2009年11月14日

Prefab Sprout『Let's Change the World with Music』

17年の歳月を経て完成!僕の好きだったPrefab Sproutが戻ってきた!☆Prefab Sprout『Let's Change the World with Music』
レッツ・チェンジ・ザ・ワールド・ウィズ・ミュージック
発表年:2009年
ez的ジャンル:青春系エヴァーグリーン・ポップ
気分は... :胸がトキメキ、目はウルウル

今回はPrefab Sproutの8年ぶりの新作Prefab Sprout『Let's Change the World with Music』です。

これまで当ブログで紹介してきたPrefab Sprout作品は以下の3枚(発売順)。

 『Steve McQueen』(1985年)
 『From Langley Park to Memphis』(1988年)
 『Jordan:The Comeback』(1990年)

前作『The Gunman and Other Stories』(2001年)を聴いた時、"僕の好きだったPrefab Sproutはもう聴くことができないのか"というのが正直な感想でした。なので、2009年に再び僕の好きなPrefab Sproutに出会えることができるなんて信じられない気分です。

最初にCDショップで試聴した時、あまり期待しないで聴き始めると...最初2曲は"まぁ、こんなもんだろう"くらいに聴いていたのですが、3曲目で"もしかして..."と思い始め、5曲目から9曲目までのミラクル5連発に"即ゲットすべき"と確信するに至り、そのままレジへ直行したのでした。

本作は元々『Jordan:The Comeback』(1990年)の次の作品として、1992年にThomas Dolbyプロデュースで制作される予定だったらしいです。しかし、作業は中断してしまい、17年の歳月を経た2009年にPaddy McAloonのセルフ・プロデュースで完成にこぎつけました。

発売元がBeach Boys/Brian Wilson『Smile』に触発されて云々というのを強調していますが、正直そんな事はどうでもいいです。それよりも本来は『Jordan:The Comeback』『Andromeda Heights』(1997年)の間を埋める作品であったという点の方が興味深いですよね。

ヴォーカル、演奏、アレンジ全てをPaddy McAloon一人で行っており、打ち込み主体のサウンドに課題が残ることは事実ですが、Prefab Sproutファンが歓喜するあのメロディ&ヴォーカルを堪能できるというだけで、それ以上文句は言いません。

「I Love Music」「Music Is A Princess」「Last Of The Great Romantics」「Sweet Gospel Music」...曲タイトルを見ただけでも期待できそうでしょ(笑)

聴いていると、トキメキで胸いっぱいになり、感動で目がウルウルになってしまいます。

唯一無二のPrefab Sproutワールドを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Let There Be Music」
いきなりラップでスタートするの聴いて、"こりゃダメだ"なんて思わないで下さいね。それに続くヴォーカル&メロディには甘酸っぱく、ロマンティックなPrefab Sproutらしさが垣間見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=4Dq_v5kZeEM

「Ride」
この曲は正直イマイチです。スルーしても構いません。
http://www.youtube.com/watch?v=NyW0-8ePDkc

「I Love Music」
オススメその1。さぁ、ここからが本作のお楽しみの始まり。『Jordan:The Comeback』が脳裏に浮かぶ4ビート・ジャズ風の小粋な仕上がりです。

「God Watch Over You」
この曲はあまりPrefab Sproutらしくないですね。
http://www.youtube.com/watch?v=cxvnoAR_AcA

「Music Is A Princess」
オススメその2。僕にとってのベスト・トラックはコレ。これぞPrefab Sprout、これぞPaddy McAloonという青春モードのメロディ・ライン&ヴォーカルを最初に聴いた時は胸が高鳴りましたね!ここからエンジン全開です。
http://www.youtube.com/watch?v=KYN1E8MAkWw

「Earth, The Story So Far」
オススメその3。このファンタジーな雰囲気は『Jordan:The Comeback』がお好きな人には相当グッとくるのでは?「
http://www.youtube.com/watch?v=2gxHcNtzFrU

「Last Of The Great Romantics」
オススメその4。タイトルの通り、壮大なスケールのグレートでロマンティックなバラードです。やはり、ロマンティックなメロディを書かせたらPaddyに敵う人はいませんな。
http://www.youtube.com/watch?v=hW6HOEjerCE

この「Music Is A Princess」〜「Earth, The Story So Far」〜「Last Of The Great Romantics」という3曲の流れがサイコーです。最初にこの流れを聴いた時には思わず涙が出そうでしたね。

「Falling In Love」
オススメその5。この曲もPaddy節全開の美メロ・チューン。この甘酸っぱいメロディを聴いていると昔にタイムトリップしてしまいますな。
http://www.youtube.com/watch?v=igWw6MCmrK0

「Sweet Gospel Music」
オススメその6。このあたりになると胸がトキメキすぎてドキドキしてきます(笑)。アレンジがイマイチだけどそんな事はどうでもいいです。
http://www.youtube.com/watch?v=EncLBa7KYcg

「Meet The New Mozart」
Paddy、貴方こそがNew Mozartなのでは?と思ってしまいます(笑)

「Angel Of Love」
ラストはPrefab Sproutらしいアンドロメダ級の感動バラード。久々に胸ときめいた本作の余韻に浸りながら聴きましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=jIzTKTC7gLA

Paddy McAloonの風貌はどんどん仙人化していきますが、ヴォーカル&メロディは永遠の青春モードです。
posted by ez at 04:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする