2009年08月09日

Ray Barretto『The Message』

N.Y.サルサ全盛期の熱さを伝える音のメッセージ!☆Ray Barretto『The Message』
The Message
発表年:1972年
ez的ジャンル:N.Y.サルサ全盛期
気分は... :自分らしく...

人生において大切なものは何か?
当たり前ですがそんな事は十人十色なはずですよね...

他人が楽しいことが自分も楽しいとは限らない...
そういう事に鈍感な生き方ができると楽しいのかもしれませんが...
オレって面倒臭い人間なのかもしれません(泣)

さて、ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoの3回目の登場です。

Ray Barrettoのアルバムは、これまでブーガルーの名盤『Acid』、クロスオーヴァー系作品『La Cuna』の2枚を紹介してきました。

今回紹介するのは1972年リリースの『The Message』です。

1972年にRay Barrettoは本作『The Message』『Barretto Power』をはじめ、数多くのアルバムをリリースしています。まぁ、N.Y.サルサの全盛期とも重なるし、この時期のアルバム・リリースが多かったのは当然かもしれませんが...

正直、Ray Barrettoについてはまだまだ未聴作品も多く、彼のキャリアの全体像が把握できていませんが、1972年はRay Barrettoが最も輝いていた時期なのでは?

本作『The Message』はそんな絶頂期のRay Barretto楽団の魅力が凝縮された1枚だと思います。

レコーディングにはRay Barretto(congas)以下、Rene Lopez(tp)、"Papy" Roman(tp)、Orestes Vilato(timbales)、Johnny "Dandy" Rodriguez(bongos)、Louis Cruz(p)、Andy Gonzalez(b)、Adalberto Santiago(vo)といったミュージシャンが参加しています。後にTipica '73を結成するメンバーも多数含まれています。

ジャケ写真に写ったメンバーの演奏シーンを観ただけでグッときます。
この雰囲気そのままの熱いN.Y.サルサを堪能できます。

全曲紹介しときやす。

「Se Traba」
オススメその1。ど派手なホーン、歯切れの良いピアノ、乱舞するパーカッション...サルサ全盛期の魅力を堪能できるドライブ感がたまりません。Roberto Rodriguez作。
http://www.youtube.com/watch?v=_suBQF65qbE

「Con el Cimarron」
ラテン音楽らしいエレガントな雰囲気がいいですね。Adalberto Santiagoのヴォーカルを堪能できます。Rafael Lopez Gonzales作。

「Alma Con Alma」
ロマンティックなボレロに仕上がっています。トロピカル・カクテルでも飲みながら聴きたいですね。Juanito Marquez作。

「Flor de Los Lindos Campos」
オススメその2。サルサらしい哀愁モードの疾走感がいいですね。C. Curet Alonso作。
http://www.youtube.com/watch?v=gf-ck-uzLgY

「Arrepientete」
オススメその3。本作のハイライト曲はコレだと思います。N.Y.サルサらしいファンキーな疾走感がたまりません。特に後半フルスロットルで各プレイヤーのテンション上がっていく感じがたまりません。♪ア・レェ〜ピエン・テッ・テ♪のフレーズが何かの呪文のように聴こえてきます(笑)。Hugo Gonzalez作。
http://www.youtube.com/watch?v=Z4NdUb_9EQA

「Te Traigo Mi Son」
トロピカル気分の陽気な演奏がいいですね。Barrettoのコンガを堪能するにはいい曲かも?Ray Barretto作。

「O Elefante」
オススメその4。ダークかつフリーキーな雰囲気はアルバム中でも異質な雰囲気を持っています。Ray Barretto/Roberto Rodriguez作。

「Seguire Sin Sonar」
オススメその5。この曲も哀愁モードの疾走感が魅力です。ワンパターンかもしれませんが、この手のタイプの曲にグッときてしまいます。Felo Bergaza作。
http://www.youtube.com/watch?v=i8S3jXJNSRs

次は『Barretto Power』あたりを紹介したいですね。

『Barretto Power』
Barretto Power

毎回思うのですが、サルサ・アルバムって曲ごとにコメントするのが難しいですね(泣)僕の中ではドラムンベースと並ぶ難関です(笑)
posted by ez at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする