2009年11月08日

Sweetback『Sweetback』

SadeメンバーによるSadeとは似て非なる作品☆Sweetback『Sweetback』
Sweetback
発表年:1996年
ez的ジャンル:ダビー/アンビエント系UKジャズ・ファンク
気分は... :Sadeとは似て非なる

今日はSweetbackの1stアルバム『Sweetback』(1996年)です。

Sweetbackは、SadeのメンバーであるStuart Matthewman(g、s)、Andrew Hale(key)、Paul S. Denman(b)の3人が結成したグループ。リード・ヴォーカリストSade Adu抜きのSadeですね。

これまで『Sweetback』(1996年)、『Stage 2』(2004年)という2枚のアルバムをリリースしています。

僕の場合、Sweetbackに惹かれるのはSadeのメンバーであることに加えて、ゲスト参加しているヴォーカリスト等に僕のお気に入りアーティストが多いせいかもしれません。

『Sweetback』では元Groove Theory Amel LarrieuxMaxwellがゲストヴォーカルで参加し、当時好きだった日本人ユニットLOVE T.K.O.も作曲&演奏で参加しています。

続く『Stage 2』では、元Digable Planetの女性ラッパー Ladybug Mecca、元Ten Cityのリード・ヴォーカルByron Stingily、Blue six等でお馴染みの女性ヴォーカリストAyaが参加しています。

といったように、Sweetbackのアルバムにゲスト参加しているアーティストの多くは、当ブログで紹介済みの僕のお気に入りアーティストなんですよね。なので、僕自身の中でSweetbackは聴かなければいけないグループという位置づけになっています。

肝心のサウンドの方ですが、アルバム全体を通じてダビーな音空間が貫かれています。Sadeを聴く感覚で聴くと、少しギャップがある内容かもしれません。そう考えると、冒頭に僕が書いた"Sade Adu抜きのSade"という説明は適切ではありませんね。Sadeとは異なるSweetbackならではのサウンドがここにはあります。

きっとSade好きの人以上に、クラブ・ミュージックやダブ、トリップホップ、アンビエントあたりが好きな人がハマる作品だと思います。

前述のゲスト以外に、長らくSadeのバック・ヴォーカルを務めてきた男性シンガーLeroy OsbourneGang StarrGuruが発掘したフィラデルフィア出身の女性ラッパーBahamadia、バングラ・ビートとドラムンベースを融合させたサウンドで人気を博していたTalvin Singhなどがアルバムに参加しています。

Sadeとは似て非なるSweetbackならではのクール・サウンドを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Gaze」
オープニングはAmel Larrieuxをフィーチャー。同じヒンヤリ・モードの音空間でもSadeとは明らかに異なる空気を感じます。ダビーなエコーが快感です!
http://www.youtube.com/watch?v=q0xABiDVAtQ

「Softly Softly」
Maxwellをフィーチャー。『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、『Embrya』(1998年)をStuart Matthewmanがプロデュースするなどメンバーとのつながりが深いMaxwellですね。Maxwellらしい愁いを帯びたファルセット・ヴォーカルを聴かせてくれます。本作におけるクール・サウンドとMaxwellのキャラが実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=NHjGZeWcCuY

「Sensations」
ダビーに揺らめくインスト・チューン。一音一音の音像が実感できるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ewbMXAPZEEI

「Au Natural」
女性ラッパーBahamadiaをフィーチャー。Bahamadiaのシングル「Unknowhowwedu」を気に入ったメンバーがオファーしたようです。演奏・ラップ共にクールにキメてくれます。淡々とした雰囲気がグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=rAnSQKCRzb8

実はオリジナル以上にお気に入りなのが、The RootsによるリミックスThe Roots After Midnight Remixです。アーバン・ナイトな仕上がりがサイコーです。
「Au Natural(The Roots After Midnight Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=xwZWWxhk5mI

「Arabesque」
ダビーなサウンドを楽しみたいのであれば、このAndrew HaleとToshi & Kudo(中西俊夫 & 工藤昌之)のコラボにグッとくるはず。Toshi & Kudoの両氏はMajor ForceおよびLOVE T.K.O.あるいはMELON(屋敷豪太氏も在籍)での活動でお馴染みですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_bQ6c1iZNCQ

話が逸れますが、LOVE T.K.O.『Head Turner』(1993年)を当時よく聴きました。いかにも僕が好きそうなアーティストでしょ(笑)。急に懐かしくなって、久々にCD棚から引っ張り出し、今聴きながら記事を書いています。ヴォーカルが全て外国人シンガーなので洋楽感覚で楽しめます。

「You Will Rise」
シングル曲。Amel Larrieuxをフィーチャーしています。アルバム中最もキャッチーで正統派R&Bらしい仕上がりです。各種のリミックスも楽しめます。個人的には本作の雰囲気にマッチしたDeliverance Prayer Bowl Mixがオススメです。
http://www.youtube.com/watch?v=Av3LXdpi7q0

「You Will Rise(Deliverance Prayer Bowl Mix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=br8CQuIzGb4
「You Will Rise(Cottonbelly's PG Mix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=cB0RaVj1zm4

「Chord」
Stuartのサックスをフィーチャーしたインスト。面白みには欠けるかも?
http://www.youtube.com/watch?v=A-9A_mVJ2QY

「Walk of Ju」
Stuart一人で全て手掛けた1曲。美しくも寂しげなギターが印象的な前半からアンビエントな後半へと展開していきます。
http://www.youtube.com/watch?v=uIoWFWstM6A

「Hope She'll Be Happier」
Bill Withersのカヴァー(アルバム『Just as I Am』収録)。Leroy Osbourneをフィーチャー。長年のSadeへの貢献のお返しとして彼にスポットライトを当てたのかもしれませんね。それに応えてLeroyも素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。どこか寂しげな雰囲気が実にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=3houeC5WBFI

「Come Dubbing」
 http://www.youtube.com/watch?v=hKLShP6i5-E
「Cloud People」
 http://www.youtube.com/watch?v=okd7DJhnmc4
「Powder」
 http://www.youtube.com/watch?v=KZ7o_lC6wL4
ラスト3曲はダビー&アンビエントなインスト。ボーッとしながらこのあたりのインストのみ繰り返し聴くのもいいかも?「Come Dubbing」ではTom Scott「Outzone」ネタも聴けます。「Cloud People」ではTalvin Singhがタブラで参加しています。Talvin Singhの作品もそのうち紹介しますね。

本作を気に入った方は2nd『Stage 2』(2004年)もどうぞ!
『Stage 2』
Stage 2

以前に『Between The Sheetsネタ10選』の記事で紹介した「Love Is The Word」Bobby Caldwell「What You Won't Do For Love」The Isley Brothers「Between The Sheets」のダブル大ネタ使い)がお気に入りです。

「Love Is The Word」
http://www.youtube.com/watch?v=jHCfSDiraNo
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2009年11月07日

Crown City Rockers『The Day After Forever』

『Earthtones』以来5年ぶりの新作が遂にリリース☆Crown City Rockers『The Day After Forever』
ザ・デイ・アフター・フォーエヴァー
発表年:2009年
ez的ジャンル:アングラ・ジャジーHip-Hopバンド
気分は... :音楽なんて自分の流儀で楽しめばいい!

今日は"Hip-Hop界のCCR"、Crown City Rockersの新作『The Day After Forever』です。

カリフォルニア州オークランドを拠点とするHip-HopバンドCrown City Rockers(以下CCR)の紹介は『Earthtones』(2004年)に続き2回目になります。

CCRと言えば、ちょうど先週に東京、大阪で来日公演を行っていましたね。
そんな来日公演の少し前に『Earthtones』以来5年ぶりの新作となる『The Day After Forever』がリリースされました。

本作もメンバーは、Raashan Ahmad(MC)、Kat Ouano(key)、Headnodic(b)、Max MacVeety(ds)、Woodstock(beats)という不動の5人。Kat Ouanoは本作ではKat 010と表記されています。

今年の春に紹介したKero Oneの最新作『Early Believers』にKat Ouanoが参加しており、"CCRは新作出さないのかなぁ"なんて思っていたので、嬉しい新作リリースとなりました。

The Roots以降の世代を代表するHip-HopバンドであるCCRですが、本作では従来路線のエレピを中心としたソウルフル&メロウな楽曲に加えて、最近の流れを受けたエレクトロ路線の楽曲も含まれます。

このあたりは賛否が分かれるかもしれませんが、今年に入り、Kero One『Early Believers』Sa-Ra Creative Partners『Nuclear Evolution: The Age Of Love』といったアルバムを愛聴している僕はスンナリ聴くことができました。エレクトロ路線を違和感なく、自分達のサウンドとして上手に取り入れている印象を受けます。

今年後半に聴いたアングラ・ジャジーHip-Hopの中ではThe Residents『Open House』と並ぶイチオシです!

上記のジャケは国内盤ですが、輸入盤はジャケが異なるのでご注意を!

『The Day After Forever』 ※輸入盤
The Day After Forever

全曲紹介しときやす。

「Intro」
時報、目覚まし時計のベルによるイントロ。

「Break」
アルバム中最も攻撃的なトラックがズシリと腹に響いてきます。Max MacVeetyによるブレイクにグッときます。

「Soul」
本作のキラー・チューンとして人気が出そうなのがこの曲。浮遊感漂うシンセの音色が心地良いですね。Raashan Ahmadのソウルフルなフロウにもグッときます。従来のCCRらしさは薄れていますが、アングラ・ジャジーHip-Hop好きならば気に入るはずだと思います。The Brothers Johnson「Q」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=wHX1-bTHI5I

「Kiss」
僕の一番のお気に入りはコレ。Silyaの女声ヴォーカルをフィーチャーしています。この曲も全然CCRっぽくないエレクトロ路線ですが、キラキラした80年代感覚のシンセ・サウンドとSilyaのヴォーカル、Raashan Ahmadのフロウが実に調和しています。

「Go On」
Solas B. Lalgeeをフィーチャー。CCRらしい臨場感のあるアーバン・メロウな仕上がりがたまりません。Kat 010がエレピ、シンセ、ピアノと大活躍です。

「Astroshocks」
畳み掛けるようなRaashan Ahmadのライムと、音空間を回遊するKat 010のシンセが印象的です。

「Go Away」
Headnodicが大活躍の1曲。暖かみのあるソウルフルな仕上がりがいいですね。優しく包み込むようなギターがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=kBCGsQgveOk

「Cruisin'」
Destani Wolfの女声ヴォーカルをフィーチャー。エレクトロ路線の仕上がりです。Sa-Ra Creative PartnersSa-Ra Creative Partnersあたりと一緒に聴きたくなるスペイシー感がグッド!

「Let's Love」
キャッチーなギター・ジャジーHip-Hopに仕上がっています。バーで一杯やりながら聴きたい気分の1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=x6XMFkj-oQQ

「Clap Your Hands」
Aimaの女声ラップをフィーチャー。スペイシー&ラテン・フレイヴァーの楽しげな1曲。みんな聴くと大盛り上がりになるのでは?

「Make It Hotter」
バカンス・モードといった雰囲気の涼しげなメロウ・チューン。Headnodicの巧みなトラック作りが光ります。

「That's Live」
Jason Jasperのソウルフルな女声ヴォーカルをフィーチャー。哀愁モードのソウル・フィーリング溢れる仕上がりです。

「Forever Song」
Aimaの女声ラップをフィーチャー。ミステリアスな黄昏メロウ・サウンドをバックにしたRaashan AhmadとAimaのフロウにグッときます。

国内盤にはボーナス・トラック「Fairy Tale」が収録されています。

国内盤の解説に"ジャジーHip-Hop"という括りについて、あれこれ大層なご意見が書かれていますが、個人的には「こう聴かねばいけない」みたいな音楽の押し付けは大嫌いです。音楽は楽しむためのものだし、初心者・上級者に関わらず各自が自分の流儀で、自分の好きな楽曲・作品を楽しめばいいものだと思います。
posted by ez at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

The Who『The Who Sell Out』

Radio Londonから流れてくるThe Who☆The Who『The Who Sell Out』
The Who Sell Out
発表年:1967年
ez的ジャンル:脱モッズ系UKロック
気分は... :1,400回目のエントリーです!

今日は1,400回目のエントリーです。
いつも100回ごとに自分の中では一区切りという気分です。

当ブログの場合、形式上は"自分のお気に入りCDを紹介するブログ"となっていますが、実際には"自分のお気に入りCDについて、改めて整理し直す備忘録"ですかね。記事というかたちで整理することでアーティスト・作品に関する新たな発見や気づきがあり、それが楽しくて記事をエントリーし続けているという状況です。

自分のお気に入り音楽に関する"マイ・ライブラリ"のようなものが日々形成されていくのも楽しいですね。もしかしたら、個々の記事以上にその部分に悦びを感じているかもしれません。

一方で、最初の2年分くらいの記事はかなり適当に書いていたのを後悔しています。昨日も3年前の記事の誤った記載をご指摘頂き、修正したばかりです。出来ることならば、改めて書き直したいという思いもありますが、新しい記事投稿で手一杯なので難しいですね(泣)

自分のみならず閲覧者の皆様にも楽しんでいただけるように、とりあえず次の100回に向けて頑張ります。

さて、記念のエントリーに選んだ作品はThe Who『The Who Sell Out』(1967年)です。

これまで当ブログで紹介してきたThe Who作品は以下の5枚(発売順)。

 『My Generation』(1965年)
 『A Quick One』(1966年)
 『Meaty Beaty Big And Bouncy』(1971年)
 『Who's Next』(1971年)
 『Quadrophenia』(1973年)

本作『The Who Sell Out』(1967年)は、『My Generation』『A Quick One』に続く3rdアルバムとなります。

『The Who Sell Out』というBeatles『Beatles For Sale』を意識したかのようなタイトルに、思わずニヤリとしてしまいます。

本作では架空の海賊ラジオ局Radio Londonという設定のトータル・アルバムに仕上がっており、曲間にはRadio LondonのジングルやCM(曲自体がCM曲のものもある)も挿入されます。さらにはCMに登場する商品について架空の宣伝広告を作り、表裏ジャケでPete TownshendRoger DaltreyJohn EntwistleKeith Moonという4人のメンバーが宣伝しています。

国営放送ではロックを殆ど聴くことができなかったため、ロックを聴きたい若者に人気のあった海賊ラジオ局をテーマに据え、コミカルに架空の宣伝広告を行う本作は、Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に代表される当時のトータル・アルバムのような大作の雰囲気はなく、カジュアルなトータル・アルバムといった感じが好きです。

本作で聴かれるサウンドには、モッズ・バンドとしてのThe Whoの面影は殆どありません。また、シングル・ヒットした「I Can See for Miles」以外の曲はインパクトが小さいかもかもしれません。それでも本作はThe Whoならではのセンスに溢れた、The Whoらしいアルバムだと思います。

本作はロック・オペラ作品として有名な次作『Tommy』(1969年)へのステップ的な作品でもあります。『Tommy』をお聴きになった方は、『Tommy』の断片を既に聴くことができるのも楽しい作品だと思います。

個々の曲を聴くというよりも、ジャケも含めてトータルな雰囲気を楽しむアルバムだと思います。その意味では最初から最後までスキップせずに聴いた方がニンマリしながら楽しめると思います。

全曲紹介しときやす。

「Armenia City in the Sky」
♪Monday...Tuesday...Wednesday...♪とのジングルでRadio Londonがスタートします。そして、オープニングは本作唯一のメンバー以外の作品「Armenia City in the Sky」です。作者はPeteの友人であり、Thunderclap Newmanを率いたJohn "Speedy" Keen。ファズ・ギターとホーンが入ったサイケな雰囲気はBeatles『Revolver』あたりと一緒に聴きたくなりますね。「I Can See for Miles」と並んで印象深い曲ですね。曲終了と同時に再びRadio Londonのジングルが聴こえてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=wiUUoEzHRqg

John "Speedy" KeenのThunderclap Newmanと言えば、Peteがプロデュース、Keen作の「Something in the Air」が1969年にUKシングル・チャートNo.1になっています。LabelleEurythmics、The Lightning Seeds、Tom Petty等もカヴァーしている名曲ですね。

Thunderclap Newman「Something in the Air」
 http://www.youtube.com/watch?v=Q_srFu5slZU

「Heinz Baked Beans」
John作品の1曲目は、コミカルな雰囲気の架空のCM曲です(Heintzは実在の会社ですが)。ジャケでRogerが缶を抱えたまま浸っているのがHeintz Baked Beansみたいです。曲の終わりに「More Music」と呼ばれるジングルが聴こえてきます
http://www.youtube.com/watch?v=17F9i302tfo

「Mary Anne with the Shaky Hand」
Peteらしい美しいメロディとWhoならではのコーラスワークが光るアコースティック・チューン。ボーナス・トラックの別テイクと聴き比べるのも楽しいです。曲の終わりにKeith Moon愛用Premier DrumsのCM曲が流れ、さらにRadio Londonのジングルが続きます。
http://www.youtube.com/watch?v=MMGq_HRH7A8

「Odorono」
ジャケでPeteが宣伝している脇の消臭剤のCM曲。一体どんな製品なのでしょう(笑)。Peteがヴォーカルをとっています。この鼻づまりヴォーカルを聴くと何故かホッとします。最後に女声コーラス入りのRadio Londonのジングル(Smooth Sailing)が入っています。
http://www.youtube.com/watch?v=QfpIYXOGgLM

「Tattoo」
ライブの定番としてもお馴染みの曲ですね。『Tommy』に入っていそうな美しさを持っています。最後に流れるRadio Londonのジングルも優雅です。
http://www.youtube.com/watch?v=DxLjUzKhdJM

「Our Love Was」
個人的には大好きな1曲。Peteがリード・ヴォーカルをとっています。青春ギター・ポップのキャッチーさとTommyを予感させるエレガントさがうまく融合しているのがいいですね。そんな曲でもKeithらしいドラムを聴けるのが嬉しいです。Radio Londonのジングルに続き、クラブSpeakeasyおよびギター弦メーカーRotosound StringsのCMが入ります。
http://www.youtube.com/watch?v=ALMR2ksinPw

「I Can See for Miles」
邦題「恋のマジック・アイ」。本作のハイライトと言えば、シングル・ヒットしたこの曲ですね。全米チャート第9位(The Who唯一の全米Top10ヒット)、全英チャート第10位のヒットとなりました。邦題とサウンドのギャップが大きいですが、ポップながらもサイケな雰囲気を持ち、かつスケールの大きな演奏を聴かせてくれる完成度の高い1曲だと思います。Keithのドラムがサイコー!最後に裏ジャケでJohnが宣伝しているスポーツジムCharles AtlasのCM曲が入っています。
http://www.youtube.com/watch?v=7As8L-0bwsM

本曲と言えば、先日紹介したばかりのUKのセッション・ギタリストBig Jim Sullivan(Lord Sitar)によるシタール演奏カヴァーもなかなかグッドですよ。またTina Turnerもカヴァーしていますね。

Tina Turner「I Can See for Miles」
 http://www.youtube.com/watch?v=wSrDOUggeqQ

「I Can't Reach You」
Peteがヴォーカルをとる繊細で美しい哀愁チューン。本作でPeteが歌う3曲はどれも美しさと脆さが同居している雰囲気があり、『Tommy』の登場を予感させますね。
http://www.youtube.com/watch?v=8LGS0h83Lns

「Medac」
John作の裏ジャケでKeithが宣伝しているニキビ薬のCMです。US盤ではタイトルが「Spotted Henry」に改題されています。
http://www.youtube.com/watch?v=EMNFLY5NLT8

「Relax」
サイケな雰囲気でなかなか聴き応えがあります。オルガンの音色も効果的ですね。ライブでも演奏されていました。
http://www.youtube.com/watch?v=C8XLBn6Krqo

「Silas Stingy」
John作品。邦題「けちのサイラス」。♪Money, Money, Money...♪の部分がABBA「Money, Money, Money」に似ているということでも有名な曲ですね。まぁ、これは似ているという程度だと思いますが。
http://www.youtube.com/watch?v=U5lK01dns5E

「Sunrise」
この曲もPeteがヴォーカルをとっています。Peteの消えそうな小声でのヴォーカルと美しいアコースティック・サウンドがいいですね。次作『Tommy』の「Pinball Wizard」で聴かれるギターがチラッと登場するのも嬉しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1NRKNC91OaQ

「Rael 1」
ラストは『Tommy』の予告編的なミニ・ロックオペラ。中間部のフワフワした感じが好きですね。さらに興味深いのは後半に『Tommy』収録「Sparks」の一部を聴くことができる点ですね。オリジナルでは最後にTrack RechordのCMが入り、アルバムが終了します。CDではボーナス・トラックの後にこのCMを聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=XsOOJqblH5A

ここからはボーナス・トラックです。僕の所有するCDには以下の10曲が収録されています。本編とは別の意味で楽しめるボーナス・トラックです。ここまで充実してくるとボーナス・トラックの域を超えていると思いますが。「Rael 2」はオリジナルでは「Rael 1 & 2」となっていたもの、実際には「Rael 1」のみでした。このボーナス・トラックでも海賊ラジオ局仕立ての設定は変わらず、Coke等のCMが曲間に挿入されています。

「Rael 2」
 http://www.youtube.com/watch?v=LxGZkhG63BI
「Glittering Girl」
 http://www.youtube.com/watch?v=mA5yE6WSq8k
「Melancholia」
 http://www.youtube.com/watch?v=uj0duuXQPi0
「Someone's Coming」
 http://www.youtube.com/watch?v=L9plMa1VvzM
「Jaguar」
 http://www.youtube.com/watch?v=vwD3OvMTq8A
「Early Morning Cold Taxi」
 http://www.youtube.com/watch?v=cCqokKS_KXI
「Hall of the Mountain King」
「Girl's Eyes」
 http://www.youtube.com/watch?v=ui-S2CTzcRo
「Mary Anne with the Shaky Hand(Alternative Version)」
 http://www.youtube.com/watch?v=UbWh6WltGRk
「Glow Girl」
 http://www.youtube.com/watch?v=-YTajgFuMVQ

個人的には昔ながらのWhoらしい「Glittering Girl」、John作の「Someone's Coming」、Roger作の「Early Morning Cold Taxi」Al Kooperのオルガンが入った「Mary Anne with the Shaky Hand」の別テイクあたりにグッときます。

さらに今日では豪華テンコ盛りのDeluxe Editionもリリースされていますが、正直ここまで来てしまうとやり過ぎという気がします。なので僕は興味がありません。

本作と言えば、アメリカ人のバイオリン奏者/シンガーであるPetra Hadenがア・カペラで本作をカヴァーしたアルバム『Petra Haden Sings: The Who Sell Out』(2005年)をリリースしていますね。ジャケも含めた徹底ぶりに興味津々です。

『Petra Haden Sings: The Who Sell Out』
Petra Haden Sings: The Who Sell Out
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2009年11月05日

Jorge Ben『Africa Brasil』

ファンキーなサンバ・ロックが格好良すぎる!☆Jorge Ben『Africa Brasil』
アフリカ・ブラジル
発表年:1976年
ez的ジャンル:サンバ&ロック/ファンク
気分は... :タジ・マハァ〜ル!

ブラジルを代表する男性シンガー・ソングライターJorge Benの代表作『Africa Brasil』(1976年)です。

Jorge Ben(Jorge Ben Jor)は、1942年リオ・デ・ジャネイロ生まれのシンガー・ソングライター/ギタリスト。

「Mas Que Nada」や本作収録の「Taj Mahal」といった名曲の作者として知られるブラジルの国民的シンガーですね。

1963年に名曲「Mas Que Nada」をシングル・リリースし、同年デビュー・アルバム『Samba Esquema Novo』を発表しています。

その後、Sergio Mendes & Brasil'66「Mas Que Nada」Elis Regina「Zazueira」といったJorge Ben作品のヒット等により、彼の名は知れわたるようになります。

1970年代に入ると活発なツアー活動などで確固たる地位を確立します。1989年のアルバム『Ben jor』より、"Jorge Ben Jor"を名乗るようになりました。

彼の楽曲はよく知っているけど、本人のアルバムは数えるほどしか聴いていない、というのが僕のJorge Ben体験です。まだまだJorge Ben初心者ですが、本作『Africa Brasil』(1976年)が僕に与えたインパクトは強烈でしたね。

サンバにロック、ファンク、ソウルを取り入れた彼の音楽は"サンバ・ロック"と形容されますが、本作で聴かれる重く土着的なグルーヴを初めて聴いた時の衝撃は、初期Sly & The Family StoneBob MarleyFela Kutiを聴いた時のそれと同じものでしたね。とにかく凄みを感じるアルバムです。

ブラジル音楽ファンは勿論のこと、ブラック・ロック、ファンク、アフロビート、トライバルあたりがお好きな方は楽しめる作品だと思います。

Jorge Ben、もっと数多く作品を聴いて勉強しないといけませんな。

全曲紹介しときやす。

「Ponta de Lanca Africano(Umbabarauma)」
このオープニングの土着的グルーヴを最初聴いた時には相当インパクトがありましたね。呪術的なヴォーカルと重くうねるリズムがたまりません。Jorge Benの魅力が凝縮された1曲だと思います。Talking HeadsのDavid Byrneが監修したコンピ・アルバム『Brazil Classics, Vol. 1: Beleza Tropical』のオープニング曲としてお聴きになった方もいるのでは!
http://www.youtube.com/watch?v=Kx6oMcpw9Ik

本曲については以前にAmbitious Loversのカヴァー(アルバム『Lust』収録)を紹介したことがあります。聴き比べてみるのも楽しいですよ。

「Hermes Trimegisto Escreveu」
トライバルなサンバ・ファンク。こんなにハイテンションかつファンキーな音楽がこの時代のブラジルで生み出されていたんですね!ド派手なドラムは相当グッときますよ。
http://www.youtube.com/watch?v=l_UaW4-wBBQ

この1、2曲目を聴けば、サンバとロック/ファンクが融合したJorge Benサウンドの醍醐味を十分堪能できると思います。

「O Filosofo」
テンションの高い1、2曲目と比較すると、のどかなムードが漂います。雰囲気的にはレゲエを聴いているような気分になります。
http://www.youtube.com/watch?v=0Wu1oPPn4xw

「Meus Filhos, Meu Tesouro」
再びテンション上がります。へヴィーなアフロ・サンバはまさにAfrica Brazilって雰囲気ですね。それにしてもこの土着的なビートは中毒になりますな。
http://www.youtube.com/watch?v=uVH5Fe7GF6Q

「O Plebeu」
「O Filosofo」同様、リラックス・ムードの仕上がり。♪ラ・ラ・ラ・ラ・ラ〜♪の女声コーラスが爽快です。

「Taj Mahal」
本作のハイライト。「Mas Que Nada」と並ぶJorge Benの代表曲です。サビの♪テ・テ・テ・テ・テ〜テ♪部分は一度聴いたら脳裏から離れなくなり、脳内でリピートするたびに脳ミソがサンバ状態です(笑)。この印象的なサビ部分をRod Stewart「Do Ya Think I'm Sexy?」でパクリ、裁判で敗訴したことは有名ですね。

オリジナル・ヴァージョンは『Ben』(1972年)に収録されており、本ヴァージョンは再演となります。さらに本作の次にリリースされた『Tropical』でも再々演されています。伊原剛志が出演していたトヨタ、ヴァンガードのCM曲としてお馴染みですね。ただし、CMで使われていたのはMTVでのアコースティック・ライヴを収めた『Acustico MTV』(2002年)のヴァージョンです。各ヴァージョンを聴き比べるのも楽しいですね。

「Taj Mahal」(From 『Africa Brasil』) ※本作ヴァージョン
 http://www.youtube.com/watch?v=h0_rQhtKGPA
「Taj Mahal」(From 『Ben』) ※オリジナル・ヴァージョン
 http://www.youtube.com/watch?v=3PWtuFWV0O0
トヨタ ヴァンガードCM
 http://www.youtube.com/watch?v=svmG8QlE2HE
「Taj Mahal」(From 『Acustico MTV』)※ヴァンガードCMのヴァージョン
 http://www.youtube.com/watch?v=-M-bZ1tbHw8

本曲には記事の最後部に補足がありますので、そちらもご参照下さい。

「Xica da Silva」
ブラジル映画『Xica da Silva』(1976年)のタイトル曲。日本人には♪鹿だ!鹿だ!鹿だ〜汁場♪と聴こえてしまいます(笑)。Bob Marleyからの影響を感じるのは僕だけでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=0P-85wYV-e8

「A Historia de Jorge」
タイトルからして"Jorge Ben、我が人生を振り返る!"といった感じでしょうか。Fela Kutiのアフロビートと一緒に聴きたくなるアフロ・サンバです。もっと長尺で聴きたいですな。シンセによるスペイシー感もいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=e7Ez55QhkPI

「Camisa 10 da Gavea」
ブラジル・サッカー界のスーパースターであり、元日本代表監督でもあったZico(ジーコ)を称えた歌。当時、ジーコはフラメンゴの10番を背負っていた時期でした。Jorge Benは熱狂的なフラメンゴ・ファンみたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BylyV8QSx9s

「Cavaleiro Do Cavalo Imaculado」
スリリングな疾走感がたまりません。このスピード感&グルーヴ感は30年以上経った今聴いても実に新鮮です。
http://www.youtube.com/watch?v=XS1rnemup6Y

「Africa Brasil(Zumbi)」
タイトル曲はJorgeがシャウトしまくりです。ブラジルの歴史に疎い僕ですが、サブ・タイトルにあるZumbiというのはブラジルが植民地だった時代の黒人労働者のリーダーだった人物で、自由を求めて戦った末、暗殺されてしまったらしいです。

本作のキラー・チューン「Taj Mahal」について、いくつか補足情報を!

ヴァンガードCMヴァージョンをゲットしたい方は『Acustico MTV』(2002年)をどうぞ!

Jorge Ben『Acustico MTV』(2002年)
MTVアコースティック・ライヴ

当ブログでも紹介した米国のミュージシャンTaj Mahalのライブ・アルバム『Live & Direct』(Taj Mahal & The International Rhythm Band名義)の中で「Taj Mahal」をカヴァーしています。ただし、曲名は「Jorge Ben」(笑)...Tajってサイコーにいいセンスしていますよね!

Taj Mahal & The International Rhythm Band『Live & Direct』
Live & Direct

以前に記事内で紹介したことがある、お気に入り和製ボッサ・バンドImmigrant's Bossa Bandのニューアルバム『A Song For You』「Taj Mahal」のカヴァーが収録されています。しかも発売日は明日!タイミング良すぎですよね。YouTubeにアップされているライブ・ヴァージョンを聴く限り、かなり期待できると思います。
Immigrant's Bossa Band「Taj Mahal」 ※未発表ライブ・ヴァージョン
 http://www.youtube.com/watch?v=J3jUOSYstGg

当ブログでは日本人アーティストの作品は記事にしませんが、Immigrant's Bossa Bandサイコーです。皆さん、ぜひ聴いてみて下さい!

Immigrant's Bossa Band『A Song For You』
A SONG FOR YOU

ハウス好きの人は2004年にリリースされたブラジル人歌手Salome De Bahiaのカヴァーもご機嫌ですよ!フランス人DJ、Bob Sinclarがプロデュースしています。
Salome De Bahia「Taj Mahal」
http://www.youtube.com/watch?v=lNMw9z1Dgp8

Salome De Bahia『Sound Of Brazil - Best Of Salome De Bahia』
サウンド・オブ・ブラジル ベスト・オブ・サロメ・ド・バイーア
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2009年11月04日

Todd Rundgren『Nearly Human』

Toddの埋もれた充実作☆Todd Rundgren『Nearly Human』
Nearly Human
発表年:1989年
ez的ジャンル:内省的偏屈ポップ
気分は... :80年代以降のToddも聴きましょう!

Todd Rundgrenの5回目の紹介です。

これまで紹介してきたTodd作品は以下の4枚です。

 『Runt:The Ballad Of Todd Rundgren』(1971年)
 『Something/Anything』(1972年)
 『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)
 『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)

5枚目に紹介するのは『Nearly Human』(1989年)です。

Toddの場合、どうしても『Something/Anything』に代表される70年代の作品の人気・評価が高く、80年代以降の作品は案外見落とされがちな気がします。

個人的には80年代にリリースされた4枚のオリジナル・アルバムは、どの作品も個性的な魅力を持った作品だと思います。

名曲「Compassion」を含むシリアスなメッセージ作品『Healing』(1981年)、ニューウェイヴ/エレポップからの影響が窺える『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)、斬新なア・カペラ作品『A Cappella』(1985年)、ソウルへ接近した『Nearly Human』(1989年)とそれぞれ特徴的な色を持った4作品です。

その中で最も埋もれた作品が今日紹介する『Nearly Human』(1989年)だと思います。リアルタイムで聴いていた人以外あまり注目しない作品なのでは?

『Nearly Human』は前作『A Cappella』(1985年)から4年ぶりの新作であり、ワーナー移籍第一弾の作品です。

ワンマン・レコーディングだった『A Cappella』とは対照的に、本作では多くのミュージシャンが参加したライブ感覚のレコーディングが行われました。

サウンド的には前述のようにソウルへ接近した内容になっています。ただし、どこか屈折しているのがToddらしいところです。

その屈折ぶりはジャケにも反映されています、
6本指の人間の手形が描かれたジャケでは当時かなり物議を呼び起こしました。それが原因で国内盤は発売が遅れ、結果として5本指に修正されての発売となりました。僕が持っているのは6本指のままの輸入盤です。

ある程度Todd作品を聴いたことがある人ならば、思わずニヤリとするアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Want of a Nail」
このオープニングを聴けば、本作がソウルに接近したアルバムであると実感いただけるはずです。イントロでToddと共にヴォーカルをとるのは何とBobby Womack!豪快なホーン・セクション&ストリングスも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=zczIbf8vg9s

「The Waiting Game」
クラブ系リスナーは須永辰緒氏のお気に入りである本曲あたりにグッとくるのでは?Toddらしいメロディ・センスのブルーアイド・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=aWvW6569xOk

「Parallel Lines」
ミュージカル『Up Against It』のために書かれた1曲。Toddファンにはグッとくる、美しくも屈折したラブソングに仕上がっています。僕などは聴いているだけで目がウルウルになってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=b5u74XOwTFk

ここまでの冒頭3曲が絶品です。この3曲のみでも本作は買いだと思います。

「Two Little Hitlers」
Elvis Costello作品のカヴァー(オリジナルはアルバム『Armed Forces』収録)。Costelloのオリジナルにあるスカ・テイストを残しつつ、よりソウルフルな仕上がりになっています。Costello作品で言えば、『Get Happy!!』あたりに入っていそうな雰囲気です。
http://www.youtube.com/watch?v=_vE8K3SoIzo

「Can't Stop Running」
サウンド面での完成度はかなり高い1曲。80年代ならではの音ですが、今聴いても全く陳腐に感じません。Utopiaの盟友Kasim Sultonがベースを弾いています。
http://www.youtube.com/watch?v=lmALlePQI6c

「Unloved Children」
「Wolfman Jack」『Something/Anything』収録)あたりと一緒に聴きたくなる曲ですね。ブルージー&ソウルフルなノリの良さがグッド!Toddのギター・ソロもご機嫌です!
http://www.youtube.com/watch?v=lKDjrfjGXYU

「Fidelity」
Toddらしいメロディを堪能できるラブソング。本作では「Parallel Lines」と並ぶ名バラードでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=nNkuzygtR9w

「Feel It」
ToddがプロデュースしたThe Tubes『Love Bomb』(1985年)収録曲のセルフ・カヴァー。
http://www.youtube.com/watch?v=RxjL5GT5ZcA

「Hawking」
Toddらしいスケール感の大きいバラード。ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者ながら世界的な理論物理学者であるホーキング博士について歌ったもの。
http://www.youtube.com/watch?v=Wwz7cOnK__o

「I Love My Life」
ラストはゴスペル調のパワフルな仕上がり。コーラス隊を率いるのはNarada Michael Walden、Clarence Clemons(E Street Band)もバック・コーラスで参加しています。教会さながらの大盛り上がりでアルバムは幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=rdhsdrGDJBw

サッカーUEFAチャンピオンズ・リーグ「ミラン対レアルマドリード」をTV観戦中。
前半終了時点で1対1ですが、両者気合いの入ったプレーでかなり面白い試合ですな。
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