2009年11月21日

Joss Stone『Colour Me Free』

待望の新作がようやくリリース。UKソウル・ディーヴァは健在です!☆Joss Stone『Colour Me Free』
Colour Me Free: Parental Advisory
発表年:2009年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :私を自由にして!

今日はJoss Stone待望の最新作『Colour Me Free』です。

UKが誇る白人ソウル・ディーヴァJoss Stoneの紹介は、『The Soul Sessions』(2003年)、『Introducing Joss Stone』(2007年)に続き3回目になります。

所属レーベルEMIとの契約トラブルで発売延期となっていたJoss Stoneの新作『Colour Me Free』ですが、ようやく発売になりましたね。

ビミョーな環境の中で発売された新作ですが、中身の方はJoss Stoneらしいオーガニックなダイナマイト・ソウル炸裂です。

とても16歳の高校生とは思えない『The Soul Sessions』(2003年)でのデビューから6年が経ち、まだ22歳のJossですがすっかりUKソウル・ディーヴァとしての貫禄がついてきましたね。

いつ聴いても、歌やソウルが大好きで、自分のソウル道を突き進んでいる感じがいいですね。まさに自分の心の赴くままに自由にソウルしているのが魅力です。

プロデュースはJoss Stone本人以外に、Conner Reeves、Johnathan ShortenといったJoss作品ではお馴染みのメンツ、前作に続くRaphael Saadiq(今回は1曲のみ)、さらにJamie Hartman、Dan Mackenzie、Phil Ramoneが務めています。全体としてはJoss主導で制作されたのでは?

ゲストとして、NasRaphael SaadiqJeff BeckSheila E.Dave SanbornJamie Hartman(Ben's Brother)が参加しています。

UK盤のジャケは以下のように異なるみたいです。
Joss Stone Colour Me Free(UK).jpg
一見すると地味ですが、僕はUK盤のジャケの方が好きですね。

現在のR&Bシーンで本作が以前のような商業的成功を収めるのかは、契約問題のゴタゴタも重なりビミョーかもしれませんが、従来からのファンを確実に魅了する作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Free Me」
アルバムからのリードシングル。Meters「Do the Dirt」ネタのベースラインをバックに、Jossのダイナマイト・ヴォーカルが炸裂します。♪Free me EMI♪Free me,free me now♪と歌うJossの叫びがリアルです。この歌詞でよくEMIからO.K.が出ましたね!しかもリードシングルにするなんてJossも相当やりますな(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=3tOxk-oM_XI

「Could Have Been You」
愁いを帯びたソウル・チューン。Jossのヴォーカルのバックで寂しげに響くピアノが印象的です。ストリングス・アレンジもグッド...なんて思っていたら何とPaul Riserが手掛けていました。
http://www.youtube.com/watch?v=IVOL2FZ8ID4

「Parallel Lines」
Jeff BeckとSheila E.がゲスト参加。Jeff BeckとJossといえば、以前にもBeckのライブにJossがゲストで招かれ、「People Get Ready」を共演していましたね。ここでは少し渋めのオリジナルで共演しています。聴きどころはBeckのギターですが、主役はJossということで派手にやりすぎないところが大人の心得でしょうか(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=vrQpaEOkjqY

Jeff Beck & Joss Stone「People Get Ready」
 http://www.youtube.com/watch?v=P7ECdYboOVA

「Lady」
お色気ムンムンのJossにヴォーカルに悩殺されてしまいます。Jossのバックにはハモンドの音色が似合いますね。「Governmentalist」と並ぶ僕のお気に入りです。
http://www.youtube.com/watch?v=zLQdvUbyNZQ

「4 and 20」
レトロ・モードのソウル・チューン。ベタですが良いものは良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=EyoZllACPJ0

「Big Ole Game」
Raphael Saadiqとの共演(プロデュースも共同)。Raphael Saadiqらしい雰囲気が良く出たヴィンテージ感溢れるソウル・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=M8RddrdJGHU

「Governmentalist」
僕の一番のお気に入り曲はNasをフィーチャーした本曲。70年代ニューソウル風のサウンドをバックに、Jossが鋭いメッセージで切り込みます。張り詰めた空気感がいいですね。Nasのラップもこの空気感に上手くハマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=wWUppbIMPT4

「Incredible」
ファンキーな味わいがグッとくる1曲。パーカッシヴな感じが僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=121uda7vM8Q

「You Got The Love」
The Source feat. Candi Statonによるダンス・クラシックのカヴァー(オリジナルは1986年リリース)。オリジナルもご機嫌なダンス・チューンでしたが、オリジナルとは異なるオーガニックな味わいのJossヴァージョンも魅力的です。
http://www.youtube.com/watch?v=0zlXbq51CFg

The Source feat. Candi Staton「You Got The Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=pFgbtb_qozM

「I Believe It To My Soul」
Ray Charlesのカヴァー。Dave Sanbornをフィーチャーしています。JossによるRay Charlesカヴァーはいかにもハマりそうですが、期待通りのソウル・チューンに仕上がっています。Dave Sanbornも盛り上げてくれます。Phil Ramoneプロデュースというのは意外ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=be_w_TWc7RM

「Stalemate」
Jamie Hartmanとのデュエットという形式ですが、実際はJamie HartmanのグループBen's Brotherとの共演です。今年5月にリリースされたBen's Brotherの2ndアルバム『Battling Giants』にも収録されています。彼らのシングルにもなりましたが、シングルはJossの代わりにAnastaciaがフィーチャーされています。感動的な美メロ・ロック・チューンに仕上がっています。Jossの迫力あるヴォーカルが感動を呼び起こします。
http://www.youtube.com/watch?v=kAO36OEh_4U

「Girlfriend On Demand」
ラストは感動的なバラード。James PoyserのピアノとPaul Riserによるオーケストレーションをバックに、心の奥まで届く感動的なヴォーカルを聴かせてくれます。ここでもPaul Riserがいい仕事をしています。
http://www.youtube.com/watch?v=oHxZyRaBqvk

僕の持っているUS盤には隠しボーナス・トラックで「Mr. Wankerman」が収録されています。UK盤や国内盤はボーナス・トラックが異なっています。

「Mr. Wankerman」
http://www.youtube.com/watch?v=jujgOK1GeF8

昨年の年末は大物R&Bアーティストの新作が続々リリースされ大いに盛り上がりましたが、今年はいまいちパッとしない感じですね。
posted by ez at 08:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする