2009年08月08日

Joe『Signature』

100%Joe印!昔からのファンも大満足の新作☆Joe『Signature』
Signature
発表年:2009年
ez的ジャンル:セクシー男性R&B
気分は... :これぞJoeのシグネチャー!

実力派男性R&BシンガーJoeの新作『Signature』です。

当ブログでこれまで紹介したJoe作品は以下の3枚。

 『All That I Am』(1997年)、
 『Ain't Nothin' Like Me』(2007年)
 『Joe Thomas, New Man』(2008年)

前作『Joe Thomas, New Man』のリリース時点で、2009年2月リリースと予告されていた『Signature』でしたが、結局5ヶ月遅れの7月リリースとなりました。

前作『Joe Thomas, New Man』は、長年所属してきたJiveを離れ、デビュー当時から彼をマネジメントしてきた敏腕マネージャー/プロデューサーKedar Massenburgが設立したKedar Entertainmentへの移籍第1弾アルバムでした。そのタイトルの通り、様々なプロデューサイーを起用し、最新R&Bサウンドに目配りした作品に仕上がっていました。新たなJoeファン獲得を意図したアルバムだったのかもしれませんね。

それに対して、本作『Signature』は、全曲Joe自身がプロデュース(共同プロデュース曲も含む)を手掛けた、従来からのJoeファンを意識したアルバムです。オーソドックスなスロウを中心に、これまで支持されてきたJoeスタイルを署名(シグネチャー)入りで提示した内容になっています。

従って、『Joe Thomas, New Man』『Signature』は、当初からそのコントラストを意識して制作されたミックス・ツイン(異性双生児)のような2作品です。

僕の場合、Joeに望むものは"変化"よりも"らしさ"なので、当然『Signature』を支持するのですが、正直、『Joe Thomas, New Man』に収録されていた5曲ほどSnippet(1分半程度の抜粋)を聴いた時には、せいぜい「最低品質をクリアしてくれればO.K.」程度の思いで、多くのことを期待していませんでした。

しかしながら、正式にリリースされた本作『Signature』を聴いてサプライズ!Joeのアルバムにこれ程胸ときめいたのは、多分3rd『My Name Is Joe 』(2000年)以来かもしれません。

70年代ソウルへのリスペクトを感じ取れるオーソソックスな仕上がりの楽曲が多いですが、決して野暮ったい印象は受けないと思います。

久々に多くのJoeファンが納得する作品をリリースしてくれた気がします。

全曲紹介しときやす。

「Majic」
オープニングはアルバムからの第1弾シングル。Joeのシグネチャーとも言うべき、セクシーな大人のスロウに仕上がっています。『Joe Thomas, New Man』に収録されていたSnippetでは「Magic」の表記でしたが、ここではgがjとなり「Majic」となっています。これじJoeのシグネチャーなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Wf3SOyW_85k

「Sex Girl」
本作の中では最も今時R&B寄りの仕上がりかもしれませんね。タイトルそのままにセクシー・モード全開の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=aS1dU4qBQXA

「Very Special Friend」
僕のオススメその1。この曲を聴いて本作の成功を確信しました。アコースティックなサウンドをバックにした美メロ・チューンに仕上がっています。多くのファンは流行に左右されない、こうした曲を待ち望んでいたのでは?5年、10年後聴いても色褪せない名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=NC1CuVZnmcw

「Friends Don't Let Friends」
僕のオススメその2。直球勝負の王道スロウ。オールド・スタイルだけど野暮ったさがないのはさすがJoe!Joeに変化球は不要!こういう直球ど真ん中、3球勝負でOKと思うの僕だけしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=hXLEXStWxHI

「Worst Case Scenario」
僕のオススメその3。この曲も美メロにウットリ!コーラスも含めたヴォーカル・パートの創りが僕好みですね。アコギとエレピの織り成すナチュラルな仕上がりもグッド!ストリングスがドリーミーな雰囲気を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=9Tiy3p4AGaU

「Wanna Be Your Lover」
僕のオススメその4。ストリングスによるエレガント・ムードが印象的です。70年代モードのメロディ&サウンドにグッときますねぇ。でも決して古臭く感じないのミソ!
http://www.youtube.com/watch?v=q4zwDCCZr6o

「Miss My Baby」
僕のオススメその5。この曲は90年代モードのHip-Hop Soulに仕上がっています。Hip-Hop Soulと言っても大人向けの洗練されたサウンドに仕上がっているのでご安心を!意外と新鮮に聴くことができました。
http://www.youtube.com/watch?v=TWxAt5Zhlv4

「Come Get to This」
僕のオススメその6。Marvin Gayeの名盤『Let's Get It On』からのヒット曲(全米R&Bチャート第3位)をカヴァー。JoeがいかにMarvinをリスペクトしていたか実感できる1曲。特別なことをしていないまんまのカヴァーですが、それが大正解!
http://www.youtube.com/watch?v=tQ5qVxryH4g

Marvin Gaye「Come Get To This」
 http://www.youtube.com/watch?v=Qhv_o8z7frw

「Metaphor」
スパニッシュ・ギターによるメランコリック・モードの仕上がり。哀愁ソウルがお好きな方向けです。
http://www.youtube.com/watch?v=XrkJDgnYbhU

「Love's Greatest Episode」
大げさなタイトルがいいですね(笑)。タイトルの通り、仰々しい仕上がりになっています??? Joeファンというよりもオールド・ソウル・ファン向けの1曲かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=tqQayhArt-8

「Sensitive Lover」
僕のオススメその7。シカゴ・ステッパーズがお好きな方はグッとくる1曲なのでは?R. Kelly「Step In The Name Of Love」あたりと一緒に聴きたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=gIEYCeaRZLA

輸入盤にはボーナス・トラック「Change」が収録されています。国内盤には更に「All That I Am(Live)」「 No One Else Comes Close (Live)」の2曲がボーナス・トラックとして収録されています。

「Change」
http://www.youtube.com/watch?v=BZloYyW7ETE
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする