発表年:1966年
ez的ジャンル:Francis Laiサントラ
気分は... :♪ダバダバダ♪ダバダバダ♪
今回は久々のサントラ『Un Homme Et Une Femme』(1966年)です。
映画『Un Homme Et Une Femme(邦題:男と女、英題:A Man and a Woman)』は1966年制作のフランス映画。監督はClaude Lelouch、主演はAnouk Aimee、Jean-Louis Trintignant。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、Claude Lelouchの出世作となった作品です。
音楽はFrancis Laiが担当しています。また、Pierre Barouhが楽曲提供&歌での参加に加えて、俳優として映画にも出演しています。
Claude Lelouch、Francis Lai、Pierre Barouhという3つの才能にスポットライトが当った作品として、映画史上に残る名作ですね。Claude LelouchとFrancis Laiのコンビは、この後も『Vivre pour Vivre(パリのめぐり逢い)』(1967年)、『13 Jours en France(白い恋人たち)』(1968年)といった名作を送り出し、
映画はパートナーを亡くした男と女がそれぞれの子供を預ける寄宿舎で出会い、たちきれぬ過去の想いと葛藤しながらも、互いに愛を求めてゆく...といった大人のラブストーリーです。
そんな映画のストーリー以上に有名なのが、♪ダバダバダ♪ダバダバダ♪のスキャットでお馴染みのFrancis Laiによる主題曲なのでは?
映画好きの方はご存知の通り、本作ではまず映画のシナリオからFrancis Laiが音楽を創造し、その音楽をプレイバックしながらClaude Lelouchが撮影を進めました。その意味では本サントラは「映画のために作られた音楽」というよりも、「映画を完成に導いた音楽」といった感じでしょうか。
このような制作経緯からもわかるように、映像なくても音楽のみで十分成立するというのが本作の魅力です。
お馴染みの主題曲「Un Homme Et Une Femme」が3ヴァージョン、「Aujourd Hui Cest Toi」と「Plus Fort Que Nous」が各2ヴァージョン、唯一のFrancis Lai以外の作品である「Samba Saravah」、その他1曲の全10曲という構成です。
ヴォーカル曲ではNicole Croisille、Pierre Barouhの二人が務めています。特にNicole Croisilleのヴォーカルにグッときますね。
サントラ作品を敬遠しがちな方も、本作は1枚通して十分満足できると思います。
さぁ、みんなで♪ダバダバダ♪ダバダバダ♪
全曲紹介しときやす。
「Un Homme Et Une Femme(Orch)」
邦題「男と女」。主題曲の1ヴァージョン目。オルガンにNicole Croisille、Pierre Barouhの男女スキャットが絡みます。皆さんが普段よく聴くのはこのヴァージョンなのでは?オルガンの響きと気だるいスキャットが実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=1zRddxrHsPw
「Samba Saravah」
邦題「男と女のサンバ」。Baden Powell、Vinicius De Moraes作の「Samba Da Bencao」にPierre Barouhがフランス語の歌詞をつけたボッサ・チューン。以前に紹介したBarouh『Vivre』収録の「Roses (Das Rosas)」と同じ日にBarden の家で録音した楽曲です。ボッサ好きの方は2曲セットで聴くのがオススメです。
http://www.youtube.com/watch?v=O8CXEfIplVM
「Aujourd Hui Cest Toi(Chant)」
邦題「今日、貴方が」。Nicole Croisilleのヴォーカルをフィーチャーした格好良いジャジー・チューン。クラブジャズ好きの人が聴くと、グッとくる仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=zlIGpTti3UQ
「Un Homme Et Une Femme(Chant)」
邦題「恋のデュエット」。主題曲の2ヴァージョン目。Nicole Croisille、Pierre Barouhが歌詞付きでデュエットしています。
http://www.youtube.com/watch?v=2bYBn5VJ-ko
「Plus Fort Que Nous(Orch)」
邦題「愛は私達より強く」。エレガントなオーケストレーションと黄昏モードのミュート・トランペットが感動的です。
「Aujourd Hui Cest Toi(Orch)」
邦題「今日、貴方が」。こちらはヴォーカルなしのオーケストラ・ヴァージョンです。この曲に限ってはいかにもサントラですね。
「A Lombre De Nous」
邦題「私達の影に」。男の哀愁漂うPierre Barouhのヴォーカルがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=7zw0j-ezKoU
「Plus Fort Que Nous(Chant)」
邦題「愛は私達より強く」。こちらはヴォーカル・ヴァージョン。Nicole Croisille、Pierre Barouhが、過去と葛藤しながら求め合う男と女の揺れ動く心を見事に歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=M6fm_stXkbE
「A 200 A Lheure」
邦題「時速200キロ」。主題曲の3ヴァージョン目。タイトルの通り、アップテンポの仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=WqxQGI3BTXs
Claude LelouchとFrancis Laiのコラボに興味がある方は、『Vivre pour Vivre(パリのめぐり逢い)』(1967年)、『13 Jours en France(白い恋人たち)』(1968年)もセットでどうぞ!
『Vivre pour Vivre(パリのめぐり逢い)』
『13 Jours en France(白い恋人たち)』
昨日は2つの鳥肌が立つスポーツ対戦を見ました。
1つ目は、ボクシング世紀の一戦「ミゲール・コット対マニー・パッキャオ」戦です。
フィリピンのの英雄パッキャオがプエルトリコの英雄コットを圧倒的な強さで破り、見事5階級制覇を成し遂げました。パッキャオはどんな強敵が相手でも、素晴らしいファイトで魅せてくれますね。
2つ目は、NFLの強豪対決「コルツ対ペイトリオッツ」戦です。
おそらく現在NFLで最も強いチームであろう両者の対決は、終了間際にコルツQBマニングがTDパスを決め、ミラクルな逆転勝利を収めました。マニング対ブレイディという殿堂入り間違いない二人の名QB対決は見応え十分でしたね。