発表年:1998年
ez的ジャンル:カナディアン・パワー・ポップ
気分は... :ペップお見事!
サッカー伝統のクラシコ「バルセロナ対レアル・マドリー」は、ホームのバルサが1対0で逃げ切り、リーガ首位再奪取となりました。
交代出場のイブラヒモビッチのゴールで先制したバルサでしたが、ブスケスが退場になりヒヤヒヤものでしたね。それでも数的不利を感じさせないバルサのボール回しはさすがでした。
攻撃立て直しのために後半イブラヒモビッチを投入し、退場したブスケスのポジションにトゥーレ・ヤヤを入れたグアルディオラ監督の采配もドンピシャでした。ペップお見事!
メッシ、イブラヒモビッチ、イニエスタ、シャビ、ロナウド、カカというバロンドール(年間最優秀選手)の最終候補10人のうち6人が出場するという豪華メンバーの激突は、時間があっという間に過ぎてしまう夢の90分でした。出場が危ぶまれたメッシのフル出場が嬉しかったですね。
今日はプレミアリーグの「アーセナル対チェルシー」の強豪対決も楽しみにしていたのですが、こちらはホームのアーセナルが0対3の完敗でした。ガナーズ(アーセナル)・ファンの僕としては残念な結果でした。チェルシーはドログバの2得点が見事でしたね。
バルサのイブラヒモビッチ、チェルシーのドログバと理想のFW2人の活躍が印象に残る2試合でした。
さて、今回はカナダ出身のパワー・ポップ・バンドSloanの2回目の紹介です。
3rdアルバム『One Chord To Another』(1996年)に続いて紹介するのは、4thアルバム『Navy Blues』(1998年)です。
日本でもコアなファンから根強い人気を誇るSloanですが、本作でもChris Murphy(vo、b)、Patrick Pentland(vo、g)、Jay Ferguson(vo、g)、Andrew Scott(vo、ds)という不動のメンバー4人が素晴らしいポップ/ロック・サウンドを聴かせてくれます。
前作『One Chord To Another』では、ガレージ・ロック風のハード・ドライビングな演奏が印象的でしたが、本作ではBeatlesモードのポップ・ワールドに磨きがかかった感じですね。
特にSloanの場合、メンバー4人がそれぞれ曲を書き、リード・ヴォーカルもとるというあたりもBeatles的でいいですよね。曲によって、コレはJohn風、コレはPaul風といった楽しみ方ができます。
Beatles好きに限らず、60年代、70年代ロックが好きな人が聴くと、相当グッとくるアルバムだと思います。
根底に曲作りの上手さがあるので、飽きずに長く聴くことができる作品ですよ!
全曲紹介しときやす。
「She Says What She Means」
キャッチーなギターリフがたまらないパワーポップ・チューン。アルバムからの2ndシングルにもなりました。コーラスワークもたまりません。僕の一番のお気に入り曲。キャッチーなメロディ、適度にハードなサウンド、爽快なコーラスがBeatlesテイストに仕上がっているのがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=BTtIxkP77yQ
「C'mon C'mon(We're Gonna Get It Started)」
マジカルなポップ・チューン。洗練されたポップ感覚に相当グッときます。この曲が一番好き!という方も多いのでは?彼らがポップ好きのツボをよく心得ていることを実感できる名曲。
http://www.youtube.com/watch?v=zVVmXEpR4IQ
「Iggy & Angus」
歯切れの良いパワーポップ・チューン。適度にハード、適度にポップという塩梅が絶妙です。
http://www.youtube.com/watch?v=qNo7oM8dK8s
「Sinking Ships」
後期Beatlesの匂いがプンプンする仕上がり。Beatles好きの人ならばニンマリすること間違いナシ!
「Keep on Thinkin'」
アルバムからの3rdシングル。キャッチーな70年代ロックが好きな人がグッとくる仕上がりなのでは?
「Money City Maniacs」
アルバムからの1stシングル。「She Says What She Means」と並ぶ僕のお気に入り。Beatles的な側面に注目が集まりがちな彼らですが、こういったドライブ感溢れる格好良さもSloanの魅力だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=M3tLtF8kyOQ
「Seems So Heavy」
中期〜後期Beatles風の仕上がり。Johnのヴォーカルで『Abbey Road』あたりに入っていそうですね。
「Chester the Molester」
前曲がJohn風ならば、本曲はモロにPaul風の仕上がりです。Paulがピアノを弾きながら歌う姿をイメージできてしまいます。
「Stand by Me, Yeah」
70年代テイストのポップなフォーキー・チューン。親しみやすいメロディがグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=dobajfs-_l0
「Suppose They Close the Door」
Johnのヴォーカルでホワイトアルバムに入っていそうなパートと、爽快な青春ポップのパートが交錯する面白い構成の仕上がり。
「On the Horizon」
パワーポップ・グループらしいロック・チューン。Beatlesワールドへ行きそうで行かないところが面白いです。
「I Wanna Thank You」
チェロが入った60年代風ポップ・チューン。ホント、ポップ好きのツボを押さえるのが上手すぎ!
「I'm Not Through with You Yet」
ラストはのんびりモードのカントリー・ロック風の仕上がり。
国内盤には「Work Cut Out」、「Out To Lunch」という2曲のボーナス・トラックが収録されています。