2009年07月26日

Triste Janero『Meet Triste Janero』

セルメン好き、ロジャニコ好きには外せない1枚☆Triste Janero『Meet Triste Janero』♪
ミート・トリステ・ジャネロ
発表年:1969年
ez的ジャンル:セルメン・フォロワー系ソフト・ロック
気分は... :夢の扉を開けると...

今日は爽快なアルバムが聴きたい気分!
そこでセレクトしたのはTriste Janero『Meet Triste Janero』(1969年)です。

Triste Janeroはテキサス州ダラス出身の5人組。
メンバーは、紅一点のBarbara Baines(vo)と兄弟のPaul Baines(g)、Norm Miller(Key)、Paul Baines(g)、Cass Moore(key)、Mike Collier(ds)という構成です。Norm Millerはプロデュースも務めています。

本作『Meet Triste Janero』はグループが残した唯一のアルバムのようです。

今日ではSergio Mendesフォロワーとして人気のTriste Janeroですが、中身はブラジル+ソフト・ロック+ポップスといった感じでしょうか。

その意味では、Sergio MendesRoger Nichols & The Small Circle Of FriendsといったA&Mレコード的な要素を1枚に凝縮したような魅力がありますね。

メンバーが手をつなぐジャケ写真そのままに、ドリーミーなサウンドとエレガントなハーモニーの組み合わせがたまりません。

Burt Bacharach、Harry Nilsson、Francis Lai、Antonio Carlos JobimLuiz BonfaLovin' SpoonfulYoungbloodsといったカヴァーが大半を占めますが、オリジナルも悪くありませんよ。

捨て曲ナシ!全曲オススメです!

全曲紹介しときやす。

「A Beginning Dream」
オープニングはキラキラ・モードのギター・インスト。夢の扉を開けたような気分です...

「Rene de Marie」
一番のお気に入り曲。ボッサ・テイストのドリーミー・サウンドをバックに歌う、Barbara嬢のキュートなヴォーカルがたまりません。アレンジ・センスも抜群!この1曲で本作の虜になること間違いナシ!
http://www.youtube.com/watch?v=eOz1gOU4FNE

「Walk on By」
お馴染みHal David/Burt Bacharach作品のカヴァー。当ブログでは、少し前にCal Tjaderのカヴァーを紹介したばかりですね。ここでは小粋なアレンジ&コーラスのセンスが光ります。オルガンの響きが実にいいですね。

「Without Him」
Harry Nilssonの名曲「Without Her」のカヴァー。オリジナルを創造して聴くと、軽快なソフト・ロックの演奏に驚くかもしれません。カフェで聴きたくなる1曲ですね。

「Today It's You」
オリジナルはFrancis Lai作品。Claude Lelouch監督の映画『A Man And A Woman(邦題:男と女)』(1966年)の挿入歌ですね。緩急をつけた小粋な仕上がりです。特にアップ・テンポの時の疾走感溢れるパーカッシヴな演奏がたまりません。

「How Insensitive」
Antonio Carlos Jobim作品のカヴァー。「Insensatez」のタイトルでも知られていますね。ここではしっとりとしたインストに仕上がっています。

「Somba de Orphia」
当ブログでは何度も紹介している映画『Orfeu Negro(黒いオルフェ)』(1959年)収録の名曲「Samba de Orfeu」Luiz Bonfa)のカヴァーです。

これまでLuiz Bonfa自身のヴァージョDaniela Und Ann、Wanda Sa(Wanda De Sah)によるカヴァーを紹介してきました。Triste Janeroヴァージョンは、軽快なリズムと男女グループらしい爽快なコーラスが魅力です。

「You Didn't Have to Be So Nice」
Lovin' Spoonfulのカヴァー。セルメン・フォロワーと言うことを考えると、Astrud Gilbertoのカヴァーあたりも意識しているかもしれませんね。Barbara嬢のキュートなヴォーカルを生かしたボッサ・テイストの仕上がりです。オープニング「A Beginning Dream」のフレーズを挿入するあたりが心憎いですね。

Lovin' Spoonful「You Didn't Have To Be So Nice」(1965年)
 http://www.youtube.com/watch?v=YpZI8biFsn8
Astrud Gilberto「You Didn't Have To Be So Nice」(1967年)
 http://www.youtube.com/watch?v=Hv7VSbYkjDo

「Get Together」
Youngbloodsのヒットでお馴染みの名曲カヴァー。Youngbloodsのイメージが強いので、歯切れの良いリズムとオルガンが印象的な本カヴァーはなかなか新鮮です。

「In the Garden」
今回、唯一YouTubeに音源があった楽曲です。ボッサ・テイストと60年代後半らしいオルガン・サウンドの組み合わせがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=JHbgJdqSH3I

「T.J. Blues」
ラストはモッドなオルガン・インスト。この曲は完璧にジャズしてます。かなりカッチョ良いですよ!

セルメン好き、ロジャニコ好きの人はぜひ!

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2009年07月25日

Patrick Evan『Basement Sessions』

Wille Evans Jr.プロデュースによるインディR&B☆Patrick Evan『Basement Sessions』
ベースメント・セッションズ
発表年:2009年
ez的ジャンル:ジャジー&ソウルフル系インディR&B
気分は... :Wille Evans Jr.って誰よ?

今日はマイナーな新作R&BPatrick Evan『Basement Sessions』です。
おそらく、日本のみリリースの作品ではないかと思います。

Patrick Evanのプロフィール情報が殆ど無いのですが、これまでMariah CareyやBrian McKnightのバックコーラスを務めてきた実力派R&Bシンガーということらしいです。

また、本作はWille Evans Jr. Presents:Patrick Evan『Basement Sessions』というかたちで、プロデュースを務めるWille Evans Jr.も大きくクローズ・アップしています。

とは言っても、"Wille Evans Jr.って誰よ?"って感じですよね(笑)

Wille Evans Jr.は、マイアミのHip-HopユニットAsamov(AB's)のメンバーであり、Rawkus Recordsのコンピ等にも参加しているアーティストとのことです。Asamovはジャジー&ソウルフルなトラックを特徴としているようですが、それはWille Evans Jr.の手腕に拠るところが大きいようです。

と言うことで、ジャジー&ソウルフルなトラックメイカーWille Evans Jr.と実力派シンガーPatrick Evanのコラボ作品となっています。

CD帯のキャッチコピーには、"スムースで甘いファルセットボイス"、"D'AngeloThe Isley Brothersファンにはたまらない魅惑の歌声"と書かれています。

確かに冒頭の2曲を聴くと、D'AngeloThe Isley Brothersの雰囲気がありますが、そのような先入観を持たない方が楽しめると思います。

Patrick Evanのヴォーカルは、ファルセットのみならず低音ヴォーカルも含めて実力派・技巧派ぶりを聴かせてくれますし、Wille Evans Jr.のジャジー&ソウルフルなトラックも魅力的です。

アングラ・ジャジーHip-Hop好きの僕としては、そうした作品と同じような感覚を本作にも感じて購入しました。

YouTube等に音源がないのが残念ですが、これからの暑い時期にクールダウンしてくれるヒンヤリR&Bに仕上がっていると思います。

日本人にはVolta Mastersによるリミックス収録が嬉しいですな。

全曲紹介しときやす。

「Tired Of Waitin」
オススメその1。このオープニングを聴けば、D'Angeloファンにはたまらない!というキャッチコピーを書きたくなるかも?浮遊感漂うサウンドとセクシー・ファルセットの組み合わせは、D'Angelo好きならばグッとくるでしょうね!

「Hello」
オススメその2。オープニングがD'Angeloならば、この曲のメロディ・ラインやヴォーカルはThe Isley Brothersファンがグッとくる仕上がりだと思います。

「Gotta Be On My Own」
オススメその3。ジャジー&ソウルフルなトラックは、アングラ・ジャジーHip-Hop好きの人にはたまりません。

「Fly Away」
スクラッチ多めのトラックと哀愁モードのファルセットの組み合わせは、アンダーグラウンドっぽい雰囲気がプンプン漂います。

「Seasons」
女性ヴォーカルも加わったアーバンな哀愁ソウル。夏に聴くとヒンヤリと気持ち良いです。

「Help Me」
低音ヴォーカルで迫ってくるソウルフルな仕上がり。大物アーティストたちのバック・コーラスを務めてきたというのが頷けます。

「Last June」
オススメその4。生演奏のギター&ベースが加わったジャジー&オーガニックな仕上がり。Patrick EvanとWille Evans Jr.、お互いの魅力のシナジーが最も高いのが本曲だと思います。

「Why」
オススメその5。この曲もギター&ベースが加わっています。オーガニックなバックに支えられ、変幻自在なヴォーカルを聴かせてくれます。

「Man Is What」
オススメその6。ラテン・フレイヴァー漂う哀愁ソウルに仕上がっています。これからの季節にピッタリ!このタイプのトラックはPatrick Evanのヴォーカルによくマッチする気がします。

「Only Love」
低音重視の少しダークなトラック作りが印象的です。

「Movin On」
女性ヴォーカルとのデュエット。やや単調ですがアーバンな雰囲気がお好きな人向け。

「So Beautiful」
少しハウスっぽいアップ・チューン。フルートの音色がアクセントになっています。

「Is You」
さり気ない曲ですが、Patrick Evanの巧みなヴォーカルを堪能できる1曲。

「Duval」
エレクトロな仕上がり。Sa-Ra Creative Partnersあたりがお好き人向け。

「Gotta Be On My Own(Volta Masters Remix)」
「Gotta Be On My Own」のVolta Mastersによるリミックス。オリジナルとは全く異なる雰囲気に仕上がっています。特に中盤以降の展開はグッときます。

本作に注文をつけるとすれば、簡単なライナーノーツは付けて欲しいですね。

最近、ウィルスバスターのアップデートが気になって仕方がありません。
「多い」「長い」「重い」三拍子揃って最悪ですねぇ。
ウィルスバスターをアップデートするためにPCを起動しているみたい...何か変ですよねぇ。
posted by ez at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月24日

G. Love & Special Sauce『Yeah, It's That Easy』

脱力モードで気分転換!☆G. Love & Special Sauce『Yeah, It's That Easy』
Yeah,It's That Easy
発表年:1997年
ez的ジャンル:Hip-Hop感覚&脱力系オルタナ・ロック
気分は... :気分転換したいので...

この2日間、上げモードと下げモードの振幅が大きく、結果として少しへこみ気味です。

そんな気分の中で聴きたくなったのがG. Love & Special Sauce『Yeah, It's That Easy』(1997年)です。

G. Love & Special Sauceの紹介は、『Philadelphonic』(1999年)に続き2回目になります。

彼らの持つHip-Hop感覚のリズムとブルース感覚のユルさとキャッチーなメロディは、気分転換をしたい今の僕のモードにピッタリなのかも?ジャケも夏モードですしね。

夏モードという点では、Jack JohnsonのBrushfire Recordsレーベルからリリースされている近年の作品の方がピッタリかもしれませんが、個人的には『G. Love & Special Sauce』(1994年)、『Coast to Coast Motel』(1995年)、『Yeah, It's That Easy』 (1997年)、『Philadelphonic』(1999年)あたりの作品が好きです。

本作ではG. Love(g、harp、vo)、Jimmy Prescott(b)、Jeffrey Clemens(ds)の3人に加え、Dr. John(p、org) 等も参加しています。メンバーとゲストで構成されたAll Fellas Bandというかたちでプロデュース&演奏している曲もあります。

くよくよしていても仕方がない!まぁ、前向きにいきましょ!
そんな気分にさせてくれる脱力サウンドを堪能できるアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Stepping Stones」
G. Love & Special SauceらしいHip-Hop+ブルースな仕上がり。ルーズな気分にしてくれる、このユルさがたまりません。気分を解き放ちたい時に聴きたくなる曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=lz_4lCcipu4

「I-76」
NBAのフィラデルフィア76ersについて歌った曲。何処かとぼけた雰囲気ですが、気分を盛り上げてくれます。76ersのライバル、ボストン・セルティックスの看板選手であったラリー・バード(Larry Bird)の名前が登場するのも楽しいですね。。
http://www.youtube.com/watch?v=APY5LOaGBWQ

「Lay Down the Law」
僕の一番のお気に入り曲。Hip-Hopビートと哀愁メロディとブルースなギターの組み合わせがたまりません。「I-76」と本曲はAll Fellas Bandプロデュースですが、G. Love & Special Sauceの魅力全開の2曲に仕上がっていると思います。

「Slipped Away (The Ballard of Lauretha Vaird) 」
本作にも参加しているフィラデルフィアのセッション・ミュージシャンChuck Treeceの作品。少しへヴィな哀愁ロックな仕上がりです。

「You Shall See」
今回、聴き直してみて印象に残った1曲。疾走感とコーラス部分のメロディにグッときました。G. LoveのハーモニカとDr. Johnのハモンドも効いています。

「Take You There」
「Willow Tree」
サウンド的には夏にピッタリな雰囲気の2曲。「Take You There」はメンバーが楽しそうにセッションしている感じがいいですね。「Willow Tree」はマッタリ感が好きです。

「Yeah, It's That Easy」
タイトル曲はJeffrey Clemensの作品。少し一本調子な印象を受けます。

「Recipe」
Hip-Hop色が強い仕上がり。(多分、Dr. Johnの)ピアノが印象的です。

「200 Years」
スピード感のある仕上がりですが、僕にはイマイチな感じが...

「Making Amends」
Hip-Hop感覚のリズムにいい感じのユルさで味付けされたG. Love & Special Sauceらしい仕上がり。ワンパターンかもしれないけど大好きです。

「Pull the Wool」
9分を超える大作。アコースティック&フォーキーなマッタリ感がなかなか味わい深いです。

「When We Meet Again」
ラストはG. Loveによる弾き語り。フォーキーな味わいがお好きな方はグッとくるはず!
http://www.youtube.com/watch?v=cJbFLDSgKdE

周囲は気にせずマイペースでいきましょ!
posted by ez at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

Seawind『Light the Light』

僕が最も好きなSeawind作品☆Seawind『Light the Light』
ライト・ザ・ライト
発表年:1979年
ez的ジャンル:ハワイ系フュージョン
気分は... :夏のマスト・アイテム!

今回はハワイ出身のフュージョン・グループの2回目の登場です。

『Seawind』(1980年)に続いて紹介するのは、『Light the Light』(1979年)

Seawindと言えば、今年4月の29年ぶりのアルバム『REUNION』をリリースし、話題になりましたね。
『REUNION』(2009年)
REUNION(初回生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

そんなSeawind作品の中で僕が最も好きなアルバムが、3rdアルバム『Light the Light』(1979年)です。フリーソウル・クラシック「He Loves You」収録の1st『Seawind』(1976年)、George Dukeプロデュースの『Seawind』(1980年)も大好きですが、僕の中では『Light the Light』がダントツNo.1といった感じですね。

本作『Light the Light』ではTommy LiPumaをプロデューサーに迎え、看板ヴォーカリストPauline Wilsonを魅力を上手く引き出した、ライト・タッチのフュージョン・アルバムに仕上がっています。

本作におけるメンバーは、Jerry Hey(tp、flh、frh)、Larry Williams(key、ts、fl、piccolo)、 Kim Hutchcroft(as、ts、bs、fl)、Bud Nuanez(g)、Ken Wild(b)、Bob Wilson(ds)、Pauline Wilson(vo)の7人。

Larry Williams、Kim Hutchcroftと共にSeawind Horn Sectionとして、人気セッション・ミュージシャンとなっていたJerry Heyは本作を最後にグループを脱退しています(次作『Seawind』にはゲストとして参加)。

また、ゲストとしてGary Grant(tp)、Bill Reichenbach Jr.(tb)、Paulinho Da Costa(per)、Benard Ighner(back vo)、Bill Champlin(back vo)が参加しています。

本作はPauline Wilsonのキュートなヴォーカルが存分に堪能できるのがいいですね。また、全8曲中7曲のソングライティングを手掛けたBob Wilsonの貢献も見逃せません。

ハワイ産フュージョンらしいライト&メロウなサウンドは、これからの季節にピッタリだと思います。

夏の定番アイテムに加えてみては!

全曲紹介しときやす。

「Hold on to Love」
僕のオススメその1。Pauline Wilsonのキュートなヴォーカル全開のオープニング。夏の恋の予感?といった雰囲気のラブリー感がいいですね。Larry Williamsのキーボードが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dT56j_MBVzc

「Free」
僕のオススメその2。クラブ系リスナーの方にとってはサンバ調の本曲がハイライトかもしれませんね。疾走するブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=YWORIrUjAes

「Sound Rainbow」
Pauline WilsonとBenard Ighner、Bill Champlinという2人の男性ヴォーカリストの絡みがいい感じのミッド・グルーヴ。

「Follow Your Road」
僕のオススメその3。Seawind屈指の名バラード。いつ聴いても僕の心をときめかせる永遠のラブ・ソング。聴いていると目がウルウルしてきます。切々と歌うPauline Wilsonのヴォーカルはパーフェクトです。
http://www.youtube.com/watch?v=7CFpqNt6BaE

「Follow Your Road」から「The Two of Us」(アルバムSeawind『Seawind』収録)へと流れるのが、僕にとってのSeawind黄金リレーといったところでしょうか。
「The Two of Us」
http://www.youtube.com/watch?v=5MGSoHKzTFE

「Light the Light」
僕のオススメその4。タイトル曲は洗練されたサウンドの中にも少しビターな雰囲気が漂っているのがいいですね。クールなアーバン・サウンドといったところでしょうか。。
http://www.youtube.com/watch?v=CM6l_qPD6MQ

「Morning Star」
フュージョン・グループらしいインスト・チューン。Kim Hutchcroftのソプラノ・ソロを大きくフィーチャーしています。Ken Wildのベースも目立っています。

「Imagine」
僕のオススメその5。Pauline WilsonとBenard Ighnerのデュエット。ライト・タッチの爽快AORといった感じですね。二人の声質の組み合わせがバッチリといった感じです。Bob Wilsonが叩き出すリズムが実にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=lJ75rByeUfk

「Enchanted Dance」
ラストはJerry Heyのフリューゲル・ホーンをフィーチャーしたインスト。フュージョン・グループとしてのSeawindを堪能したい方はグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Uj5vhy4A8y8

「Hold on to Love」「Free」「Follow Your Road」といった本作のハイライト曲は、前述の再結成アルバム『REUNION』でも再演されています。

サッカー・ネタを少し...
バルセロナのエトーとインテルのイブラヒモビッチの交換トレードが決まりそうですね。バルサ・ファンの僕としては少し複雑...イブラヒモビッチのスタイルはバルサに合うのかなぁ???

アーセナル・ファンでもある僕ですが...
アデバヨルの移籍はショックですっ(泣)
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

Chris Rea『On The Beach』

これぞ大人のダンディズム☆Chris Rea『On The Beach』
オン・ザ・ビーチ
発表年:1986年
ez的ジャンル:激シブ系UKロック
気分は... :美しき敗者...

昨日のエントリーでも触れましたが、ゴルフの全英オープン最終日、プレーオフで敗れた59歳のトム・ワトソンの健闘はとても印象的でした。

敗れ去ったトム・ワトソンの姿をTVで観ていたら、僕の頭の中で何故かChris Rea「On The Beach」が流れきました。海岸に面したターンベリー・コースの光景や敗者のダンディズムが、「On The Beach」とリンクしたのかもしれません。

ということで、今日はChris Rea『On The Beach』(1986年)です。

Chris Reaは1951年、イギリス、ミドルスブラの生まれのシンガー・ソングライター/ギタリスト。
僕の場合、"ミドルスブラ"と聞くと、真っ先に思い浮かぶのはサッカー・チームなのですが(元ブラジル代表のジュニーニョも在籍)...

元Deep PurpleのDavid Coverdaleと組んだMagdareneというバンドで注目されるようになり、1978年にはデビュー・アルバム『Whatever Happened to Benny Santini?』をリリースしています。

日本でもChris Reaの名前を広く知らしめることとなった『On The Beach』(1986年)あたりから商業的な成功を収めるようになり、『The Road to Hell』(1989年)、『Auberge』(1991年)の2枚はUKアルバム・チャートのNo.1に輝いています。その後も今日までコンスタントにアルバムをリリースし続けています。

僕は『On The Beach』以外のアルバムをきちんと聴いたことがないのですが、いぶし銀のシンガー/ソングライターというイメージですね。浮き沈みの激しい音楽業界で、Chris Reaのような地味なタイプの人がコンスタントに作品をリリースしているということは少し驚きですね。

数あるChris Rea作品の中でもダントツの知名度を誇る作品が本作『On The Beach』(1986年)ですね。タイトル曲は、マツダのCMにも使われていたのでお聴きの方も多いと思います。夏向けのメロディアスで洗練されたサウンドと、彼独特の低音ハスキー・ヴォーカルの組み合わせは、AORアルバムを思わせる内容でした。

参加ミュージシャンの中には、Jeff Beck関連作品でお馴染みのMax Middleton(key)といった名前も見られます。

どちらかと言えば、晩夏をイメージさせるアルバムですが、大人のサマー・アルバムとして僕のようなオヤジ世代にはグッとくる作品だと思います。若いリスナーの方にはピンと来ない作品かもしれませんが...

僕の中ではGraham Parker『The Mona Lisa's Sister』あたりと一緒に聴きたくなる、大人のダンディズムを感じる作品です。

全曲紹介しときやす。

「On the Beach」
Chris Reaの代名詞と言えるタイトル曲。誰もいない海で一人たたずみながら物思いに耽る、といった雰囲気の曲ですね。いぶし銀のヴォーカルとクリアなバッキングのバランスが絶妙だと思います。

YouTubeでは再レコーディングしたヴァージョンのビュー回数が多くなっていますが、アレンジが全く違うのでオリジナル・ヴァージョンで聴きましょう!下記のYouTubeでオリジナル・ヴァージョンを聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=FU6sTWXiHRg

「Little Blonde Plaits」
波の音を介して、「On the Beach」から続く流れがいいですね。「On the Beach」以上に哀愁モードが漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=PgAxXp4ZG4M

「Giverny」
Chris Reaの低音ハスキー・ヴォーカルの魅力を堪能できる1曲。キャッチーな哀愁メロディは日本人向けなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=DETjHupVnkE

「Lucky Day」
トロピカルなテイストの仕上がり。Lucky Dayと言っても大吉ではなく末吉くらいな気がします(笑)

「Bless Them All」
サマー・チューンらしいインスト。Chris Reaのギター・プレイを堪能しましょう。

「Just Passing Through」
僕のイチオシ!激シブ、これぞ大人のダンディズムが漂うバラード。枯れた感じがかなりグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=ezvSeWe3JgU

「It's All Gone」
この曲は80年代UKポップしています。今聴いてもそれ程古臭い感じはしません。
http://www.youtube.com/watch?v=dqNZ8au29o0

「Hello Friend」
この曲もイチオシ!美しいメロディとChris Reaの歌声が心にグッとくる感動的なバラード。サウンド的には(実際は違いますが)バハマのコンパス・ポイント・スタジオ録音みたいな音ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_0l76al3Nd8

「Two Roads」
AOEアルバムを思わせるフュージョン/クロスーヴァー的なバックが印象的なレゲエ調の1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=Gm7bNSy6Sh4

「Light of Hope」
耳を澄ましてただただ美しいアコースティックな音色を堪能しましょう。さぁ、希望の光を灯そう!
http://www.youtube.com/watch?v=rWVk5pl68tc

「Auf Immer und Ewig」
エンディングは、ドイツ映画『Auf Immer und Ewig(邦題:永遠の想い)』のサントラ用に書かれた曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=v0SxuCmQs_U

CDにはオリジナルLP未収録の「Freeway」「Bless Them All」「Crack That Mould」が追加収録されています。

正直、Chris Reaの作品ってアルバム単位で殆ど聴いていないのですが、シングル単位ではなかなかグッとくる曲もあるので、いくつか紹介しておきます。

Chris Rea「Josephine」(1985年)
http://www.youtube.com/watch?v=AbCmMaqG8_Q

Chris Rea「Blue Cafe」(1997年)
http://www.youtube.com/watch?v=0pKeiRFg7lc

Chris Rea「All Summer Long」(2000年)
http://www.youtube.com/watch?v=Mp357-zggaE
posted by ez at 02:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする