2009年08月16日

Sade『Promise』

US、UK共にNo.1に輝いた大ヒット2nd☆Sade『Promise』
プロミス
発表年:1985年
ez的ジャンル:ジャジーUKソウル
気分は... :プレミアリーグ開幕!

世界陸上が開幕し、ゴルフの全米プロも決勝ラウンドに入るなど深夜のスポーツ中継が盛り上がっていますね。

僕の場合、昨日開幕したサッカーのイングランド・プレミアリーグで盛り上がっています。昨晩から「チェルシー対ハルシティ」、「ブラックバーン対マンチェスター・シティ」、「エバートン対アーセナル」という3試合の生中継をハシゴ観戦していました。

今季は大物選手の移籍が多く、有力チームのスタートが気になるところです。ガナーズ(アーセナル)ファンの僕としては、FWアデバイヨール等が抜け、目立った大物補強が無かったアーセナルのスタートが気になっていました。マンチェスター・シティへ移籍したアデバイヨールが試合開始数分で今季初ゴールを決めたシーンを複雑な思いで観ていたのですが...エバートン相手にアウェーで6対1と快勝し、ホッと一安心です。

そんな流れで今日はUKのアーティストが聴きたい気分です。
セレクトしたのはSadeの2ndアルバム『Promise』(1985年)です。

Sadeの紹介は、『Stronger Than Pride』(1988年)、『Love Deluxe』(1992年)に続き3回目になります。

1984年のデビュー作『Diamond Life』は今では好きな作品と言えますが、リアルタイムで聴いていた頃は"上っ面のお洒落UKポップなのでは?"という疑念を持って聴いていた記憶があります。そんな思いを払拭してくれたのが2nd『Promise』でした。

『Diamond Life』の頃は、ヴォーカルのSade Aduとそのバックグループといった印象がありました。しかし、本作『Promise』では、Sade Adu(vo)、Andrew Hale(key)、Stuart Matthewman(g、s)、Paul S. Denman(b)の4人グループの作品として魅力的なものに仕上がっていると思います。

本作は前作『Diamond Life』の成功をうけて、よりUSマーケットを意識して制作したアルバムです。結果として、US、UK共にアルバム・チャートNo.1に輝き、Sadeの人気を不動のものにしました。そんなアルバムにも関わらず、USソウルにはないUkソウルならではのジャジー感が強調されているのが興味深いですね。

ジャジーなSadeを聴きたいならば、本作が一番だと思います!
クールなジャジー・ソウルを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Is It a Crime」
3rdシングルにもなったオープニング。憂いを帯びたジャジー感は本作を象徴していると思います。グループの一体感を実感できます。MF Doom「All Spice」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=TSeVldnAUa4

「The Sweetest Taboo」
アルバムからの1stシングルであり、全米シングル・チャート第5位、同R&Bシングル・チャート第3位の大ヒットとなりました。僕のSadeに対する態度を一変させた1曲でもあります。タイトルからしてグッとくる大人のジャジー・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=2KVgZVH0kmQ

Angie Stone「Everyday(Remix)」、Lil' Kim「Single Black Female」、K DUB SHINE「禁じられた遊び(Sweet Taboo Remix)」、A.D.「Taboo」等でサンプリングされています。

「War of the Hearts」
夏にピッタリのジャジー・サウンド。打ち込みのピコピコ・リズムも違和感なくサマー・モードへと誘ってくれます。Stuart Matthewmaのギターがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=vnIofibgBus

「You're Not the Man」
オリジナルLP未収録でCDになり追加された曲です。Sade Aduのヴォーカルをじっくり堪能できる美しいバラード。この音の少なさこどがSadeの魅力だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=go7OvifwMLg

「Jezebel」
シングル曲ではありませんが、ベスト盤にも収録されていた人気曲。「Is It a Crime」と同じく憂いを帯びたジャジー感がたまりません。ヴォーカル のSade Aduに注目が集まるグループですが、グループとしてのSadeの魅力を実感できる演奏なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=lLWAgHDS7J8

「Mr. Wrong」
個人的にはど真ん中な1曲。クールな雰囲気がたまらないミッド・グルーヴ。適度にパーカッシヴなところが僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=yUgHgiMoNOw

「Punch Drunk」
「You're Not the Man」と同じくオリジナルLP未収録でCDになり追加された曲。インスト曲であり、プレSweetbackといったところでしょうか(笑)

「Never as Good as the First Time」
アルバムからの2ndシングルとして、全米シングル・チャート第20位、同R&Bシングル・チャート第8位となりました。Loose Endsあたりとも共通するUKソウルならではのサウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=NCihQPnma64

「Fear」
スパニッシュ・ギターが印象的なドラマティックな哀愁バラード。Mobb Deep「Where Ya Heart At」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=quvbrdjfToo

Mobb Deep「Where Ya Heart At」
 http://www.youtube.com/watch?v=-KpUPo3dKII

「Tar Baby」
この曲も哀愁モードのミディアム・スロウ。Sade Aduのヴォーカルには哀愁サウンドがよく似合います。
http://www.youtube.com/watch?v=uw63W7HBpgM

「Maureen」
意外かもしれませんが、実はアルバムで一番好きな曲です。僕がSadeのベスト盤を作るならば、必ずセレクトします。クールかつ爽快なグルーヴ感に相当グッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=VX7GzPs7i8M

ちなみにタイトルは、ガンと闘病するSade Aduの父との約束に因んだものです。その意味では単に"オシャレなアルバム"では済まされない作品なのかもしれません。
posted by ez at 05:09| Comment(8) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする