2009年07月20日

Mario Castro-Neves & Samba S.A.『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』

スウィンギーで小粋なジャズ・サンバ!☆Mario Castro-Neves & Samba S.A.『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』
マリオ・カストロ・ネヴィス&サンバ・SA(紙ジャケット仕様)
発表年:1967年
ez的ジャンル:スウィンギー・ジャズ・サンバ
気分は... :SORGENTI応援してね!

知人がバックアップしている新人アーティストSORGENTI(ソルジェンティ)が、フジテレビとデックスお台場主催の『DAIBA MUSIC FACTORY 2009 第2回 新人アーティスト発掘オーディション』に参加しています。

SORGENTI(ソルジェンティ)は、現在、山口県を中心に活動している兄弟ユニット。
僕もサンプルCD/DVDで彼らの楽曲/パフォーマンスを視聴しましたが、普段洋楽ばかり聴いている僕でもグッときました。ビジュアル的にもイケメン兄弟ですよ!

ご興味のある方は、DAIBA MUSIC FACTORY 2009のサイトに動画があるのでご覧になってみてください。気に入ったら、オンライン投票してあげてください。

さて、今日はMario Castro-Neves & Samba S.A.『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』(1967年)です。
ジャケが海の日っぽいでしょ(笑)

Mario Castro-Nevesはブラジル、リオデジャネイロ出身のコンポーザー/アレンジャー/ピアニスト。音楽一家に生まれ、弟のギタリストOscar Castro-Nevesと共に10代からミュージシャンとして活動していたようです。

どちらかと言えば裏方タイプでリーダー作は少なく、代表作として知られているのが、Mario Castro-Neves & Samba S.A.『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』(1967年)、Mario Castro-Neves & His Orchestra『Brazilian Mood』(1973年)の2枚です。

Mario Castro-Neves & His Orchestra『Brazilian Mood』
Brazilian Mood

特に本作『Mario Castro-Neves & Samba S.A.』は、ブラジル音楽ファンにはお馴染みの名盤ですね。

本作では、Mario Castro-Neves(p)、Novelli(b)、Normando(ds)というピアノ・トリオに、Thais(vo)、Biba(vo)という2人の女性ヴォーカルが加わった5人編成でレコーディングした作品です。

捨て曲ナシ、スウィンギーで小粋な、女性ヴォーカル&スキャット系のジャズ・サンバを全編堪能できます。

こういう作品があるから、ブラジル音楽にハマるんですね!

全曲紹介しときやす。

「Candomble」
オススメその1。近年もリエディットされるなどクラブ・シーンで人気のクラシック(Antonio Paulo/Danilo Caymmi/Edmundo Souto作品)。当ブログでは数ヶ月前にRosalia De Souzaのカヴァーを紹介しました。

重々しいリズムから一転して軽快なジャズ・サンバへ様変わりするのがいいですね。タイトルのCandombleとは、アフリカ起源の信仰がカトリックと交じり合って発展したアフロ・ブラジリアン宗教のことで、パーカッション楽器の伴奏をバックに踊る儀式があります。本カヴァーにおける重々しいリズムもそうした儀式を意識した演奏だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=gWuSDUB3MjM

「Yearning Years」
エレガントなピアノ&ヴォーカルがいいですね。夏の海をクルージングしているような気分に浸れます。

「Nana」
オススメその2。「Candomble」と並ぶハイライト。Moacir Santos作の名曲カヴァー。キュートなスキャット&ヴォーカルと小粋なMarioのピアノがいい感じです。

「De Brincadeira」
小気味良いMarioのピアノが印象的です。♪チパダバダ・ウィー♪チパダバダ・ヤァー♪というスキャットも大好き!

「Bye Bye Blackbird」
オススメその3。Mort Dixson作詞、Ray Henderson作曲のスタンダード(1926年作)。この曲のカヴァーと言えば、当ブログでも紹介したMiles Davisのヴァージョンが有名ですね(アルバム『'Round About Midnight』収録)。本ヴァージョンの快活な仕上がりは、まるでミュージカル映画の主題歌のようですね。まさにBlackbird(不幸せの鳥)にバイバイできそうです!
http://www.youtube.com/watch?v=G2NARGr0Re8

「E Nada Mais」
オススメその4。Durval Ferreira作の名曲カヴァー。曲自体が大好きです。本ヴァージョンはMario Castro-Nevesのアレンジ・センスを堪能できるエレガント&ドラマティックな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=_UPrTt101Mg

YouTubeにOs Gatos(1966年)、Quarteto Em Cy(1968年)のヴァージョンがあったので紹介しておきます。
Quarteto Em Cy「E Nada Mais」
 http://www.youtube.com/watch?v=QoOW-lvV1N0
Os Gatos「E Nada Mais」
 http://www.youtube.com/watch?v=R3OIDV2FBsY

「Keep Talking」
Joao Donato作品のカヴァー。小粋な大人のジャズ・ボッサといった感じですね。ラウンジ好きの人にはグッとくる1曲なのでは?

「Vem Balancar」
オススメその5。僕のお気に入り曲の1つ。作詞Tereza Souza、作曲Walter Santos...これでピンと来た方は当ブログを精読されている方なのでは。そうです!この二人は先月最新作『Tide』を紹介したLuciana Souzaのご両親ですね。ここでは軽快でスタイリッシュなジャズ・サンバに仕上がってします。曲良し、ヴォーカル&コーラス良し、アレンジ良しとミラクルな出来栄え!

YouTubeにElis Regina(1966年)のヴァージョンがあったので紹介しておきます。
Elis Regina e Wilson Simonal「Vem Balancar」
 http://www.youtube.com/watch?v=bvJt59HrA3Q

「Once More」
ムーディな雰囲気にグッとくる1曲。女性ヴォーカル陣も実にセクシー!

「Morte de Um Deus de Sal」
オススメその6。Roberto Menescal作品のカヴァー。この小粋なスピード感にグッとくる1曲なのでは?

「Ta Por Fora」
オススメその7。ラウンジ感覚のキュートな1曲。数日前にエントリーしたした『お色気ジャケに弱いんです!〜お気に入りサントラ10選』で紹介した楽曲あたると一緒に聴きたくなります。

「Corcovado」
ラストはAntonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。これまで当ブログではJoanie SommersCannonball AdderleyWanda Sa(Wanda De Sah)のヴァージョンを紹介してきました。本ヴァージョンは女性ヴォーカル陣の魅力を生かしたエレガントな仕上がりです。

国内盤CDにはボーナス・トラックとして「Costa Brava」「Rosa Morena」「Estrada do Sol」の3曲が収録されています。 これらは『The Wonderful Latin-American Sound of Brazil』(1968年)に収録されていた曲です。

ゴルフの全英オープン最終日は、ほぼ優勝を手中に収めていたワトソンがプレーオフで敗れ、59歳での優勝!はなりませんでした。殆どの観衆、TV視聴者が"ワトソンに優勝させてあげたい!"と思ったのでは?
間違いなく、大会の主役はワトソンでしたね!拍手を送りたいです。。
やはり、全英オープンには他のメジャーにはないドラマが起きますね。
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2009年07月19日

Dr. Buzzard's Original Savannah Band『Dr. Buzzard's Original Savannah Band』

スウィンギーかつディスコなノスタルジック・サウンド☆Dr. Buzzard's Original Savannah Band『Dr. Buzzard's Original Savannah Band』
オリジナル・サヴァンナ・バンド(紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:ノスタルジック系スウィンギー・ディスコ
気分は... :1,300回目

今日で1,300回目の記事投稿になります。
100回毎に自分の中で区切りとしていますが、これからも年代・ジャンル問わずに作品を紹介していきたいと思います。

以前にも書きましたが、"よく(ほぼ)毎日記事を書く時間があるよね!仕事ちゃんとしているの?"と周囲から尋ねられます。

確かに、仕事以上にブログの方が気合い入っているかもしれませんが(笑)
それは冗談として、この記事スタイルで毎日投稿できるコツは、計画的に記事を作成しているからだと思います。

僕の場合、以下のような手順で記事を作成するように心掛けています。
 @ 今後1〜2週間うちに紹介したいアルバムをリスト化する(作品を選ぶ)。
 A @の作品に関して、事前に情報収集・整理する(何を書くか考える)。
 B 投稿日に最終的な記事として仕上げる(記事として書く)。

つまり、「選ぶ」「考える」「書く」という作業を分けることで、作業効率を向上させているといったところでしょうか。

さて、1,300回目の記念の記事投稿に取り上げた作品は、Dr. Buzzard's Original Savannah Band『Dr. Buzzard's Original Savannah Band』(1976年)です。

Dr. Buzzard's Original Savannah Bandは、トロピカル・テイストのディスコ・バンドKid Creole & The CoconutsのリーダーであったAugust DarnellがThe Coconuts以前に率いていたニューヨークのグループです。

活動期間は1976〜1979年。その間に『Dr. Buzzard's Original Savannah Band』(1976年)、『Dr. Buzzard's Original Savannah Band Meets King Penett』(1978年)、『Dr. Buzzard's Original Savannah Band Goes to Washington』(1979年)という3枚のアルバムをリリースしています。

僕は後追いでしか聴いていませんが、ノスタルジックなスウィング・ジャズとディスコ・サウンドを融合した独特のスタイルは、当時もかなり異彩を放っていたグループとして映っていたのでは?

当ブログでは以前にAugust Darnellがプロデュース&全面バックアップした作品Elbow Bones & The Racketeers『New York At Dawn』(1984年)を紹介しましたが、ニューヨークのナイトクラブの雰囲気はDr. Buzzard's Original Savannah Bandに通じるものがあるのでは?Elbow Bones & The Racketeersの方が表層的ではありますが...

Cory Dayeの艶やかな女性ヴォーカルとノスタルジックなディスコ・サウンドは、"安らぎのディスコ・サウンド"といった不思議な感覚を与えてくれます。でもコレが実に心地好いんですよね!

収録曲のうち、日本ではフリーソウル・クラシックであり、サンプリング・ネタとしても有名な「Sunshower」に注目が集まりますが、「Cherchez la Femme/Se Si Bon」「I'll Play the Fool」といったシングル曲も忘れてはいけませんね。

全7曲という点に物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、捨て曲ナシの充実作だと思います。

火照った体をクールダウンしてくれるモダンなノスタルジック・サウンドを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「I'll Play the Fool」
キャバレー・モードがたまらないオープニング。途中ディスコ・モードのパートを挿入するあたりに、このグループの特徴がよく表れているかもしれませんね。優雅なストリングスのアレンジもお見事!
http://www.youtube.com/watch?v=hnE7xlBxqHQ

「Hard Times」
「Sunshower」がお好きな方はこの曲も気に入るはず!クールダウンには持ってこい!の仕上がりです。トロピカル・カクテルでも飲みながらマッタリしたくなりますな。
http://www.youtube.com/watch?v=cW0b4B_F3OE

De La Soul「Ain't Hip To Be Labeled a Hippie」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=z3AOyfOUTg8

「Cherchez la Femme/Se Si Bon」
グループの代表曲ということで言えば、ダンス・ヒットとなった本曲でしょうね。ノスタルジックな雰囲気を醸し出しつつも、巧みダンス・チューンに仕上がっています。Nuyorican Soulあたりがお好きな人は、こういう曲にグッとくるのでは?ハウス・モードのリミックスにしてもマッチする気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=jrzxW0rsD1Q

Ghostface Killah「Cher Chez La Ghost」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=1TBAk6HiXtY

「Sunshower」
フリーソウル・ファン、Hip-Hopファンにとってはこの曲はハイライトでしょうね。思わず童心に戻ってしまいそうな1曲ですね。僕はこの曲を聴くと、夏休みに海水浴へ行き、泳ぎ疲れて海の家でカキ氷を食べている光景を思い出してしまいます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=MZnXgxODfHg

M.I.A.「Sunshowers」、Ghostface Killah「Ghost Showers」、Doug E. Fresh「Summertime」、A Tribe Called Quest「Can I Kick It?」De la Soul「Am I Worthy of You?」、Busta Rhymes「Take It Off」等のサンプリング・ネタになっています。

Ghostface Killah「Ghost Showers」
 http://www.youtube.com/watch?v=ssRq1kjVLS4
M.I.A.「Sunshowers」
 http://www.youtube.com/watch?v=knQuxZj9rTA

「We Got It Made/Night and Day」
オリジナル曲「We Got It Made」とCole Porterの名曲「Night and Day」の組み合わせ。ラテン・モードの仕上がりが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=7UCYdN0wTpM

「You've Got Something/Betcha' the Love Bug Bitcha'」
小粋な仕上がりが何ともオシャレでいいですな。エスニック料理で一杯飲みたくなるような1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=Vz6M0x_UYLo

「Sour & Sweet/Lemon in the Honey」
僕の密かなお気に入り曲。ノスタルジック、エレガント、スウィート、スウィンギー、ディスコチック...Dr. Buzzard's Original Savannah Bandの魅力が詰まった1曲という気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=CrmraIwmWu8

本作を気に入った方は、2nd『Dr. Buzzard's Original Savannah Band Meets King Penett』(1978年)もお試しあれ!
ミーツ・キング・ペネット(紙ジャケット仕様)

女性ヴォーカルのCory Dayeはソロ・アルバムもリリースしています。
僕は未聴ですが、機会があれば聴いてみたいですね。

そう言えば、今日は土用の丑の日ですね。
鰻食べてスタミナつけよっと!
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2009年07月18日

The Sound Stylistics『Greasin' The Wheels』

あのUKファンク・オールズターズが復活!☆The Sound Stylistics『Greasin' The Wheels』
グリージン・ザ・ホイールズ
発表年:2009年
ez的ジャンル:大噴火系UKファンク
気分は... :アドレナリン出まくり!

今夜はゴルフの全英オープン第2日に釘付けです。
遼クンには何とかアンダーパーでホールアウトして欲しいですね!
※追記
バック9に入っていきなり大崩れ...
彼にとっては厳しい結果になってしましました(泣)

ということで今日はUKのアルバムをセレクト!
UKファンク・オールズターズが再び結集したアルバムThe Sound Stylistics『Greasin' The Wheels』(2009年)です。

先日紹介したThe Allstars Collective『All About the Music』と並ぶ、注目のUKジャズ・ファンクのオールスターズ作品です。

The Sound Stylisticsは、James Taylor QuartetIncognitoThe Brand New HeaviesGallianoJamiroquaiMcKoyThe New MastersoundsSnowboyなどUKジャズ・ファンク・シーンを代表するグループに属していたメンバーが集まった一大ファンク・プロジェクトです。

デビュー作『Play Deep Funk』は、2002年に発売予定でしたがお蔵入り...しかし、5年後の2007年にこの幻の作品としてリリースされると、超ウルトラ級ファンク・アルバムとして好セールスを記録しました。

The Sound Stylistics『Play Deep Funk』(2007年)
プレイ・ディープ・ファンク

「Soul Dynamite」(From 『Play Deep Funk』)
http://www.youtube.com/watch?v=4sT2p_O1XUM

「Party People」(From 『Play Deep Funk』)
http://www.youtube.com/watch?v=dD2e0mwT0y0

「The Message」(From 『Play Deep Funk』)
http://www.youtube.com/watch?v=E1UEDADsB2I

「Keepin' On」(From 『Play Deep Funk』)
http://www.youtube.com/watch?v=4sT2p_O1XUM

サウンドを聴いただけでは、あるいはジャケを見ただけでは、70年代のマイナー・ファンク作品?と錯覚してしまいますよね。わかりやすい曲タイトルも含めて、このファンクの王道ぶりにグッときたファンも多かったのでは?

今日紹介する『Greasin' The Wheels』は、『Play Deep Funk』の成功を受けてメンバーが再集結し、制作された2ndアルバムです。

変化球ナシのストレート勝負だった1stと比較すると、同じストレートでもツーシームって感じでしょうか。1stが70年代ファンクと錯覚しそうな作品であれば、2ndはUKジャズ・ファンクと70年代ファンクの融合という気がします。と言いつつ、ジャケのようなマグマ大噴火のファンク・サウンドは2ndでも健在ですよ。

今回もプロデュース&ソングライティングを手掛けたJason Glover(エンジニア)、Gary Crokett(b)、Dominic Glover(tp)という主要メンバー3名を中心に名うてのミュージシャンが参加しています。

国内盤と輸入盤ではジャケが異なります。

The Sound Stylistics『Greasin' The Wheels』(輸入盤)
Greasin' the Wheels

YouTubeやimeemに本作の楽曲がないのが残念です。
聴けば、絶対ハマります!

アドレナリン出まくりの大噴火ファンクです。

全曲紹介しときやす。

「Tie One On」
つかみはOK!のオープニング。タイトなリズム隊とホーン隊が突っ走ります。実にスリリング&エキサイティング!

「The Crisis Generator」
僕の一番のお気に入り!パーカッシヴ&モッドなオルガン・グルーヴです。Jim Watsonのハモンド・オルガンがキマりすぎ!UKジャズ・ファンク好きの人であれば、相当グッとくる1曲。

「Cornholin'」
思い切り70年代しているオルガン・ファンク。フルートの音色がいいアクセントになっています。

「Eye Of The Storm」
ひとまずクールダウン...といったミッド・チューン。ミステリアスなムードが漂います。

「Knucklehead」
Eddie Roberts(The New Mastersounds)のギター・ソロをフィーチャー。肩の力の抜けた小粋なプレイがいいですね。

「The Burner」
この曲も僕のお気に入り。重心低く、ズッシリ腹にくるオルガン・ファンク。熱く燃えるJim Watsonのハモンドが大活躍です!

「The Taking Of Peckham 343」
本作らしいジャズ・ファンク・チューン。頭のホーン隊がカッチョ良すぎ!

「One For The Road」
気だるい妖しいムードがいい感じです。

「Crack Away Jack」
Gary Crokettのベースがカッチョ良すぎ!ブリブリのファンク・チューン。

「Big Pieces」
「The Crisis Generator」、「The Burner」と並ぶ僕のお気に入り。誰にも止められない激走ファンク!Eddie Robertsのギターも、Snowboyのパーカッションもハイテンションです!多くファンがSound Stylisticsに求めているサウンドがココにある!といった感じですな。

国内盤にはボーナス・トラックとして「Greasin’The Wheels」が収録されています。

そう言えば、James Taylor QuartetSnowboyって、当ブログで未紹介でしたね。そのうち紹介したいと思います。
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2009年07月16日

特別企画『お色気ジャケに弱いんです!〜お気に入りサントラ10選』

最近、60年代を中心としたサントラが気になります。
現在、時間を見つけて、自分の欲しい作品をリスト化している最中です。

そこで気になるサントラを10枚セレクトしてみました。
特に今回はお色気ジャケにグッとくるものを中心に選んでみました。
ジャケを眺めているだけで思わずニンマリ(笑)

『Funny Face』(1957年)
Funny Face (1957 Film)
邦題『パリの恋人』。主演オードリー・ヘプバーンの魅力とマッチしたサントラ!
「On How To Be Lovely」
http://www.youtube.com/watch?v=MTb1VpJy7cM

『The Girl from U.N.C.L.E.』(1966年)
The Girl from U.N.C.L.E. [Music from the Television Series]
邦題『0022 アンクルの女』。『0011ナポレオン・ソロ』のスピンオフ作品のサントラ。音楽はTeddy Randazzoです。ボッサなテーマ曲がサイコー!
「The Girl From U.N.C.L.E.」
http://www.youtube.com/watch?v=dyqRlrCyvHU

『Barbarella』(1968年)
Barbarella
Jane Fonda主演のカルト・ムービーのサントラ。音楽も含めてオープニング・シーンがたまりません!
「Barbarella」
http://www.youtube.com/watch?v=ecQaPNDUEZk

『Les Demoiselles de Rochefort』(1967年)
Les Demoiselles de Rochefort
邦題『ロシュフォールの恋人たち』。Jacques Demy監督のミュージカル。Michel Legrandによる音楽はジャケのように実に小粋です。
「Chanson Des Jumelles」
http://www.youtube.com/watch?v=uopjMuYY3F8

『7 Uomini D'Oro』(1965年)
Sette Uomini D'Oro (Seven Gold Men)
邦題『黄金の七人』。Marco Vicario監督による傑作イタリア映画。Armando Trovaioliによるテーマ曲は某J-POPグループのヒット曲の元ネタとしても有名ですね。映画自体もマイベスト10に入るであろう、お気に入り作品です。
「Seven Golden Men」
http://www.youtube.com/watch?v=dgKwXS9_K9Y

『La Matriarca』(1968年)
女性上位時代
邦題『女性上位時代』。主演Catherine Spaakのお色気モードが漂うジャケだけでメロメロです(笑)。この作品も音楽はArmando Trovaioli。ラウンジ/ボッサ系のサウンドは今聴いても実オシャレ!
「La Matriarca」
http://www.youtube.com/watch?v=LOyUUO5HS_U

『Sesso Matto』(1973年)
セッソ・マット
前述の2枚に続き、音楽はArmando Trovaioli。同じTrovaioliの音楽でも70年代作品なので、少し雰囲気が異なります。お色気ムンムンのタイトル曲はブレイクビーツ・ネタとしても有名ですね。
「Sesso Matto」
http://www.youtube.com/watch?v=4TvalYQolts

『Metti, una Sera a Cena』(1969年)
Metti una Sera a Cena (Ennio Morricone)
邦題『ある夕食のテーブル』。映画自体よりも巨匠Ennio Morriconeの手掛けた音楽が注目された作品ですね。タイトル曲はEdda Dell'Orsoのスキャットにグッときます。
「Metti, Una Sera a Cena」
http://www.youtube.com/watch?v=L9n0_XH_RAU

『La Dolce Vita』(1960年)
甘い生活
イタリア映画の巨匠Frederico Felliniが監督した名作のサントラ。音楽担当もNino Rotaと最高の顔合わせです。
「'La Dolce Vita (finale)」
http://www.youtube.com/watch?v=Bd78aT7-RXU

『Scacco Alla Regina』(1965年)
Scacco Alla Regina [Original Motion Picture Soundtrack]
映画は日本未公開ですが、Piero Piccioniが手掛けたサントラは今日人気が高いですね。さり気なくオシャレなラウンジ感覚がたまりません。
「Aspetto Ancora un Giorno」
http://www.youtube.com/watch?v=D5JqQ1k5cpE

殆どの作品が未入手なので、ボチボチ集めていきたいと思います。
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2009年07月15日

Sandra Cross『Foundation Of Love』

UKラヴァーズの歌姫によるスウィートなアルバム☆Sandra Cross『Foundation Of Love』
Foundation of love
発表年:1992年
ez的ジャンル:Ariwa系ラヴァーズ
気分は... :梅雨明けに聞きたい1枚...

東京は梅雨明けしましたね。
いよいよ夏モードですね。

そんな梅雨明けには、夏らしいレゲエのラヴァーズものが聴きたい気分!
そこで選んだのが、Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)です。

Sandra Crossは、Mad Professor率いるAriwaレーベルで80年〜90年代に活躍したUKラヴァーズの歌姫です。

サウスロンドンで生まれたSandra Crossは、若干14歳の時にLove & Unityのメンバーとして初レコーディングを経験し、Sandra自身がソングライティングした「I Adore You」は、1979年にUKレゲエ・チャートで4週連続第1位に輝きました。

その後、Mad ProfessorAriwaレコードに所属します。The Wild Bunchのメンバーとして活動した後、念願のソロ・デビュー作『Country Life』(1985年)をリリースしました。

その後もAriwaから、『Comet In The Sky 』(1988年)、『This Is Sandra Cross』(1991年)、『Foundation Of Love』(1992年)、『100% Lovers Rock』(1994年)といった作品をリリースしています。

Love & Unity「I Adore You」
http://www.youtube.com/watch?v=K0oOE-klrgA

Sandra Cross「You're Lying」(From『Country Life』)
http://www.youtube.com/watch?v=WIQeXukNRv4

Sandra Cross「Holding On」(From『This Is Sandra Cross』)
http://www.youtube.com/watch?v=aJtMJtoMuWI

おそらく今日人気がある作品は『Country Life』『This Is Sandra Cross』あたりだと思いますが、僕のお気に入りは『Foundation Of Love』(1992年)です。

以前にも書いたように、僕にとってのUKラヴァーズと言えば、Kofi『Black...with Sugar』(1989年)、Susan Cadogan『Soulful Reggae』(1992年)、Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)、Carroll Thompson『The Other Side Of Love』(1992年)といったAriwa歌姫の作品に尽きます。スウィートな女性ヴォーカルのレゲエ作品を探している方は、ぜひこれらの作品を試して欲しいですね。

そんな中でもKofi『Black...with Sugar』と並び、最も頻繁に聴いたアルバムがSandra Cross『Foundation Of Love』でした。

前作『This Is Sandra Cross』では、Stylistics「Stop, Look, Listen」、Bob Marley & The Wailers「Put It On」、Mary Wells「My Guy」などのカヴァーが目立ちましたが、本作では全てSandra Crossのオリジナルです(4曲はMad Professorとの共作)。

サウンドは今聴くとチープな部分もありますが、それを補って余りあるスウィートな歌の魅力があります。

思わず氷いちごが食べたくなるレゲエ・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Foundation Of Love」
真夏の青空の下で聴きたいオープニング。Ariwaらしいスウィートネス全開のラヴァーズに仕上がっています。コーラス・パートの作りも実に素敵です!

「Best Friend's Man」
この曲は夏の夕暮れのラブソングといった感じですね。このライト&メロウな仕上がりは、80年代AORやアーバン・ソウルがお好き人も気に入るのでは?

「So In Love」
勝手に名曲だと思っています。これぞ極上ラヴァーズ!Ariwaラヴァーズって、聴いていると恋のトキメキが込み上げてきますよ(笑)

「A Part Of Me」
60年代モータウン・サウンドをレゲエ調にしたような仕上がり。前述のMary Wellsのカヴァー「My Guy」あたりとセットで聴くとグッド!

「Your Time Is Up」
少しメランコリックな仕上がりにグッときます。哀愁モードがお好きな方へ...

「Let's Make It Work」
Mad Professorらしいチープながらも小粋なサウンド・プロダクションにグッときます。

「Wandering Hands」
軽快なテンポがいいですね。当時のレゲエ・チューンらしい仕上がりだと思います。

「To The Top」
この曲が一番ルーツ・レゲエっぽい仕上がりかもしれません。Bob Marley & The Wailersが好きな人はすんなり聴けると思います。

「Fit And Ready」
ラストはミッド・テンポの極上ラヴァーズ。「So In Love」と並ぶ僕のお気に入り。大好きな人のことを思い浮かべながら聴くと相当グッとくるはず!僕もこの曲を聴きながら胸ときめいた、あの頃を思い出します(笑)

本作のエントリーのついでに、以前に紹介したKofi『Black...with Sugar』(1989年)の音源をYouTubeで見つけたので過去記事に何曲か追加しておきました。本作とセットでどうぞ!
posted by ez at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする