発表年:1984年
ez的ジャンル:Jam & Lewis系ブラコン
気分は... :Jam & Lewisサイコー!
今日はブラコン作品が聴きたい気分!
そこでセレクトしたのはChangeの5thアルバム『Change Of Heart』(1984年)です。
Changeの紹介は、デビュー・アルバム『The Glow Of Love』(1980年)以来2回目になります。
元々は、Jacques Fred PetrusとMauro Malavasi という2人のイタリア人プロデューサーを中心としたN.Y.テイストのディスコ/ファンクで売り出したグループですが、本作『Change Of Heart』の頃にはグループの状況もかなり変わってきたようです。
クレジットにはMauro Malavasiの名は無く、Jacques Fred Petrusもエグゼクティブ・プロデューサーの地位に退いています。
その二人に代わって、本作のプロデュースを務めているのは、後の大物プロデューサー・チームJam & Lewis(Jimmy Jam & Terry Lewis)です。さらにメンバーのTimmy Allenが3曲で共同プロデューサーとして参加しています。
本作におけるメンバーは、Timmy Allen(b、key、vo)、Rick Brennan(vo)、Deborah Cooper(vo)、Vince Henry(g、s)、Michael Campbell(g)、Jeff Bova(key)、Toby Johnson(ds)の7名。Deborah Cooperは後にC + C Music Factoryにも参加していましたね。
Changeというグループの成り立ちを考えれば、1st『The Glow Of Love』(1980年)、2nd『Miracles』(1981年)あたりを聴くべきなのしょうが、Jam & Lewis好きの僕としては本作『Change Of Heart』がダントツに好きですね。
80年代前半のS.O.S. Band、Alexander O'Neal、Cherrelleらの作品と並び、Jam & Lewisの魅力を存分に堪能できる1枚だと思います。
特に「Say You Love Me Again」、「Change Of Heart」という2曲はクラシックだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Say You Love Me Again」
一番のお気に入り曲。Jam & Lewisの起用がズバリ的中したことを確信させるスロウ。Rick BrennanとDeborah Cooperとによるゴージャスな男女デュエットにグッときます。Jam & LewisプロデュースのS.O.S. Band作品がお好きな人ならば、間違いなく気に入ると思います。僕がJam & Lewis作品のマイベスト10を作成するとすれば、必ずランクインするであろう1曲。また、僕が大好きなCheryl Pepsii Riley「Take A Chance On Me」の中にも本曲のイントロが使われており、相当グッときます。
「Change Of Heart」
タイトル曲は「Say You Love Me Again」と並ぶハイライト。シングルとして全米R&Bチャート第7位のヒットとなりました。この曲もJam & Lewisの才能を存分に堪能できる、クールなミディアム・ファンクに仕上がっています。80年代ブラコンの魅力が凝縮されている1曲ですね。イントロのシンセのピコポコ音を聴いてだけでウキウキ気分です!
「Warm」
この曲はJam & Lewis色を抑えて、従来からのChange色を生かした1曲。なかなかキャッチーかつ軽快なミディアム・チューンに仕上がっています。
「True Love」
Timmy Allenが共同プロデュースで参加しており、ソングライティングもTimmy Allenです。Jam & Lewis作とは明らかに異なる雰囲気ですが、ある意味Changeっぽいのかも?
「You Are My Melody」
「Say You Love Me Again」、「Change Of Heart」ほど有名ではありませんが、Jam & Lewis好きには外せない1曲。アーバン・ナイトなミッド・チューンに仕上がっています。Alexander O'Neal作品あたりと一緒に聴きたくなります。
「Lovely Lady」
Timmy Allen作&共同プロデュース曲。少しオリエンタルな雰囲気も漂うミディアム・ファンク。
「Got My Eyes On You」
ロック・テイストの1曲(Timmy Allen作&共同プロデュース曲)。当時のブラコン・アルバムには、こういったタイプの曲が1曲くらい入っていましたね。僕の好みではありませんが...
「It Burns Me Up」
Timmy Allen作&共同プロデュース曲。正直、Timmy Allen作の曲はJam & Lewis作と比較すると見劣りしてしまうのですが、その中ではこのエレクトリック・ファンクが一番好きですね。
今回のエントリーと共に、『The Glow Of Love』の記事も加筆・修正しました。読み返してみたら気になる箇所がいくつかあったので...