2009年10月19日

Grant Green『Visions』

嬉しい国内盤再発!お値打ち価格で入手可能となりました!☆Grant Green『Visions』
ヴィジョンズ
録音年:1971年
ez的ジャンル:ソウルフル&グルーヴィー系Jazzギター
気分は... :1,100円はお得ですな!

ジャズ・ギタリストGrant Greenの3回目の紹介です。

『Live at the Lighthouse』(1972年)、『Carryin' On』(1969年)に続いて紹介するのは、『Visions』(1971年)です。

僕の愛聴盤で言えば、『Green Is Beautiful』(1970年)、『Alive』(1970年)あたりを紹介したいところなのですが、最近のGrant Green作品の話題と言えば、何を差し置いても本作『Visions』(1971年)の再発ということになりますよね。

長らく入手困難、高値取引であった『Visions』でしたが、今回国内盤CDが1,100円というお値打ち価格で再発されました。熱狂的なGreenファンならずともゲットしない手はありませんよね。僕も即ゲットしました。

本作をゲットした同じ日に、某中古ショップで本作の中古CDが5千円以上の価格で売られているのを発見し、今回の再発の有難さを再認識した次第です。

個人的には60年代後半から70年代前半のソウルフル&グルーヴィーなGreen作品がお気に入りなのですが、『Visions』もそんな魅力に溢れた作品です。

本作ではChicago、Jackson 5、The Moments、Carpenters、さらにはMozartまでソウル、ロック、ポップス、クラシックと幅広い作品をカヴァーしています。演奏も分かりやすくキャッチーなものが多く、ジャズ・ファン以外でも親しみやすい内容になっています。

メンバーはGrant Green(g)以下、Emanuel Riggins(el-p)、Billy Wooten(vib)、Chuck Rainey(b)、Idris Muhammad(ds)、Ray Armando(conga)、Harold Cardwell(ds、per)という布陣です。

なかなか充実のメンバーですが、個人的には本作の翌年にThe Wooden Glassとして『Live』をリリースした、Billy WootenEmanuel RigginsHarold Cardwellの参加が興味深いですね。

当ブログで既に紹介済みのThe Wooden Glass featuring Billy Wooten『Live』(1972年)は、レア・グルーヴ・ファンの間では大人気の1枚であり、当ブログでも検索数の多い作品の1つです。その意味でThe Wooden Glassの源流として本作を聴くのも楽しいかもしれませんね。

ジャケに写る"光る眼"のGreenは少し不気味ですね(笑)
よく見ると、サングラスの中には青空が写っているのですが...

全曲紹介しときやす。

「Does Anybody Really Know What Time It Is?」
邦題「いったい現実を把握している者はいるだろうか? 」。Chicagoのカヴァー(Robert Lamm作品)。オリジナルは彼らのデビュー・アルバム『The Chicago Transit Authority』(1969年)に収録されています。本作がリリースされた1971年に全米シングル・チャート第7位のヒットを記録しています。その意味ではタイミングの良いカヴァーだったのかもしれません。軽やかさの中のブルージーな味わいがいいですね。

「Maybe Tomorrow」
ご存知Jackson 5、1971年のシングル・ヒットのカヴァー(Quincy Jones/Alan & Marilyn Bergman作品)。哀愁モードたっぷりのバラードで聴かせてくれます。Dr. Dre feat. Snoop Dogg「Still Dre」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=AiGmLDhJ8TY

Jackson 5「Maybe Tomorrow」
 http://www.youtube.com/watch?v=atINVA6my08
Dr. Dre feat. Snoop Dogg「Still Dre」
 http://www.youtube.com/watch?v=erbraZmuwmI

「Mozart Symphony #40 in G Minor, K550, 1st Movement」
モーツァルトの交響曲第40番ト短調(第1楽章)。クラシックには疎い僕でも知っている有名曲ですが、こういう曲のカヴァーってどうなんでしょうかね?所々グッとくる箇所はありますが、僕にはよくわかりません(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=waeN-keNRUU

「Love On A Two Way Street」
ソウル・グループThe Moments、1970年の全米シングル・チャート第3位、同R&Bチャート第1位の大ヒット曲をカヴァー。個人的にはオリジナルを忠実にカヴァーしたFull Forceヴァージョンを通じて、愛着があるソウル・クラシックです。そんな名曲をソウルフルなテイストでカヴァーしています。やはりGrant Greenにはモーツァルトよりもソウルの方が似合いますよね(笑)Greenのギターに絡むWootenのヴァイヴもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=MUsrh-1_EUo

The Moments「Love On A Two Way Street」
http://www.youtube.com/watch?v=Ol0ZyaGG5H4

「Cantaloupe Woman」
Grant Greenとも共演しているジャズ・ドラマーBen Dixon作品。グルーヴィーな仕上がりで、ある意味最もGrant Greenらしい演奏かも?個人的には一番お気に入りです。パーカッシヴなリズムをバックにGreenが存分に弾きまくるのがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=5lshjbJ-gh0

「We've Only Just Begun」
Carpentersの大ヒットでお馴染みのPaul Williams/Roger Nichols作品(邦題「愛のプレリュード」)。このポップスの名曲をGreenらしいソウルフルな味わいでカヴァーしています。

路線としては、当ブログで紹介したCurtis Mayfieldのカヴァー(『Curtis/Live!』収録)に近いと思います。また、前述のThe Wooden Glass『Live』(1972年)でも本曲を演奏しており、当然ながら本ヴァージョンの流れを汲んだ演奏となっています。本ヴァージョン、Curtisヴァージョン、Billy Wootenヴァージョンを聴き比べると楽しいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=cWFYIwj1kXE

The Wooden Glass featuring Billy Wooten「We've Only Just Begun」
http://www.youtube.com/watch?v=LyqVEosZUKs

「Never Can Say Goodbye」
「Maybe Tomorrow」に続くJackson 5のカヴァー(Clifton Davi作品)。全米シングル・チャート第2位、同R&Bチャート第1位の大ヒット曲は説明不要ですね。1974年にGloria Gaynorカヴァーでもヒットしています。そんな大ヒット曲をGreenらしいソウルフルな味わいかつ分かりやすい演奏でカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=zOBIrI2ZVN4

Gloria Gaynor「Never Can Say Goodbye」
 http://www.youtube.com/watch?v=9yWevcMkgdU

「Blues For Abraham」
Eloise Riggins作品(紛らわしいですが多分Emanuel Rigginsと別人だと思います)。「Cantaloupe Woman」同様、グルーヴィーな演奏を堪能できる軽快なブルースですが、終わり方が唐突なのが残念です。何でこんなに間抜けな終わり方にしたのですかね?

今、NFL「ペイトリオッツ対タイタンズ」戦の生中継を観ていますが、大雪の中での試合になっています。昨日のMLBの「ヤンキース対エンゼルス」戦も防寒した選手が目立ちましたが、アメリカ北東部は既にそんな気候なんですね。
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2009年10月18日

Free Design『Kites Are Fun』

Chris Dedrick率いるFree Designのデビュー作☆Free Design『Kites Are Fun』
Kites Are Fun
発表年:1967年
ez的ジャンル:ミラクル・コーラス系ソフト・ロック
気分は... :凧揚げは楽しいね!

Chris Dedrickを中心とした兄弟グループFree Designの2回目の登場です。

3rd『Heaven/Earth』に続いて紹介するのは、デビュー・アルバム『Kites Are Fun』(1967年)です。

ソフト・ロック好き、サバービア好きから根強い人気を誇るFree Designですが、4th『Stars/Time/Bubbles/Love』(1970年)と並んで人気が高い作品が、今日紹介するデビュー作『Kites Are Fun』(1967年)ですね。個人的には『Heaven/Earth』(1969年)が一番好きなのですが。

中心メンバーChris Dedrickの近年の仕事に関して、彼がプロデュースを担当したカナダの女性ヴォーカリストLori Cullenの4thアルバム『Buttercup Bugle』(2007年)を約2ヶ月前に記事にしました。

その記事を書く際に、久々にCD棚から『Kites Are Fun』を手にしたので、その流れで記事にするタイミングを計っていた次第です。Free Designは春もしくは秋が似合うグループという気がするので...なんて書きながら前回の『Heaven/Earth』は思い切り真冬に記事投稿していました(笑)

さて、『Kites Are Fun』ですが、本作時点のメンバーは、次男Chris、長男Bruce、長女Sandy(Sandra)の3人です。妹Ellenは次作『You Could Be Born Again』(1968年)からの参加となります。

全12曲のうち、3曲がカヴァーでそれ以外はChrisまたは他の兄弟によるオリジナルです。プロデューサーは発売元Project 3のオーナーEnoch Light、アシスタント・プロデューサーは後のCBSレコード社長のTony Mottola 、エンジニアはPhil Ramoneという裏方メンツは強力です。

Chrisを中心に美しいコーラスワーク、センス溢れる曲作りとアレンジ等々、グループの持つ豊かな才能が存分に発揮されたデビュー作となっています。素晴らしいコーラスワークは当然ですが、ロック、フォーク、ポップス、ジャズ、クラシック、映画音楽等の要素をバランスよく取り入れたアレンジ・センスが本作の魅力になっている気がします。

まぁ、ソフトロック好きの人であれば、鉄板の1枚でしょう。

全曲紹介しときやす。

「Kites Are Fun」
大人気のタイトル曲が本作のハイライトかもしれませんね。リコーダーの音色と彼らの美しくソフトなコーラスが実にマッチしています。Chris Dedrickの溢れる才能に一発でKOされてしまうオープニングです。シングルとして全米チャート114位を記録しています(これがグループ最大のヒット)。
http://www.youtube.com/watch?v=pm1iblowMgs

「Make the Madness Stop」
60年代後半らしいヒッピーな雰囲気とFree Designらしいエレガント&ドリーミーなコーラスが見事に融合しています。
http://www.youtube.com/watch?v=6xiL3Kse0Sk

「When Love Is Young」
Sandyのピュアなヴォーカルをフィーチャーしたジェントルなバラード。そのまま夢の世界に誘われていきそうですね。バックのギターもなかなかグッときます。

「The Proper Ornaments」
ソフト・ロック好きの人ならば歓喜の雄叫びをあげたくなるドリーミーなコーラスワークを堪能できる。トランペット、チェロ、ハープシコードを配したバロック調のアレンジも絶品です。

「My Brother Woody」
僕の一番のお気に入りはコレ。「Now Is the Time」『Heaven/Earth』収録)と並んで最も頻繁に聴いているFree Designソングかもしれません。Woodyとは当時8歳であったDedrick兄弟の弟Jasonのことなのだとか。ピュア&ドリーミーな魅力に溢れた名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=g8seuWdiQNQ

「59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) 」
Simon & Garfunkelの名曲をカヴァー。S&Gのオリジナルや有名なHarpers Bizarreのカヴァーと比較すると、テンポを落としたFree Designヴァージョンはかなり異なる印象を受けるかもしれません。ジャズ風のアレンジは、ビッグ・バンドでトランペットを演奏していた父Art Dedrickの影響でしょうね。

「Don't Turn Away」
ジワジワと盛り上がってくる美しいバラード。淡々として展開の曲で、これだけ聴かせてしまう彼らの力量に改めて驚かされます。

「Umbrellas」
コーラスグループのしての技巧を存分に駆使した軽妙かつポップな仕上がり。グループの持つスタイリッシュな側面に惹かれる人は気に入るのでは?

「Michelle」
Beatlesの名曲カヴァー。バロック調イージーリスニングといった雰囲気の仕上がりですね。それなりに楽しめます。

「Never Tell the World」
「My Brother Woody」と並ぶ僕のお気に入り。彼らのオリジナルですが、キュートなガールズ・ポップをFree Design風の美しいコーラス・ワークでアレンジしたような雰囲気に仕上がっています。

「A Man and A Woman」
Francis Laiによる映画『A Man and A Woman(邦題:男と女)』の主題歌カヴァー。この曲にFree Designの絶品コーラスがハマることはある程度想像できるので、その意味で正攻法な仕上がりは少し面白みに欠けるかも?

この曲については今秋のうちにオリジナル・サントラ『Un Homme Et Une Femme』を記事にしたいと思っています。

「Stay Another Season」
イントロが60年代ロックしていますね。美しいコーラスを聴かせるというより、歌そのものを聴かせるように仕上げています。その意味で他の曲と少し異なる雰囲気かも?

若いリスナーの方は、Free Designを敬愛するアーティスト達がリミックスを手掛けたアルバム『The Now Sound Redesigned』(2005年)も楽しいかも? Belle & SebastianStereolabHigh LlamasMadlib、The Mars Volta等興味深いメンバーが参加しています。

『The Now Sound Redesigned』(2005年)
The Now Sound Redesigned

「Kites Are Fun」(Remix By Mellow )
http://www.youtube.com/watch?v=5IRVqk9Pdak
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2009年10月17日

Marcos Valle E Celso Fonseca『Pagina Central』

ようやくリリースされた二人の共演作☆Marcos Valle E Celso Fonseca『Pagina Central』
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]
発表年:2009年
ez的ジャンル:夢の共演系ボサノヴァ/メロウ・ブラジリアン
気分は... :待った甲斐がありました!

昨日はたまたま渋谷で仕事だったので、帰りに一昨日に続き渋谷タワレコの輸入CDクリアランスセールへ行ってきました。

一昨日には見つからなかった掘り出し物があるかも?なんて淡い期待を抱いて寄ったのですが、ワールドのコーナーで昨日置いていなかった作品を数枚ゲットできました。R&B/Hip-Hopは昨日に続き不作(特にR&Bがサッパリ)、ジャズは昨日とは異なりいくつか引っ掛かる作品に出会うことができました。ロックは相変わらず雑多で詳しく見ていませんが、僕の趣味に合致するものは少ない印象でしたね。

収穫の一部を紹介すると、こんな感じです。※全て490円で購入

Lord Sitar『Lord Sitar』
Lord Sitar

Sambalanco Trio『Reencontro Com』
Reencontro Com Sambalanço Trio

Mutantes『E Seus Cometas No Pais Do Baurets』
E Seus Cometas No Pais Do Baurets

The Bongolian『The Bongolian』
Bongolian

これらの作品もそのうち記事で取り上げたいと思っています。

さて、今回は2人の人気ブラジル人アーティストMarcos ValleCelso Fonsecaの共演作『Pagina Central』です。

Marcos Valleの紹介は、『Vontade De Rever Voce』(1981年)、『Previsao Do Tempo』(1973年)に続き3回目となります。

一方のCelso Fonsecaの紹介も、『Paradiso』Celso Fonseca & Ronaldo Bastos名義)(1997年)、『Natural』(2003年)に続き3回目となります。

2人共、今夏に紹介したばかりですね。特にCelso Fonsecaに関しては、この半年間で3回目の紹介となります。多分、当ブログで同一アーティストを半年間で3回も紹介したことは無いと思います。それだけ僕の中でCelso Fonsecaは来ているのかもしれません(笑)

2人の共演に関して、今年前半に『ヴォー・リブリ~自由飛行~』のタイトルで国内盤が発売されると告知があったものの、その後発売未定となりお蔵入りを懸念していましたが、ようやく『Pagina Central』のタイトルで9月に輸入盤がリリースされました。

僕も9月前半にゲットして大変気に入ったので、本当はもっと早く紹介したかったのですが、Amazonにジャケ画像がなく保留のままでした。今回国内盤リリースのタイミングでようやくジャケ画像が揃ったので紹介します。

人気ミュージシャンの共演という話題先行ではなく、ボサノヴァ/メロウ・ブラジリアン作品として内容が充実しているのが嬉しいですね。勿論、全曲本作のために書き下ろされた楽曲です。

季節は秋ですが、夏に逆戻りしたくなるサマー・モードのメロウなアルバムに仕上がっています。それだけにもっと早く紹介したかったですね。

AzymuthのメンバーやJaques MorelenbaumPatricia Alviなどがゲスト参加しています。

全曲紹介しときやす。

「Pagina Central」
タイトル曲は夏の到来を告げるような爽快なメロウ・フュージョンに仕上がっています。ストリングス・アレンジが素晴らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=sej4KfNCYsE

「Vim Dizer Que Sim」
Fonsecaらしいオーガニック・ボッサとMarcosらしいメロウ・ブラジリアンな感覚が見事に融合した絶品。聴いているだけでハッピー・モードになります。サイコー!

「Faz de Conta」
Azymuthメンバーの参加し、Marcos+Azymuth色が出たクロスオーヴァー作品に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=m-x4nMOSUxU

「Azul Cristal」
Fonsecaらしいオーガニック・ボッサに、Marcosらしいメロウな彩りが加わった雰囲気のボッサ・チューン。

「Voo Livre」
当初のタイトルに予定されていたのがこの曲。エレガントな雰囲気のアレンジとミステリアスなPatricia Alviのスキャットにグッときます。Patricia AlviはMarcos作品ではお馴染みの女性シンガーですね。
http://www.youtube.com/watch?v=A2SEI_znxJA

「Ela E Aquela」
Fonseca、MarcosさらにはPatricia Alviという3人のヴォーカルを楽しめる、小粋でロマンティックな仕上がり。さり気ないけど実に洗練された1曲。

「Pra Tocar Assim」
穏やかな雰囲気のメロウ・チューン。やり過ぎないアーバン・メロウ感がいいですね!

「Encantadas」
Jaques Morelenbaumのチェロをフィーチャーしたナチュラルなインスト・チューン。

「Quase Perto」
Fonseca好きには間違いナシの愁いを帯びたボッサ・チューン。特に秋向けにはいいかも?

「No Balanco Do Meu Samba」
軽妙なテンポがいいですね。実にフツーなんだけど、それが逆にグッとくるあたりがこの二人の実力かもしれませんね。

「Tres da Tarde」
FonsecaのギターとMarcosのフェンダーにフルートやホーンが絡むインスト。読書したり、ボンヤリ過ごしたい時のBGMにピッタリ!

「Curvas do Tempo」
ラストは美しく雄大なバラード。ストリングス・アレンジも素晴らしいです。

季節と逆行する雰囲気ですが、素晴らしい内容なので皆さんぜひ聴いてみてください!
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2009年10月16日

Jungle Brothers『Straight Out The Jungle』

密林兄弟のデビュー作!Native Tonguesの原点がここに!☆Jungle Brothers『Straight Out The Jungle』
Straight Out the Jungle
発表年:1988年
ez的ジャンル:Native Tongues系ニュースクールHip-Hop
気分は... :Native Tonguesの原点!

昨日は渋谷タワレコの輸入CDクリアランスセールへ行ってきました。
初日の開場と同時に入場したので気合いの入ったお客さんが多く、B1Fの特設会場は戦場状態でした(笑)

僕は「R&B/Hip-Hop→ワールド→ジャズ」の順にコーナーを回ったところでお会計へ...ロック、クラブ、レゲエ、サントラのコーナーまで回る気力は残っていませんでした。期待していたR&B/Hip-Hopは掘り出しものは少なかったですね。陳列枚数は少ないながらもワールドの方が収穫は多かったです。ジャズに関しては、僕のアンテナに全く引っかかりませんでした(泣)

結局10枚ほど購入したものの消化不良の思いが強かったので、帰りにレコファンへ...そちらで探していた作品のお値打ち価格中古盤を数枚ゲットし、ようやくスッキリ・モードとなり家路につくことができました。

帰宅したら、ぐったり疲れてしまいました。
仕事もせずに何やってるんだ!と思われそうですが、
数少ない個人事業主の特権ということで...

この流れで行けば、昨日の収穫物から何か1枚紹介すればいいのでしょうが、それとは全く関係なく今日はAfrika Baby BambaataaMike GSammy Bの3人によるHip-HopユニットJungle Brothersです。

De La SoulA Tribe Called Questと並ぶNative Tongues一派を代表するHip-HopグループJungle Brothers(JBeez)の紹介は3回目になります。。

2nd『Done By The Forces Of Nature』(1989年)、4th『Raw Deluxe』(1997年)に続いて紹介するのは、記念すべきデビュー・アルバム『Straight out the Jungle』(1988年)です。

前述のNative Tongues3グループのおかげでHip-Hopの魅力に目覚めた僕でしたが、この3グループの中で最初にリリースされたアルバムがJungle Brothersによる本作『Straight out the Jungle』(1988年)でした。ちなみに本作には当時はティーンエージャーであったATCQのQ-Tipも数曲で参加しています。

僕の場合、 De La Soul『3 Feet High And Rising』(1989年)がNative Tongues一派との最初の出会いだったので、その流れでJBeezの2nd『Done By The Forces Of Nature』(1989年)をゲットし、それからデビュー作『Straight out the Jungle』も遡って聴いたという流れでしたね。

その意味で個人的には『Done By The Forces Of Nature』に対する思い入れが強いのですが、Hip-Hopシーン全体やリスナーに与えたインパクトは圧倒的に本作『Straight out the Jungle』が大きいでしょうね。

アフリカ回帰やHip-Hopとハウスの融合などは、De La SoulA Tribe Called QuestにはないJBeezならではの個性ですね。

個人的には、続く『Done By The Forces Of Nature』にも受け継がれているHip-Hopとハウスの融合(当時こうしたサウンドはヒップ・ハウスと呼ばれていましたね)という点に惹かれましたね。今とは異なり当時はHip-Hopとハウスという2つのジャンルの距離が近接していた気がします。

本作を含むJBeezやDe La Soulの初期作品は、それまで僕が抱いていたHip-Hopに対するイメージを、根底から覆す楽しい作品群でした。

その感動は今でも変わりません。80年代後半から90年代初めにかけてのNative Tonguesの諸作は僕にとって永遠のマスターピースです。

Hip-Hopに対するアレルギーをお持ちの方は、本作やDe La Soul『3 Feet High And Rising』あたりを聴くと、約20年前の僕のようにHip-Hopに対するイメージが変わるかもしれませんよ!

全曲紹介しときやす。

「Straight Out the Jungle」
クラシックその1。タイトル曲は、彼らのアフリカ回帰路線を象徴するファンクネスの効いたパーティー・チューン。PVのチープな密林状態が大好きです(笑)。Mandrill「Mango Meat」の使い方が絶妙ですね。それ以外にJames Brown「Give It Up Or Turnit A Loose」、Manu Dibango「Weya」、Bill Withers「Kissing My Love」、Grandmaster Flash & The Furious Five「The Message」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=K0wVNPWWZIw

「What's Going On」
タイトルの通り、Marvin Gaye「What's Going On」をサンプリングしていますが、カヴァーではありません。ベースのトラックはKool & The Gang「What Would the World Be Like Without Music」、「Let the Music Take Your Mind」、「N.T.」を使っており、フックで「What's Going On」のサビが登場するといったファンキー・チューンに仕上がっています。

「Black Is Black」
クラシックその2。Q-Tip参加曲です。De La Soulの超人気曲「Me Myself And I」と同じ雰囲気を持つ、楽しく盛り上がること間違いナシのパーティー・チューン。若き日のQ-Tipにも注目しましょう。Lightnin' Rod「Sport」、The Meters「9 Till 5」、Prince「Controversy」Gil Scott-Heron & Brian Jackson「The Bottle」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=mmZGxFn6dgw

「Jimbrowski」
クラシックその3。彼らの師匠であるDJ/プロデューサーRed Alertをフィーチャー。Red AlertからHip-Hopのイロハを学んだメンバー三人による恩返しかもしれませんね。オールドスクールとニュースクールの合体といったところでしょうか。Funkadelic「Good Ole Music」、Tom Browne「Funkin 4 Jamaica」、Jimmie Walker「The Black Prince Has Arrived」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=0ZWE9q6MLL4

「I'm Gonna Do You」
「Rigor Mortis」、「Groovy Lady」という2曲のThe Metersネタで作られたファンキーなトラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=cBy4jGJYiXQ

「I'll House You」
クラシックその4。当時ハウス・プロデューサーとして売れっ子であったTodd Terryがプロデュースするヒップ・ハウス・チューン。Royal House「Can You Party」ネタのハウス・ビートにLiquid Liquid「Optimo」ネタのラテン・テイストが加わります。この曲を聴くと、彼らが本国より前にUKで人気が出たというのも頷けますね。
http://www.youtube.com/watch?v=ceXCsMPqepQ

「On the Run」
疾走するカッチョ良さで言えば、アルバム随一のトラックかもしれません。Jimmy Castor Bunch「It's Just Begun」、Babe Ruth「The Mexican」という元ネタ自体も相当カッチョ良い曲なので当然かもしれませんが。
http://www.youtube.com/watch?v=YM21ovRfVQU

「Behind the Bush」
Native Tonguesらしい脱力系ラップがいい感じです。Isaac Hayes「Joy」、Eddie Harris「Get On Up and Dance」、Grover Washington, Jr. 「Mercy, Mercy Me」ネタのトラックは実にクールです。
http://www.youtube.com/watch?v=6btIoI2z9uM

「Because I Got It Like That」
クラシックその5。Sly & The Family Stone「You Can Make It If You Try」ネタのユーモラスなトラックが彼らの脱力系ラップと実にマッチしていると思います。大好き!リミックスではElectric Light Orchestra(ELO)「Don't Bring Me Down」がサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=LIl5rVnfDn8

「Braggin & Boastin」
Honey Drippers「Impeach the President」、Headhunters「God Made Me Funky」ネタのトラックがカッチョ良すぎですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Xi8FZZOAzTY

「Sounds of the Safari」
タイトルの通り、アフリカ志向が強く反映された1曲です。Jimmy Castor Bunch「King Kong」、Graham Central Station「The Jam」ネタ。「King Kong」の雄叫び部分が見事にハマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ZLhnvXl495A

「Jimmy's Bonus Beat」
ちょっとした余興の1分強のトラックですね。

「The Promo」
この曲もQ-Tipが参加しています。Qちゃんの独特の声質は変わりませんが、とても初々しい感じが微笑ましいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=HGh9t9w-Jpk

サッカーW杯予選の欧州グループリーグ、南米は全日程が終了しましたね。

欧州ではスウェーデン、チェコ、クロアチアといった強豪国がグループ2位以内にも残れず、プレーオフすら戦わずに予選敗退してしまったことは残念ですね。南米ではアルゼンチンがウルグアイを破り、ようやく予選突破を決めました。マラドーナ良かったね!
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2009年10月15日

Willie Hutch『The Mack』

ブラック・ムーヴィー・サントラの大傑作!☆Willie Hutch『The Mack』
The Mack
発表年:1973年
ez的ジャンル:ブラック・ムーヴィー系ニューソウル
気分は... :映画の中身は知りませんが...

今日はWillie Hutchが制作したブラック・ムーヴィーのサントラ『The Mack』(1973年)です。

先週もMarvin Gaye『Trouble Man』を紹介したばかりで、ブラック・ムーヴィーのサントラが続きますが...

Willie Hutch(1944-2005年)は、L.A.出身のR&Bシンガー/ソングライター/アレンジャー/プロデューサー。

テキサス州ダラスで育ちますが、1960年代後半にL.A.に戻り、The 5th Dimensionのデビュー・アルバム『Up, Up and Away』(1967年)への曲提供/プロデュースを手掛けています。1969年にはRCAと契約し、『Soul Portrait』(1969年)、『Seasons for Love』(1970年)という2枚のアルバムをリリースしました。

70年代に入ると、Jackson 5の全米No.1ヒット「I'll Be There」をHal Davisらと共作したことを機にMotownでライター、アレンジャー、プロデューサーとして活躍するようになり、Michael Jackson「Got to Be There」等の名曲を世に送り出しています。

また、自身のアルバム制作にも勢力的に取り組み、『The Mack(Soundtrack)』(1973年)、『Fully Exposed』(1973年)、『Foxy Brown(Soundtrack)』(1974年)、『Mark of the Beast』(1974年)、『Ode to My Lady 』(1975年)、『Color Her Sunshine』(1976年)、『Concert in Blues』(1976年)、『Havin' a House Party 』(1977年)といった作品をMotownからリリースしています。

2005年にテキサス州ダラスで死去(享年60歳)

名前はよく聞くし、彼が手掛けたヒット曲にも馴染みがあるけれど、本人のオリジナル・アルバムをきちんと聴く機会には恵まれていない、というのが僕にとってのWillie Hutchですね。それでもマルチなサウンド・クリエイターというイメージは持っています。

そんな僕が唯一ちゃんと聴いているのが、1973年に制作された映画『The Mack』のサントラである本作です。

先日紹介したMarvin Gaye『Trouble Man』と異なり、殆どの曲が歌入りなので、ソウル好きの方もご安心を(笑)

レコーディングには、David T. Walker(g)、Weldon Dean Parks(g)、Louie Shaldon(g)、Wilton Felder(b)、Edward Green(ds)、Gene Estes(per)、Bobye Hall(conga)、Ernest Watts(horns)、Carolyne Willis(back vo)、Julia A. Tillman(back vo)、Lorna Maxime Willard(back vo)等が参加しています。

サウンドのカッチョ良さで言えば、Isaac Hayes『Shaft』(1971年)やCurtis Mayfield『Superfly』(1972年)、Marvin Gaye『Trouble Man』(1972年)といったブラック・ムーヴィー・サントラの有名作品を凌ぐ出来栄え!というのが個人的な感想です。特にCurtis Mayfield『Superfly』がお好きな方はグッとくる作品だと思いますよ。

ブラック・ムーヴィー・サントラ、ニュー・ソウル・アルバムとしても絶品ですが、本作にはサンプリング・ネタの宝庫という側面もあります。「Brother's Gonna Work It Out」「I Choose You」といった定番ネタをはじめ、多くの曲がHip-Hop/R&Bアーティストにサンプリングされています。また、「Slick」はレア・グルーヴ・クラシックとしてお馴染みです。

ということで、様々な楽しみ方ができるお得なアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Vampin'」
ワウ・ワウ・ギター、パカパカ鳴り響くコンガ、豪快に唸るホーン隊とブラック・ムーヴィーらしい疾走感に溢れたオープニング。2曲目以降への期待が膨らみます。
http://www.youtube.com/watch?v=tf1U8ExdeUQ

「Theme of the Mack」
ハイライトその1。黄昏モードのトランペットに続き、静寂を切り裂くようにご機嫌なテーマが突っ走ります。『Superfly』に通じるカッチョ良さですね。Three 6 Mafia「Testin My Gangsta」等でサンプリングされています。本曲に限らずThree 6 MafiaはWillie Hutchネタを頻繁に使っており、Willie Hutch使いの名手と言えるかもしれませんね。

Three 6 Mafia「Testin My Gangsta」
 http://www.youtube.com/watch?v=oErrWE2ZdZk

「I Choose You」
ハイライトその2。サンプリング・ネタとして超有名曲ですが、それに関わらず正統派ソウル・バラードとしても絶品です。ストリングス&ホーン隊が盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=N9F1KqyHwec

Hip-Hopファンにとっては「Brother's Gonna Work It Out」と並ぶ定番ネタですね。Deitrick Haddon、Three 6 Mafia「Poppin' My Collar」、Project Pat「Choose U」、UGK feat. Outkast「Int'l Players Anthem (I Choose You)」、Jaheim「The Chosen One」、50 Cent「Pimpin Part 2」、Jake One「R.I.P.」等でサンプリングされています。また、1975年にChicago Gangstersがカヴァーしています。

Deitrick Haddon「Count Your Blessings」
 http://www.youtube.com/watch?v=VwKlR5vNs6E
Three 6 Mafia「Poppin' My Collar」
 http://www.youtube.com/watch?v=0wfYrf3ZlPY
Project Pat「Choose U」
 http://www.youtube.com/watch?v=zShFldhiU_o
UGK feat. Outkast「Int'l Players Anthem (I Choose You)」
http://www.youtube.com/watch?v=vLAFoFdM1ws
50 Cent「Pimpin Part 2」
 http://www.youtube.com/watch?v=siumnbJcFUU
Jake One「R.I.P.」
 http://www.youtube.com/watch?v=I9y98VZYJW0
Chicago Gangsters「I Choose You」

「Mack's Stroll/The Getaway (Chase Scene) 」
前半の哀愁ギター・ソロに続き、後半はタイトルの通り、疾走するファンキー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=1Y7aWqEaXOE

Usher「Superstar」、Jay-Z「My 1st Song (9th Wonder Remix)」等で前半の哀愁モードの部分がネタになっています。

Usher「Superstar」
 http://www.youtube.com/watch?v=UEneQNte-bA
Jay-Z「My 1st Song (9th Wonder Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=2MubLYkkWso

「Slick」
ハイライトその3。シングルにもなったパーカッションとワウワウ・ギターがたまらないグルーヴィー・ソウル。ハウスDJのTheo ParrishによるRe-Editも人気ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=dlUPlVzEJ8I

「Mack Man (Got to Get Over)」
ハイライトその4。グイグイと腰にくるミディアム・テンポのファンク・チューン。リズム隊がサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=qx1nhACwXB0

後述の「Brother's Gonna Work It Out」と共にLL Cool J 「Farmers Blvd. (Our Anthem)」のサンプリング・ネタになっています。

LL Cool J 「Farmers Blvd. (Our Anthem)」
 http://www.youtube.com/watch?v=kYwl3wmZogk

「Mother's Theme (Mama)」
哀愁のソウル・バラード。母親への愛に満ちています(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=XwekgTwc48Y

当ブログで紹介したAmerie「Paint Me Over」やCam'ron「D Rugs」でサンプリングされています。

Amerie「Paint Me Over」
 http://www.youtube.com/watch?v=Q54t4QW2MkU
Cam'ron「D Rugs」
 http://www.youtube.com/watch?v=bFP0BeShxx8

「Now That It's All Over」
美しいアルバムの中で最も美しく穏やかなバラード。フルートとハープの音色が印象的です。

「Brother's Gonna Work It Out」
ハイライトその5。本作最大の目玉はシングルにもなったこの曲ですね。ギター&フルートによる哀愁モードの前半に続き、レア・グルーヴ・クラシックと大人気のエレガント&グルーヴィーな後半へ突入します。
http://www.youtube.com/watch?v=GVT_7Q-6aL8

レア・グルーヴとしても大人気ですが、サンプリング・ネタとしても定番です。Dr. Dre「Rat-Tat-Tat-Tat」、2pac「My Definition Of A Thug Nigga」、Public Enemy「Whole Lotta Love Goin On In The Middle Of Hell」、Canibus「Niggonometry」、Kausion「Land Of The Skanless」、Lloyd「Feels So Right」、Project Pat「What Money Do」、LL Cool J 「Farmers Blvd. (Our Anthem)」等でサンプリングされています。

Dr. Dre「Rat-Tat-Tat-Tat」
 http://www.youtube.com/watch?v=yNHPuU2CrdM
2pac「My Definition Of A Thug Nigga」
 http://www.youtube.com/watch?v=j5M-uE4w-vU
Public Enemy「Whole Lotta Love Goin On In The Middle Of Hell」
 http://www.youtube.com/watch?v=ew6-_sNkhiM
Canibus「Niggonometry」
 http://www.youtube.com/watch?v=eEiUH61GiVM
Kausion「Land Of The Skanless」
 http://www.youtube.com/watch?v=83_X3U2pTXM
Lloyd「Feels So Right」
 http://www.youtube.com/watch?v=EpBITiC1CWw
Project Pat「What Money Do」
 http://www.youtube.com/watch?v=MZJuCm81USw

Willie Hutchによるブラック・ムーヴィーのサントラと言えば、Pam Grier主演の映画『Foxy Brown』(1974年)も忘れてはいけませんね。

『Foxy Brown』
フォクシー・ブラウン

「Theme Of Foxy Brown」
http://www.youtube.com/watch?v=yMe7wBi13ho

サントラ以外のオリジナルもぼちぼちゲットしていきたいですね。
posted by ez at 00:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする