発表年:1972年
ez的ジャンル:ラブ&ピース系フレンチ・ポップ
気分は... :得体の知れない面白さ!
今回はフランス人男性シンガー・ソングライターMichel Fugainが音楽集団Le Big Bazarを従えてリリースした作品『Fais Comme L'Oiseau』(1972年)です。
Michel Fugainは1942年フランス、グルノーブル生まれ。まずは作曲家として活動するようになり、1965年にシンガーとしてデビューします。1967年に「Prends Ta Guitare」、「Je N'aurai Pas Le Temps」 の2曲がヒットし、一躍人気歌手となりました。
1972年には音楽集団Le Big Bazarを従えて、今日紹介する『Fais Comme L'Oiseau』をリリースし、「Une Belle Histoire」が大ヒットしました。「Une Belle Histoire」は日本のコーラス・グループ、サーカスの1978年の大ヒット曲「Mr.サマータイム」の原曲です。
その後も紆余曲折ありながらも今日までコンスタントに音楽活動を続けているようです。
本作へ辿り着くパターンとして、「Mr.サマータイム」の原曲「Une Belle Histoire」に思い入れのある人と、「Attention Mesdames et Messieurs」、「Fais Comme L'Oiseau」あたりに興味を持ったサバービア好きの人に分かれるのでは?
僕の場合、「Mr.サマータイム」をリアルタイムで聴いていたのは、中学生になったばかりの頃だったと思います。その当時から外国曲がオリジナルということは知っていました。記憶が定かではありませんが、ラジオで何度かオリジナルを聴いたような気もします。しかし、さすがにアーティスト名、曲名まではインプットされませんでした。
そして、長い年月が流れ、サバービア関連で「Attention Mesdames et Messieurs」から本作に辿り着き、さらに久々に「Mr.サマータイム」の原曲に再会し、大感激といった具合です。
さて、本作『Fais Comme L'Oiseau』(1972年)ですが、ジャケだけ観ると60年代のヒッピー/フラワームーヴメントといった雰囲気ですよね。実際、Michel Fugainと共に本作を支える音楽集団Le Big Bazarはフラワーチルドレン的なラブ&ピース・モードの男女混声コーラスを聴かせてくれます。
あとはフレンチ・ポップと言いながらフレンチ色はそれ程強くなく、ブラジル/ラテンやソフト・ロックの要素を上手に取り入れたフォーキー・グルーヴ/ロックといった印象を受けます。
ノスタルジックに「Une Belle Histoire」を聴くも良し、時代を越えた「Attention Mesdames et Messieurs」あたりのグルーヴを聴くも良し!いろんな楽しみ方ができると思います。
得体の知れない面白さを楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「Attention Mesdames et Messieurs」
オススメその1。サバービア好きの人はこの曲がハイライトですね。かなりガツンと来るファンキーなフレンチ・ラテン・グルーヴといった仕上がりです。訳わかんないけど、でも聴いているとパワーが漲ってくる不思議な魅力を持った曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=XXnp1AQaZdc
「Fais Comme L'Oiseau」
オススメその2。ブラジルの男性SSWデュオAntonio Carlos & Jocafiによるメロウ・サンバの名曲「Voce Abusou」(1971年)のカヴァー。邦題「鳥のように」。ここではロック調の哀愁メロウに仕上がっています。Le Big Bazarのピースフルな男女混声コーラスがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=1DdshemKBFU
「Notre Societe」
パーカッシヴなフォーキー・グルーヴ。オルガンも絡みなかなかカッコ良い仕上がりです。
「Les Gens Irremplacables」
ラブ&ピースな大合唱といった仕上がり。ジャケの雰囲気をそのまま音にすると、こんな感じなのでは?
「Une Belle Histoire」
オススメその3。邦題「愛の歴史」。前述のようにサーカス「Mr. サマータイム」の原曲です。フラワーチルドレン・フレイヴァーの哀愁フォーキー・チューンといった感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=m3rM3-3NB24
サーカス「Mr. サマータイム」
http://www.youtube.com/watch?v=N3Hxup-ztHA
「Leda, Leda」
オススメその4。哀愁のストリングスが印象的な1曲。一度聴いたら、♪レダ、レダ、レ〜ダ、レダンダン♪の部分が忘れられず、脳内ループしているはず!
「L'Arche de Noe」
オススメその5。エヴァーグリーンな魅力を持ったソフト・ロック調の仕上がり。ソフト・ロック好きの人はグッとくるはず。無邪気なコーラスがたまりませ〜ん。
「Les Cerises de Monsieur Clement」
アコーディオンの伴奏とMichel Fugainの歌のみで、アルバムの中で一番"フレンチ"を感じさせる仕上がり。
「Nous Sommes」
オススメその6。かなりハイテンションのアップ・チューン。70年代の作品なのに60年代に逆戻りといった感じのピースフル感が逆に好きです。
「L'Oiseau」
Le Big Bazarのコーラスを前面に打ち出しています。ソフト・ロック好きの人は気に入るのでは?
「Allez Bouge-Toi」
ラストはロック調のファンキー・チューン。ナチュラルな高揚感がいいですね。
カカがミランからレアル・マドリーへ移籍しましたね。
おそらくビジャ、C.ロナウドもマドリーへ移るのでは?
バルサ・ファンの僕としては、マドリーが新銀河系軍団になってくれた方が逆に楽しみですね。バルサと言えば、エトーの去就が気になります。インテルのイブラヒモビッチとの交換なんて噂もありますが、個人的には残って欲しいですね。