発表年:1997年
ez的ジャンル:90年代モッズ系骨太UKロック
気分は... :骨太かつ実直に行こう!
今日はカッチョ良くてスカッとするUKロックが聴きたい気分!
と言うことでOcean Colour Sceneの3回目の登場です。
『Mechanical Wonder』(2001年)、『Moseley Shoals』(1996年)に続いて紹介するのは、3rdアルバム『Marchin' Already』(1997年)です。
Paul Weller好きの人にとって、メンバーがPaul兄貴のバックバンドを務めていたOcean Colour Scene(OCS)は外せない存在ですね。
当時、多くのPaul Wellerファンが、前回紹介した2nd『Moseley Shoals』(1996年)で聴かれたソリッドで無骨なモッズ・サウンドに歓喜したことと思います。ある意味、ファンがPaul兄貴に求めていたサウンドを本人以上に具現化してしまった作品でしたからね。
それだけに『Moseley Shoals』に続く、3rdアルバム『Marchin' Already』(1997年)に対するファンの期待は相当大きいものがあったと思います。そして、届けられた作品はその期待を裏切らない充実作でした。商業的にもグループ初のUKアルバム・チャートNo.1に輝きました。
同年にPaul兄貴もアルバム『Heavy Soul』をリリースしています。『Heavy Soul』も充実作であることに間違いありませんが、個人的には『Heavy Soul』以上に『Marchin' Already』に魅了されていましたね。
『Moseley Shoals』で聴かれたソリッドな骨太サウンドを継承しつつ、さらに音楽的な幅と深みが増した印象を受けます。個人的にはアップ・チューンがもう少し多めだと更に嬉しかったのですが(笑)
メンバーはSteve Cradock(g)、Simon Fowler(vo、g、p)、Damon Minchella(b)、Oscar Harrison(ds) という不動の4人。さらに本作ではモッズ・ファンおよびUKロック・ファンには嬉しい女性ソウル・シンガーP.P. Arnoldが2曲でゲスト参加しています。
プロデュースは『Moseley Shoals』と同じくBrendan Lynchを起用しています。
剛柔織り交ぜたOCSの絶頂期を示すアルバムだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Hundred Mile High City」
オープニングはアルバムからの先行シングルとしてUKシングル・チャート第4位となったヒット曲。ハード・ドライビングなノリでグイグイ押しまくるパーフェクトな仕上がり。僕がOCSに期待している格好良さがこの1曲に凝縮されています。『Moseley Shoals』収録の「The Riverboat Song」とセットで聴くのが僕のお気に入りです。
http://www.youtube.com/watch?v=1yxp3D7NJ04
「Better Day」
アルバムからの3rdシングルとしてUKシングル・チャート第9位となったバラード。美しく切ないメロディ&青春を回想する歌詞に名曲の風格が漂います。よく言われるように、イントロのピアノはBeatles「Let It Be」を連想させますね。
http://www.youtube.com/watch?v=zSeTB-c2jPY
「Travellers Tune」
アルバムからの2ndシングルとしてUKシングル・チャート第5位となりました。モッズ・ファン歓喜の1曲ですね!ノーザンソウルなリズムだけでもたまりませんが、さらにモッズ・ファンが愛して止まないソウルシンガーP.P. Arnoldのバックコーラスが加わると昇天してしまいます!
http://www.youtube.com/watch?v=IlcugwmjrNI
「Big Star」
哀愁メロディ&ヴォーカルにグッときます。適度にパーカッシヴな仕上がりもグッド!
「Debris Road」
OSCらしい実直さが伝わってくる1曲。この曲も名曲の雰囲気がありますね。切ないメロディがじわじわ胸に染み渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=aZqtzb6ZmVU
「Besides Yourself」
柔らかさと美しさに魅了されるアコースティック・バラード。メロディの良さにうっとりですな!
「Get Blown Away」
哀愁メロディと共にOCSらしい演奏にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=CXK1vgAE-_Y
「Tele He's Not Talking」
「Foxy's Folk Faced」
アルバムの中では最も地味な2曲かもしれませんね。アルバム構成的にもアップ・チューンが欲しい流れなので、余計にそんな印象を持つのかもしれませんが...
「All Up」
密かなお気に入り曲。モッド・ジャズのカッチョ良さを堪能できるインスト。スウィンギング・ロンドン好きの人はグッとくるはず!
「Spark and Cindy」
彼らの成熟ぶりを感じる1曲。何気なさの中にも味わい深さを感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=WHPq8UYYOds
「Half a Dream Away」
まさに夢うつつといった感じのサウンド。ノスタルジックな雰囲気もグッド!
「It's a Beautiful Thing」
エンディングは4thシングルにもなりました。P.P. Arnoldのヴォーカルをフィーチャした感動的なバラードに仕上がっています。曲が進むに従い、どんどん盛り上がっていく感じがいいですね。知らぬ間にサイケ・ワールドになっている後半も好きです!
http://www.youtube.com/watch?v=bV4_AbEwKY8
国内盤にはボーナス・トラックが4曲追加されています。
個人的には「Falling To The Floor」(Hundred Mile High Cityのリミックス)、「Day Tripper」(Beatlesの名曲のライヴ・カヴァー)に魅了されます。特に、「Day Tripper」のライヴ・カヴァーは絶品だと思います。僕が苦手なLiam & Noel Gallagherも共演していますが...
「Falling To The Floor」
http://www.youtube.com/watch?v=h8Md6tlbsgg
「Day Tripper」
http://www.youtube.com/watch?v=fhtRwEbN1ok
欧州サッカー・ファンには大物の移籍情報が気になる日々です。
レアル・マドリーはC.ロナウド、カカに続き、リヨンのベンゼマを獲得しましたね。
ベンゼマはフランス代表のエースとなるであろう才能あるFWだと思いますが、このタイミングでのレアル・マドリー加入は本人にプラスになるのかなぁ???
一方、バレンシアのビジャはバルサ入りに傾いているようですね。
一時はマドリー入りも噂されたビジャですが、バルサでプレーした方が本人のスタイルに合っているのでは?バルサ・ファンの僕としては、ビジャが加入し、エトーも残留してくれることを願っています。あとは左SBをしっかり強化して欲しいですね。