss Stone『The Soul Sessions』を手掛けたメンバーと同じ布陣です。
レコーディングはN.Y.とニューオリンズで行われ、、Patti Smith Groupでお馴染みのLenny Kaye(g)、Joss Stone『The Soul Sessions』やThe Roots作品等でお馴染みのAdam Blackstone(b)、The MetersのGeorge Porter(b)、ニューオリンズのファンク・バンドGalacticのドラマーStanton Moore(ds)、1950年代後半よりドゥーワップ・グループJive Fiveのリード・ヴォーカルとして活動してきたEugene Pitt(vo)等の多彩なメンバーがレコーディングに参加しています。
こうしたプロデューサー、参加ミュージシャンからも想像できるように、ハスキーなDianeのヴォーカルを生かしたサウンドはかなりソウルフルであり、その意味では単にSSWのアルバムという以上に間口の広い作品だと思います。
新たな才能の誕生をみんなで祝福しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Fire Escape」
ソウルフルな味わいのオープニング。心に刺さるヴォーカル&メロディ...この1曲でDiane Birchの才能とスケールの大きさがわかるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=DnoUhtygXQ4
「Valentino」
明るく雰囲気がリズムがいい感じ。N.Y.というよりもL.A.やニューオリンズって雰囲気ですね。Betty Wrightのバック・ヴォーカルもいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=PQ29k0ysfEU
「Fools」
多くの人がグッとくる名曲だと思います。このエヴァーグリーンなヴォーカル&メロディを聴けば、彼女を"21世紀のCarole King"と呼びたくなる気持ちをご理解頂けると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=RRZC4G1oIag
「Nothing But A Miracle」
彼女の持つソウルフルな味わいが堪能できる1曲。しっかりとした根を持ったシンガー・ソングライターであることが認識できます。
http://www.youtube.com/watch?v=MO51LVGTcKA
「Rewind」
この曲も一度聴いただけで心に刺さるエヴァーグリーンな魅力を持った曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=vwQqTB6_QRk
「Rise Up」
小粋なピアノとホーン隊をバックにしたファンキーな仕上がり。この曲はきっとニューオリンズ録音でしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=3feCi-eRV4Y
「Photograph」
Carole Kingに通じるポップ・センスに溢れた1曲。後半のゴスペル・テイスト展開も感動的です。
http://www.youtube.com/watch?v=_ELC3EH84kY
「Don't Wait Up」
ブルージーなドライヴ感が実にカッチョ良い!Betty Wright、Eugene Pittらのバック・コーラスも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=6kJCioYV1Dw
「Mirror Mirror」
「Ariel」
彼女の確かな曲作りの才能を感じる2曲。「Mirror Mirror」はフレッシュ感に溢れています。「Ariel」ではほんのりアーシーな味わいが香ります。
「Choo Choo」
60年代ポップスの楽しさと南部のファンキーな味わいを融合させた仕上がり。この雰囲気大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=ojUUCZfTux4
「Forgiveness」
サザン・ソウル風のアーシーな仕上がり。ハスキーなDianeのヴォーカルもかなりソウルフル!
http://www.youtube.com/watch?v=_zBG4sl7MyM
「Magic View」
素敵なピアノの弾き語り...感動的にアルバムはフィナーレを迎えます。
http://www.youtube.com/watch?v=p0FIzG6O2Jc
みんなDianeを応援してね!
(完全にミーハー・ファンになりつつある僕です!)