2009年09月19日

The Residents『Open House』

アングラ・ジャジーHip-Hopの超オススメ作☆The Residents『Open House』
Open House
発表年:2009年
ez的ジャンル:メロウ&ジャジー系アングラHip-Hop
気分は... :あのResidentsとは同名異グループです!

今月は全く新譜を紹介していなかったので、今日は絶対新作を紹介します!
ということでThe Residents『Open House』です。

The Residentsは、MuneshinSaintにより結成されたHip-Hopユニット。

この二人の名前を聞いてピンと来る方は、かなりのアングラ・ジャジーHip-Hop好きの方でしょうね。

Muneshinは、カナダ、トロント出身のプロデューサー/トラックメイカー/MC。ライナーノーツには、Pete Rock、DJ Spinna、Pharoahe Monch等とのコラボが記載されていますが、アングラ・ジャジーHip-Hopファンには人気ユニットLightheadedの元メンバー、プロデューサーとしてお馴染みなのでは?

当ブログでは、Lightheadedの盟友Othelloによる生音ジャジーHip-Hopの名作Othello & The Hipknotics『Classic』や後述するThe Good Peopleのデビュー作『The Good People』の記事の中でMuneshinの名前が出てきます。

もう一人の主役Saintは、N.Y.出身のトラックメイカー。当ブログでは同じくN.Y.出身のMCであるEmskeeと組んだユニットThe Good Peopleのメンバーとして、1st『The Good People』、2nd『Long Time Coming』の2枚を紹介済みです。特に『The Good People』『ezが選ぶ2006年の10枚』でもセレクトするほどのお気に入り作品でした。

The Good People『The Good People』
ザ・グッド・ピープル

また、ソロ名義でも『Grown Folk Music』『About Time』といった作品をリリースしています。

この強力メンバー二人が組んだThe Residents『Open House』ですが、アングラ・ジャジーHip-Hopファンが狂喜乱舞するくらいミラクルなメロウ&ジャジーHip-Hopアルバムに仕上がっています。

個人的には今年のNo.1アングラ・ジャジーHip-Hopアルバムは本作で決まり!と言いたくなるくらいの超お気に入りです。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
「Something Like」
元The X-EcutionersのRob Swiftをフィーチャーしたジャジー・チューン。ヴァイヴの響きとスムース・ライミングの組み合わせがアングラ・ジャジーHip-Hop好きにはたまりません。

「Do Your Thing」
本トラックを聴いて、本作の購入を即決しました。The Good Peopleのデビュー作に通じる、メロディアスかつ躍動感のあるトラックがたまりません。

「Starting Monday」
出だしのソウルフルな女性ヴォーカルの早回しだけで期待が高まります。本編もその流れで暖かみのあるソウル・チューンに仕上がっています。

「What We've Got」
UKの女性ヴォーカリストShuaniseとカナダ人ラッパーShad K.をフィーチャー。アングラHip-Hop好きにはたまらないメロウ&ジャジー・チューン。華やかなShuaniseがグッド!

「Nocturnal」
Saintらしい浮遊感溢れるトラックが印象的です!A Tribe Called Quest(ATCQ)大好きの僕としては、このタイプのトラックには相当グッときます。

「Beneath the Surface」
70年代テイストの少しミステリアスなトラックがグッド。

「Here to There」
Understandingをフィーチャーしたメロウ&ジャジー・チューン。フェンダーローズの音色が心地よく響き渡ります。アングラ・ジャジーHip-Hop好きには鉄板でしょう!

「Forever Tonight」
女性ヴォーカルの早回しによる♪フォエヴァ〜♪フォエヴァ〜♪のフレーズが印象的です。

「Veterans」
ベテラン・ラッパーEdo.Gをフィーチャー。ボコーダー使いのトラックがグッときます。

「Keys to Life」
Cadence & Dminorをフィーチャー。CadenceはRaw Produceとしての活動で知られていますね。メロディアスなトラックとスムース・フロウが実に僕好みです。

「Anybody」
ヴァイヴが心地よく響くメロウ&ジャジー・チューン。こういったジャジーHip-Hop好きが歓喜するトラックを連発してくれるからSaintって大好き!

「Love of My Night」
ラブリー・モードのジャジー・チューン。アングラHip-Hopの醍醐味を堪能できる絶品トラックです。

「Reach」
当ブログではお馴染みLightheadedのOhmega Wattsをフィーチャー。Lightheaded人脈を持つMuneshineですから、こういう客演は期待しちゃいますよね。S.O.S Band「Just Be Good To Me」のメロディも聴かれるMuneshineによるトラックとOhmega Wattsのフロウの相性は当然ながらバッチリです。

「Diss One」
ラストはSaintによるダーク&レイジーなトラックで締めくくってくれます。カッチョ良さで言えば、アルバム随一かも!

国内盤にはボーナス・トラックとして「What We've Got(Hidetake Takayama Remix)」が収録されています。

オールド・ファンの中にはThe Residentsと聞いて、70年代から活躍する前衛音楽集団The Residentsを思い浮かべた方もいたかもしれませんね。同名異グループなのでお間違いなく!

The Residents『Eskimo』(1979年)
Eskimo
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
このResidentsではありません(笑)
posted by ez at 01:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする