2009年10月17日

Marcos Valle E Celso Fonseca『Pagina Central』

ようやくリリースされた二人の共演作☆Marcos Valle E Celso Fonseca『Pagina Central』
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]
発表年:2009年
ez的ジャンル:夢の共演系ボサノヴァ/メロウ・ブラジリアン
気分は... :待った甲斐がありました!

昨日はたまたま渋谷で仕事だったので、帰りに一昨日に続き渋谷タワレコの輸入CDクリアランスセールへ行ってきました。

一昨日には見つからなかった掘り出し物があるかも?なんて淡い期待を抱いて寄ったのですが、ワールドのコーナーで昨日置いていなかった作品を数枚ゲットできました。R&B/Hip-Hopは昨日に続き不作(特にR&Bがサッパリ)、ジャズは昨日とは異なりいくつか引っ掛かる作品に出会うことができました。ロックは相変わらず雑多で詳しく見ていませんが、僕の趣味に合致するものは少ない印象でしたね。

収穫の一部を紹介すると、こんな感じです。※全て490円で購入

Lord Sitar『Lord Sitar』
Lord Sitar

Sambalanco Trio『Reencontro Com』
Reencontro Com Sambalanço Trio

Mutantes『E Seus Cometas No Pais Do Baurets』
E Seus Cometas No Pais Do Baurets

The Bongolian『The Bongolian』
Bongolian

これらの作品もそのうち記事で取り上げたいと思っています。

さて、今回は2人の人気ブラジル人アーティストMarcos ValleCelso Fonsecaの共演作『Pagina Central』です。

Marcos Valleの紹介は、『Vontade De Rever Voce』(1981年)、『Previsao Do Tempo』(1973年)に続き3回目となります。

一方のCelso Fonsecaの紹介も、『Paradiso』Celso Fonseca & Ronaldo Bastos名義)(1997年)、『Natural』(2003年)に続き3回目となります。

2人共、今夏に紹介したばかりですね。特にCelso Fonsecaに関しては、この半年間で3回目の紹介となります。多分、当ブログで同一アーティストを半年間で3回も紹介したことは無いと思います。それだけ僕の中でCelso Fonsecaは来ているのかもしれません(笑)

2人の共演に関して、今年前半に『ヴォー・リブリ~自由飛行~』のタイトルで国内盤が発売されると告知があったものの、その後発売未定となりお蔵入りを懸念していましたが、ようやく『Pagina Central』のタイトルで9月に輸入盤がリリースされました。

僕も9月前半にゲットして大変気に入ったので、本当はもっと早く紹介したかったのですが、Amazonにジャケ画像がなく保留のままでした。今回国内盤リリースのタイミングでようやくジャケ画像が揃ったので紹介します。

人気ミュージシャンの共演という話題先行ではなく、ボサノヴァ/メロウ・ブラジリアン作品として内容が充実しているのが嬉しいですね。勿論、全曲本作のために書き下ろされた楽曲です。

季節は秋ですが、夏に逆戻りしたくなるサマー・モードのメロウなアルバムに仕上がっています。それだけにもっと早く紹介したかったですね。

AzymuthのメンバーやJaques MorelenbaumPatricia Alviなどがゲスト参加しています。

全曲紹介しときやす。

「Pagina Central」
タイトル曲は夏の到来を告げるような爽快なメロウ・フュージョンに仕上がっています。ストリングス・アレンジが素晴らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=sej4KfNCYsE

「Vim Dizer Que Sim」
Fonsecaらしいオーガニック・ボッサとMarcosらしいメロウ・ブラジリアンな感覚が見事に融合した絶品。聴いているだけでハッピー・モードになります。サイコー!

「Faz de Conta」
Azymuthメンバーの参加し、Marcos+Azymuth色が出たクロスオーヴァー作品に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=m-x4nMOSUxU

「Azul Cristal」
Fonsecaらしいオーガニック・ボッサに、Marcosらしいメロウな彩りが加わった雰囲気のボッサ・チューン。

「Voo Livre」
当初のタイトルに予定されていたのがこの曲。エレガントな雰囲気のアレンジとミステリアスなPatricia Alviのスキャットにグッときます。Patricia AlviはMarcos作品ではお馴染みの女性シンガーですね。
http://www.youtube.com/watch?v=A2SEI_znxJA

「Ela E Aquela」
Fonseca、MarcosさらにはPatricia Alviという3人のヴォーカルを楽しめる、小粋でロマンティックな仕上がり。さり気ないけど実に洗練された1曲。

「Pra Tocar Assim」
穏やかな雰囲気のメロウ・チューン。やり過ぎないアーバン・メロウ感がいいですね!

「Encantadas」
Jaques Morelenbaumのチェロをフィーチャーしたナチュラルなインスト・チューン。

「Quase Perto」
Fonseca好きには間違いナシの愁いを帯びたボッサ・チューン。特に秋向けにはいいかも?

「No Balanco Do Meu Samba」
軽妙なテンポがいいですね。実にフツーなんだけど、それが逆にグッとくるあたりがこの二人の実力かもしれませんね。

「Tres da Tarde」
FonsecaのギターとMarcosのフェンダーにフルートやホーンが絡むインスト。読書したり、ボンヤリ過ごしたい時のBGMにピッタリ!

「Curvas do Tempo」
ラストは美しく雄大なバラード。ストリングス・アレンジも素晴らしいです。

季節と逆行する雰囲気ですが、素晴らしい内容なので皆さんぜひ聴いてみてください!
posted by ez at 08:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする