発表年:1992年
ez的ジャンル:Ariwa系ラヴァーズ
気分は... :梅雨明けに聞きたい1枚...
東京は梅雨明けしましたね。
いよいよ夏モードですね。
そんな梅雨明けには、夏らしいレゲエのラヴァーズものが聴きたい気分!
そこで選んだのが、Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)です。
Sandra Crossは、Mad Professor率いるAriwaレーベルで80年〜90年代に活躍したUKラヴァーズの歌姫です。
サウスロンドンで生まれたSandra Crossは、若干14歳の時にLove & Unityのメンバーとして初レコーディングを経験し、Sandra自身がソングライティングした「I Adore You」は、1979年にUKレゲエ・チャートで4週連続第1位に輝きました。
その後、Mad ProfessorのAriwaレコードに所属します。The Wild Bunchのメンバーとして活動した後、念願のソロ・デビュー作『Country Life』(1985年)をリリースしました。
その後もAriwaから、『Comet In The Sky 』(1988年)、『This Is Sandra Cross』(1991年)、『Foundation Of Love』(1992年)、『100% Lovers Rock』(1994年)といった作品をリリースしています。
Love & Unity「I Adore You」
http://www.youtube.com/watch?v=K0oOE-klrgA
Sandra Cross「You're Lying」(From『Country Life』)
http://www.youtube.com/watch?v=WIQeXukNRv4
Sandra Cross「Holding On」(From『This Is Sandra Cross』)
http://www.youtube.com/watch?v=aJtMJtoMuWI
おそらく今日人気がある作品は『Country Life』、『This Is Sandra Cross』あたりだと思いますが、僕のお気に入りは『Foundation Of Love』(1992年)です。
以前にも書いたように、僕にとってのUKラヴァーズと言えば、Kofi『Black...with Sugar』(1989年)、Susan Cadogan『Soulful Reggae』(1992年)、Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)、Carroll Thompson『The Other Side Of Love』(1992年)といったAriwa歌姫の作品に尽きます。スウィートな女性ヴォーカルのレゲエ作品を探している方は、ぜひこれらの作品を試して欲しいですね。
そんな中でもKofi『Black...with Sugar』と並び、最も頻繁に聴いたアルバムがSandra Cross『Foundation Of Love』でした。
前作『This Is Sandra Cross』では、Stylistics「Stop, Look, Listen」、Bob Marley & The Wailers「Put It On」、Mary Wells「My Guy」などのカヴァーが目立ちましたが、本作では全てSandra Crossのオリジナルです(4曲はMad Professorとの共作)。
サウンドは今聴くとチープな部分もありますが、それを補って余りあるスウィートな歌の魅力があります。
思わず氷いちごが食べたくなるレゲエ・アルバムです。
全曲紹介しときやす。
「Foundation Of Love」
真夏の青空の下で聴きたいオープニング。Ariwaらしいスウィートネス全開のラヴァーズに仕上がっています。コーラス・パートの作りも実に素敵です!
「Best Friend's Man」
この曲は夏の夕暮れのラブソングといった感じですね。このライト&メロウな仕上がりは、80年代AORやアーバン・ソウルがお好き人も気に入るのでは?
「So In Love」
勝手に名曲だと思っています。これぞ極上ラヴァーズ!Ariwaラヴァーズって、聴いていると恋のトキメキが込み上げてきますよ(笑)
「A Part Of Me」
60年代モータウン・サウンドをレゲエ調にしたような仕上がり。前述のMary Wellsのカヴァー「My Guy」あたりとセットで聴くとグッド!
「Your Time Is Up」
少しメランコリックな仕上がりにグッときます。哀愁モードがお好きな方へ...
「Let's Make It Work」
Mad Professorらしいチープながらも小粋なサウンド・プロダクションにグッときます。
「Wandering Hands」
軽快なテンポがいいですね。当時のレゲエ・チューンらしい仕上がりだと思います。
「To The Top」
この曲が一番ルーツ・レゲエっぽい仕上がりかもしれません。Bob Marley & The Wailersが好きな人はすんなり聴けると思います。
「Fit And Ready」
ラストはミッド・テンポの極上ラヴァーズ。「So In Love」と並ぶ僕のお気に入り。大好きな人のことを思い浮かべながら聴くと相当グッとくるはず!僕もこの曲を聴きながら胸ときめいた、あの頃を思い出します(笑)
本作のエントリーのついでに、以前に紹介したKofi『Black...with Sugar』(1989年)の音源をYouTubeで見つけたので過去記事に何曲か追加しておきました。本作とセットでどうぞ!