2009年09月18日

Charlene『I've Never Been To Me』

永遠の名曲「愛はかげろうのように」収録☆Charlene『I've Never Been To Me』
愛はかげろうのように
発表年:1982年
ez的ジャンル:苦節系女性ポップ・シンガー
気分は... :感動バラードのオンパレード!

今日はCharlene『I've Never Been To Me』(1982年)です。

タイトル曲「I've Never Been to Me(邦題:愛はかげろうのように)」は、80年代洋楽好きならば誰も知っている名バラードですね。僕もリアルタイムでこの名曲に随分癒されました。

Charleneは1950年L.A.生まれの女性シンガー。

1974年に彼女がモータウン・レコードに持ち込んだデモ・テープをBerry Gordy, Jr.が気に入り、白人ながらも大型新人女性シンガーとして期待を寄せられます。そして、1977年に注目のデビュー・アルバム『Charlene』をリリースしますが不発に終わり、そのままCharleneもシーンから消えていきました。

それから歳月が流れ、誰もCharleneというシンガーのことなど忘れてしまっていた1982年初頭、フロリダのラジオ局のあるDJがアルバム『Charlene』に収録されていた「I've Never Been to Me」を放送したところ、電話での問い合わせが殺到し、再びCharleneに注目が集まりはじめました。

こうして火が点いた「I've Never Been to Me」はシングルとして再リリースされ、遂には全米シングル・チャート第3位の大ヒットとなりました。

このシングル・ヒットをきっかけに急遽制作されたアルバムが今日紹介する『I've Never Been to Me』です。

プロデュースはRon MillerStevie Wonder「A Place in the Sun」、「Yester-Me, Yester-You, Yesterday」、Diana Ross「Touch Me in the Morning」等の作品で知られるベテラン・ソングライターですね。本作ではKen Hirschとのコンビで全ての楽曲を手掛けています。

どうしてもハイライト曲「I've Never Been To Me」ばかりに注目が集まるアルバムですが、それ以外の楽曲も粒揃いでアルバム全体としても素晴らしいバラード・アルバムに仕上がっています。

僕の場合、全編バラードの作品だと途中で飽きてしまうのですが、本作は最後までしっかり聴くことができます。

感動的なバラードで泣きたい人にはオススメのアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「I've Never Been To Me」
説明不要の名曲。Ron Millerは元々男性シンガー用にこの曲の歌詞を用意していましたが、Charleneと出会い彼女のために女性用の歌詞に書き換えたそうです。苦難の人生を歩んできた彼女の半生を知ると、余計に目がウルウルになります。
http://www.youtube.com/watch?v=05Dm9txyWac

「It Ain't Easy Coming Down」
邦題「愛の終曲」「I've Never Been To Me」同様、デビュー・アルバム『Charlene』に収録されていた楽曲。当時シングル・カットされた曲だけあって、こちらもなかなかの出来栄えです。「I've Never Been To Me」がお好きな人であれば、このスケール感の大きなバラードにもグッとくるはず!
http://www.youtube.com/watch?v=AMAEgNCwrWM

「Can We Try」
邦題「昨日へ帰りたい」。「I've Never Been To Me」とは異なる雰囲気の大人のラブ・バラードに仕上がっています。

「Hungry」
Charleneのシンガーとしての実力を実感できるバラード。正統派バラードがお好きな人にぜひ!
http://www.youtube.com/watch?v=JtJsb0ZlnW8

「Hey Mama」
この曲もデビュー・アルバム『Charlene』収録曲。苦労して成功をつかみとったCharleneだからこそ、こういったバラードが胸に染み入るのでしょうね。

「I Won't Remember Ever Loving You」
邦題「追想」。Barbra Streisandあたりが歌ってもハマりそうなスケールの大きなバラード。

「Johnny Doesn't Love Here Anymore」
カントリー調のバラード。好みじゃないけど、アルバムのアクセントとしてはいいかも?

「After The Ball」
本作の中では一番軽快な雰囲気の楽曲ですね。

「I Need A Man」
Charleneの表現力の素晴らしさを堪能できるバラード。

「If I Could See Myself」
ラストも感動的なバラードで締め括ってくれます。これだけバラード・オンパレードでも飽きさせないのが凄いですね。

本作のヒットを受けて、1983年にはStevie Wonderと共演したタイトル曲を含むアルバム『Used to Be』をリリースしています。
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2009年09月17日

Outside『Almost In』

UKアシッド・ジャズの隠れた佳作☆Outside『Almost In』
Almost In
発表年:1993年
ez的ジャンル:Dorado系アシッド・ジャズ
気分は... :嬉しいサプライズ!

今日はUKのアシッド・ジャズ、Outsideのデビュー・アルバム『Almost In』(1993年)です。

Outsideは、マルチ・プレイヤーMatt Cooperを中心としたUKのジャズ・ファンク・ユニット。実際には Matt Cooperのソロ・プロジェクトだったようですが。

当ブログで紹介したD*NoteMatt Winn (Matt Wienevski)が設立したDoradoレーベルと契約し、『Almost In』(1993年)、『The Rough And The Smooth』(1995年)、『Discoveries』(1997年)、『Suspicious』(1998年)、『Out of the Dark』(2001年)といったアルバムをリリースしています。

Matt CooperはOutsideの活動以外にも、The SolsonicsのJez ColinとThe Latin Projectを組んだり、Incognitoのメンバーにも名を連ねています。また、日本人アーティストとの関連では、BONNIE PINKのアルバム『Present』(2003年)のプロデュースを手掛けています。

おそらくOutsideなんて、リアルタイムでアシッド・ジャズを聴いていた人以外は知らないかもしれませんね。特にOutsideはアシッド・ジャズ・ブームの中でもかなり地味でしたからね。

僕も正直Outsideというグループに特に興味を持っていたわけではありませんでしたが、今回久々に聴き直してみて"こんなに良かったっけ?"と嬉しい驚きを感じています。

特に90年代のUKらしいクール&ダークなジャズ・ファンクという雰囲気がいいですね。
このあたりはDoradoレーベルやD*Noteの影響が大きいのかもしれませんが...

多分、リアルタイムで聴いた人間がフォーカスしない限りは陽の目を見ない作品だと思うので、アシッド・ジャズをリアルタイムで体現した40代オヤジ世代を代表して紹介してきます。少し大袈裟ですが(笑)

全曲紹介しときやす。

「Movin' On」
シングルにもなったオープニング曲。アシッド・ジャズ好きの人ならば、ど真ん中の心地よいグルーヴに仕上がっています。Vanessa Simonの女性ヴォーカルをフィーチャーし、華があるのもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5h7Z2kc9DLU

「11:08 am」
Doradoらしい単純にアシッド・ジャズと括れない雰囲気を持った仕上がり。Wayne Bachelorのアコースティック・ベース、Byron Wallenのトランペットが印象的です。11:08 amというよりは11:08 pmといった感じかも(笑)

「Almost Hot」
フルートをフィーチャーしたインタールード的な小曲。

「Ruffneck Radio」
キーボード、ベース、ドラムとMatt Cooper大活躍の1曲。フツーにしっかりジャズしています。

「If You Come With Me」
Anita Kelsey の女性ヴォーカルをフィーチャー。Doradoらしい壮大かつクール&ダークな雰囲気がいいですね。D*Noteのデビュ『Babel』がお好きな人は気に入ると思います。

「Almost Out」
インタールード的な小曲その2。

「Positivity」
軽やかなスペイシー感がグッドなアシッド・ジャズ。70年代ジャズ・ファンク好きの方も気に入る仕上がりなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=hShsyv6AsBc

「Kaleidoscopic Summer」
ホーン、ストリングス、ヴァイヴも加わったスケール感の大きさが魅力です。少しミステリアスな雰囲気も僕好み。

「Travels」
Anita Kelseyの女性ヴォーカルとZingerの男性ラップをフィーチャー。90年代らしいスペイシー感が大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=ucXmG4Qxe8A

「Almost There」
インタールード的な小曲その2。

「Big City」
個人的には一番のお気に入り。心地よいグルーヴ感とミステリアスな雰囲気が同時に味わえるところが好きです。これぞ90年代ならではのジャズ・ファンクという気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=t_BtU5brGO0

「144 Brooklyn Palace Mansions」
疾走するブラジリアン・フレイヴァーのジャズ・ファンク。ブラジリアン・フュージョン好きの人にオススメ。

「Elena」
ラストはMatt Cooperのキーボードのみのミステリアスなインスト。

今日はサッカーUEFAチャンピオンズリーグの「インテル対バルセロナ」です。
初戦でまだまだ本調子ではないとは言え、注目の一戦ですね。
イブラ対エトーの古巣対決が見ものですね!
posted by ez at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

Eugene Mcdaniels『Outlaw』

「Feel Like Makin' Love」のイメージとは異なる社会メッセージ作品☆Eugene Mcdaniels『Outlaw』
Outlaw
発表年:1970年
ez的ジャンル:社会メッセージ系ニューソウル
気分は... :PCトラブルでぐったり...

PCの調子は悪く、余計なパワーを使い果たして相当疲れています。

さて今日は1970年にリリースされたニューソウル作品Eugene Mcdaniels『Outlaw』です。

Eugene Mcdaniels(Gene McDaniels)は1935年カンザスシティ生まれの黒人シンガー/ソングライター。

1960年代初めに黒人シンガーGene McDanielsとして、「A Hundred Pounds of Clay」、「Tower of Strength」(Burt Bacharach作品)、「Chip Chip」、「Point of No Return」(Gerry Goffin/Carole King作品)等のヒットを放ちました。

1960年後半からはソングライターとしても活躍するようになり、中でもRoberta FlackのアルバムでMcDaniels作品が数多く取り上げられました。Roberta Flackを世に送り出したジャズ・ピアニストLes McCannが以前からMcDaniels作の「Compared To What」をレパートリーにしていたのが影響しているのだと思います。

数あるMcDaniels作品の中でも、Roberta Flackが1974年に大ヒットさせた「Feel Like Makin' Love」は一世一代の名曲ですね。当ブログでもRobertaのオリジナル以外にMarlena ShawD'Angeloのカヴァーを紹介しましたが、それ以外にも数多くのアーティストがカヴァーしています。McDanielsの名を知らずとも、「Feel Like Makin' Love」は知っているという方も多いのでは?

90年代に入ると、Hip-Hopやフリーソウル方面からの再評価が高まり、Eugene Mcdaniels名義でAtlanticからリリースした『Outlaw』(1970年)、『Headless Heroes of the Apocalypse』(1971年)、McDaniels自身の「Feel Like Makin' Love」が収録された『Natural Juices』(1975年)といった70年代の作品が注目されるようになりました。

そんな70年代の作品の中から今回は『Outlaw』(1970年)をセレクトしました。

Eugene名義の作品ならば、『Headless Heroes of the Apocalypse』の方が聴きやすいかもしれません。また、「Jagger The Dagger」「Headless Heros」「Freedom Death Dance」「Supermarket Blues」といったサンプリング・ネタがズラリと並びHip-Hopファンはグッとくるかもしれませんね。

そんな『Headless Heroes of the Apocalypse』と比較すると、アーシー、フォーキー、ブルージーなサウンドが目立つ『Outlaw』は地味なアルバムかもしれません。しかしながら、その分鋭いメッセージが際立つ内容になっています。

プロデュースはRoberta Flack作品のプロデュースでお馴染みのJoel Dorn。バックはEric Weissberg(g)、Hugh McCracken(g)、Mother Hen(p)、Ron Carter(b)、Ray Lucas(ds)、Buck Clarke(per)といったミュージシャンが務めています。 Hugh McCrackenRon Carterの参加が目を引きますね。

当時のアメリカ社会の混沌とした雰囲気がストレートに伝わってくるアルバムです。

「Feel Like Makin' Love」のイメージとは異なるMcdanielsの魅力に出会えるアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Outlaw」
アーシーでスワンピーなサウンドは、ニューソウルと言うよりもこの時期のStonesやLeon Russellを聴いているかのような錯覚に陥ります。誰の指示も受けずに放浪する女性を歌う歌詞はジャケのイメージとリンクします。

「Sagittarius Red」
♪If white is for true love♪If black is for blue love♪I'll take red♪という歌詞が鋭く突き刺さります。ブルージーなサウンドもグッときます。

「Welfare City」
軽快なフォーキー・チューン。♪ラ・ラ・ラ〜♪ラ・ラ・ラ〜♪と平和を高らかに歌うMcDanielsが印象的です。実に辛辣なメッセージ・ソングという気がします。

「Silent Majority」
ゴスペル・ムードの出だしが印象的です。本編はブルージーなさ運度をバックにMcDanielsが鋭いメッセージで切り込みます。

「Love Letter to America」
白人SSWのアルバムかと錯覚しそうなフォーキー・チューン。タイトルの通り、アメリカに向けた辛辣なラブレターを淡々と歌い上げます。

「Unspoken Dreams of Light」
ようやくニューソウルらしいサウンドに出会うことができます。中間部のMcDanielsの吐き出すような歌い方とメッセージ内容は、今聴くとラッパーそのものですね。本曲はサンプリング・ネタにはなっていませんが、彼がHip-Hopアーティストから支持されているのがよくわかる1曲です。

「Cherrystones」
本作のハイライト曲と言えば、Scientifik Feat. Diamond D「I Got Planz」のサンプリング・ネタにもなった本曲でしょうね。タイトなグルーヴを推進力にMcDanielsが辛辣なメッセージを投げかけます。

Scientifik Feat. Diamond D「I Got Planz」
 http://www.youtube.com/watch?v=LjQo1tGtmgg

「Reverend Lee」
Roberta Flackの2ndアルバム『Chapter Two』のオープニング曲としてもお馴染みですね。どんよりしたブルージー感が本作らしくていいですね。

「Black Boy」
ラストは静かなアコースティック・チューン。美しさの中に悲しみが満ちています。 Black Boyの未来に待っているものは...当時は黒人大統領が誕生するアメリカなんて想像できなかったのでしょうね。

本作とセットで『Headless Heroes of the Apocalypse』(1971年)もどうぞ!こちらもそのうち紹介したいと思います。

『Headless Heroes of the Apocalypse』
Headless Heroes of the Apocalypse
posted by ez at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』

"裏Domingo"とも呼ばれる作品。名曲「Upa, Neguinho」収録☆Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア
発表年:1967年
ez的ジャンル:裏Domingo系MPB
気分は... :低音ヴォーカルがたまりません!

今回はEdu LoboMaria Bethaniaと共演したアルバム『Edu E Bethania』(1967年)です。

Edu Loboは1943年リオ・デ・ジャネイロ生まれのシンガー/ギタリスト/コンポーザー。コンポーザーであった父Fernando Loboの影響もあり、幼少より様々な音楽に親しみながら成長しました。

1964年にミュージカル『Arena Conta Zumbi』のサントラを手掛けた後、1965年にデビュー・アルバム『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』をリリース。その後も数々の名曲を生み出し、ブラジル音楽シーンで確固たる地位を確立しました。

本作のもう一人の主役Maria Bethaniaは1946年バイーア州生まれの女性シンガー。彼女の兄はブラジルMPBを代表するアーティストCaetano Velosoです。1965年にデビュー以来、数々のヒットを放ち、実力派シンガーとして存在感を示しています。

長い間、Edu Loboについてはベスト盤のみで済ませていたのですが、オリジナル・アルバムもしっかり聴かないといけませんね。

本作『Edu E Bethania』『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』に続くEduの2ndアルバムです。

当初EduはGal Costaとの共演を希望していたようですが、Gal はCaetano Velosoとの共演作『Domingo』(1967年)をレコーディングしたばかりであったため、断念した模様です。その代わりに起用されたのがCaetanoの妹であるMaria Bethaniaというのが実に興味深いですね。

そのMaria Bethaniaについて、僕が最初に聴いた彼女のアルバムが『Maria』(1988年)だったのですが、最初ジャケの女性がMariaかと勘違いしていました(笑)。その頃は彼女がCaetanoの妹だということも知りませんでしたし...

Maria Bethania『Maria』(1988年)
Maria

こうした経緯から、本作『Edu E Bethania』には名作『Domingo』に対する"裏Domingo"といった見方もあるようです。

Edu Lobo(vo、g)、Maria Bethania(vo)を支えるバックは、Dori Caymmi(g)、Dorio Ferreira(Tamba 4)(b)、Edison Machado(ds)が務めています。アレンジは主にLindolpho Gayaが担当し、それ以外はEdu Lobo、Dori Caymmiが担当しています。

名曲「Upa, Neguinho」をはじめ、いい楽曲が揃っています。
EduとMaria Bethaniaの低音ヴォーカルにグッときますよ。
特にMaria Bethaniaのヴォーカルの虜になる方は多いのでは?

全曲紹介しときやす。

「Upa, Neguinho」
オープニングは人気曲「Upa, Neguinho(ウッパ・ネギーニョ)」(EduとGianfrancesco Guarnieriの共作)。Edu Loboの名前は知らなくても本曲は知っているという人もいるのでは?軽快だけど土着的なリズムにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=as3yHF0cOPw

以前に紹介したElis Reginaのカヴァーも有名ですね(アルバム『Elis Regina in London』収録)。また、クラブ世代の人達はUnited Future Organization(U.F.O)のカヴァー(アルバム『United Future Organization 』収録)をよく聴いたのでは?実は僕もオリジナル以上の頻度で聴いています(笑)

Elis Regina「Upa Neguinho」
 http://www.youtube.com/watch?v=Ki0MIqwjfGg

「Cirandeiro」
Maria Bethaniaの低音ヴォーカルが堪能できる哀愁ソング。この寂しげなムードが秋にピッタリなのでは?

「Sinhere」
クールなボッサ・チューン。本作にボッサな雰囲気を期待する人にとっては一番グッとくる曲なのでは?Mariaのヴォーカルとバックが実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=vkWqNTf_O28

「Lua Nova」
EduとTorquato Netoとの共作。地味ながらも味わい深い仕上がりです。

「Candeias」
個人的には「Upa, Neguinho」に次いで好きな曲。落ち着いた雰囲気の大人のボッサ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=chfIc65Z3qI

「Boranda」
前作『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』のオープニング曲の再演。ここではMaria Bethaniaのヴォーカルを全面にフィーチャーしています。軽快なテンポのオリジナルと比較すると、エモーショナルな仕上がりです。個人的にはMaria Bethaniaのヴォーカルが素晴らしい本ヴァージョンの方が好きです。

Edu Lobo「Boranda」(オリジナル)
 http://www.youtube.com/watch?v=gvi-YKdCHkI

「Pra Dizer Adeus」
EduとTorquato Netoとの共作2曲目。サウダージ・ムードたっぷりの哀愁バラードに仕上がっています。この曲も秋に聴くにはピッタリ!Antonio Carlos Jobimと共演した『Edu & Tom』でも再録しています。

「Veleiro」
EduとTorquato Netoとの共作3曲目。ミステリアスなストリングスに続き、活き活きとしたリズムにのったEduの低音ヴォーカルが聴こえてきます。リズムの緩急にグッときます。

「So Me Fez Bem」
EduとVinicius De Moraesの共作。ここではMaria Bethaniaのヴォーカルを全面にフィーチャーしています。Dori Caymmiのギターをバックに歌うMariaのヴォーカルは抜群の雰囲気がありますね。わずか2分強の演奏ですが、もっと長尺で聴きたいですね。Eduは後に自身のヴォーカルによるヴァージョンを再録しています。

Edu Lobo「So Me Fez Bem」(アルバム『Meia-Noite』ヴァージョン)
 http://www.youtube.com/watch?v=nBuYtbr7o7Q

「O Tempo E O Rio」
ラストは哀愁モードで楽曲で、思い切りサウダージに浸りましょう。

"裏Domingo"と呼ばれる本作を紹介したからには、正真正銘のCaetano Veloso & Gal Costa『Domingo』(1967年)も近々紹介しますね。

Caetano Veloso & Gal Costa『Domingo』
ドミンゴ
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2009年09月13日

『今の気分は...2009年9月13日編』

今日は午前中をマッタリ過ごしてしまったので、記事を書く時間がなくなってしまいました。

と言うことで、過去記事が10曲セレクトするシリーズの第2弾です。

今回は90年代後半から2000年初めの作品をセレクトしました。
ポストロック、エレクトロニカ的な作品を中心に...なんて思っていたのですが、選ぶうちにだんだん変わってきてしまいました(笑)

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Linus Of Hollywood「To Be A Girl 」(1999年)
Let Yourself
http://www.youtube.com/watch?v=pN03VIDiG6E

Stereolab「The Free Design」(1999年)
Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night
http://www.youtube.com/watch?v=xh3iqPrrDAw

The High Llamas「Cookie Bay」(2000年)
Buzzle Bee
http://www.youtube.com/watch?v=TDE4x2rauc4

Everything But The Girl「Walking Wounded」(1996年)
Title: Walking Wounded
http://www.youtube.com/watch?v=EBQmlWVamFM

The Sea and Cake「Afternoon Speaker」(2000年)
Oui
http://www.youtube.com/watch?v=FnKa6Sxd9o4

Sam Prekop「So Shy」(1999年)
Sam Prekop
http://www.youtube.com/watch?v=waclKdv4XQU

Mouse On Mars「Twift Shoeblade」(1997年)
Autoditacker
http://www.youtube.com/watch?v=EHoVD-2BLGU

The Cinematic Orchestra「Ode To The Big Sea」(1999年)
Motion
http://www.youtube.com/watch?v=C-gRunZk_dE

Jimi Tenor「Outta Space」(1997年)
Intervision
http://www.youtube.com/watch?v=oSsNqL9Z4ls

Tahiti 80「Heartbeat」(2000年)
Puzzle
http://www.youtube.com/watch?v=VlPgkaq2xmw
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