2009年07月25日

Patrick Evan『Basement Sessions』

Wille Evans Jr.プロデュースによるインディR&B☆Patrick Evan『Basement Sessions』
ベースメント・セッションズ
発表年:2009年
ez的ジャンル:ジャジー&ソウルフル系インディR&B
気分は... :Wille Evans Jr.って誰よ?

今日はマイナーな新作R&BPatrick Evan『Basement Sessions』です。
おそらく、日本のみリリースの作品ではないかと思います。

Patrick Evanのプロフィール情報が殆ど無いのですが、これまでMariah CareyやBrian McKnightのバックコーラスを務めてきた実力派R&Bシンガーということらしいです。

また、本作はWille Evans Jr. Presents:Patrick Evan『Basement Sessions』というかたちで、プロデュースを務めるWille Evans Jr.も大きくクローズ・アップしています。

とは言っても、"Wille Evans Jr.って誰よ?"って感じですよね(笑)

Wille Evans Jr.は、マイアミのHip-HopユニットAsamov(AB's)のメンバーであり、Rawkus Recordsのコンピ等にも参加しているアーティストとのことです。Asamovはジャジー&ソウルフルなトラックを特徴としているようですが、それはWille Evans Jr.の手腕に拠るところが大きいようです。

と言うことで、ジャジー&ソウルフルなトラックメイカーWille Evans Jr.と実力派シンガーPatrick Evanのコラボ作品となっています。

CD帯のキャッチコピーには、"スムースで甘いファルセットボイス"、"D'AngeloThe Isley Brothersファンにはたまらない魅惑の歌声"と書かれています。

確かに冒頭の2曲を聴くと、D'AngeloThe Isley Brothersの雰囲気がありますが、そのような先入観を持たない方が楽しめると思います。

Patrick Evanのヴォーカルは、ファルセットのみならず低音ヴォーカルも含めて実力派・技巧派ぶりを聴かせてくれますし、Wille Evans Jr.のジャジー&ソウルフルなトラックも魅力的です。

アングラ・ジャジーHip-Hop好きの僕としては、そうした作品と同じような感覚を本作にも感じて購入しました。

YouTube等に音源がないのが残念ですが、これからの暑い時期にクールダウンしてくれるヒンヤリR&Bに仕上がっていると思います。

日本人にはVolta Mastersによるリミックス収録が嬉しいですな。

全曲紹介しときやす。

「Tired Of Waitin」
オススメその1。このオープニングを聴けば、D'Angeloファンにはたまらない!というキャッチコピーを書きたくなるかも?浮遊感漂うサウンドとセクシー・ファルセットの組み合わせは、D'Angelo好きならばグッとくるでしょうね!

「Hello」
オススメその2。オープニングがD'Angeloならば、この曲のメロディ・ラインやヴォーカルはThe Isley Brothersファンがグッとくる仕上がりだと思います。

「Gotta Be On My Own」
オススメその3。ジャジー&ソウルフルなトラックは、アングラ・ジャジーHip-Hop好きの人にはたまりません。

「Fly Away」
スクラッチ多めのトラックと哀愁モードのファルセットの組み合わせは、アンダーグラウンドっぽい雰囲気がプンプン漂います。

「Seasons」
女性ヴォーカルも加わったアーバンな哀愁ソウル。夏に聴くとヒンヤリと気持ち良いです。

「Help Me」
低音ヴォーカルで迫ってくるソウルフルな仕上がり。大物アーティストたちのバック・コーラスを務めてきたというのが頷けます。

「Last June」
オススメその4。生演奏のギター&ベースが加わったジャジー&オーガニックな仕上がり。Patrick EvanとWille Evans Jr.、お互いの魅力のシナジーが最も高いのが本曲だと思います。

「Why」
オススメその5。この曲もギター&ベースが加わっています。オーガニックなバックに支えられ、変幻自在なヴォーカルを聴かせてくれます。

「Man Is What」
オススメその6。ラテン・フレイヴァー漂う哀愁ソウルに仕上がっています。これからの季節にピッタリ!このタイプのトラックはPatrick Evanのヴォーカルによくマッチする気がします。

「Only Love」
低音重視の少しダークなトラック作りが印象的です。

「Movin On」
女性ヴォーカルとのデュエット。やや単調ですがアーバンな雰囲気がお好きな人向け。

「So Beautiful」
少しハウスっぽいアップ・チューン。フルートの音色がアクセントになっています。

「Is You」
さり気ない曲ですが、Patrick Evanの巧みなヴォーカルを堪能できる1曲。

「Duval」
エレクトロな仕上がり。Sa-Ra Creative Partnersあたりがお好き人向け。

「Gotta Be On My Own(Volta Masters Remix)」
「Gotta Be On My Own」のVolta Mastersによるリミックス。オリジナルとは全く異なる雰囲気に仕上がっています。特に中盤以降の展開はグッときます。

本作に注文をつけるとすれば、簡単なライナーノーツは付けて欲しいですね。

最近、ウィルスバスターのアップデートが気になって仕方がありません。
「多い」「長い」「重い」三拍子揃って最悪ですねぇ。
ウィルスバスターをアップデートするためにPCを起動しているみたい...何か変ですよねぇ。
posted by ez at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする