2009年06月27日

Azteca『Azteca』

ハイブリッドなチカーノ・ロックでラテン気分!☆Azteca『Azteca』♪
アステカ
発表年:1972年
ez的ジャンル:ハイブリッド系チカーノ・ロック
気分は... :アミーゴ!

只今、「朝まで生テレビ」を観ています。
今日のテーマは"日本の貧困"

あまり政治ネタのコメントはしたくないのですが、政治家・評論家連中の議論を聞いていると、日本の先行き暗いですな!

話は変わりますが、先日、米国オバマ政権のNo.2ジョー・バイデン副大統領のインタビュー番組を観ました。日本のメディアに登場することは少ないですが、なかなか面白い人物でしたし、オバマ大統領の関係も興味深かったですね。裸の王様になっている某国の首相は羨ましい限りなのでは?

さて、今日はラテン系の音が聴きたい気分!

セレクトしたのは、Aztecaのデビュー・アルバム『Azteca』(1972年)です。

Santanaのサポート・メンバーとしても活躍したパーカッション奏者Coke Escovedoが中心となって結成したグループAztecaは、Carlos Santanaの弟Jorge Santanaが率いたMaloと共に、"Santanaフォロワー"としてチカーノ(メキシコ系アメリカ人)から絶大な人気を誇ったグループです。

Aztecaとしては、『Azteca』(1972年)、『Pyramid Of The Moon』(1973年)という2枚のアルバムをリリースしています。

リーダーCoke Escovedoについては、以前にソロ作品『Coke』(1975年)を紹介しました。

本作『Azteca』のレコーディング・メンバーには、Coke Escovedo(per)をはじめ、Cokeの兄かつ女性パーカッション奏者Sheila E.の父でもあるPete Escovedo(vo)、元Santanaで後にJourneyを結成するNeal Schon(g)、Victor Pantoja(per)、Lenny White(ds)、Paul Jackson(b)、Flip Nunez(org)等総勢16名のミュージシャンの名がクレジットされています。チカーノ・ロックを代表するグループですが、このように見るとさまざまなジャンルからの混成メンバーですね。

サウンドの方も、ラテン、ジャズ、ファンク/ソウル、ロックが融合したハイブリッドなチカーノ・ロックを聴かせてくれます。歌詞も英語とスペイン語のバイリンガルです。

フリーソウル・クラシック「Love Not Then」 、レア・グルーヴ・クラシック「Ain't Got No Special Woman」という2曲の目玉が収録されています。そうしたフリーソウル/レア・グルーヴの文脈でも楽しめますが、上記のような多様な参加ミュージシャンによるハイブリッド・サウンドを堪能するのも楽しいですよ!アステカ文明を意識した神秘的な楽曲もあります!

ラテンの陽気で明るいサウンドが日本を救う!
ラテンを聴くと"幸福ホルモン"セレトロニンの分泌が多くなると思いますよ!

全曲紹介しときやす。

「La Piedra del Sol」
オープニングはグループ名にもなっているアステカ文明に因んだ神秘的・宇宙的なインスト。

「Mamita Linda」
シングルにもなったハイ・スピードのラテン・グルーヴ。Cokeのティンバレスがスパークする、いかにもチカーノが歓喜しながら飛び跳ねそうな仕上がり!ピッコロの音色もいいアクセントになっています。

「Ain't Got No Special Woman」
レア・グルーヴ・ファンの一番人気はこの曲でしょうね。イントロのホーンを聴いただけで相当グッときますね。Rico Reyesのラテン・ソウルなヴォーカル、Flip Nunezのファンキーなオルガン、Neal Schonの白熱のギター・ソロ等々聴きどころ満載です。後半はみんな手拍子で!

「Empty Prophet」
Errol Knowlesのヴォーカルをフィーチャーした哀愁のラテン・ソウル・バラード。

「Can't Take the Funk Out of Me」
Paul Jacksonがソウルフルなリード・ヴォーカルをとる、ミディアム・ファンキー・グルーヴ。ホーン隊もいい感じでTower Of Powerあたりがお好きな方はグッとくるファンキー・チューンなのでは?George DiQuattroのクラビネットもキマっています!

「Peace Everybody」
ブラス・ロック+ラテン・ロックといった格好良さを持っています。Chaseあたりが持つブラック・フィーリング溢れるブラス・ロックに、Aztecaらしいラテンのスパイスが加わった感じですね。。

「Non Pacem」
フュージョン〜ファンク〜ジャズ〜ラテンと目まぐるしく曲の表情が変わります。さまざまなジャンルからの混成グループらしい1曲なのでは?

「Ah! Ah!」
ピッコロが涼しげに響き渡るライト感覚のラテン・チューン。

「Love Not Then」
「Someday We'll Get By」(『Pyramid Of The Moon』収録)と並ぶフリーソウル・クラシック。夕陽を眺めながら聴きたい黄昏メロウ・チューンですね。Wendy Haasの女性ヴォーカルにもグッときます。個人的にはMalo「Suavecito」と一緒に聴くのがお気に入りです。

「Azteca」
グループ名をタイトルに冠した本曲は、アステカ文明の持つ神秘的な世界をサウンドで表現したかのようなラテン・フュージョンに仕上がっています。

「Theme: La Piedra del Sol」
ラストはもミステリアスなインスト・チューン。

2nd『Pyramid Of The Moon』(1973年)には、「Love Not Then」 と並ぶフリーソウル・クラシック「Someday We'll Get By」が収録されています。
Pyramid Of The Moon
Pyramid Of The Moon

Azteca「Someday We'll Get By」
http://www.youtube.com/watch?v=-bjrMjZ-2b8
posted by ez at 04:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする